器・工芸

気になるアート展メモ2019年度版0116

気になるアート展メモ2019年度版です。現状で発表されている展覧会の中から私が気になるものをピックアップしました。今年は現代アートの展覧会が目立ちますね。西洋美術系と建築系は今のところ少ない。リストは81点、これ、全部見ること出来るかな?
 
 
フェルメール展
上野の森美術館
10/5-2019/2/3
 
フィリップス・コレクション展
三菱一号館美術館
10/17-2/11
 
毛利悠子展 ただし抵抗はあるものとする
十和田市現代美術館(青森)
10/27-2019/3/24
 
民藝 MINGEI -Another Kind of Art展
21_21 DESIGN SIGHT
11/2- 2/24
 
ソフィ カル ─ 限局性激痛
原美術館
1/5-3/28
 
石川直樹 この星の光の地図を写す
東京オペラシティアートギャラリー
1/12-3/24
 
子どものための建築と空間展
パナソニック 汐留ミュージアム
1/12-3/24
 
新・北斎展 HOKUSAI UPDATED
森アーツセンターギャラリー
1/17-3/24
 
イケムラレイコ 土と星 Our Planet
国立新美術館
1/18-4/1
 
光悦と光琳—琳派の美
畠山記念館
1/19-3/17
 
ヒグチユウコ 展 CIRCUS[サーカス]
世田谷文学館
1/19-3/31
 
21st DOMANI・明日展
国立新美術館
1/23-3/3
 
RCRアーキテクツ展
ギャラリー間
1/24-3/24
 
小原古邨
太田記念美術館
前期:2/1-2/24
後期:3/1-3/24
 
インポッシブル・アーキテクチャー
埼玉県立近代美術館
2/2-3/24
 
生誕100年 飯塚小玕齋展―絵画から竹工芸の道へ―
太田市美術館・図書館
2/2-4/7
 
河鍋暁斎 その手に描けぬものなし
サントリー美術館
2/6-3/31
 
奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド
東京都美術館
2/9-4/7
 
イメージコレクター・杉浦非水展
東京国立近代美術館 本館2階ギャラリー4
前期:2/9-4/7
後期:4/10-5/26
 
クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
国立国際美術館
2/9-5/6
 
六本木クロッシング
森美術館
2/9-5/26
 
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
東京ステーションギャラリー
2/16-4/14
 
高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展
そごう美術館
3/2-4/14
 
両陛下と文化交流―日本美を伝える―
東京国立博物館本館
3/5-4/29
 
志賀理江子 ヒューマン・スプリング
東京都写真美術館
3/5-5/6
 
ラファエル前派の軌跡展
三菱一号館美術館
3/14-6/9
 
Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展
TOC五反田メッセ
3/15-5/6
 
不思議のアリス展
そごう美術館
3/16-5/26
 
大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋(はそうあい)(仮称)
MIHO MUSEUM
3/21-5/19
 
国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅
東京国立博物館
3/26-6/2
 
百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-
東京都現代美術館
3/29-6/16
 
藝大コレクション展 2019
東京藝術大学大学美術館
第1期:4/6-5/6、第2期:5/14-6/16
 
ムーミン展
森アーツセンターギャラリー
4/9-6/16
 
世紀末ウィーンのグラフィック
目黒区美術館
4/13-6/9
 
原美術館 企画展(仮称)
原美術館
4/13-7/28
 
トム・サックス ティーセレモニー
オペラシティ
4/20-6/23
 
ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
国立新美術館
4/24-8/5
 
クリムト展 ウィーンと日本 1900
東京都美術館
4/23-7/10
 
シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019
アーツ千代田3331
4/27-5/19
 
nendo × Suntory Museum of Art
information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美
サントリー美術館
4/27-6/2
 
ルート・ブリュック展
東京ステーションギャラリー
4/27-6/16
 
美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―
東京国立博物館本館
5/3-6/2
 
塩田千春展:魂がふるえる
森美術館
6/20-10/27
 
クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
国立新美術館
6/12-9/2
 
メスキータ展(仮称)
東京ステーションギャラリー
6/29-8/18
 
北大路魯山人 古典復興-現代陶芸をひらく-
千葉市美術館
7/2-8/25
 
高畑 勲展(仮称)
東京国立近代美術館
7/2-10/6
 
マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展(仮称)
三菱一号館美術館
7/6-10/6
 
三国志
東京国立博物館
7/9-9/16
 
ジュリアン・オピー(仮称)
オペラシティ
7/10-9/23
 
みんなのレオ・レオーニ展
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
7/13-9/29
 
みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ― 線の魔術
Bunkamura ザ・ミュージアム
7/13-9/29
 
伊庭靖子展(仮称)
東京都美術館
7/20-10/9
 
あそびのじかん
東京都現代美術館
7/20-10/20
 
円山応挙から近代京都画壇へ
東京藝術大学大学美術館
8/3-9/29
 
加藤泉展(仮称)
原美術館
8/10-12/25
 
岸田劉生展
東京ステーションギャラリー
8/31-10/20
 
チェコのジャポニズム展(仮称)
千葉市美術館
9/7-10/20
 
チェコデザイン100年の旅(仮称)
世田谷美術館
9/7-11/10
 
メトロポリタン美術館所蔵 竹工芸名品展 ― ニューヨークのアビー・コレクション
東京国立近代美術館 工芸館
9/13-12/8
 
バスキア展 Made in Japan
森アーツセンターギャラリー
9/21-11/17
 
カルティエ、時の結晶
国立新美術館
10/2-12/16
※会場構成:新素材研究所(杉本博司+榊田倫之)
 
ラウル・デュフィ展 ―絵画とテキスタイル・デザイン―
パナソニック 汐留ミュージアム
10/5-12/15
 
ゴッホ展
上野の森美術館
10/11-2020/1/13
 
カミーユ・アンロ(仮称)
オペラシティ
10/19-12/15(予定)
 
ハプスブルク展−600年にわたる帝国コレクションの歴史
国立西洋美術館
10/19-2020/1/26
 
辰野金吾展(仮称)
東京ステーションギャラリー
11/2-11/24
 
目【mé】 非常にはっきりとわからない
千葉市美術館
11/2-12/28
 
MOTアニュアル 2019
東京都現代美術館
11/16-2020/2/16
 
ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
東京都現代美術館
11/16-2020/2/16
 
ダムタイプ―アクション+リフレクション
東京都現代美術館
11/16-2020/2/16
 
大浮世絵展 ―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演―
東京都江戸東京博物館
11/19-2020/1/19
 
未来と芸術展(仮題)
森美術館
11/19-2020/3/29
 
白髪一雄(仮称)
オペラシティ
2020/1/11-3/22
 
ハマスホイとデンマーク絵画
東京都美術館
2020/1/21-3/26
 
狩野派 ― 画壇を制した眼と手
出光美術館
2020/2/11-3/22
 
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
国立西洋美術館
2020/3/3-6/14
 
オラファー・エリアソン
東京都現代美術館
2020/3/14-6/14
 
カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展
東京都現代美術館
2020/3/14-6/14
 
ドローイングの可能性
東京都現代美術館
2020/3/14-6/14
 
バウハウス100展(仮称)東京展
東京ステーションギャラリー
2020/7/17-9/6

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2018年の展覧会、今年の10本

毎年恒例の今年見た展覧会の、私的によかったもの10本!今年もやりました。去年までの「今年の10本」のリンクは一番下に貼っておきます。
 
2018年の振り返り。今年は美術館、ギャラリー、アートイベントなどで200本ほどの展示を見ました。今年はなんか忙しかった記憶があるので去年と同じくらいの本数をキープできたのは良かったかも。遠出はそれほど多くなく、年明けに金沢に行ったのくらい。箱根や湯河原、静岡、水戸くらいまでは足を伸ばした感じです。
 
【総括】
さて、今年ですが西洋美術の展覧会が賑わった一年……でしたが、私の「好きなもの」で10本選んだ結果として、ほぼデザインや現代アート、少し日本美術という結果になりました。西洋美術ノミネートせず。個人的な好き嫌いが強く出た選択にです。
 
いつもどおり今年の10本、基本的には順位はつけず、見た順番で古いところから書いていきます。
 
寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽
サントリー美術館
※とても地味なこの展覧会、それなのに全品ほぼ私が好きなものばかりと言うすごい展覧会でした。文句なしでこれは今年の展覧会の中でも個人的に上位に取り上げれます。
 
 
谷川俊太郎展
東京オペラシティアートギャラリー
※観せかたのバランスがとても良く、工夫された展覧会でした。詩人の展覧会は客層がかなり限定されるのかと思っていたのですが、行ってみたら客層も広く、内容も誰が見ても受け入れられる様な谷川さんらしさが出ているのが良かったです。
 
 
サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法
練馬区立美術館
※とても楽しく見ることができて、観た後の印象が良い展覧会でした。デザインの展覧会だからって変に難しく無く気軽な気分で見ることができたのが良かったです。観て幸せな気分になれた展覧会でしたね。
 
 
「第12回 shiseido art egg」冨安由真展 くりかえしみるゆめ
資生堂ギャラリー
※こう言うやり方もアリなのか、と私の中でアートの幅が広がった展覧会でした。もちろん好きなテイスト言うのはあるのですが、自分に新しいものを与えてくれた展示としてここに入れました。初めの頃の空いているうちに行けたのも良かったです。
 
 
ビーマイベイビー 信藤三雄 レトロスペクティブ
世田谷文学館
※すいません、完全に趣味だけで選びました。この展覧会、だって、避けて通れないです、私は。時代的にも音楽好きとしてもこれは外せないのです。展示の見せ方も、説明など省いて割り切った感じです。今年はそう言う展覧会が記憶に残っている気がします。
 
 
「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展
八王子市夢美術館
※こちらも個人的な想いだけで入っている展覧会になるのかも。でも展覧会を見る、それに対する好き嫌いって結局個人的なところが強いのですよね。勿論、それ以外の演出とか切り口や見せ方とかの良さも評価に含まれますが、今年は想いが強く出た一年でした。
 
 
内藤 礼—明るい地上には あなたの姿が見える
水戸芸術館 現代美術ギャラリー
※はい、大好きな内藤さん。でも内藤さんへの想いが強すぎて、今まで見た展覧会が強すぎて、観た後すぐはこれを10本に入れるつもりはありませんでした。ただ、じっくり後から来るのですよね、この展覧会は。
 
 
江之浦測候所 | 小田原文化財団
※展覧会でなくすいません、でもこれを今年初めて観に行って強く印象に残っているのでここに入れました。昔なら財閥などが文化を残すために道具や芸術を買い、茶室や美術館などを作ったところですが、現代において杉本さんはこの様な形で残していくのか、と言う必見のものです。こちらはまだ写真付きでブログを挙げられていないので、写真付きでいまトピで書いたコラムを下にリンク残しておきます。
もう行きました?「江之浦測候所」が凄かった!アート&建築、歴史好きにオススメ。
 
 
リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」
原美術館
※さて、これもじわじわ来る系の展覧会でした。個人的には外せないものだったと思います。見せ方、内容、場所。ここでしか出来ない、ここでしかありえない、ここならではの展覧会、と言う点で選びました。
 
 
小原古邨展 −花と鳥のエデン−
茅ヶ崎市美術館
※まさか、茅ヶ崎にある美術館でこれだけ人を集めることが出来るとは。SNSなどがあるからこその口コミ効果もあるでしょうけど、それだけ行って納得の展覧会でした。こちらもまだまだ空いている時に行けたのも良かったですね。
 
 
 
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この10本以外にも印象に残るものなどを以下にメモしておきます。それぞれのリンクは下にまとめて書きます。
 
展覧会以外でのトピックスとしては今年からgooのメディア「いまトピ 」でアート関連のコラムを書かせて頂いています。年明けには金沢に行ってカニ……いや、建築やアートを見てきました。また、長いお付き合いの有名アートブロガー Takさん(ブログ:青い日記帳) 『いちばんやさしい美術鑑賞』 と言う本を出されまして、その出版記念パーティーの司会などをさせて頂きました。Takさんは年末に『カフェのある美術館 感動の余韻を味わう 』と言う本も出されています。
 
建築系展覧会 では二つの会場で開催された田根 剛|未来の記憶CITIZEN“We Celebrate Time”など田根剛関連の展覧会(いまトピでも書きました)、 隈研吾の展覧会なども良かったです。デザイン系ではデザインあ福田利之展など。ファッション系ではエルメス「彼女と。」も試みと言う点では残ります。
 
現代アートではさわひらき 潜像の語り手小瀬村真美:幻画〜像(イメージ)の表皮須田悦弘 ミテクレマチスなどが印象強いです。会田誠 GROUND NO PLANや藤沢で見た毛利悠子 グレイスカイズも良かったです(十和田の毛利悠子展は事情により諦めましたが行くつもりでした)。ウイリアム・ケントリッジが演出したオペラ モーツアルト「魔笛」も見に行きました。現代アートとはちょっと違いますが竹の美術工芸展「線の造形、線の空間」も私には新しい発見がありました。
 
日本美術も良い展覧会が多かったです。名作誕生−つながる日本美術は今年の10本に入れるかどうか最後まで迷いましたし、東山魁夷展横山華山展縄文展なども良かったです。秋には仏像系の展覧会が多くありましたがその中でも仏像の姿(かたち)展は好みでした。箱根で見た田中一村展はもう少し作品点数が多ければ確実に今年の10本に入れたでしょう。琳派を元にして近代画家、そして現代のデザインまでを振り返る展覧会、琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―も私好みの展覧会でした。
 
西洋美術も私の好みとしてはランクインしませんでしたが、良い展覧会が多かったと思います。個人的に一番良かったのはピエール・ボナール展。また今も開催している中で上野の大型展に負けずオススメしたいのがフィリップス・コレクション展。もちろん上野で大人気のフェルメール展ムンク展も見逃せません。
 
と言うことで。今年、初めは大きな西洋美術系の展覧会ばかりかな、と思っていたのですが、蓋をあけてみたら色々と癖のある好きな展覧会がたくさんあって嬉しかったです。また、来年もすでに気になる展覧会の情報が入っていますので期待したいです。私ももちろんですが、皆様にも楽しい展覧会鑑賞の時が 訪れます様に!
 
以下、各種リンクしておきます。
 
【今年のトピックス】
いまトピ:ライター KIN
 
「いまトピアート部」:さて9人揃ったら何が出来る?
 
 
全アートファン必見!『いちばんやさしい美術鑑賞』ってどんな本?
 
【建築・デザイン系】
田根 剛|未来の記憶(オペラシティアートギャラリー)
 
田根 剛|未来の記憶(ギャラリー間)
 
 
【期間限定】伝説のインスタ映えイベント再び!海外で活躍の若手建築家が手がけた空間がすごい。
 
くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質
 
 
福田利之展
 
 
【現代アート系】
さわひらき「潜像の語り手」
 
小瀬村真美:幻画〜像(イメージ)の表皮
 
須田悦弘 ミテクレマチス
 
会田誠「GROUND NO PLAN」
 
毛利悠子 グレイ スカイズ
 
 
【日本美術系】
 
 
横山華山展
 
 
「仏像の姿(かたち)」 〜微笑(ほほえ)む・飾る・踊る〜
 
初公開 田中一村の絵画 —奄美を愛した孤高の画家—
 
琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―
 
【西洋美術系】
 
 
以前2012年に10年間の振り返りと言うのをやりました。もう少ししたらまたこう言うまとめもやりたいです。
 
 
 
 

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「国宝 雪松図と動物アート」

「国宝 雪松図と動物アート」
三井記念美術館
12/13-2019/1/31
 
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この展覧会に関してはいまトピで見どころのまとめを書きました。
 
キャッチーな動物たち勢ぞろい!国宝、超絶技巧、屏風、能面、切手なんでもありのすごい展覧会。
 
おおまかには上記記事で言っているのですが、補足も含め、重なっている部分もありますが、こちらのブログでも書いておこうかと思います。
 
※写真は内覧会により許可を得て撮影をしております。
 
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まずは毎年、年明けに三井記念美術館で展示されるのが国宝 円山応挙「雪松図屏風」。今年は年内から展示されています。
 
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中央ほどにあるこの展示室が屏風や掛け軸のみで占められているのを見るのは壮観です。この展示室はこのような展示をするように設計されているとのことです。
 
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この部屋にある展示物でもう一点注目は長沢芦雪「白象黒牛図屏風」。あのプライスコレクションとほぼ同じもの。微妙な違いはあるようです。芦雪が同じものを注文で請けたのでしょうか。
 
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この部屋には応挙の作品も多くあり、円山応挙「蓬莱山・竹鶏図」などは当時流行の鶏を描いたものです。三井家と応挙は仲が良かったようで、応挙が直接持ち込んだ作品もあるそうです。三井家の小襖に鹿を描いたものもありました。
 
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もうひとつの国宝 「志野茶碗 銘 卯花墻」は茶室を模したケース内に展示されています。茶道具なので畳みの上で見るのは良いですね。
 
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さて、国宝の2点以外は今回は「動物」をテーマにしてます。想像上の生き物や虫なども含めて生き物を扱っているとのこと。去年は鳥でしたね。上の花入れは惺斎「竹置筒花入 銘 白象」、そう、象の足に見えるからという見立て。これはセンスが良いですね。これと関連して、この隣にあった象の置物は、館の人曰く「下手だなぁ、と思って見ていたら、どんどん愛着が沸いてきた」というヘタウマ系作品です。
 
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個人的イチオシはこの大西浄林「十二支文腰霰平丸釜」。ボッてっとした形状がたまりません。周りには十二支が描かれています。年末年始にいつでも出せる万能作品。
 
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この野々村仁清「信楽写兎耳付水指」も面白い。器の耳が兎の耳。ダンボみたいに空を飛んできそうな兎ですね。かわいい。
 
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兎のモチーフも幾つかありました。樂旦入「黒楽兎絵茶碗」は正面から見た兎が描かれてます。兎は子孫繁栄の象徴だったり、中国ではめでたい扱いだったりするからでしょうか。酒井抱一の作品などもありましたね。
 
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超絶技巧系も面白い。高瀬好山「昆虫自在置物」は関節が動く虫のオブジェ。稼動プラモデルの高いやつ、と言うと怒られそうですね。
 
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超絶技巧系と言えばこの人、安藤緑山「染象牙貝尽置物」。この人はかかせないです。しかし、何で象牙で貝を彫ろうとしたのでしょうか?
 
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鹿の作品も多く、三井家を辿ると藤原家になり、藤原家の納める神社などに欠かせない神の使いである鹿、それを三井家は重宝したそうです。そういえばこの美術館のエレベーターを降りた正面に池田勇八「嶺」が居ましたね。
 
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切手の展示などもありましたし、能面の展示などもありました。
 
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この展覧会、本当になんでもありで、上記の切手や能面、屏風や掛軸などの絵画、彫刻、茶碗や花入などの茶道具、香合、超絶技巧系など幅の広いジャンルのものがありました。それが動物モチーフと言うので判りやすく、楽しく見ることが出来ました。

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扇の国、日本

扇の国、日本
サントリー美術館
11/28-2019/1/20
 
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これはいい展覧会でした。扇が日本独自の物だとは知りませんでした。一言に扇と言っても扇自体に絵が描かれているもの、扇の紙が貼られている屏風、扇が描かれている絵、扇の形をした器など様々です。手持ちで一番みじかに持つことが出来た美術作品と言うのもわかります。扇を水に流したり、扇で季節を感じたり、日本人がどれだけ扇を好んでいたのかがわかる展覧会でした。これは名展覧会だと思います。

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竹工芸家 初田徹 個展「茶杓を削る、籠を編む」

竹工芸家 初田徹 個展「茶杓を削る、籠を編む」
ギャラリー壽庵
12/8-12/16
 
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今年3回目の初田徹氏の個展です。前2回と同じ西荻窪ですが、今回は駅の北口にあるギャラリーでの展覧会。時期的にも今年の集大成な感じでしょうか、アートな作品あり、道具あり、編みあり、削りあり、いつもの様に竹の美しさを伝えるための作品が幅広く並んでいます。
 
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アートな作品ではモルタルなども使って竹の変化を見せてくれるもの。隣のショーウィンドウにも装飾的な作品があるので見逃せません。
 
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道具はとにかく使いたくなる。竹と言う身近な材料から産み出され、そしてそれが美しく加工されて産み出されているから。
 
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今回は花入れが魅力的に見えました。竹箸は初日で売り切れた様ですね。箸ってホントに毎日使えるもので、少しの贅沢でとても満足が得るもの。だからこそちょっと良いもの使うのはおススメします。
 
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竹の菓子切りってちょっとケーキやお菓子食べるときにあると便利だし、花入れの竹の生地の美しさとか、籠の編みの美しさとかを手にとって間近に見るチャンスです。
 
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ケーキナイフ等にも使える身近な菓子切りやペーパナイフ、茶杓など、それらの美しい形状が産まれていく事。こう言う展覧会はそれらの話を作家から直接聞く事が出来るので良いですね。

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マルセル・デュシャンと日本美術

マルセル・デュシャンと日本美術
東京国立博物館
10/2-12/9
 
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現代アート好きとしては逃げることが出来ないのがこのマルセル・デュシャン。だが私は逃げます。見には行きましたがうまくブログに書けなくて、ザックリとで済ませてしまいます。
 
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東大にある大ガラスも展示されています。でも、なんか2004年に横浜美術館でデュシャンを見たときの楽しさ、森美のフレンチ・ウインドウ展の時のような繋がり感は感じられませんでした。きっと私がすれてしまったのでしょう。
 
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が、一通りデュシャンを振り返るにはいい展覧会だと思います。もちろん泉という名の便器も展示されています。本物だろうがレプリカだろう良いじゃないの、既製品(レディメイド)なんだから、と言うデュシャンに小ばかにされてる気もします。
 
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車輪と椅子をくっつけたからどうなんでしょうかね。煮詰まってやったら話題になってしまったってやつじゃないの?とか思いそうになります。
 
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初期の頃の絵もありましたが印象派っぽかったりして実はちゃんと美術を学んだ技術のある人なんだと思いますが、それがこんな絵を描くようになるのですよね。多面性を一つの絵にするキュビズムの手法にさらに時間軸まで一枚の絵に閉じ込めてしまうなんて!
 
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この人はとにかくコンセプトありきなんですよね。コンセプトで投げかける。この瓶を乾かすのはなんか好きなんです、個人的に、センスよくない?デュシャンによって、見る美術ではない、考える美術へ変わっていた、と言うのはちくま新書『いちばんやさしい美術鑑賞』(著 青い日記帳)にも載っていた話(この本でデュシャンの立ち位置を確認しました)。
 
ちくま新書『いちばんやさしい美術鑑賞』(著 青い日記帳)
 
 
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で、上記の本にも載っていた大ガラス、上の分が花嫁……なんですよ。下の部分が男性(男根)……なんですよ。
 
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後半の展示は美術をやめてチェスのプロになったり、女性の名前で活動していたデュシャンの紹介。ミニチュアで自分の作品をまとめたボックスを作っていたとかどれだけ自分大好きなんだか。
 
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で、実は内緒で遺作を作っていたとかね。それが動かせないのをいいことにとてもエロいと言うか卑猥と言うような作品だったり。まぁ、この人は基本かっこ良くて有名で、女にも困っていなかったようだし、まぁ、エロい人ではありますよね。
 
 
 
さて、そんなデュシャンの作品の後にむりやりくっつけた日本美術の展示が「第2部 デュシャンの向こうに日本がみえる。」。
 
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利休の竹の花入れはレディメイドではないですよね。日本で開催するにはこう言うのを付けるのは仕方なかったのか、それとも勢いでこんなことしてしまったのかわかりませんが、若手のキュレーターさんが担当したのでしょうか?
 
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まぁ、長次郎の黒樂などもあり、名品を見ることが出来るので良しとしましょう。まったくデュシャンと繋がっていないけど。
 
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浮世絵を見てリアルとうたったり、先達の絵から模倣して展開したものをデュシャンの訴えるオリジナルとコピーになぞらえたり、まぁ、突っ込みどころは多いです。
 
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絵巻を見て、時間軸について語るのも、書に芸術性を求めるのも、まぁ、なんとでも言えますけど、まぁ、展示されているのが良いものばかりなので出張コレクション展示室ということで。
 
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伝本阿弥光悦と俵屋宗達の「桜山吹図屏風」も見ることが出来て良かった。まぁ、こう言うコンセプトなのだからなんでもありっちゃありですね。あ、現代アートとは?そしてデュシャンのコンセプトとが素晴らしいってことを、この破綻したコンセプトとの比較で見せたかったのかな?

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「LINK TO LIFE」茶のある風景/Artglorieux Selection/ジャッキー・サコッチオ/SEITEI リターンズ!/日本伝統工芸展 2018

「LINK TO LIFE」茶のある風景 展
ATELIER MUJI
9/7-10/7
 
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写真を掛け軸に見立てて、移動式茶室で現代の茶の風景を表現するという試み。現代的な家具や知識、文化の中でお茶と言うものを捕らえてみた、と言う感じだろうか?
 
 
 
ジャッキー・サコッチオ 堪えがたいほどの光
THE CLUB
9/8-11/10
 
良く見るような抽象画かな?と思ったら作品の作りかたがおもしろかった。絵の具を滴らせた2つのキャンバスを刷り合せたりしながら模様を作っていくとのこと。作り方の説明が無ければ通り過ぎてしまいそうだけど……。
 
 
 
Artglorieux Selection
Artglorieux GALLERY OF TOKYO
9/27-10/3
 
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グループ展、草間彌生作品などもありました。古河原泉の目線の強い女性の絵や中野大輔の銀箔を使った琳派風な絵も良いです。荒木愛の日本画が4点ほど。岩絵具で描かれた毛玉の感じが良いです。小さい方の作品では樹々が秋から冬に移ろっていく、一枚の紙の中の時間の流れ。
 
 
 
日本伝統工芸展 2018
日本橋三越本店 本館・新館7階催物会場
9/19-10/1
 
これだけの日本の工芸品が一堂に集まるわけだし、選ばれた作品達だろうからきっと最先端の物たちなのだと思います。そういう風に見るとジャンルによってとても差があるなぁ、と思ってみてしまいます。陶芸に関しては作品数も多いというのもあるかもしれませんが、今と言う時代に通じるようなデザインや技法など新しいと思うようなものが多くありました。ただ、他のジャンルではそこまで凄いな、というものは多くはなかった。おそらく技法的には凄いとか、そのジャンルとしてはとても新しい試みだとかはあるのでしょうけど、ぱっと見て若い人が心を揺さぶられるようなものは少ないのではないか?もちろんそういう層が狙いではないという話かもしれませんが。
 
 
 
SEITEI リターンズ!孤高の神絵師、再降臨!!
加島美術
9/15-9/29
 
相変わらずの素晴らしい技法と描き込み。背景や木々の枝を墨などで簡略に描いているのにその手前の動物や鳥を博物画の様に精密に描きます。これは必見ですよね。ただし、それが故に手前が浮いているようにも見えるものもある。バランスなんだろうなぁ、とは思います。
 

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竹工芸家 初田徹 個展「煤竹と茶杓」

竹工芸家 初田徹 個展「煤竹と茶杓」
SPACE YAUPON(スペースヤポン)
9/14-9/16
 
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少し前の展示ですが、竹工芸家 初田徹さんの今年に入って2回目の個展。前回と同じ会場での開催です。この回の展示は茶杓をメインに竹の良さを知ってもらうというもの。
 
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茶杓というものはまだ自分の好みと言うのがわからない道具の一つです。どんなものが好きなのか、どこを見たらよいのか?自分自身の好みが掴めていない。
 
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茶碗や茶入れなども以前は全くわからなかったのですが幾つも見ていくうちに好みが出てきました。なので茶杓も知識だけではわからないけど、幾つも見ていくうちに好みが出てきそうな気がします。
 
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そういう意味でもこう言う実際に手に取って見て肌合いを楽しむ事が出来る展示はいいですね。茶杓の他にも菓子切りや花入れ、ペーパーナイフなどもありました。竹に触れる事が出来る展示ですね。
 
2018年最後の個展は12月8日(土)より東京都内で
 
初田さんは年内にもう一回個展を開くということです。12月8日から16日までと、今までより少し長めの期間です。こちらも見に行きたいと思います。

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金剛宗家の能面と能装束/春日権現験記絵-甦った鎌倉絵巻の名品-/半蔵門ミュージアム/動物たちの息吹(ホテルオークラ東京)

金剛宗家の能面と能装束
三井記念美術館
6/30-9/2
 
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能面勢ぞろい。若い娘さんの顔から人外のものも顔まで、すべて歴史のある面ばかりです。普通、これだけまとめて能面を見る機会はなかなか無いですよね。一見同じような顔に見えても作者や作られた時期で変化があるようです。はい、わかりませんでした、同じ顔に見えます、笑。なかなかそこまでわかる様になるには大変そうです。どの位沢山観ればわかる様になりますかね。
 
 
 
第81回展 「春日権現験記絵-甦った鎌倉絵巻の名品-」(修理完成記念)
三の丸尚蔵館
8/18-10/21(展示替-9/18,21)
 
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絵巻の名品の一つです。春日社へ奉納され現状は宮内庁で管理されているという由緒あるもの。修理の完成記念の展示で前期と後期で入れ換えが有ります。私が見に行ったのは前期の展示。とにかく色が綺麗です。当時の様相などもしっかり細かく描かれています。歴史を残す書物としての貴重さもあります。
 
 
 
半蔵門ミュージアム(2018/08月)
 
真如苑が所蔵する仏教美術品を公開するためにつくられた半蔵門ミュージアム。コレクション作品展示の目玉は運慶作と伝えられている大日如来坐像。他にも「信仰の絵画」と言う特集展示をしていました。こう言うのを観るたびに思うのですが、仏教関連では別の流派の物でも美術品を集めたりするのですかね?また2階のマルチルームではここにある大日如来坐像や他が所蔵している運慶仏などの体内写真なども含めたパネル展示をしていました。
 
 
 
第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展「動物たちの息吹」
ホテルオークラ東京
7/30-8/23
 
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ホテルオークラ東京のチャリティーイベント。企業や個人が所有していて見る機会が少ないような絵画などの紹介をする展覧会です。今年は動物をテーマにしていました。虎ノ門だから虎を多く集めた、と言う話ですが、企業や個人だと、威勢の良い虎の絵などは好まれそうですね。猫や豹などもあり、ネコ科は人気があります。藤田嗣治や菱田春草の猫は可愛いですね。後半は鳥の絵を中心してあり、最後にあった牧進「初霞」の白孔雀の絵に引き込まれました。琳派風と現代の融合したカッコ良さ。川端龍子のお弟子さんなんですね。
 
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さて、ホテルオークラ東京はオリンピックに向け建替え中。それによりあと数年はこのイベントも無いようです。もしかしたら今の形では最後かもしれません。
 
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ホテルオークラ東京のロビー周辺は谷口吉郎設計。本館は既に立替え中で息子の谷口吉生設計だそうですね。谷口吉郎設計の部分も使うとか。
 
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チャリティーイベントをやっている別館ロビーも同じ谷口吉郎設計です。
 

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縄文―1万年の美の鼓動/トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館/フィンランド陶芸―芸術家たちのユートピア

縄文―1万年の美の鼓動
東京国立博物館
7/3-9/2
 
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ツイッターのbur@rt編集長(@burart_jp)さんのチケプレで頂いた縄文展!
 
bur@rt ぶらっとアート
 
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国宝土偶勢揃いに土器や装飾品。プリミティブな迫力はもの凄い。誰もが圧倒される力がある。そして現代と変わらないね!な縄文の人のオシャレも観てて楽しい!オススメの展覧会でした。
 
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火焔型土器ってなんでああ言う形になったのですかね?
 
 
 
トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館
東京国立博物館
7/24-9/9
 
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楽しい!とにかく普通はスルーしてしまう様な美術を見方を変えて楽しませるのはすごく良いですね。惜しむべくは子供達が並んでて大人が恥ずかしくて並びにくいことか!
 
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ふじさーん、と叫ぶと……声の大きさで波の大きさが変化する。
 
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大声を出すと大波!美術館で叫ぶっていいですね。
 
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浮世絵の刷り方を学ぶために判刷りのしくみを楽しむとか、絵巻の中の生活様式を楽しむために舟木本の中からグルメシーンを探すとか。
 
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見返り美人を自分の動作をさせるとか。麗子像に自分の顔をはめ込むとか。
 
 
 
フィンランド陶芸―芸術家たちのユートピア
目黒区美術館
7/14-9/6
 
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現代のカイ・フランクに辿り着くまでのフィンランド陶芸の道のり。ロシアからの独立、スウェーデンの影響からの独自性など様々な事情の上での今のフィンランド、世界のアラビアなんだな、と。
 
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シルキンとカイピアイネンが良かったです。ルート・ブリュック作品の複製は撮影OKでした。
 
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そして現代のアラビア人気やカイ・フランクのデザイン、ミナ・ペルホネンなどに到着するわけです。
 

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