器・工芸

2021年の展覧会、今年の10本

今年見た展覧会の、私的によかったもの10本!毎年恒例で一年を振り返ってみたいと思います。
 
今年もコロナの影響が色濃かった年です。中止や会期短縮になった展覧会も多くありました。作品は会場に並んでいるのに見ることができない……私たちも残念ですが、作り上げる側の無念さは計り知れないです。
 
事前予約が必要な展覧会も増えました。仕事の関係上、予定がつきにくい私としては、空き時間でふらっと展覧会に行く事が多かったのです。結果、予約が取れず行けなかった展覧会もありました。
 
来場者減、コロナ対策などの影響もあってかチケット代が2000円を超える様な展覧会も少なくはありませんでした。予算の都合もあり、高額なものは見に行くのを絞らざるを得ないという本音もあります。
 
そんなこんなで展覧会を見る本数も減りました。そんな中での今年の10本です。※去年までの「今年の10本」のリンクは一番下に貼っておきます。
 
まずはいつもどおり今年の10本、基本的には順位はつけず、見た順番で古いところから書いていきます。
 
 
【今年の10本】
 
阪本トクロウ|デイリーライブス
武蔵野市立吉祥寺美術館 2021/1/9-2/28
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/02/post-109ffe.html
 
吉祥寺美術館は規模としては小さな箱ではありますが、だから一つ一つをじっくり見る事ができて、それがトクロウさんの絵の鑑賞方法にハマっていた感じがあります。年明けに、そしてこんな時期だからこそ、見ていて安心する、どこかで見た事がある、でも視点が新しい、そんな景色を欲しているのかもしれません。 
 
 
冨安由真展|漂泊する幻影
KAAT EXHIBITION 2021/1/14-1/31
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/01/post-c115c3.html
 
印象にとにかく残る展示でした。いろいろな仕掛けがハマっています。正直、資生堂ギャラリーの時は好きな展示なんだけどお化け屋敷の流れでで今後どこまでいけるのか、と言う勝手な心配をしたものですが、この前のいちはらアートミックスの展示などを見ても、スマートながらも印象的なものを残す展示が良かったので、アートフェス系などでこれからひっぱりだこになるのではないかと?
 
 
千葉正也個展
東京オペラシティアートギャラリー 2021/1/16-3/21
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/02/post-a05b89.html
 
アイデアが面白いのはもちろんですが、それを展覧会にするときの手を抜かないその完成度にもびっくりしました。亀が見るための絵画展示。それを見る私たち。亀を見る私たち。私たちを見るカメラ。あれ、亀とカメラは駄洒落で繋がっている?まぁ、とにかく、これなんだろう?と思ってそれが亀の通路だと分かって、それを見せられていたのかと分かった時の衝撃はなかった……。
 
 
複製芸術家 小村雪岱 ~装幀と挿絵に見る二つの精華~
日比谷図書文化館 2021/1/22-3/23
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/02/post-b7dfcf.html
 
日比谷図書文化館と三井記念美術館が小村雪岱展を開催。二つとも満足な展覧会でした。個人的にはごちゃっとした図書文化館の展示が好きでしたのでこちらをあげていますが、二つで一つの展覧会として見ても面白いです。 
 
 
電線絵画展-小林清親から山口晃まで-
練馬区立美術館 2021/2/28-4/18
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/03/post-db83b5.html
 
なかなか企画が面白い展覧会でした。今年あちこちで見た新版画もあったし、それを描くか描かないか、と言う画家の差が面白い。ミスター電線風景、朝井閑右衛門はヤバかった。現代アートもあってとにかく楽しく見る事ができた展覧会です。
 
 
澤田知子 狐の嫁いり
東京都写真美術館 2021/3/2-5/9
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/04/post-57d4d1.html
 
証明写真のあの人が、基本のアイデアを変えないまま大きく広がっていました。あのアイデアだけでは厳しそうだなぁ、と思っていた私が失礼でした。アイデアをここまで膨らませて、レベルアップしていたとは!素晴らしい展覧会であり、素晴らしい作品でした。
 
 
マーク・マンダース―マーク・マンダースの不在
東京都現代美術館 2021/3/20-6/20
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/04/post-212545.html
 
今年の展覧会の中でも、後々まで記憶に残りそうなものでした。良くわからないコンセプトを自分なりに解釈して楽しむ、そんな現代アートならはの楽しさがある展覧会。コンセプトを無視しても単純に見ていても、作品や空間に雰囲気があるのも良いですね。企画展の後に同じ作品を別の構成で再構築した展示、マーク・マンダース「保管と展示」をそのままMOTで開催したのも良かったです。
 
 
あやしい絵展
東京国立近代美術館 2021/3/23-5/16
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/04/post-e5d870.html
 
企画展の濃さでは今年一番だったのではないかと。あやしい、と言うタイトルに負けないあやしい絵が集まっていました。良くぞここまで集めたと言うのもあります。広告ポスターや小村雪岱の絵も出ていて良かった。
 
 
イラストレーター 安西水丸展
世田谷文学館 2021/4/24-9/20
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/08/post-c08578.html
 
安西さんが自分で企画した様な楽しい展示。安西さんの雰囲気を感じる事ができる様な作品達。シンプルで印象的なその絵達は今でも記憶に残っていくもの達ばかりでした。一つ一つが全て魅力的な展覧会でした。
 
 
ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?
ポーラ美術館 2021/9/18-2022/3/30
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/12/post-e9421b.html
 
素晴らしい展覧会。こちらも後々まで記憶にはっきりと残りそうな展覧会です。見た目だけで見ても美しく楽しめる。意味合いを解釈しようとしても楽しめる。現代の展示ではそのバランスが両方取れている展示が心に残っていくものになるのかもしれません。まぁ、そんな難しいことを考えなくても好きな展示でした。それだけでも良いのかもしれません。
 
 
ここまでが今年の10本です。これ以外にコメントしたい展覧会を幾つかあげます。
 
 
 
【トピックス】

移転のため、現在の地では最後の展覧会に滑り込む事ができたのが静嘉堂文庫美術館「旅立ちの美術」展武蔵野美術大学美術館「膠を旅する」展も面白かったです。画の材料としての膠をこれほど掘り下げた展示は今までにあったでしょうか?延期により開催がなくなるかと思われた「いちはらアート×ミックス2020+」(2021/11/19-12/26)に友人達と一緒に行く事が来たのも良い思い出。その時に見た市原湖畔美術館「戸谷成雄 森―湖:再生と記憶」展(2021/10/16-2022/01/16)もよかったです。『ミュージアムグッズのチカラ』(大澤夏美 著)と言うグッズに注目した本も発行されてました。
 
「旅立ちの美術」展
静嘉堂文庫美術館 前期 4/10-5/9、後期 5/11-6/13延長
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/06/post-631ba5.html
 
膠を旅する―表現をつなぐ文化の源流
武蔵野美術大学美術館 2020/5/12-6/20
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/06/post-04cfc0.html
 
『ミュージアムグッズのチカラ』大澤夏美 著(国書刊行社)
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/cat4230671/index.html
 
 
 
【西洋美術】
 
西洋美術では印象派とその周辺の美術動向がわかる展覧会をまとめてみる事ができるのが良かったです。三菱一号館美術館「印象派・光の系譜」展Bunkamura ザ・ミュージアム「甘美なるフランス」展ポーラ美術館「モネ-光のなかに」展を同時期にみて印象派に影響を与えた、印象派が影響を与えた動きを見る事ができました。この流れでは事前予約がなかなか取れなかったゴッホ展に行けなかったのが残念。三菱一号館美術館「コンスタブル展」アーティゾン美術館「琳派と印象派」展なども合わせてかなり理解できた気がします。
 
イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン
三菱一号館美術館 2021/10/15-2022/1/26
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/11/post-13b707.html
 
テート美術館所蔵 コンスタブル展
三菱一号館美術館 2021/2/20-5/30
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/04/post-08d704.html
   
 
 
【日本美術】
 
川端龍子作品と現代アートが並ぶ大田区立龍子記念館「川端龍子 vs. 高橋龍太郎コレクション」、三菱系三館の名品が並ぶ三菱一号館美術館「三菱の至宝展」、さすがの企画力なサントリー美術館「ざわつく日本美術」、美術館ではこれは出来ないだろうイベント「北斎づくし」、力の入った東京藝術大学大学美術館「渡辺省亭」展、酒井抱一 夏秋草図屏風と鈴木其一 夏秋渓流図が並んだ根津美術館「鈴木其一・夏秋渓流図」展など良いものも多かったです。
 
川端龍子 vs. 高橋龍太郎コレクション ―会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃―
大田区立龍子記念館 2021/9/4-11/7
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/09/post-f56fdf.html
 
ざわつく日本美術
サントリー美術館 2021/7/14-8/29
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/08/post-1e2494.html
 
北斎づくし
東京ミッドタウン・ホール 2021/7/22-9/17
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/07/post-b92af9.html
 
渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画
東京藝術大学大学美術館 2021/3/27-5/23
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/03/post-8438e5.html
 
 
 
【新版画/挿絵】
 
上の日本画ジャンルの中でも今年は新版画や挿絵、装画などの展示が多かったのが印象的です。小村雪岱はベスト10にもあげていますが太田記念美術館「鏑木清方と鰭崎英朋」たばこと塩の博物館「杉浦非水」など挿絵などに関する展示が多かったです。 そして新版画周辺の動きとしては太田記念美術館「笠松紫浪」東京都美術館「吉田博展」平塚市美術館「川瀬巴水」大田区立郷土博物館「川瀬巴水」SOMPO美術館「川瀬巴水」、そして新版画総集編とも言える様な日本橋高島屋S.C.「新版画ー進化系UKIYO-Eの美」と揃いすぎ。電線絵画展にも出ていましたし、MOA美術館でも吉田博と川瀬巴水の展覧会をやっていますね。
 
川瀬巴水-版画で旅する日本の風景-
大田区立郷土博物館 前期:2021/7/17-8/15、後期:2021/8/19-9/20
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/09/post-45b059.html
 
千葉市美術館所蔵 新版画ー進化系UKIYO-Eの美
日本橋高島屋S.C. 本館 8階ホール 8/25-9/12
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/09/post-1ce0ad.html
  
 
 
【現代美術/建築/デザイン/カルチャー
 
現代アートはベスト10に入れていますが、東京オペラシティ アートギャラリー「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」はコロナで企画展が中止になったのをうまく展開していました。目黒区美術館「包む」、国立科学博物館「木組」なども面白かったです。東京国立近代美術館「民藝の100年」は賛否分かれて色々な意味で注目されていますね。国立新美術館「庵野秀明展」のごちゃ混ぜ感も印象に残ります。建築ではパビリオン・トウキョウ2021、世田谷美術館「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」、松濤美術館「白井晟一 1部」、などが面白かったです。隈研吾展、佐藤可士和展などもありましたね。展覧会ではありませんが昨年から引き続きTHE TOKYO TOILETもチェックしています。
 
「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展
東京オペラシティ アートギャラリー 2021/4/17-6/24
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/06/post-eab91a.html
  
包む-日本の伝統パッケージ
目黒区美術館 2021/7/13-9/5
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/08/post-110364.html
 
パビリオン・トウキョウ2021
新国立競技場周辺エリア9か所 2021/7/1-9/5
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/08/post-5364d5.html
 
アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話
世田谷美術館 2021/3/20-6/20
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/06/post-3dc7e1.html
 
  
 
今年見た展示は全部で200本となっています。多い時は300本だったので少ない方ではありますが、コロナだけではなく、私の活動量が落ちているのも正直あるかと思います。もちろん展覧会は数だけではないのですが、数をこなしてわかることも確か。ただ、これからは見方を変えていく、そんな時期なのかもしれません。
 
今年、いろいろ大変な歳ではありましたが、来年は今よりも良い年になります様に。良い年にしていきましょう!
 
 
 
以前2012年に10年間の振り返りと言うのをやりました。10年後2022年にもう一度やろうかと思っていたらもう来年じゃないですか。出来るかな……。
 
過去10年で印象に残った展覧会10本選定
過去10年で印象に残った展覧会洗出し編

 

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ざわつく日本美術

ざわつく日本美術
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2021_2/
サントリー美術館
2021/7/14-8/29
 
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ざわつく……あの週刊雑誌風のチラシからして、サントリー美術館に何が起こったのか?!と話題なっていた展覧会、実は夏休みの楽しめる展覧会の一つでした。
 
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キーワードは、うらうら、ちょきちょき、じろじろ、ばらばら、はこはこ、ざわざわ。少し苦しいところもありますが、展示品が一流なので許しちゃいます。
 
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うらうらする
能面の裏、茶碗の裏を見てみようと言うともの。鏡で裏が見える様な展示の工夫がしてあります。屏風の裏を見せたり、絵の花の裏が描いてあったり。いきなり、ウラはするものなのかどうか、と突っ込みたくなるが、ジョジョではウラウラしそうなので、良しとする。
 
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ちょきちょきする
元の状態から切り取られて今残っているもの。今残っているものが元から形が変わっていたりする事は多い。絵巻が切り取られて幾つもバラバラになって、いろんな人々に所有されていたり。屏風の裏表がそれぞれ別の屏風に仕立てあげられていたり。切子とかガラス製品ですら切られているとは!
 
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じろじろする
よく見てみたらこの模様面白い!とか細かくみてみたらこんな事がかいてあったあなんて!と言う発見があるもの。メインの柄の周りを見てみたらモザイク絵の様にいろんな柄が見えて来るとか。雨そのものは描かず、そこに居る人の様子だけで雨を降っていることを想像させるびとか。
 
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ばらばらする
蓋と本体を別々に見てみたらどうですか?と言う展示。蓋だけ見てどんな本体か想像してみようとか、蓋と本体でどれが正しいか組み合わせを考えてみようとか。
 
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はこはこする
ハコはするものか?!と思いつつ、箱にポイントを当てたのが楽しいから良いか!と言う展示。この箱はどの作品が入っていたでしょう?と言うのが床に書いてあります。あの名作たちも箱があるのですよね。
 
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ざわざわする
これは見ての通り、なんかざわざわするものたち。女性が鬼に変わっていく道成寺絵巻。オナラ合戦の絵、女性の布団に匿われたおっさんの顔!
 
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おもしろワンダーランドほどは予算が使えないので切り口変えて楽しく見せる様に工夫してやってみた、と言う感じの展覧会とでも言うのでしょうか?いつも企画にいろいろ工夫をしているサントリー美術館ならではの展覧会です。
 

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悉皆-風の時代の継承者たち-/佐藤翠展/小西潮・江波冨士子展/クリエイティブリユース/Daimaru 大現代アート展/妖精展/tokyo artist Museum

悉皆 -風の時代の継承者たち-
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/shikkai/index.html
日本橋高島屋S.C.本館6階 美術画廊
2021/8/4-8/17
 
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写真は1階の金氏徹平作品。
 
高島屋190周年記念の展覧会。昔の作品をイメージして今の作家が新たに作品を作り上げると言う展示。前田青邨の作品をイメージして今泉今右衛門や小野川直樹が作品を作るとかしています。
 
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写真はウィンドウの目の作品。
 
岡本太郎・棟方志功作品のイメージで淺井裕介が、竹内栖鳳→森村泰昌やミヤケマイ、横山大観→池田学や束芋、小倉遊亀→前原冬樹、とそれぞれイメージ作品を作っています。
 
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高島屋のローズちゃんをイメージして町田久美やヤノベケンジが作品を作っています。町田さんの描くローズちゃん最高です。他にも池田晃将、笹井史恵、諏訪敦、田辺竹雲斎、袴田京太朗、橋本雅也、舟越桂、増田敏也、三沢厚彦、森村泰昌、山口英紀などが参加。
  
 
 
佐藤 翠展
https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/topics/1_2_20210623204943/
日本橋高島屋S.C.本館6階 美術画廊X
2021/7/28-8/16
 
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以前にも何度か佐藤翠さんの作品は見ていますが、普通のクローゼットだったりする景色が、何故か少し怪しげに見えてくる、そんな独特な雰囲気がありますね。
 
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独特な色味とタッチがそうさせるのかと思いますが、夢の中なのか、情念なのか、どこかに迷い込んでしまった様な気持ちになります。
 
 
 
小西潮・江波冨士子展
https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/topics/1_2_20210629203711/?category=art#contents
日本橋高島屋S.C.本館6階 美術工芸サロン
2021/8/4-8/10

神奈川の三浦に工房を構える小西潮、江波冨士子のお二人。お二人のガラス作品は表情がとても特徴的です。繊細で細かい表層によってガラスなのに柔らかく見えるから不思議です。
 
 
 
クリエイティブリユース―廃材・端材からはじまる世界―
https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/exhibition/
高島屋史料館TOKYO 4階展示室
2021/3/10-8/29
富田菜摘
 
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再利用をテーマに、廃材を利用したプロダクトや素材、家具などの再生を展示してあります。
 
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廃材を使ったアートとして富田菜摘さんの作品もありました。
 
 
 
Daimaru 大現代アート展〜注目の若手からストリートアートまで〜
https://www.daimaru.co.jp/tokyo/artarttokyo/
大丸東京店 11階催事場
2021/8/4-8/17
 
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大丸東京で幾つかのアート展を開催。そのメインが11階催事場で開催の現代アート展。いくつものギャラリーなどが売れそうな作品を持ち込み、売る気満々で構えていました。バンクシーやKawsなどの展覧会と絡めたもの。ジュリアンオピー、奈良美智、草間彌生、村上隆など一般的に知られていて、高価なものが多いですね。最近話題なものとして杉田陽平コーナーなども。
 
 
 
Young artist special exhibition
1st.exhibition 妖精展
https://www.daimaru.co.jp/tokyo/artarttokyo/
大丸東京店 9階イベントスペース
2021/7/28-8/17
 
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Young artist special  exhibitionの第一弾として妖精をテーマに、妖精そのものや不思議な世界観の絵が展示。
 
 
 
tokyo artist Museum
https://www.daimaru.co.jp/tokyo/artarttokyo/
大丸東京店 1・5・10・12階 特設会場
2021/7/28-8/17
 
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館内のあちこちでアートを展示しています。館内巡回型の展示。
 

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ミヤケマイ展 夢の跡

ミヤケマイ展 夢の跡
https://www.kakiden.com/gallery/archives/46714/
柿傳ギャラリー
2021/8/5-8/12
 
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ミヤケマイさんの作品はあちこちで見ていますが、個展は私は久々になるかもしれません。相変わらずの良いセンスの和のテイスト。ちゃんと歴史的なものを押さえつつも、現代の要素を持ってきたり、別のジャンルと組み合わせたり。なんか難しい事が書いてありそうな文字を読んでみると、普通に読めるものだったりと今の時代の「外し」が素晴らしい。古田織部や小堀遠州の目指すところがここまで来たか!と思いました。
 
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平面や半立体の絵だけでなく軸装もご自分で製作、器なども出かけています。ポップであり、日本の伝統もあり、ご本人の個性も出ている、そんなバランスのセンスの素晴らしさ、間の取り方うまさが良いです。 
 
 
 

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三菱創業150周年記念 三菱の至宝展

三菱創業150周年記念 三菱の至宝展
https://mimt.jp/blog/museum/?p=7172
三菱一号館美術館
2021/6/30-9/12(※後期8/11-9/12)
 
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静嘉堂文庫と東洋文庫の至宝を一号館の空間で観る、と言うまさに三菱(岩崎家)総力展示です。茶道具、刀、書、絵画、仏像、地図、博物学書、古書など国宝含む名品勢揃いでした。
 
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特に茶道具関連はホントに素晴らしく、本能寺でバラバラになって修復された付藻茄子(前期)、象牙の茶杓、井戸茶碗や樂茶椀、仁清の茶壷など。そして、この建物で観る曜変天目茶碗の美しさ、一部屋これしかない展示です。
 
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一号館美術館の上のフロア前半の左回り展示が日本美術の絵画や書を観るのに違和感ないのも良いですね。右回りの部屋には古書や器があって、ここまで見やすさ計算してたらすごい!
 
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東洋分文庫の古書エリアも良い。その中でも地図は目を引きます。空を飛べないこの時代にこれだけのものを描くことができるのですから。博物学の本もロマンあります。
 
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眼福とはこのことです。
 

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自然が彩る かたちとこころ/山口晃《日本橋南詰盛況乃圖》

自然が彩る かたちとこころ
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
三井記念美術館
2021/7/10-8/22
 
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今東京では三井家のお宝と岩崎家(三菱)のお宝を見ることができますが、まずは展覧会後しばらくリニューアル工事となる三井記念美術館へ。
 
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オリンピックスポンサーなのですね。
 
さて、展覧会の方は地味だけど凄い、と言う三井家の好みがわかります。自然をテーマにした作品の展覧会になっていますが、この展覧会後しばらく休館になると言うことで気合入った選定でな作品が並んでいます。
 
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酒井抱一『秋草に兎図襖』の斜めの板の貼り合わせ模様で強風を表現した作品とかいつ見ても凄い。謡曲『竹生島』をモチーフにした仁清のかわいい兎の取手の器も良い。
 
他にも二見浦夫婦岩を蓋にしたデザインの茶器とか、、黒楽『雨雲』、志野茶碗の名作『卯花墻』、円山応挙の国宝 雪松図屏風、安藤緑山の本物そっくりの果物の彫刻、印籠や能面や着物と三井コレクション総集編と言う内容でした。
  
 
 
山口晃《日本橋南詰盛況乃圖》
https://jptca.org/news/20210624-16321/
銀座線日本橋駅B1出口付近
2021/07/01公開
 
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銀座線のリニューアルに伴い2020年に銀座線 虎ノ門駅、京橋駅、銀座駅、青山一丁目駅、外苑前駅の5駅にパブリックアートが設営されました。虎ノ門駅のアートは話題になりましたね。そして今年2021年の7月1日より、日本橋駅において銀座線10駅目となるパブリックアート作品が公開されました。
 
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■日本橋駅パブリックアート
・作品名 :日本橋南詰盛況乃圖
・原画 :山口晃
・作家コメント:この絵には、江戸から現在までの様々な街並みが混在しています。当時の街区の様
子が解るように描かれた所もあれば、時代による様式の変化を一目にできる所もあ
ります。また、町割りに殆ど変化がないのを確認できる所もあります。色々な視点
で眺められるようになっていますので、この地に思い致したり良き街並みを考える
一助にして頂けたらと思います。
・仕様 :ステンドグラス
・サイズ :縦約 2.0m 横約 6.0m
・設置場所 :B1 番出口付近
・協賛 :株式会社髙島屋
 
昔の景色が混ざっていたり、高速が水路になっていたり、細かいところを見ていると面白い。
 
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ステンドグラスの限界か、人の表情を楽しむことはできませんが、景色に仕掛けられているものを探す楽しみは山口さん作品ならでは。協賛の高島屋はどどーんとでてますね。ライバルの三越は端の方にちょこっと。
 
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日本橋に五輪マーク。

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「旅立ちの美術」展

「旅立ちの美術」展
http://www.seikado.or.jp/exhibition/2021003.html
静嘉堂文庫美術館
前期 4/10-5/9、後期 5/11-6/13延長
 
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この地で最後の展覧会「旅立ちの美術」開催中の静嘉堂文庫美術館へ行ってきました。この美術館は2022年に丸の内へ移転になります。この坂を息を切らしながら登るのも最後ですね。
 
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静嘉堂文庫美術館「旅立ちの美術」。緊急事態宣言で会期途中で臨時閉館、宣言明けに少し会期を延期となったのでギリギリ行けました。最後は入館に並んだみたいですね。
 
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旅立ち、をテーマにした展示。この地最後と言うこともあり岩崎家の名品たちが並びます。後期展示には国宝は3点。曜変天目は通期見ることできました。太田切も良い。重文の光琳の硯箱も良い。他にもひょろっとした花入や丸っとした茶入も良かったです。河鍋暁斎《地獄極楽めぐり図》もみることが出来ました。
 
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裏側の門を出て、川へ下りたりする道。歩いて二子玉川へ行くときにこちらの階段を下りていきました。本当に美術館の移転前に最後来ることができてよかった。また、丸の内で!
  
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今回はここから世田美まで歩けることに気づいて、この後世田美まで言うことにしました。実際はバス一日券を買ったのでこちらの道からバス停へ……。
 

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初田徹“Ground”

初田徹“Ground”
https://min-gallery.jp/exhibition/550/
MIN jewelry & crafts
4/8-11、4/15-18 12:00-19:00
 
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竹工家 初田徹個展に行ってきました。以前も学芸大駅のこの場所で個展を開催されていました。素敵なギャラリー内に並ぶクラフト品のカッコいいこと!週の後半、木金土日のみのオープンで2週に渡って開催です。今週、後半会期がスタートです。
 
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展示タイトルのところにある籠が面白い。編みかけの様な感じでピョンピョン飛び出るている竹。底も丸くなっているので縦に置くことは出来ないようです。このようなデザインの籠、使う人のセンスが試されそう。
 
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展示されている花籠籠、花入などに活けてあるある植物。初田さんの選ぶ花たち。季節を感じる事が出来るような見せ方。日本の工芸モノって季節と共にあるんだよな、と改めて感じました。まぁ、ずっと、季節を感じるものを探してそこに入れておくのはなかな難しいですけどね。どこかの庭から勝手に持ってくるわけにはいかないし。
 
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先が片割れになっている花入れなども。去年、うちも花入れを1つ購入したのですが、家に花を飾ると、普段意識していなかった壁や空間が、初めて発見したモノのように見えてきます。今まであったものに花入れと花が加わっただけなのに、別の空間の様に見えてきます。飾る花探しに困って、花を挿していない時もありますが、それでもカッコいいから、それなりに見えます。
 
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他に茶道具関連もあります。今回初めて見た持ち手がやたらと細い茶杓。これらは中国茶で使うとか。広い方は茶さじ代わりの半割の竹筒などから葉を掻き出すことに、細い方はお茶のあくをこそぎ取ったり口詰まり時に使うもののようです。普通に茶道の茶杓としても機能としては(使い勝手はわかりませんが)使えるものなので、茶杓のデザインとして新しく面白く見えてしまいます。
 
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そしてその影響か、日本茶用の茶杓も細くなってる?!茶杓は(例外はあるものの)節の部分を重心にすることが多いようです。棗等の上に置くときの目安にしたりするための様ですね。その様なつくる時のルールの中で、もしくは敢えて一部ルールを破ってデザインを決めていくようですが、中国茶の茶杓の様にルールに乗っ取らなくて良いものの存在は、デザインを考える上での良い刺激になるのでしょうか。お馴染みの菓子切りもあります。写真のものは金箔を一度貼り、もったいない!ってくらい削ってうっすら残った金の風合いを楽しむ「夕星」の菓子切りです。
 
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他に大きめの籠や茶道具関連もあります。竹のクラフトはお茶関連のものが多いのかと思います。このコロナ禍で家で茶道を試す人なども居るのではないでしょうか?私は茶道はやっていませんが、花入れ、箸、菓子切り(和菓子だけでなくケーキを食べる時などにも使っています)などは家に置いています。家にいる時間が増えて、身の回りにあるものを気に入ったものにしていきたい時に、作家さんの顔が見えるクラフト品などは丁度良いですね。
 
焼き洋菓子・ケーキ MATTERHORN マッターホーン
https://matterhorn-tokyo.com/
 
※注、駅からこちらのギャラリーに行く途中にある有名なお菓子屋さん「マッターホーン」は喫茶室17時まで(16時30分ラストオーダー)、ショップは18時30分まで。混雑時は店内への人数制限などもありそうです。時間に余裕をもって行くのがおすすめです。鈴木信太郎画伯の包装紙でも有名なのですよね、こちらのお店。(私は帰る時に寄って行こうと思ったらもう閉まってた……)。

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渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画

渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2020/seitei/seitei_ja.htm
東京藝術大学大学美術館
2021/3/27-5/23
 
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東京藝術大学大学美術館で開催されている渡辺省亭展の内覧会に参加させて頂きました。この一連の写真は内覧会で許可を得て撮影しています。
 
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美術館の展覧会でここまで渡辺省亭(せいてい)の作品が揃うのは初めてではないしょうか?明治時代を中心に活動をしていた画家で、海外での評価が高く、日本でも当時は認めれていながらも、後半は中央画壇から距離をおき、そのうちに知る人ぞ知る画家となりました。
 
そして、その細やかに描かれた花鳥画などにより近年再評価され、アートファンには有名になりつつある所、この良いタイミングでの展覧会です。
 
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渡辺省亭の作品として有名なのは、無線七宝の濤川惣助との協業となる迎賓館赤坂離宮の七宝額ではないでしょうか。省亭の描いた原画が展示されています。この原画をもとに濤川惣助が無線七宝の作品として完成させ、迎賓館赤坂離宮(当時の東宮御所)に飾られています。
 
描かれているものたちがちょっと美味しそう。海の幸、山の幸、鶉や鴨ですら美味しそうに見えてきます。御殿のお食事で出ていた材料じゃないですよね?
 
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濤川惣助との協業では見事な七宝の壺などもありました。万国博覧会などに出品された七宝作品の原画を担当しています。原画の細やかさも良いですが、これを七宝で再現する濤川惣助も凄いですよね。
 
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先ほど、海外での評価が高いと描きましたが、省亭の作品は万国博覧会などに出品されたり、ロンドンの画廊で取り扱われたりしています。今でも海外の美術館が省亭の作品を持っていて、今回もメトロポリタン美術館から良い花鳥画たちが里帰りとなりました。
 
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今回の展覧会で驚いたのは花鳥画以外にも様々な絵を描いていたこと。花鳥画の上手さで知っていた画家でしたが、季節の行事を描いた絵、信仰心が現れている観音図、歴史人物図、美人図などとにかく幅が広いです。
 
省亭の描いた美人画が鏑木清方に影響を与えていたという話もあるそうです。なんと、あの美人画で有名な鏑木清方へ影響を!
 
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他にも出版物の挿絵や口絵を手掛けたり、本の編集にも関わっています。山田美妙、坪内逍遥、尾崎紅葉など有名な作家の本の口絵や挿絵を手掛けたというのですから、おそらく当時ではかなり人気だったのでは無いでしょうか?
 
美術雑誌『美術世界』の編集などにもかかわっています。木版の美しさに拘った美術雑誌、作品集などが展示されています。
 
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伊藤若冲のオマージュ作品などもありました。明治時代ではまだ再評価もされていなかっただろう若冲の絵を勉強していたというのもすごい。四条円山派的な絵もあり、いろいろと器用な人だったのでしょうか?
 
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しかし、省亭の本髄はやはり花鳥画だと思います。図案から始まったとされる省亭の観察眼や技術、とにかく細かな描写が素晴らしい。本当に近くでこれらの絵をじっくり見てほしい。動物や鳥の毛並みの描き方などそのリアリティのある細かさは本当に凄い。
 
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写生に基づく四条丸山派ならではの日本画の技術に西洋の写実性も加え、これが印象派の画家たちをも魅了したという絵か、と。日本画家としてパリにも行き、ドガなどとも交流があったといいます。
 
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幅拾い仕事の紹介、花鳥画の細やかな描写、海外からの里帰り作品と省亭の全画業の紹介というのが相応しい展覧会でした。前期後期で作品替えもあります。前期 3/27-4/25、後期 4/27-5/23となります。
 

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アートフェア東京2021

アートフェア東京2021
https://artfairtokyo.com/
東京国際フォーラム
2021/3/19-3/21
 
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なんと、サントリー美術館の会員になっていると無料で入れるのですよ、アートフェア東京。通常で入るとちょっと高い(方針が変わり、ここ数年で値上がりした)ので、まずチケット買うことができないですが、無料ならと顔写真も登録して行ったら、顔認証されず、普通にQRコードかざして入りました。
 
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アートフェアでは知らなかった作家さんの作品に出会えること。今回はこの吉田泰一郎「夜霧の犬」(GALLERY KOGUREブース)が良かったです。猫の作品もありました。
 
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Tomura Leeブースで見た小澤香奈子さんの何かわからない不思議な生き物も良かった。ちょっと欲しい!と思わせる、うちに迎えたくなる何かでした。
 
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ギャラリー玉英ブースで見た内田望さんの愛嬌のある鳥たちと野口哲哉のちょっとお疲れな武士、MAHO KUBOTA GALLERYブースのジュリアン・オピー、金巻芳俊、先にも書いた小澤香奈子、野原邦彦、ex-chamber museumブースで見た田島大介のパース具合、超絶技巧な髙橋賢悟、古美術鐘ヶ江ブースで見た前原冬樹のなんと一木彫作品など。ex-chamber museumブースには小坂学のケント紙立体作品も。
 
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夢工房ブースには四代 田辺竹雲斎の巨大な作品。まさかこのサイズの竹工芸がここで見ることが出来るとは。
 
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小山登美夫ギャラリーブースで見たシュテファン・バルケンホールの平面?と思ったらレリーフでした、彫ってあります。KENJI TAKI GALLERYブースには塩田千春、ANOMALYブースでは柳幸典、SH ART PROJECTブースで見たBackside works.の描く女の子も目を引きましたね。

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ZEAL HOUSEブースの展示は目をひきました。古い大日如来の頭と現代アートを並べています。
 
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SHUGO ARTSブースのリー・キット、ルーシー・リー、シスレーとモネなども、藤田嗣治と竹久夢二と池永康晟が並び、彦十蒔絵・小黒アリサの金物にしか見えない漆芸、鈴木祥太の金工作品。
   
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あの話題のスギちゃんこと杉田陽平作品(みんなのギャラリーブース)も。また、現代アートだけでなく古美術もあるのもアートフェアの良いところ。
 
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下山直紀の動物、岡部賢亮のかわいい仏像など。
 
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そしてこの建築の力に改めてびっくりするのですよね。このサイズの建物を両脇の柱(と片側の会議棟の壁)で支え、力を逃がしていく力学は凄いです。
 

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