器・工芸

金剛宗家の能面と能装束/春日権現験記絵-甦った鎌倉絵巻の名品-/半蔵門ミュージアム/動物たちの息吹(ホテルオークラ東京)

金剛宗家の能面と能装束
三井記念美術館
6/30-9/2
 
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能面勢ぞろい。若い娘さんの顔から人外のものも顔まで、すべて歴史のある面ばかりです。普通、これだけまとめて能面を見る機会はなかなか無いですよね。一見同じような顔に見えても作者や作られた時期で変化があるようです。はい、わかりませんでした、同じ顔に見えます、笑。なかなかそこまでわかる様になるには大変そうです。どの位沢山観ればわかる様になりますかね。
 
 
 
第81回展 「春日権現験記絵-甦った鎌倉絵巻の名品-」(修理完成記念)
三の丸尚蔵館
8/18-10/21(展示替-9/18,21)
 
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絵巻の名品の一つです。春日社へ奉納され現状は宮内庁で管理されているという由緒あるもの。修理の完成記念の展示で前期と後期で入れ換えが有ります。私が見に行ったのは前期の展示。とにかく色が綺麗です。当時の様相などもしっかり細かく描かれています。歴史を残す書物としての貴重さもあります。
 
 
 
半蔵門ミュージアム(2018/08月)
 
真如苑が所蔵する仏教美術品を公開するためにつくられた半蔵門ミュージアム。コレクション作品展示の目玉は運慶作と伝えられている大日如来坐像。他にも「信仰の絵画」と言う特集展示をしていました。こう言うのを観るたびに思うのですが、仏教関連では別の流派の物でも美術品を集めたりするのですかね?また2階のマルチルームではここにある大日如来坐像や他が所蔵している運慶仏などの体内写真なども含めたパネル展示をしていました。
 
 
 
第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展「動物たちの息吹」
ホテルオークラ東京
7/30-8/23
 
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ホテルオークラ東京のチャリティーイベント。企業や個人が所有していて見る機会が少ないような絵画などの紹介をする展覧会です。今年は動物をテーマにしていました。虎ノ門だから虎を多く集めた、と言う話ですが、企業や個人だと、威勢の良い虎の絵などは好まれそうですね。猫や豹などもあり、ネコ科は人気があります。藤田嗣治や菱田春草の猫は可愛いですね。後半は鳥の絵を中心してあり、最後にあった牧進「初霞」の白孔雀の絵に引き込まれました。琳派風と現代の融合したカッコ良さ。川端龍子のお弟子さんなんですね。
 
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さて、ホテルオークラ東京はオリンピックに向け建替え中。それによりあと数年はこのイベントも無いようです。もしかしたら今の形では最後かもしれません。
 
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ホテルオークラ東京のロビー周辺は谷口吉郎設計。本館は既に立替え中で息子の谷口吉生設計だそうですね。谷口吉郎設計の部分も使うとか。
 
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チャリティーイベントをやっている別館ロビーも同じ谷口吉郎設計です。
 

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縄文―1万年の美の鼓動/トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館/フィンランド陶芸―芸術家たちのユートピア

縄文―1万年の美の鼓動
東京国立博物館
7/3-9/2
 
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ツイッターのbur@rt編集長(@burart_jp)さんのチケプレで頂いた縄文展!
 
bur@rt ぶらっとアート
 
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国宝土偶勢揃いに土器や装飾品。プリミティブな迫力はもの凄い。誰もが圧倒される力がある。そして現代と変わらないね!な縄文の人のオシャレも観てて楽しい!オススメの展覧会でした。
 
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火焔型土器ってなんでああ言う形になったのですかね?
 
 
 
トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館
東京国立博物館
7/24-9/9
 
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楽しい!とにかく普通はスルーしてしまう様な美術を見方を変えて楽しませるのはすごく良いですね。惜しむべくは子供達が並んでて大人が恥ずかしくて並びにくいことか!
 
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ふじさーん、と叫ぶと……声の大きさで波の大きさが変化する。
 
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大声を出すと大波!美術館で叫ぶっていいですね。
 
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浮世絵の刷り方を学ぶために判刷りのしくみを楽しむとか、絵巻の中の生活様式を楽しむために舟木本の中からグルメシーンを探すとか。
 
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見返り美人を自分の動作をさせるとか。麗子像に自分の顔をはめ込むとか。
 
 
 
フィンランド陶芸―芸術家たちのユートピア
目黒区美術館
7/14-9/6
 
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現代のカイ・フランクに辿り着くまでのフィンランド陶芸の道のり。ロシアからの独立、スウェーデンの影響からの独自性など様々な事情の上での今のフィンランド、世界のアラビアなんだな、と。
 
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シルキンとカイピアイネンが良かったです。ルート・ブリュック作品の複製は撮影OKでした。
 
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そして現代のアラビア人気やカイ・フランクのデザイン、ミナ・ペルホネンなどに到着するわけです。
 

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人麿影供900年 歌仙と古筆/大名茶人・松平不昧/ うるしの彩り

「人麿影供900年 歌仙と古筆」展
出光美術館
6/16-7/22
 
とても見応えのある面白い展覧会でした。様々な歌人の出てくる三十六歌仙の図、柿本人麿の図などを中心の展示でした。そして、岩佐又兵衛関連の作品が多い贅沢な展覧会。広範囲は石山切などの和様の書なども並びます。眼福!な展覧会でした。
 
 
 
大名茶人・松平不昧 -お殿さまの審美眼-
三井記念美術館
4/21-6/17
 
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茶人、松平不昧の集めた名品の展示です。茶道具が中心ですが、とにかく素晴らしい品ばかり、国宝だの重文だのの指定品も多くあります。
千利休、本阿弥光悦、牧谿などの名前が並び間ます。個人的には原羊遊斎作のものが目を惹きました。同じ時期にやっていた畠山記念館の松平不昧展には行けず残念。
 
 
 
うるしの彩り―漆黒と金銀が織りなす美の世界
泉屋博古館 分館
6/2-7/16
 
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漆加工された逸品が並びます。漆の加工の種別や技術などについても説明してあって、とても勉強になる展覧会でした。また日本と中国や朝鮮などの漆を使った器の違いなども実際に見て確認することができました。
 

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線の造形、線の空間

線の造形、線の空間- 飯塚琅玕齋と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸
菊池寛実記念 智美術館
4/14-7/16
 
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様々な太さの竹の材料があり、様々な編み方があり、それらの組み合わせがあり、竹工芸ってまだまだ無限の可能性を秘めたものなんだと実感。
 
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ちなみに写真は吹き抜け部分のインスタレーション作品です。撮影がここしかダメだったので……。
 
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同じ材料から発しているものなのに、繊細にもダイナミックにも表現が出来る。
 
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細編み、荒編み、いろんな技法があったり、上と下で編み方が違っていたり。
 
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細い材料を使っているのになんで形が崩れないのだろう?とかこの細さだと実際に使用できるのかとか?
 
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裏面と表面で編み方を変えて、裏面の一部の編みが表に出てきて構造となっていたり、とにかく無限の展開です。
 
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とにかくすごい展覧会でした。
 

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「あなたの存在に対する形容詞」ミルチャ・カントル展/「虹のなか」Pip&Pop/ウィム・クロウエル グリッドに魅せられて/「Four」 あおひー カジタミキ 河野紘幸 こそねえみこ/是蘭-水の地図-展/ふるさとの駄菓子/伊藤秀人展 「青瓷 釉の力」/八木夕菜「NOWHERE」

「あなたの存在に対する形容詞」ミルチャ・カントル展
銀座メゾンエルメス フォーラム
4/25-7/22
 
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横浜トリエンナーレなどで見た作家さんです。
 
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ドアを開けることで作用して鳴る鐘やガラスに指紋をつけた衝立など。透明プラカードの作品も。
 
 
 
「虹のなか」Pip&Pop(タニヤ・シュルツ)
銀座メゾンエルメス ウィンドウディスプレイ
5/24-7/1
 
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銀座エルメスのショーウィンドウはタニヤ・シュルツ、Pip & Pop名義での作品。虹色の甘いお菓子のような正当派なウインドウ。
 
 
 
ウィム・クロウエル グリッドに魅せられて
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
5/14-6/23
 
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グリッドを使ったデザインなど、ミニマルなイメージを展開するデザイナー。オランダのデザインはこの様な幾何学的なものが多いイメージですね。
 
 
 
「Four」 あおひー カジタミキ 河野紘幸 こそねえみこ
GALLERY ART POINT
6/11-6/16
 
4人展、あおひーさんの展示があったので。前よりも妖怪っぽイメージもあるあおひーさんの作品は近くで見ると文字があるのがわかる。反射、浮かび上がり、そして反復と言う世界の中。
 
 
 
是蘭-水の地図-展
GALLERY ART POINT.bis
6/11-6/14
 
是蘭さんの作品をやっているのを知らなかった。是蘭さんのコラージュ作品がワンコーナーに展示されていました。
 
 
 
ふるさとの駄菓子 -石橋幸作が愛した味とかたち-
LIXILギャラリー 東京
6/7-8/25
 
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駄菓子に関する展示、面白い。全国を巡って記録した資料や道具など。
 
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駄菓子に関わる仕事や人なども紹介している。今この文化残っているところもあるのだろうか?
 
 
 
伊藤秀人展 「青瓷 釉の力」
LIXILギャラリー 東京
4/27-6/24
 
美しい青。色とヒビなどの表の表情が美しい。曲線とそれが立つバランスも絶妙です。
 
 
 
八木夕菜「NOWHERE」
ポーラ ミュージアム アネックス
6/15-7/8
 
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写真作品なのだが、アクリル越しに立体的に見せたり、アンドン面で透過して見せたり、綺麗な展示でした。
 
 

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福田利之展|吉祥寺の森/ロバート・クシュナー展/東京カメラ部2018写真展/ 47 REPAIR & CARE/シブピカ博2018

吉祥寺美術館の福田利之展|吉祥寺の森展、ヒカリエで見たロバート・クシュナー展/東京カメラ部2018写真展/47 REPAIR & CARE/シブピカ博など。
 
 
 
福田利之展|吉祥寺の森
武蔵野市立吉祥寺美術館
4/7-5/20
 
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福田利之さん、この方のイラストは私はスピッツのCDジャケットで知りました。
 
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とても雰囲気ある、そして少し懐かしい素敵な絵ですね。様々な本やCD、ほぼ日での活躍など広範囲に活躍している方です。懐かしい感じと言っても決して古い時代の方ではなく、今の時代の作家さん。
 
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テキスタイルのデザインなども良かったです。絵本の絵も描いていました。
 
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今回はなんとコピス吉祥寺が協賛。この美術館の入ってるコピス吉祥寺内をスタンプラリーで巡れば絵葉書が貰えるのです。これは嬉しいです。チラシも美術館用とコピス用二種類を新作で描かれたそうです。
 
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お店などのロゴも手がけていて、これはお願いしたくなります(私はお店やっていないけど)。この展覧会はいろいろとオススメ!
 
 
ロバート・クシュナー 展「未知の霧の中へ」
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
4/4-4/30
 
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琳派風の日本の植物をコラージュの上に描くというのが素敵でした。今まで日本でも展覧会などやっているのですね、知りませんでした。
 
 
 
東京カメラ部2018写真展 Mastodon部門/cherish photo days部門 作品展示
8/ CUBE 1, 2, 3
4/26-5/5
 
なんか知らないけど東京カメラ部と言う8億人だとかなんとか、ようは大掛かりなものに選ばれたとかなんとかの写真展。
 
 
 
47 REPAIR & CARE -47都道府県の修理と手入れ展-
8/ d47 MUSEUM
4/5-6/11
 
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リペア、修理ですが、その中には日本的な漆継ぎなどもあり、そうか、これもリペアなんだな、と。物を大事に使っていきましょうと言う昔からのメッセージもあるような気がします。
 
 
 
渋谷ヒカリエ開業6周年「シブピカ博2018 THE MARKET Fes」
8/ COURT
4/19-5/6
 
4/26-30のリトルオキナワの期間に行ってきました。普段は沖縄でしか買えないもの、接することのできない作家さんのものなどをじかに見る良い機会でしたね。今はネットで色々と買えるけどやはり一度は手にとってみたい、実際に見たいものってあります。

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光琳と乾山 芸術家兄弟・響き合う美意識

光琳と乾山 芸術家兄弟・響き合う美意識
根津美術館
4/14-5/13
 
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根津美術館の庭にカキツバタが咲くこの季節、毎年恒例の尾形光琳「燕子花図屏風」(国宝)が公開される展覧会となります。今年も見てきました、庭のカキツバタと国宝のカキツバタの競演。
 
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今年は自由奔放な兄の尾形光琳、そしてしっかり者の尾形乾山、この二人の兄弟に注目した展覧会です。
 
後期展示を観てきました。まずは尾形光琳で秋草図屏風から燕子花図屏風、夏草図屏風と続きます。燕子花図屏風は比較的初期の作品。型紙を使ったコピペ技、大胆な構図など、そうかこれらは若いからこその荒っぽさなんだと。夏草図屏風は晩年の作。こちらは少しじっくり描きこんでいる。なんか余裕がみえる。
 
個人的には墨梅図が見所。シュっと伸びた枝。縦長の構図を上手く使っています。これは上手い。
 
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乾山の器に光琳の絵などの兄弟コラボ作品などもありましたが、今回の展覧会の見所は乾山単体作品ではないかと思います。2年ほど前に乾山のみの展覧会がありましたが、乾山の作品をこれだけ見たのはそれ以来だと思います。
 
正直絵は上手いとは思えない乾山ですが、アイデアやコンセプトが素晴らしい。ある程度、器としての歴史や技法を学び、それを当時のモダンに落とし込む。葉や花の間に切込み穴を入れ込んだり、内側に絵を描いたり(細長の器の内側の絵なんかどうやって描いたの?)、モチーフなんかも色々勉強していますね。
 
天才の兄を同じ路線では越えられないが故の器の世界の選択、と勘ぐってしまいますが、その世界で見事マエストロとして花を咲かせます。乾山の器に渡辺始興が絵を描いていたことに関しても、兄の弟子に描いてもらったというだけでなく、兄とは違うものを生み出すことなども考えていたのではないでしょうか。
 
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と、まぁ、色々妄想してしまいますが、日本の誇る芸術家兄弟は最強でした。
 

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原俊夫による原美術館コレクション展/竹工家 初田徹個展「カタチノタネ」/河鍋暁斎記念美術館「あそびつくし」展

さて幾つかまとめて感想UPとなっていますが、原美術館のコレクション展は後期展示はまだやっています。竹工家 初田徹個展は終わってしまいました。河鍋暁斎記念美術館でやっていた「あそびつくし」展も今週終わりですね。
 
 
 
現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展
原美術館
前期 1/6-3/11、後期 3/21-6/3
 
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後期展示に行ってきました。原美術館館長である原俊夫氏のレベルの高い現代アートコレクション。いきなり入口にあるのがジャン=ピエール レイノー 「アタッシュケース」。これはこの建物によく来ている人からすると思わずニヤリとしてしまう演出。
 
はじめの部屋には目を惹く加藤泉の彫刻など、1階の廊下にアラーキー、1階の大きな部屋ではやなぎみわ、ボルタンスキー、そしてエルネスト・ネト!このネトを見ること出来ただけで来た甲斐があったかも。
 
2階には野口里佳、米田知子、束芋、蜷川実花、杉本博司、ウィリアム ケントリッジ、佐藤雅晴、奈良美智、横尾忠則、名和晃平などなど。このお屋敷に似合う作品ばかりが並んでいます。満足でした。
 
 
 
竹工家 初田 徹 個展「カタチノタネ」
4/13-4/15 12:00~19:00
西荻窪 SPACE YAUPON
 
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西荻窪の南側にある長い商店街「神明通り」の先にあるギャラリーでの竹を使った作品の作家、初田徹氏の展示。今までに見た籠や菓子切りや箸などの日用品のほかにも竹を編みこんだオブジェや写真なども展示されている。写真は竹と言うものの美しさを伝えたいという作家の思いによるもので竹の様々な表情を切り取っている。正直、竹や陶器とかは使ってなんぼ的な気もしているのでアート的な形状のものなどは、まぁ、面白いけど買いませんよね、的な気分で見ていたのだけど、それらが竹と言う身近なものだかからか、初田氏とは何度もお話していて気楽になっているからか、このオブジェみたいなものを飾ったらどう使おうか?何かアレンジが出来ないか?などと、これを手元に置いたらどうなるかを、考えていた。
 
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きっとそれらがはまる時、はまる物と言うのがどこかでふと現れるような気もする。お金があれば積極的にはめて見るのだが、まぁ、そうでない私は今はピッタリはまってくるのをなんとなく待っている。作家の狙いとして普段の「用」でないべつの「用」をタネとして撒き人の内面に関わっていきたい、ということもあるようなのでそこら辺にうまく誘導されていている気もするけど。まぁ、竹作品として用の工芸と作品であるところの可能性の中間を見つけた気もするので、次の機会の展覧会を見に行く時は今までよりも少し気を引き締めて見に行かないとな、と。
 
このギャラリーは普段はインテリアデザイン関連の事務所/アトリエなのだがその一部をギャラリーやイベントスペースとして使っているとのこと。この神明通りには他にもカレーバーや古くからやっているお煎餅屋、木材を使って内装や家具を作っているお店、そこのイベントスペースで予約のいらないヨガなど新しいお店古いお店、西荻らしい自然派的なお店様々入り混じっている面白い通りでした。
 
 
 
「あそびつくし」展
河鍋暁斎記念美術館
3/2-4/25
 
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西川口から歩いていける距離(バスを使うのが推奨かも)にある河鍋暁斎記念美術館に初めて行ってきました。この時は暁斎や娘の暁翠が遊びを楽しむ人の絵や遊びに使うもののための絵などの展示をやっていました。双六や絵札などの元絵はこれは依頼仕事だったのでしょうか?人気の絵師だったというのが良くわかります。
 
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実は西川口には最近話題の西川口中華を食べに行くのが目的でした(なんと、ここから美術館に歩いていけると気づいたのは後からでした)。かなりコアな中華屋が多い街です。今話題の蘭州ラーメンで有名なザムザムの泉。酸味白菜を使った水餃子が美味しかった巨大鉄鍋のある「勝記熟食坊」。焼き小籠包やもち米焼売がビールに合う「外灘」。焼売と餃子gた絶品の「異味香」と4軒はしごしました。間の美術館が丁度良い腹ごなしに……。
 
 
 
そして暁斎とその娘の暁翠の展覧会と言うとこちらが現在開催中ですね。こちらも見に行かねば!
 
暁斎・暁翠伝─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─
東京富士美術館
4/1-6/24(前期・4/1-5/13/後期・5/15-6/24)
 

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寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽

寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽
サントリー美術館
2/14-4/8
 
もう眼福と言うしかない。素晴らしい展覧会でした。これぞ眼福。
 
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年明けてからいろいろと書きたいものもあるのですが、バタバタ中で色々と保留(じきに簡単にでも書きます)。ただ、それらをとりあえず棚に上げてもこれは書いておきたくなった展覧会、それがこの「寛永の雅」。ホントにサントリー美術館って、凄く良く考えられた展覧会をやりますよね、最近、すごいです。
 
さてこの展覧会、江戸時代の初期のころにあった「寛永」と言う20年間における雅な文化を遠州・仁清・探幽の三人を中心に紹介しています。桃山文化の様に豪華なわけでもなく、琳派などの様に派手なわけでもなく、織部焼きの様に変わった形をしているのでもなく、ただただ、美しいというものたち。ちなみにチラシやポスター、図録なども、他のものと並べて映えるかどうかはともかくですが、渋くカッコいいデザインです。
 
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上のフロアでは寛永の前の慶長時代から始まり光悦+宗達のコラボ、修学院離宮を造る後水尾天皇住吉派の絵巻、東福門院和子の所蔵品など。書では寛永の三筆と呼ばれた本阿弥光悦近衛信尹松花堂昭乗が出ています。この三筆の書は展示替えによって三人同時に見ることが出来ないので後期展示も行かねば……。
 
 
下のフロアは小堀遠州エリア、野々村仁清エリア、狩野探幽エリアと3つに分かれています。
 
小堀遠州が集めた素晴らしい茶入、将軍の為の茶会用の光悦茶碗など。徹底した遠州ならではの美意識の世界。ここの部屋には何時間でも居る事ができそうです。
 
 
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野々村仁清は色絵が有名ではありますが、色絵作品より前の時代につくっていた金森宗和プロデュースのきれい侘び作品が今回の展示の中心。中には現代デザインの様な器もあります。色がない分、仁清の非凡さが伝わってくるようです。
 
 
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そして新たな狩野派を作り上げた狩野探幽。豪華絢爛なる狩野派のイメージを変えた、新時代の天才です。写真はこの美術館の以前の展示「おもしろ美術ワンダーランド」で撮った探幽の屏風。他に探幽の描いた富士山が素晴らしかった(これが、仁清の器に描かれた富士山に繋がっていくのです)。
 
 
先に書いたように眼福と言うしかない展覧会ですが、一見すると物凄く地味です。世の中の日本美術の流行、浮世絵や若冲だの琳派だのとはまったく違って華やかさは無いです。一般受けなどは全く意識せず、遠目にはただただ茶色いものが展示室に並んでいるだけ(笑)。
 
ただ近くで見ると一つ一つが物凄く輝けるものばかりで、更に各部屋毎でも、展覧会全体としても統一感がありました。これは極上の日本の美だと思います。特に後半の遠州・仁清・探幽の三人それぞれの展示エリアが本当に素晴らしかったです。
 
 

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2017年の展覧会、今年の10本

毎年恒例の今年見た展覧会の、私的によかったもの10本!今年もやりました。
 
ちなみに、去年までのその年の10本エントリは以下に。
 
 
 
さて、2017年の振り返り!今年見た美術館やギャラリーでの展覧会、アートイベントは200本ほど。今までに比べて少し減りました。比較的大きな展覧会でも趣味では無さそうなもの、無理しないと行けないようなものは早めに諦めました。まぁ、その本数に入っていないものでは直島に行ったりもしました。後は関西方面に行けなかったのがちょっと残念でした。
 
 
【総括】 
今年は関西のほうで良い展覧会が沢山開催されていたような気がします。残念ですが私は全く見る事ができませんでした。海北友松展快慶展奈良美智展長沢芦雪展国宝展末法展とコアな美術ファンが喜ぶ様な展覧会がありました。本当に行けなかったのが残念です。そして、コアなマニア受けとは逆と言っても良いかもしれないエンターテインメント性が高かったり、一般受けが良いような展覧会も多かったと思います。私は関西に行けなかった反動で今年はそういう展覧会を改めて10本に入れてみました。
 
 
 
いつもどおり今年の10本を選定。基本的には順位はつけず、見た順番で古いところから書いていきます。
 
 
デヴィッド・ボウイ大回顧展「DAVID BOWIE is」
寺田倉庫G1 ビル
※えー、順位はつけずと言いましたが、もうこれ、この展覧気なくしては私の今年はありませんでしたと言う一番思い入れあるものです。イギリスでやったボウイの展覧会が日本に巡回、それもボウイの誕生日に初日を持ってくるとは。内容とか云々でなくそれだけで充分の展覧会です。
 
 
リニューアル記念 特別名品展 + 杉本博司「海景 ATAMI」
MOA美術館
※これ、展覧会と言うよりもリニューアルした美術館の内装が凄かった。杉本さんのこだわり大炸裂な感じでしたね。もちろんリニューアルのこのオープニング展覧会も良かったです。
 
 
ミュシャ展「スラヴ叙事詩」
国立新美術館
※これは本当に凄い展覧会でしたね。ミュシャの展覧会というだけで入るのにまさかのスラブ抒情詩の来日。今年の入場者数第一位の展覧会なんですよね。いや、しかし、良いものを見た。
 
 
パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右
東京ステーションギャラリー
※ちょっとマニアックなところですが、これ楽しめました。キュレーションをしっかりやって展覧会のストーリーを伝えていく。毎年幾つかそう言う展覧会は話題になりますね。展覧会として大事にしていきたいの一つの流れでもある気がします。
 
 
茶の湯展
東京国立博物館平成館
※国宝展を観ていればもしかしたらこれは10本に入らなかったかもしれませんが、まぁ、器好きの私にとって、これが今年の国宝展と言っても良いくらいの国宝ごろごろ的展覧会でした。国宝展、行きたかったけど。
 
 
カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命
八王子夢美術館
※これも10本に入れるか悩みましたが、うん、個人的な好みの物を一つ入れたいな、と思ったらこれが出てきました。うん、良い展覧会でした。
 
 
BankART Life Ⅴ -- 観光
BankART Studio NYK
※これ、アートファン以外に行った人は少ないとは思いますが、アートファンでなくても楽しめる良い展覧会だったと思います。現代アートの良いところがたくさんあった展覧会だと思います。
 
 
運慶展
東京国立博物館平成館
※これは、もう本当にトーハクでしか出来ない、仏像展示の一つの答えだと思います。マニアックな層にはどうかわかりませんが、これで仏像ファンが増えたんではないでしょうか?東博以外にはこんなことやらないだろうけど。
 
 
THE ドラえもん展 TOKYO 2017
森アーツセンターギャラリー
※現代アートとしてのレベルの高さがあり、個人的にかなり好みの作家さんが出ていたので10本に入れました。正直このモチーフに強い思い入れがあった訳ではありませんが、その分、冷静にこのモチーフの料理の仕方を面白く見ることが出来ました。
 
 
レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル
森美術館
※うん、これ10本に入れるかどうか悩んだのですが、やはりアート展と言うものへのハードルを低くする一つの答えだし、やり方だろうし、今の世の中でアートが生きていく一つの方法かもしれないな、と思いましたね。と少し難しく考えた理屈を無理やり付けて10本に入れてみた。
 
 
 
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とまぁ、10本選んでみましたが、それ以外にも今年いろいろと残る展覧会などはあったので幾つかメモしておきます。
 
 
 
建築系では東京国立近代美術館やパナソニック汐留ミュージアムなどで展覧会をやっていましたが、まぁ、展覧会としてずば抜けていたのはやはり安藤忠雄展でしょうか。個人的には今年は直島/豊島に行って安藤建築もたっぷり観てきたのでそことリンクするものもありました。しかし豊島美術館は凄かったです。もう一度行きたい……。ミッドタウンに来たアーク・ノヴァも記憶に残りますね。
 
安藤忠雄展―挑戦―
 
直島・豊島紀行 其の七 旅程全体まとめ ご飯/その他アートなど
 
直島・豊島紀行 其の一 豊島 豊島美術館
 
ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン
 
 
 
現代アートでは横浜トリエンナーレは良かったですね。草間彌生展ジャコメッティ展などの大型展もあればChim↑Pomの高円寺の展覧会も面白かった。ダヤニータ・シンの展覧会もふと入った割には印象的でした。
 
ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」
 
草間彌生 わが永遠の魂
 
ジャコメッティ展
 
Chim↑Pom「Sukurappu ando Birudoプロジェクト 道が拓ける」
 
ダヤニータ・シン インドの大きな家の美術館
 
 
 
西洋美術は企画に目を引くものが多かったかも。判りやすいコンセプトで、普段美術館に行かない人まで取り込み、行列が出来た怖い絵展。まさかのダ・ヴィンチとミケランジェロの組み合わせのレオナルド×ミケランジェロ展。三菱一号館美術館はその後のロートレック展も見せ方は良かったですね。そしてあんなに入るとは思わなかったアルチンボルド展
 
怖い絵展
 
レオナルド×ミケランジェロ展
 
トゥールーズ=ロートレックと19世紀末パリの版画・ポスター展
 
アルチンボルド展
 
 
 
日本美術は国宝展には行けずじまいでしたがなんと言っても国宝イヤーはあちこちで盛り上がっていました。数年ぶりのおもしろびじゅつワンダーランドも面白かった。琳派関連はそれ程多くは無かったですが江戸の琳派芸術燕子花図と夏秋渓流図花*Flower*華は各館ごとに趣向をこらしていてどれも面白かった。
 
週刊ニッポンの国宝100創刊
 
おもしろびじゅつワンダーランド2017
 
江戸の琳派芸術
 
燕子花図と夏秋渓流図
 
花*Flower*華―琳派から現代へ―
 
 
 
今年も美術関連の映画は多かったですが、その中でも飛びぬけていたのがメットガラでしょうか。ファッションと美術館と言う別ジャンルの組み合わせが良かったのですかね。美術館と別ジャンルの組み合わせと言う点でカフェと組み合わせた本『カフェのある美術館』も今年でしたね。
 
メットガラ
 
青い日記帳監修『カフェのある美術館』刊行記念 6次元「カフェのある美術館ナイト」
 
 
 
まぁ、でも、「今年」と言うと私に取ってはデビッド・ボウイが亡くなり(亡くなったのは去年)、DAVID BOWIE ISが日本で開催されることをきっかけに幾つもの追悼展覧会が開かれた年として記憶に残っています。去年映画で見た「DAVID BOWIE IS」が日本で開催されて、沢山の人に愛されているんだな、と改めて感じた年でした。
 
鋤田正義 デヴィッド・ボウイ写真展 SUKITA meets BOWIE“SPEED of LIFE”
 
Blows up David Bowie & Iggy Pop
 
DAVID BOWIE is IN FASHION
 
追悼 David Bowie様(去年、亡くなった時のエントリ)
 
映画「DAVID BOWIE IS」とPaul SmithでのDAVID BOWIE追悼展示(去年、映画を見たときのエントリ)
 
 
 
以前2012年に10年間の振り返りと言うのをやりましたが、そこから5年、次の10年の折り返しになったのですね。早いもので……。
 
 
 
 
 
と言うことで。見ることが出来なかったたくさんの展覧会があり、それは残念ですが、見ることが出来た展覧会でこんなに素敵なものがたくさんあって、それを楽しめると言うのは素敵なことだと思いました。また来年も素敵な展覧会をたくさん開催してくれる方々に感謝をし、それを観に行けることにも感謝し、イイ展覧会に、イイ作品に出会えるといいな、と思います。

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