建築・インテリア

吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵

吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵
http://www.nact.jp/2019/chashitsu/
国立新美術館
3/20-2021/5/10
 
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吉岡徳仁のガラスの茶室-光庵が国立新美術館で公開されています。それも無料で入ることの出来るエリアで、およそ2年間の長い期間の公開ですので慌てなくても大丈夫!
 
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このすべて透明の茶室は以前、2011年に第54回ヴェネツィア・ビエンナーレで公開、その後2015年に京都の将軍塚青龍殿の大舞台で公開されていました。私はどちらも見ることが出来ず、残念な思いをしていたところ、東京での無料公開と言う話を聞いてさっそく見てきました!
 
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黒川紀章設計の国立新美術館のガラスファサードを背景にするとまた見え方も変わってきます。
 
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ガラスの茶室と言うことで「光」によって見え方が変化していきます。斜めに差し込む光を屋根が反射していく様は美しかったです。雨の日、夕陽に照らされて、夜の佇まいなど様々な姿を見てみたいです。
 
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他にも周囲には吉岡徳仁デザインのガラスの椅子「Water Block」も展示されています。これ、六本木ヒルズにある、雨に濡れると透明度が上がりさらに透けて見える椅子と同じ素材かな?
 
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にじり口は下部だけにレールがあるのでしょうか?上部にはレールらしきものは見当たらず。
 
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床部のクリスタルの固まりは見事ですね。部屋内にあるオブジェと共に日の光を一番受けそうな面です。この上を歩くの軋みそうで怖いです。もちろん構造上はしっかりとしているでしょうけど。

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ル・コルビュジエ 絵画から建築へ/林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019lecorbusier.html
国立西洋美術館
2/19-5/19
 
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建築家、ル・コルビュジエ。そしてコルビジェが手がけたこの国立西洋美術館。この建物の中でコルビジェ作品を堪能する、という贅沢な体験。

 
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初めに建築模型、最後の方に家具の展示なども少しありますが、メインはコルビジェが描いた絵の展示です。絵描きを目指していた若きジャンヌレ(=建築家としてのペンネーム「コルビジェ」)と仲間たちが表現していたピュリズム。キュビズムへの反発もあったそうですが、キュビズムの後半の活動と最終的に一緒に活動をしていくことになります。
 
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当時のキュビズムの画家の紹介(ピカソ、ブラックなど)の作品もありました。(上記写真は国立西洋美術館コレクション展の方のピカソやブラックの作品)
 
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レジェのスケッチや絵を見ることが出来たのは嬉しかった。(上記写真は国立西洋美術館コレクション展の方のレジェの作品)
 
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個人的にはコルビジェはやはり絵よりも建築の方が興味があります。最初の建築模型の展示コーナーは撮影OKだったのが嬉しいです。
 
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個人的には都市計画や大型の建築の整然とした感じとピュリズムの絵画がどうも素直に結びつかないので、そこら辺がもう少し判ると良いのですが。
 
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模型の部分部分と実際のこの建物が結びつく感じはリアルに感じられたので、それはとても貴重な体験だったと思います。
 
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弟子達が実施設計をしたこの建物ですが、間違いなくコルビジェの基本設計から発しているものなんだと思います。
 
 
 
林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019hayashi.html
国立西洋美術館
2/19-5/19
 
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版画展示室では明治時代の西洋絵画コレクター林忠正の紹介。もし、この方のコレクションが現代に残っていたらすごい美術館が生まれていたことでしょう。散在してしまったのが残念でなりません。
 
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他にもコレクション展はいつも見どころばかり。モネやゴッホなどの作品。ラファエル前派のロセッティの作品は三菱一号館で開催されている展覧会とあわせて観たいです。
 
 

 

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ポーラ ミュージアム アネックス展2019–創生と技巧–/日本橋高島屋と村野藤吾/バック・トゥ・ザ・江戸絵画 Episode Ⅰ

ポーラ ミュージアム アネックス展2019 創生と技巧
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
ポーラミュージアムアネックス
3/20-4/14
 
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ポーラ ミュージアム アネックス展の後期展、川久保 ジョイ/池ヶ谷 陸/木村 恒介/柳井 信乃の4人です。川久保ジョイの2つのセット作品のうち一つを展示するというもの。解説を読まないと判りませんね……。
 
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木村恒介の作品が一番良かったです。多分同じターゲットを角度を変えて撮影した写真を縦横細い帯状に切り編みこんだもの。そのずれが面白い。この方は以前LIXILギャラリーでの展示で観ている作家さんでした。
 
木村恒介展 -光素(エーテル)の呼吸-/建築の皮膚と体温
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2014/09/---c442.html
 
 
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池ヶ谷陸さんは建築を学んでいた方だったのですね、フェンスがそれっぽい。柳井信乃さんは映像のインスタレーション+本などの展示ですが、映像の方、他の国の象徴をああしてしまってその国の方から怒られないといいですね……。
 
 
 
日本橋高島屋と村野藤吾
https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/
高島屋史料館TOKYO
3/5-5/26
 
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日本橋高島屋にこの様なスペースができていたとは知りませんでした。そして増築部分の設計を村野藤吾が担当していたのも知りませんでした。
 
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これが村野藤吾設計部分のガラスブロックです。この季節は桜と併せてみることが出来ます。明りが無いとちょっと良く判らないけど。
 
 
 
バック・トゥ・ザ・江戸絵画 Episode Ⅰ 若冲・蕭白・蘆雪・白隠
https://www.kashima-arts.co.jp/events/edo-kaiga/index.html
加島美術
3/21-3/31
 
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タイトルは、まぁ、ともかく、奇想の系譜展に合わせて展示されているようなセレクト。この様な作品達がガラス越しでなく見ることが出来て、実際に買えるというのが凄いですね。ただ、買うとなるとやはり作品のレベルや真贋含めてその値段に見合うかどうか、判るようになりたいところです。紙が荒れているのは状態が良くないのか、剥いで複製を取られてるのかなども読み取れない。
 

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埼玉県立近代美術館の建築/椅子

埼玉県立近代美術館
 
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黒川紀章の建築設計、埼玉県立近代美術館です。黒川さん初の美術館設計だったようですね、ここは。地下から3階までの吹き抜けも象徴的です。
 
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外からでも中からでも目立つのが建物に何か突き刺さっている!?と言う、田中米吉「ドッキング(表面)No.86-1985」。これ建築設計と一緒に計画されていないと無理ですよね?構造物のサイズ的に。
 
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屋外の北浦和公園内にもいろいろとパブリックアートがあり、その一つが中銀カプセルタワーのカプセル。これも黒川紀章設計ですね。
 
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このカプセル、中には入れませんが、覗くことは出来ます。カプセルホテル的に泊まるならありだとは思いますが、ワンルームマンションとして住むならやはり厳しいかなぁ。
 
 
そして、ここの館の特徴はデザイナー椅子をたくさん持っていて、それに実際に座ることが出来るということ。ホームページで確認できます。
 
埼玉県立近代美術館 今日座れる椅子
 
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こんな感じで椅子が並んでいて、どれでも自由に座って休憩できるのです。この写真ではマッキントッシュ、パントン、アアルト、リートフェルトと言う名だたるデザイナー椅子が並んでますね。
 
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他にもネルソン、ブロイヤー、マッキントッシュなどの椅子。他にも資料室や展示室などにも椅子があります。みかんぐみ、グラフ、渡辺力、スタルク、内田繁、ヤコブセン、サーリネン、柳宗理などもありました。
 
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休憩用だけでなく、普通にアンケートなど様にもデザイナー椅子が使われいます。ベルトイヤ、マッキントッシュ、アラッド。この館はマッキントッシュ好きなのかな。
 
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スタジオ65やポランなども。口シリーズと言うことで近くにおいてあるのかな?
 
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谷口吉郎のベンチタイプのも。剣持勇のホームベンチは駅などにあるものと同じもの。これ買えるのですね。
 
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王道のミースのバルセロナチェア/バルセロナスツール、ブロイヤーのヴァシリーなどの高級チェアもあります。一度全点座るのを制覇してみたいです。
 
 

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インポッシブル・アーキテクチャー/MOMASコレクション第4期

インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史
埼玉県立近代美術館
2/2-3/24
 
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久々の埼玉県立近代美術館でした。黒川紀章の建築設計です。インポッシブルと言うことで不可能な建築、空想上の建築や計画されていながらも結果的に建てられなかった建築などに関する展覧会。マニアックな展覧会なのにそこそこ人も入ってて驚きました。
 
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タイトルに「不可能」とあり、建築展とは言いながらも建築家だけの作品紹介ではなくアーティストなどが手がけたものも展示されています。会田誠展で見た会田誠+山口晃の作品などもあったり、メタボリズム時代のものは建築家が計画しながらもあれは空想建築と言っても良いかもしれません。とは言いつつもやはり建築家が実際に計画したものが多く、インポッシブルというよりアンビルト展と言う方が相応しいイメージでした。特に最後のコーナーにあったザハハディッドの新国立競技場はあの図面資料の量に驚きます。ただ、そうですよね、あの位検討をしないとリアルなコスト算出も出来ないだろうし、コストダウンも検討できないでしょうね。本当にもうGOさえさされば出来る段階だったのだな、と。解説などにはかなり体制の不備について書かれていましたが公立の施設でここまでハッキリと言ってくれるのは嬉しい限りです。
 
 
 
MOMASコレクション第4期  
埼玉県立近代美術館
1/12-4/14
 
コレクション展示では瑛九や新収蔵品のポール・シニャックの展示など。瑛九の田園は光の強さを変えてみてその印象が変わる体験が出来るという展示でした。
 
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この建物に来たら見なくちゃいけないのがコインロッカーにあるパブリックアート。宮島達男「Number of Time in Coin-Locker」。住民が数字の回転速度を決めたデジタルカウンターの作品です。
 
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建物に何か突き刺さっている!?と言うこれも作品です。田中米吉「ドッキング(表面)No.86-1985」。
 
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この美術館がある北浦和公園内にもいろいろとパブリックアートがあります。その一つが中銀カプセルタワーのカプセル。美術館の建築設計をした黒川紀章がこのカプセルも設計しました。
 
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公園内のパブリックアートでは子ども達がそれらで遊んでいます。どうみても蛇の彫刻なのですが、これを電車に見立てて電車ごっこしたり、子どもの自由な発想はすごいですね。
 
 

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太田市美術館・図書館/アーツ前橋(サイン編)

この前のぐるっと群馬ツアーで見た美術館の中で太田市美術館・図書館とアーツ前橋のサインデザインが特徴的でしたので取り上げてみます。建築に関しては別のエントリでまとめてあります。
 
群馬ぐるっと建築巡り:太田市美術館・図書館/アーツ前橋/旧井上房一郎邸(高崎市美術館)
 
太田市美術館・図書館(建築/内装編)
 
 
 
さて、サイン関連まずは太田市美術館・図書館から。館内の撮影は許可制ですので受付で撮影希望の旨を伝える必要があります。
 
太田市美術館・図書館
 
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この建築は建築家、平田晃久さん設計ですが、その中でも目を惹く特徴的なサインデザインはグラフィックデザイナー平野篤史さんの担当。柔らかな漢字の文字は線が細いのでメインのサインに使うは弱い字体だとは思いますが白地に黒文字をベースに枠線で囲ったりして、もしくは光らせたりとそこは各所で工夫してます。
 
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比較的柔らかめの感じで判りやすいアイコンと一緒に表示されているというのは最近のスタンダードになっていますね。
 
個人的にこのタイプのサインの走りではないかと思うのは横須賀美術館の廣村正彰さんのデザインです。以前それを観に行った時のエントリも参照下さい。
 ↓
横須賀美術館、其の壱:サイン編
 
 
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ここの建物は5つの箱を繋いでいく形で通路やスロープを設けているので動線は比較的複雑。それが面白い反面、迷う人も居そうです。こう言う建物においてサインの役割は重要です。
 
この建物にある大きなスロープのカーブにあるカーブミラーにもサインが入ってました。建築内にカーブミラーがあるこっと自体珍しいですね。そしてそこにサインを入れるとは!ミラー面にサインを入れるので少し見にくい感はありますが、建物が白色基調なので、それが背景に映っている時は、まぁ、それほどでもなく、見る角度によりけりでした。
 
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この系は文字の柔らかな雰囲気と併せてグラフィックのわかり易さが求められます。それを独自に施設ごとに起こしていくのは大変ですけど、まぁ、そこがデザイナーの腕の見せ所なんでしょう。
 
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この建物、平面的にも複雑ですし、外も内も大きなスロープで上下に繋がっているので平面的な表現も難しいです。フロア図も苦労されていますね。建物の形をそのまま生かさずデフォルメしても良かったのかなぁ、と思いますが、それはそれで難しいのかな。
 
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運用カウンターは分厚い天板の側面にサイン。これは近くに来ないと判らないですが、空間的にカウンターが見えればそれで大丈夫という感じですかね。天板上のICカードサインは判りやすい。そういえば天井から吊り下げる系のサインはあまり無かったかも。そこはちゃんと見なかったので見落としてるかも。
 
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天吊サインと言えば、絵本コーナーのネオンサインは他とは違う感じでやたらと目立っていますが、街中でみるものを看板的にサインに取り込むというコンセプトの様です。運用的なものと箇所箇所でアピールするところは切り分けている感じ。トレイのサインはハーフミラー加工のドアですので人が居て中が明るい時は見にくいかも。
 
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ミラー面+サインと言うのが比較的多かったですね。個人的にはこの組み合わせはまず見にくいので好きではありませんが、ここでは文字の大きさや、映りこむ背景の色などによってかそこまで見にくい感じは無かったです。
 
 
 
アーツ前橋
 
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上記、太田市美術館・図書館の後に行ったアーツ前橋のサインも特徴的だったのでここに。このアーツ前橋は坂倉建築研究所の設計の建物(旧西友リヴィン前橋店WALK館)を水谷俊博建築設計事務所の設計で改修。サインなどのビジュアル・アイデンティティについてはエイトブランディングデザインの西澤昭洋さんが担当しています。
 
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リニューアルされた建築はファサードのパンチングメタルが特徴的。サインもそこに書かれている文字も含めパンチングメタルを使ったものでした。
 
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白いパンチングメタルの穴に黒いゴムチューブを通して文字を書く、このシステムは凄いですね。綺麗に文字を作るのは大変そうですが、
 
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これらは簡単な文章的なものにも採用されていました。運営サインやコーナー表記など様々なところに関わってくるのでの場合、サインデザインをする時には表記のルールというものを作るのですが、そのルールを作るほうも大変そう。大きさの制限、文字の角度の制限、画数が多い漢字などはどうするか決め事は沢山ありそうです。ただ、それを乗り越えても目を惹く、そして楽しそうなサインですね。
 
 

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太田市美術館・図書館(建築/内装編)

太田市美術館・図書館に行ってきました。この日は群馬あたりぐるっと廻って他にもアーツ前橋や旧井上房一郎邸などの建築を観たので一つ前にそれらのまとめエントリを上げてますのでそちらも見てください。
 
群馬ぐるっと建築巡り:太田市美術館・図書館/アーツ前橋/旧井上房一郎邸(高崎市美術館)
 
 
 
では、太田市美術館・図書館、写真が多いので単独で建築や内装に関して取り上げてみます。ちなみに館内の撮影は許可制ですので受付で撮影希望の旨を伝える必要があります。
  
太田市美術館・図書館
 
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ここは建築家、平田晃久さんの建築設計。思ったより小さい施設ですが随所にこだわりもあり、構成も面白い。駅の北口すぐ目の前と言う立地ですが、他にランドマークになるようなものも無いのでそれほど大きくなくても目立ちます。地域の人たちとワークショップを開き何度も議論をしながら決めていった建物だということです。美術館と図書館はレイアウト的には分断されてなく、大きな空間の中で点在する部屋の割り振りのような感じでわかれていました。もちろんその中で美術館(この時は有料でした)として使っている部屋だけ廻れるルートの区分けはしっかりと出来ています。
 
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建物の構造としては敷地内に5つの箱を配置して、それらをぐるぐる巡る様に繋いでいく。その巡っている部分が屋内の通路やスロープや階段になり、そして屋外部のスロープや階段にもなっている。
 
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1階から2階へ登っていく窓側のスロープと2階から3階へのスロープ+階段がクロスしていくのが外観でわかります。
 
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屋内に関して言えばその箱と箱の間は通路感は無いです。柱や部屋で仕切られているので大きな空間の中でざっくりと構造で仕切られている感じです。その分、なんとなくウロウロするのにいい具合の入り組んだ構成になっていて、歩いているだけで楽しい。上の写真のサインを見るとその箱間のレイアウトが判りますね。
 
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特徴的なサインデザインはグラフィックデザイナー平野篤史さん。サイン系は別にエントリをあげています。
 
太田市美術館・図書館/アーツ前橋(サイン編
 
カーブミラーが付いている建物って始めてみたかも!更にそこにサインを取り込むとは。
 
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結構内部はアップダウンがあり、複雑な構造が楽しくもあります。ただ、迷う人も居るかもしれませんね。そういう意味でもサインの位置づけは重要かも。
 
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雨の日は屋外締め切りだそうで、残念ながら外に出ることはこの日は出来ませんでしたが、本を読めるテラスや、緑化部はゆったりできる庭みたいな造りにもなっているようです。天気の良い日は子ども達を遊ばせる様なエリアになっているのでしょうか。
 
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蔵書はアート関連や子供向けが多いので、ある程度置いてある本はジャンルを絞って、それ以外の一般書籍で必要な本は随時取り寄せするような運営でしょうか。
 
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本棚は途中までは靴のまま登れる構造。高いところ対策ですね。トイレのドアがハーフミラー加工です。遠くからはミラーに見えますが中の明りがついていて近づくと中が見えます。レイアウト的に用を足すところは直接見えないにしろ、これはこれで良いのかな、特に女性用とかはどうなんでしょう(場所によっては中が見にくいようなフィルムが貼ってありました)。
 
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閲覧机、運営カウンターなどは下部は黒めで消して、MDF(圧縮木材)の天板ということで共通されていました。
 
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一部エリアの照明や別エリアの椅子が六角形がベースとなったデザインで、この形は他にモチーフが出てこないですよね?建築と一緒にデザインされているのか、それともこれは別の扱いか?
 
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細かい点ですがこの建物で特徴的な点の一つがエッジが無くフラットにみえること。ぱっと見てフラットな視界を求めたのか、建物と屋外の切れ目にガラスをはめ込む袴がありません。地面に埋め込んで固定してあります。スロープの端も最低限下に物が落ちないように程度の少しの立ち上がりしかない。
 
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スロープの端も何も立ち上がりがないです。物が転がっていく、子どもが足を踏み外すということはおそらく運営上気をつけるようにしているのでしょう。流石に2階以上の手すり部には人や物の落下防止用に透明なアクリル板がありますが、これも後付けの様に見えますので、設計段階では端には何も立ち上がりを付けたくなかったのかと思われます。
 
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イベントスペースはこの日は何もやっていませんでしたがちょっと明るい空間ですね。カーテンはあるものの映像などを使うイベントは想定して無さそう。カフェは軽食のみでしたが、コーヒーは市内にあるこだわりのお店の様でにぎわっていました。ちゃんとしたご飯出すと周囲のご飯やさんへの妨害になるのかな?

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群馬ぐるっと建築巡り:太田市美術館・図書館/アーツ前橋/旧井上房一郎邸(高崎市美術館)

群馬方面に美術館巡りをしに行ったら、結局はぐるっと建築巡りツアーになっていましたので建築関連のまとめエントリをしておきます。
 
今回行ったのは以下の3箇所
 
・太田市美術館・図書館
・アーツ前橋
・旧井上房一郎邸
 
そういえば以前にも群馬での建築関連エントリまとめたことありました。
 
群馬建築巡り:群馬県立近代美術館/ハラミュージアムアーク/旧井上房一郎邸、他
 
 
 
まずは太田市美術館ですがここは写真が多く詳細エントリは別に立てますのでここではざっくりと。こちら、館内の撮影は許可制ですので受付で撮影希望の旨を伝える必要があります。
 
太田市美術館・図書館
 
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太田市美術館・図書館には初めて行って来ました。建築家、平田晃久さんの建築設計。思ったより小さい施設ですが随所にこだわりもあり、構成も面白い。
 
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この施設の一番大きな特徴は屋外および屋内それぞれでぐるっとスロープや階段で外周を登っていく様な構造。
 
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そのため、内部でも窓に面した部分で大きな上り下りのスペースがあり、また、小分けされた空間の間をウロウロするのにいい具合の構成になっています。
 
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雨の日は屋外締め切りだそうで、残念ならが外に出ることはこの日は出来ませんでしたが、庭みたいな造りにもなっています。天気の良い日は子ども達を遊ばせる様なエリアになっているのでしょうか。
 
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とにかく内部も外部も歩いてるだけで楽しいです。蔵書もアート関連や子供向けが多いので、ある程度置いてある本は選んで、それ以外に必要な本は随時取り寄せするような運営でしょうか。
 
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特徴的なサインデザインはグラフィックデザイナー平野篤史さん。写真が多いのでこの建物単独で建築エントリあげます。サイン系も別にエントリをあげることにします。
 
太田市美術館・図書館(建築/内装編)
 
太田市美術館・図書館/アーツ前橋(サイン編)
 
 
 
さて、次に前橋に行きました。
 
アーツ前橋
 
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次に行ったのがアーツ前橋、こちらも初めてです。ファサードのパンチングメタルが特徴的。坂倉建築研究所の設計の建物(旧西友リヴィン前橋店WALK館)を水谷俊博建築設計事務所の設計で改修。
 
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デパートから美術館への改装ですが、元の形をうまく残しながらの改装です。上の写真のガラスで囲われた部分はなんとエスカレーターがあった部分をカッコいい吹き抜けにしたというもの。サインもそこに書かれている文字も含めパンチングメタルを使ったものでした。サインなどはエイトブランディングデザインの西澤昭洋さんが担当。ここもサインに関しては太田市美術館・図書館と一緒に別エントリでまとめています。
 
 
 
群馬ぐるっとめぐり、最後は高崎市美術館の中にある旧井上房一郎邸です。
 
旧井上房一郎邸
 
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東京の笄町に建てられたレーモンド邸の写しが高崎市美術館の敷地内にあります。美術館を利用すると見ることが出来ます。レーモンド邸を気に入った井上房一郎さんがレーモンドに許可を得て職人を送り込み実測、材料などは勝手にグレードアップして、自分の家として再現したもの。平屋の木造建築。日差しを避けるための長い軒が特徴的。
 
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玄関部のパティオに面した大きな居間には家具やストーブなど。現在隣の美術館で開催されているモダンデザインがここに再現されています。
 
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パティオに面したもう一つの部屋は旧寝室として使っていた部屋。他の部屋もそうですが屋根は梁などの構造が剥き出しで、空調のダクトが横に流れています。
 
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台所やバス・トイレの部屋は外から覗けます。
 
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離れの茶室や、家の裏にも廻ることが出来ます。写しと言う形で現存していないレーモンドの建築を体験することが出来るのは良いですね。
 
 

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アルヴァ・アアルト もうひとつの自然/RCRアーキテクツ展

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
東京ステーションギャラリー
2/16-4/14
 
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フィンランドの建築家であるアアルトの展覧会です。日本では北欧デザインの椅子や照明器具(アルテックから出ているスツールやアームチェア、各種ペンダント照明)、ガラスの小物(イッタラから出ている花瓶)などのプロダクトデザインのデザイナーとして有名です。
 
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展覧会全体としてはもう少し細かいところまで突っ込んで欲しかったなぁ、というのは個人的にありましたが、まおぁ、このくらいの方がデザイン好き以外の人には見やすいのだろうなぁ、とは思います。
 
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建築の案件の紹介にしても細かいところへのこだわりなどが紹介されていて(ドアノブなどの金物のデザインとか)、「良いデザインは細部に宿る」派の方なんだと思います。※上の赤いスツールはミナペルホネンとコラボしたミナ柄のファブリック貼りでした。写真で見にくいですが。
 
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ステーションギャラリーの前に神奈川県立近代美術館 葉山館でこの展覧会がやっていましたが、葉山では海の見える部屋にアアルトの家具などを並べて体験できたようです。ステーションギャラリーではその役割は最後の自販機のある部屋になってしまいました。葉山で見るべきだったかなぁ、と思いつつも、そんな過去のことを悔やんでも仕方ないので、せっかく東京駅と言ういい立地での展覧会を楽しまなくては、ですね。デザイン好き必見です。
 
 
 
RCRアーキテクツ展
ギャラリー間
1/24-3/24
 
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スペイン・カタルーニャ地方で活動する3人組の建築ユニット。やはりその地方の特性なのでしょうか、ゆったりと落ち着いた、地に着いた感じのお仕事をされていイメージです。流行などに左右され無さそうです。
 
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自然というものを常に意識して空間に取り込んだり、取り込まれたり、それも無理やりでない形で実施されているのではないかと。
 
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そういうスタイルや発想は日本にも合いそうです。今の都心部の日本以外で。
 
 
 
そういえばギャラ間から六本木方面に行く途中、メルセデスミーのところでイベント用の小屋を創っていたけど、この模様はなんだろう。気になる。
 
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ただのグラフィックとしての模様なのか、何か見合いがあるものなのか、イベントが始まったらわかるかな。
 
 

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『佇まいの本』展/「佐藤慶次郎の不思議な世界展 『何ごとか?!を求めて』」/「富士屋ホテルの営繕さん-建築の守り人-」/「工藝」とは・・・/寄神宗美展 「RE-CREATIONS」

『佇まいの本』展
森岡書店 銀座店
2/19-2/24
 
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森岡書店さんの一冊の本の為だけのスペース。今回の本は『佇まい』、そしてこの本に載っている6人の作家さんの物を展示。安藤明子(衣服)、安藤雅信(陶芸)、岩田圭介(陶芸)、岩田美智子(オブジェ)、辻和美(ガラス)、三谷龍二(木工)と言うラインナップでとても贅沢な面々。
 
 
「佐藤慶次郎の不思議な世界展 『何ごとか?!を求めて』」展
ギャルリー東京ユマニテ
2/4-2/23
 
ふと横を通ったら面白そうな展示が。ぐるぐる廻ったり行ったりきたりしている装置がたくさん。役に立たない、でも一個くらい欲しいね……的なものたち。
 
 
「富士屋ホテルの営繕さん-建築の守り人-」
LIXILギャラリー1
2018/12/6-2019/2/23
 
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箱根の名門ホテル、富士屋ホテル。建築も名建築で有名だし、もちろんサービスも一流です。
 
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その富士屋ホテルの営繕さんの紹介展示。歴史ある名建築だけあって、既製品で作られたものではないものが多い。タイルもイチョウ型で独特。
 
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印刷物も活版を使って内部で作成して出していたこともあるとか。この人たちがいるから私たちは気持ちよく泊まれて、古き良き建物を今も見ることが出来るのですね。ありがとうございます。
 
 
 
 
「工藝」とは・・・
LIXILギャラリー2
2/7-3/19
 
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この一番手前にある本間秀昭さんの竹工芸、細い竹材を曲げてあるもので面を構成していました。凄いな。竹と言う素材だからこそ、本当に無限に可能性がある。
 
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曲げた竹で面を構成していると言うことは、曲げの湾曲具合がほぼ同じでないと面としてバラバラになってしまうのでそこらを揃えて、波の表現をしているのが凄いなと。
 
 
寄神宗美展 「RE-CREATIONS」
LIXILギャラリー3
1/18-3/21
 
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一度割ってからそれを組立てていくという手段を経て創られたもの。割れるという偶然の形状を取り込む作品。
 
 
 
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そういえば京橋の近くを歩いていたら、こんな銭湯の看板が。ぱっと見は「ゆ」に見えるのですが、じっくり見ると「ゆ」に見えなくなってくる。親子が向かい合っているのかな。
 

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