ドラえもん1コマ拡大鑑賞展
ドラえもん1コマ拡大鑑賞展
https://www.1101.com/hobonichiyobi/exhibition/3946.html
ほぼ日曜日(渋谷PARCO8階) 入場無料
2021/3/1-4/18 11:00〜20:00
ドラえもん、日本人で知らない人はいないですよね?、と言うくらい有名な、藤子・F・不二雄先生が描く漫画です。出てくるキャラクターに関してもほとんどの人がドラえもんやのび太をひと目で把握できるのではないでしょうか。
お父さんもお母さんも、男の子も女の子も、誰もが知っていると言う幅の広さ、本当にすごいですよね。年代によっての差もなく、男女の差もない、そんな漫画他にないのでは?その国民的人気漫画を1コマだけ取り出して観てみようと言うのがこの展覧会。タイトルどおりなもの。そして、なんと、入場無料で撮影可能の展示です。
つまり、一つの絵としての完成度や構図の素晴らしさ、もしくはそれだけで背景や心情が分かるようなコマの絵として楽しもうと言うことですね。一コマを細かく大きな絵で見ることで新たな発見があります。「ハクション」の模様がこんなだったなんて、普通に漫画を読んでるだけだとまず気がつきません。
今回、小学館さんの内覧会に参加させていただきました。並んでいる1コマの絵たちは確かにすごいはすごいのですが、そのすごさの種類がいろいろあるのがわかります。ただ表現力や技術がすごいだけではなく、風景画としてすごい、心情を表すものとして凄い、描き込みが凄い。そして一つの絵として成り立っているのがすごいな、と。こう言う視点で漫画のコマをあまりみたことがなかったです。
原画を高解像度で拡大しているので、筆跡やホワイトなどのリアルさが分かります。そう、これ、印刷された漫画になってしまうとこの痕跡は分からなくなるのですよね。近くで見たくなったでしょう?拡大図をちょっと見せますね。
髪の毛などもこうやって細かく描いているのです。あの小さなコマの中でこれだけ細かく描くとは!そして主要キャラはなるべくスクリーントーンは使わないと言う話も聞きました。キャラクターが描かれるスケールが変わると、スクリーントーンだとスケールを合わせられないので、メインのキャラクターは手書きで模様を描き、その時その時のスケールに合わせているのだと!こだわり!
この絵は構図がすごかった。誰もいない街にのび太が一人。道の奥にキリコが描くマネキンが居いてもおかしくないですよ。それくらい不思議な空間に見えました。静けさの表現とリアルなのに現実味がない世界観がとにかくすごい。あと、この影も描いてますねー。
構図もすごければ、描き込みもすごい、といえばこの絵。ポツンとした二人を主人公なのに小さく端の方に描くことで月面の広がりがわかります。月面の表現、空間の広がり、下手すると空気がないことすら絵として表現できているのではないかと思います。この構図はとても好き。
THE GENGA ART OF DORAEMON ドラえもん拡大原画美術館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09199069
さて、この展覧会のきっかけになったのはこちらの本『THE GENGA ART OF DORAEMON ドラえもん拡大原画美術館』。漫画のストーリーの一部ではなく、一つの絵としてじっくり1コマを見てみましょうと言う発想で作られた本です。一つ一つのコマをじっくりと細かいところまで見るとここまで見方が変わるのか!と言うことに気づかされます。ここから今回の展覧会が生まれたのですね。美術ファンとしては橋本麻里さんが参加しているのも注目です。美術品とドラえもんの共通点などもあります!
展覧会会場のセレクトショップもあります。ドラえもんグッズ、まぁ、こちらは文句なしにいろいろ面白いものがありますよね。ほぼ日手帳もドラえもんの手帳カバーなど出しています。
そして今回の展覧会用のグッズもあり、サコッシュや絵柄、カラー、サイズを選べるセミオーダーTシャツやなどもカッコイイ。そして、この展覧会ならではのオリジナルグッズとして「1コマ拡大ポスター」。私は月面の図柄をゲット!これを額に入れると展覧会再現ができますね。
オンラインショップ
https://www.1101.com/store/doraemon_museumshop/index.html
これらはオンラインショップもありますので、展覧会に行けない人、後でゆっくり選びたい人などは展覧会公式ページをチェックです。
なんと、オリジナルドーナツも販売。ドラえもん、のび太、しずかちゃんをそれぞれイメージした味があります。東京は永田町駅近くのドーナツ屋さん「HOCUS POCUS」とのコラボドーナツです。
HOCUS POCUS
https://hocuspocus.jp
上の写真はしずかちゃんドーナツ。さつまいもの入ったシナモンの香りがするふわっとした食感の生地。桜味のホワイトチェコがかかっていました。
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
http://fujiko-museum.com
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムオンラインショップ
https://www.movic.jp/shop/pages/fujiko-museum.aspx
そして拡大ではなく藤子・F・不二雄先生の描いた生の原画が観たい!と言う人へのおすすめとして、川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムならいつでも「ドラえもん」はもちろん「オバケのQ太郎」「パーマン」「キテレツ大百科」のキャラたちにも会えます。そして今回の展覧会とミュージアムの連動企画『ミュージアムに行って、このコマを探そう!』に参加するとプレンゼントがもらえるとのこと。オンラインショップもあります。
渋谷PARCO-パルコ-
https://shibuya.parco.jp
会場のある渋谷パルコはご飯どころとしてもオススメ。地下1階のカオスキッチン(このフロアの環境デザイン設計はなんと建築家の藤本壮介!)には「はまの屋パーラー」、「グッドラックカリー」、「うどん おにやんま」などカジュアルで美味しいお店が多く入ってました。緊急事態宣言も開けそうですし、春の陽気にお散歩オススメです。
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