映画・テレビ

ドラえもん1コマ拡大鑑賞展

ドラえもん1コマ拡大鑑賞展
https://www.1101.com/hobonichiyobi/exhibition/3946.html
ほぼ日曜日(渋谷PARCO8階) 入場無料
2021/3/1-4/18 11:00〜20:00
 
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ドラえもん、日本人で知らない人はいないですよね?、と言うくらい有名な、藤子・F・不二雄先生が描く漫画です。出てくるキャラクターに関してもほとんどの人がドラえもんやのび太をひと目で把握できるのではないでしょうか。
 
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お父さんもお母さんも、男の子も女の子も、誰もが知っていると言う幅の広さ、本当にすごいですよね。年代によっての差もなく、男女の差もない、そんな漫画他にないのでは?その国民的人気漫画を1コマだけ取り出して観てみようと言うのがこの展覧会。タイトルどおりなもの。そして、なんと、入場無料で撮影可能の展示です。
 
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つまり、一つの絵としての完成度や構図の素晴らしさ、もしくはそれだけで背景や心情が分かるようなコマの絵として楽しもうと言うことですね。一コマを細かく大きな絵で見ることで新たな発見があります。「ハクション」の模様がこんなだったなんて、普通に漫画を読んでるだけだとまず気がつきません。
  
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今回、小学館さんの内覧会に参加させていただきました。並んでいる1コマの絵たちは確かにすごいはすごいのですが、そのすごさの種類がいろいろあるのがわかります。ただ表現力や技術がすごいだけではなく、風景画としてすごい、心情を表すものとして凄い、描き込みが凄い。そして一つの絵として成り立っているのがすごいな、と。こう言う視点で漫画のコマをあまりみたことがなかったです。
 
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原画を高解像度で拡大しているので、筆跡やホワイトなどのリアルさが分かります。そう、これ、印刷された漫画になってしまうとこの痕跡は分からなくなるのですよね。近くで見たくなったでしょう?拡大図をちょっと見せますね。
 
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髪の毛などもこうやって細かく描いているのです。あの小さなコマの中でこれだけ細かく描くとは!そして主要キャラはなるべくスクリーントーンは使わないと言う話も聞きました。キャラクターが描かれるスケールが変わると、スクリーントーンだとスケールを合わせられないので、メインのキャラクターは手書きで模様を描き、その時その時のスケールに合わせているのだと!こだわり!
  
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この絵は構図がすごかった。誰もいない街にのび太が一人。道の奥にキリコが描くマネキンが居いてもおかしくないですよ。それくらい不思議な空間に見えました。静けさの表現とリアルなのに現実味がない世界観がとにかくすごい。あと、この影も描いてますねー。
 
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構図もすごければ、描き込みもすごい、といえばこの絵。ポツンとした二人を主人公なのに小さく端の方に描くことで月面の広がりがわかります。月面の表現、空間の広がり、下手すると空気がないことすら絵として表現できているのではないかと思います。この構図はとても好き。
 
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THE GENGA ART OF DORAEMON ドラえもん拡大原画美術館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09199069
 
さて、この展覧会のきっかけになったのはこちらの本『THE GENGA ART OF DORAEMON ドラえもん拡大原画美術館』。漫画のストーリーの一部ではなく、一つの絵としてじっくり1コマを見てみましょうと言う発想で作られた本です。一つ一つのコマをじっくりと細かいところまで見るとここまで見方が変わるのか!と言うことに気づかされます。ここから今回の展覧会が生まれたのですね。美術ファンとしては橋本麻里さんが参加しているのも注目です。美術品とドラえもんの共通点などもあります!
 
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展覧会会場のセレクトショップもあります。ドラえもんグッズ、まぁ、こちらは文句なしにいろいろ面白いものがありますよね。ほぼ日手帳もドラえもんの手帳カバーなど出しています。
 
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そして今回の展覧会用のグッズもあり、サコッシュや絵柄、カラー、サイズを選べるセミオーダーTシャツやなどもカッコイイ。そして、この展覧会ならではのオリジナルグッズとして「1コマ拡大ポスター」。私は月面の図柄をゲット!これを額に入れると展覧会再現ができますね。
 
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オンラインショップ
https://www.1101.com/store/doraemon_museumshop/index.html
 
これらはオンラインショップもありますので、展覧会に行けない人、後でゆっくり選びたい人などは展覧会公式ページをチェックです。
 
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なんと、オリジナルドーナツも販売。ドラえもん、のび太、しずかちゃんをそれぞれイメージした味があります。東京は永田町駅近くのドーナツ屋さん「HOCUS POCUS」とのコラボドーナツです。
 
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HOCUS POCUS
https://hocuspocus.jp
 
上の写真はしずかちゃんドーナツ。さつまいもの入ったシナモンの香りがするふわっとした食感の生地。桜味のホワイトチェコがかかっていました。
  
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川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
http://fujiko-museum.com
 
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムオンラインショップ
https://www.movic.jp/shop/pages/fujiko-museum.aspx
 
そして拡大ではなく藤子・F・不二雄先生の描いた生の原画が観たい!と言う人へのおすすめとして、川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムならいつでも「ドラえもん」はもちろん「オバケのQ太郎」「パーマン」「キテレツ大百科」のキャラたちにも会えます。そして今回の展覧会とミュージアムの連動企画『ミュージアムに行って、このコマを探そう!』に参加するとプレンゼントがもらえるとのこと。オンラインショップもあります。
 
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渋谷PARCO-パルコ-
https://shibuya.parco.jp
 
会場のある渋谷パルコはご飯どころとしてもオススメ。地下1階のカオスキッチン(このフロアの環境デザイン設計はなんと建築家の藤本壮介!)には「はまの屋パーラー」、「グッドラックカリー」、「うどん おにやんま」などカジュアルで美味しいお店が多く入ってました。緊急事態宣言も開けそうですし、春の陽気にお散歩オススメです。

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Mechanical Sensations/蚊遣り豚×36/PIXARのひみつ展

Mechanical Sensations
https://art-view.roppongihills.com/jp/shop/adgallery/mechanicalsensations/index.html
六本木ヒルズA/Dギャラリー
6/21-7/7
 
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10名のアーティストのグループ展。注目はケント紙を使った作品を生み出す2大アーティスト、伊藤 航と小坂 学がそろっています。
 
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この時計は小坂 学の作品。ペーパークラフトなんですよね、これ。リアルすぎです。
 
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この細かい工作は伊藤 航のペーパークラフト作品。まさに基盤、回路といった今回のテーマ。
 
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小坂 学作品は他にもあります。とにかく紙で球形に近いものを作るときはどうするのでしょうね。
 
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伊藤 航の作品はさらに変質的(褒め言葉)。ファンのやつなんてたまらないですね。
 
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ナカダマコトの少しづつ違う形の木彫を幾つも作り、それでコマ撮りアニメを作るという作品は大変そうですね。
 
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照井 譲の樹脂のつぶを一つづつ置いて作っていった作品。根気が要りそうです。
 
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村松英俊の良く見ると一部が大理石の彫刻になっている作品も面白い。

 
 
蚊遣り豚×36
https://art-view.roppongihills.com/jp/shop/news/2019/06/3235/index.html
六本木ヒルズ A/Dスペース
6/19-7/7
 
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こちらは36人の作家が作った蚊取り線香入れの豚。
 
アサ佳、足立貴隆、伊豆野一政、伊藤千穂、稲垣 直、井上裕起、馬川祐輔、金田花季、兼行誠吾、小孫哲太郎、篠原 希、シマムラヒカリ、志村観行、白木千華、高木基栄、瀧下和之、田中雅文、ツォン ウェンティン、苫米地正樹、戸屋ちかこ、ナカムラジン、沼野秀章、原 泰介、原田省平、廣崎沙羅、穂高隆児、堀口彩花、正守千絵、水谷 満、宮岡貴泉、宮下サトシ、宮田 琴、村越琢磨、山口由次、山田浩之、横山玄太郎
 
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井上裕起さんのは上にサンショウウオ!もう豚関係なく。
 
 
 
PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス
https://www.tokyocityview.com/pixar-himitsu-ten/
東京シティビュー
4/13-9/16
 
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まぁ、正直ピクサーものはあまり今まで見たことないのですが、子ども達やカップルが楽しそうに遊んでいる雰囲気は良いですね。
 
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女性の何人組かで来ている人も多いですが、ピクサーが好き仲間なのか、たまたま六本木ヒルズに来て遊んでいるのか。そういう、たまたま来ても楽しいと言うのはこう言うエンタメ系の展覧会の良いところ。
  
 
 
 
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六本木ヒルズの上からの名建築見学。黒川紀章設計の国立新美術館が良く見えますね。
 
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六本木ヒルズの上からの名建築見学。そうか、新国立競技場(隈研吾設計)がここから見えるのですね。あれがザハのあれだったらなぁ、と思ってしまいますよね……。
 

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ムーミン展 THE ART AND THE STORY

ムーミン展 THE ART AND THE STORY
https://moomin-art.jp/
森アーツセンターギャラリー
4/9-6/16
 
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さて、既にだいぶ前に観に行ったムーミン展、ようやく感想UPします。なぜか、なかなか書く事ができませんでした。
 
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決して良くなかったわけではありません。と言うよりも原作(小説版)のファンとしては、これだけ小説版の原画を沢山見ることが出来たのは満足で、かなり良い展覧会でした。ボリュームも凄くて、ムーミンが好きな故になかなか書けませんでした。
 
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ムーミン以外のキャラクターも沢山見ることできました。決してカワイイだけではなく、少し暗いイメージのキャラクターも居ますし、それぞれ悩みも抱えたいたりします。等身大で身近に居そうなキャラクター達でした。
 
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作者トーベ・ヤンソンのムーミン以前のお仕事のイラストやムーミンの挿絵の移り変わりなどもみることが出来ました。トーベ・ヤンソンのあの線画をうまく使った挿絵ですが、なんと初めはインクの濃淡塗りつぶしで描いていました。その後、線画の挿絵にしてから二作目の「ムーミン谷の彗星」の挿絵をすべて書き換えていると。展示ではその2種類をがありました。これを見比べることが出来たのが一番の収穫でした。
 
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日本にムーミンの小説が入ってきた時、最初の挿絵を描いたのが画家の池田龍雄というのが凄いです。あのシュールなタッチのムーミンの本が出ていたとは。欲しいです。
 

 
ムーミン展のチラシも力が入っていて、印刷がすごく綺麗。色が乗ってる所が少し盛り上がり、ナナメから見ると少しキラキラしてて色の部分が少ししかないのにこだわりが感じられる。
 
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さて、ムーミンと言えば、グッズの魅力も毎回、買うのを我慢できなくなるくらいの充実ぶりです。カフェのコラボメニューも充実していました。
 
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カフェのテーブルにもムーミン。コースターも付いてます。 
 
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グッズでは今回はマメ皿のガチャにハマリました。4回やって全て別の図柄!運がよい。一つだけ端が欠けていたのが残念ですが。そして何故かあった三角スケール(何故か買いました)。定番のマステなど。
 
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ムーミン展は毎年どこかでやってるのでは?というくらいのイメージです。ただ、日本ではアニメのムーミンのイメージが強いからか、原作となる小説版の挿絵中心の展覧会と言うのは意外に少ない気がします。2009年に大丸ミュージアム・東京で小説版挿絵ばかりの展覧会があったのが記憶にあります。
 
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今日の献立ev. ムーミン展とか銀座とか
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2009/04/post-1943.html
 
また、2014年にそごう美術館で作者トーベ・ヤンソンに注目をした「トーベ・ヤンソン展 〜ムーミンと生きる〜」と言う展覧会もありました。
 
今日の献立ev. トーベ・ヤンソン展/天明屋尚 一筆入魂展
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2014/11/post-620f.html
 
最近はアニメのムーミンだけでは深度が足りなくなったのかいろいろなところでアニメのムーミンだけではなく幅広い扱いになって来ている気がします。
 
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雑誌MOEの付録のカレンダーが小説版挿絵オンリーだったり(いまトピで取り上げました)、パペットアニメのムーミンの展覧会(2017年)が開催されたり。
 
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ムーミンの原作がすごい!ムーミン小説版オススメ4選。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/6364.html
 
MOOMIN パペット・アニメーション展
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2017/12/moomin-a308.html
 
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今年は埼玉県の飯能にムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」がオープンしました(まだ行ってません……泣)。紹介のコーナーもありましたね。
 
「ムーミンバレーパーク」
https://metsa-hanno.com/moominvalleypark/
 
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ムーミンの盛り上がりが凄い年です。

 

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シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019

シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019
https://sydmead.skyfall.me/
アーツ千代田3331 1F メインギャラリー
4/27-5/19
 
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シド・ミード、SF映画好きで彼の名を避けては通れないだろうという未来像デザイナーの展覧会。
 
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良いとか悪いとか、誰かに勧めるとか、そう言うのではなくて、私がこれを見たい、それだけで良い展覧会でした。まぁ、正確に言うとそこまでおススメする訳では無いですが、入場料2000円は少し高い気もしますが、作品数とかだけではなく、その作品を見て様々な映画やそれによる過去の思い出などのプライスレスなものまで含めたところがこの展覧会であると。
 
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ま、もう少し作品数欲しかったです。プライスレスというものに頼らずに。でも、オリジナルの作品から始まり、映画作品だとエイリアン2、ターンAガンダム、スタートレック劇場版(1979)、ブレードランナー 、2010、YAMATO2520の原画とかもありました。2010やスタートレックにも絡んでいたのは知りませんでした。
 
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トロンとブレードランナーが同じ時期のデザインだったとか。ミッションインポッシブル3のマスクメーカーも彼のデザインだったとか。ショートサーキットもそうだったのですね。
 
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まぁ、ターンAガンダムがああなったのは結構日本側が悪い気がする。ま、でも、結果的にはやっぱり誰が見てもあれはちがうよね、とは今見ても思う。
 
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ただ、やはりシド・ミードと言えばブレードランナーと言うイメージが強い。それだけ後世にSF映画の世界感を植えつけた作品ですよね。
 
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日本での開催、秋葉原と言うこともあってかターンAガンダムとYAMATO2520のボリュームは多かった。構造をちゃんつ突き詰めてデザインする人だったのだと改めてその緻密さにびっくり。
 

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Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展

Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展
https://stonesexhibitionism.jp/
TOC五反田メッセ
2019/3/15-2019/5/6
  
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「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」に早速、行ってきました。500点を超えるという展示数も凄かったですし、内容も圧巻でした。展示物の撮影も可と言う嬉しい展覧会です。世界巡回でアジアでは唯一の開催の様です。
  
【展示内容】
・アレキサンダー・マックイーン、プラダ、ディオール、グッチ、ジャン・ポール・ゴルチエなど一流デザイナーによる衣装
・アンディ・ウォーホルをはじめ様々なアーティストが手がけたストーンズモチーフのアート作品
・楽器やグッズ、貴重な写真や資料、体験型テクノロジー展示やミニ映画、3Dコンサート等
  
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「ザ・ローリング・ストーンズ」は1962年に結成。これで現役と言うのが凄いですよね。去年にイギリススタジアムツアー、今年はアメリカでスタジアムツアーをやっています。
  
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現在のメンバーはボーカルのミック・ジャガー、ギターのキース・リチャーズ、ドラムのチャーリー・ワッツ、そしてもう一人のギターのロニー・ウッド(1975年から参加)の4人。ミック・ジャガーとキース・リチャーズは76歳です。ライブ1本するにしてもかなりの体力が要ります、それをツアーで廻るとは。更にミックなんて若い彼女作って、数年前には子どもも作っている、ええ、本当に羨ま、いえ、凄いですよね。
  
さて、実は速報としてざっくりとした展覧会まとめとストーンズオススメ曲の記事をいまトピの方に書いています。こちらもご覧下さい。
  
【圧巻の展覧会に大興奮!】史上最高のロックバンドは凄かった、「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」。
  
【世界最高のロックバンドの展覧会!】これを聴いておけば大丈夫、ローリングストーンズのこの7曲
https://ima.goo.ne.jp/column/article/6917.html
   
今回の展覧会では大きく二つの見どころがあります。一つは一流デザイナーが手がけたステージ衣装の展示。そしてもう一つは有名アーティストの手がけたデザイン/アートの展示。
  
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ステージ衣装の展示はとにかく圧巻でした。
  
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そしてライブツアーなどで着ている衣装の展示が圧巻でした。時代によって、アルバムによって変わっていく衣装。それらはプラダ、エディ・スリマン(イヴ・サン=ローラン、ディオール・オム)、ジャンポール・ゴルチェなど一流デザイナーが手がけた衣装が並びます。
  
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そしてその中でも更に注目なのは、衣装コーナーの一番奥。名曲の一つ『悪魔を憐れむ歌』を歌う時にミックが纏った衣装の展示です。アレキサンダー・マックイーン、ジャンニ・ヴェルサーチ、ミックの恋人であるローレン・スコットなど。これは悪魔的な気分になる装置ですね。
  
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有名アーティストの手がけたデザイン/アートの展示に関してはまずはアルバムジャケットコーナー。アンディ・ウォーホルが手がけた『スティッキー・フィンガーズ』ジャケットデザインは有名ですね。アルバムを重ねるとチャックの厚みでレコード溝部に圧がかかるようです。チャックを下げて中心部にそれを持ってくるようにしたとか。『ラブ・ユー・ライヴ』もウォーホルが関わっています。
  
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『メインストリートのならず者』のコラージュ写真はロバート・フランクの写真だったとか。それは知りませんでした。他にも色々なアルバムデザインとその元ネタが展示されています。
  
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そしてライブツアーのステージやポスターの展示。ステージデザインの模型の他に、現代アーティストであるジェフ・クーンズが手がけたポスターがあるとは!ステージデザインの美術造作も80年代はお金かかってますね。
  
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ザ・ローリング・ストーンズのメンバーをモチーフにしたアート作品のコーナーにはアンディ・ウォーホルの他にリチャード・ハミルトンなどの作品も。
  
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他にも象徴的なのがストーンズのシンボルでもあるベロマーク「Lips and Tongue」の展示。エントランスにもありました。
  
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さて、冒頭に戻ってエントランスから会場に入るとイントロダクションとして多画面展開の大きな映像の部屋。昔の映像ですが、綺麗ですよね。元もとのフィルムから取り込んでいるのかな?
  
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展示コーナーに入るとまず1962年頃のロンドンのアパートに迷い込むことに。ロックをやっている年頃の男たちが集まる部屋ですからね、そりゃ汚い。でも、ゴミのような部屋の中にもレコードはちゃんとある。
  
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楽器や資料などの展示とスタジオ風景を再現した展示。ここら辺の初期の時代の展示はマニアにはたまらないと思います。やはりストーンズはブライアン・ジョーンズ(1969年に亡くなったオリジナルメンバー)が居た時代がいいよね、と言う人は多いですよね。もしくはビル・ワイマン(ベース、1993年に脱退)が居た時代以外は認めないという人も居そう。
  
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ギター展示コーナーはキースのファン、ロニーのファンが涙を流しながら喜びそうです。
  
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ミックが書いた歌詞の展示コーナーもあり。ただし、やはりギターは展示映えしますよね。と言うよりもどう見てもカッコいい。
  
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楽曲をミックス出来る体験コーナーはとにかく楽しい。有名曲をボーカルやギターなどのパートごとにボリューム調整する体験が出来ます。ダリル・ジョーンズ(1993年以降のほとんどのストーンズの曲でベースを弾いているが正式メンバーではない)のベースの音をもう少し目立たせてあげようよ、とか自分で調整出来るのです。
  
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ミュージックビデオや映像作品コーナーも。ミュージックビデオはダイジェスト編集したものが流れていました。上にリンクしたいまトピの記事にも書きましたが若きアンジェリーナ・ジョリーが出てくるビデオも。そういえばミックはこの時、アンジーも口説いていたそうですね。
ストーンズの映画関連ではマーティン・スコセッシが監督した作品もあります。スコセッシが話していた映像もありました。あとは、やはりジャン=リュック・ゴダールが監督した作品『ワン・プラス・ワン』ですよ。ブラインがリーダーの座から落ちていく様子が判るあの映像。
  
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他にもバックステージ風景、3Dシアター、セットリストの展示、カフェ&ショップなどボリュームのある充実の展覧会となっていました。音楽、ファッションなど世の中に影響を与えて、60年近くも活動を続けてきた史上最高のロックバンドの展覧会。とにかく充実の展覧会です。

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MOOMIN パペット・アニメーション展

映画「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」公開記念
MOOMIN パペット・アニメーション展
松屋銀座 8階イベントスクエア
11/28-12/11
 
銀座の松屋ではムーミン関連の展覧会を良くやっていますが、今年は渋い。パペットアニメムーミンを取り上げています。
 
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と思ったらパペットアニメのムーミンの新作が出来たのですね。そのプロモーションも兼ねているようです。パペットアニメと言うのは人形をこま撮りしたものです。今までに作られたパペットアニメのムーミンは比較的知る人ぞ知る的な扱いのマニアックなものだった気がします。
 
新作パペットアニメーション「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」
http://www.moominswonderland.jp/
 
 
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今までのパペットアニメムーミン作品のDVDボックスなどは結構高くて買った人は少ないですよね。ええ、私は買いましたが何か?そんなマニアックさを緩和するように写真撮影コーナーなどを設けて、普通のムーミンファンが来てもなるべくがっかりしない様に頑張っているようにも見えます。
 
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入口のところにはムーミンの本の表紙を書き割り的にしたものがドーンと。ここも撮影可能。パペットアニメの説明なども会場にはあるのですが、まぁ、それも頑張っているのは判るけど、一般的にはとっつき難いでしょうね。
 
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この書き割り表紙シリーズ。この写真一番手前にある「ムーミン谷の夏まつり」が私は一番好きなお話です。アニメでしたムーミンを見たこと無い人は一度、小説版を読んでみて欲しいです。結構深い世界観ですよ。
 
 
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百貨店をあげて(?)頑張っている感じで、エレベーターの扉内側にもムーミンたちがいました。
 
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あとは、ショーウィンドウもムーミンがいます。パペットアニメバージョンはやはり可愛く無……いや、独特です。
 
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アニメ版はキャッチーですかね。モラン大好きです、寂しいおばあさん。あと、ニョロニョロも。
 
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やはり、パペットには限界あるのを感じたのか大きめのウィンドウはアニメ版ですかね。
 
まぁ、万人請けはしないのは判っていますが、これを見た何割かがパペットアニメのムーミンを気に入ったり、パペットアニメーションと言う手段自体を知って興味持ってくれると嬉しいですね。
 
ただし、さすがムーミンです。グッズコーナーは人気ですね。あの販売コーナーの売上が良いコンテンツは百貨店的には取り上げやすいのかもしれませんね。

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MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界/NEWoMan ART wall Vol.9 入江早耶MINIATURE LIFE

新宿ぶらぶらと「MINIATURE LIFE LIFE展 田中達也 見立ての世界」と見てきて「NEWoMan ART wall Vol.9 入江早耶」も一緒に立ち寄り見。
 
 
MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界
新宿タカシマヤ11階 特設会場
9/1-9/12
 
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日常にあるものを使って様々な見立てをしたジオラマ写真にする田中達也さん。本当に良くあるものを使っているのですが、見立てのアイデアがとにかく面白いです。ノートがプールサイドに変わるとは!
 
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田中さんの作品が今、NHKの朝ドラ「ひよっこ」のタイトルバックにも使われているということで大人気です。テレビではCGでアニメーション加工されているみたいですね。最後の日曜に行ったらチケット買うのに1時間半待ち!チケットを既に持っていたらすぐに入れました。しかし、テレビ人気は凄いですねぇ。
 
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身の回り物をそのまま、もしくは加工して使っています。付箋でボルダリングなんていう発想どこから出てくるのか、凄いですね。
 
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田中さんにかかるとマチ針やボルトがあるだけでもうそこは遊園地。
 
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農業のお仕事がブラシやファスナーで表現されていたりもします。
 
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お皿やホチキスの針で世界旅行が出来るんですよ。
 
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模型の展示だけでなく、壁についているスイッチや展示写真の枠の中にもいろんなお遊びがありました。細かいところまで見逃せませない展示でした。
 
 
 
NEWoMan ART wall Vol.9 入江早耶
NEWoMan ART wall
8/18-10/31
 
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NEWoMan脇のショーウィンドウはアート作品展示をしていますが、今の展示は入江早耶さんでした。
 
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消しゴムで絵などの対象を消します。そうすると対象の色が移った消しゴムカスが出るじゃないですか。そのカスで立体作品を作り上げるという面白いことをやっています。
 
 

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映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」

美術やファッションファンの中で話題だった映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」。イベントや展覧会を作り上げていく苦悩などの共感もあったのでしょうか。私は少し斜に構えながら観ていましたが、結局は、これは面白いや、と。都内ではもうやっている館は減ってしまいましたが、今更ながらですがブログに残しておきたい映画としてメモ。
 
 
メットガラ ドレスをまとった美術館
 
 
「メットガラ」はニューヨーク、メトロポリタン美術館のファッション部門が資金集めの為に開催するイベントです。映画『プラダを着た悪魔』のモデルにもなったアナ・ウィンター主催で、数々のセレブたちが参加するファッション・イベント。そのイベントとこの年に開催される展覧会を作り上げていく裏側を見せる映画です。
 
 
ここ数年、美術家や美術館の裏側に注目した映画が多い気がします。宣伝等が変わって目にする機会が増えただけかもしれませんが。ドキュメンタリーだったり創作ものだったりと形は様々ですが、美術館系の映画はドキュメンタリー系が多いですかね。ただ、ドキュメンタリー映画は美術に興味ある人ならまだしも、そうでない人には結構退屈なものが多いのも事実。見る人が限られてしまうのですよね。
 
ところが、このメットガラ、ドキュメンタリー映画なのに本当に飽きない。きっと美術好きでなくても楽しめるものです。美術館と言っても、扱っているものがファッションなので、興味ある人も多いだろうし、見た目も華やかなのも一つ理由でしょう。俳優などのセレブなどが出てくるのもありますね。
 
 
正直、見ていて突っ込みどころも多い映画です。メインの二人に対しては「ちょっと君達、君達ばかりが苦労しているわけじゃないんだよ?」と言いたくなるようなそんな行動もある。そもそもメトロポリタン美術館と言う看板があってこそのものなのに、自分たちの都合を優先するところなどは、ちょっとなんだかなと思ったりもする。中国に関しての展覧会を自分達目線でしか語っていないようなところも見受けられる。
 
もちろん美術館側だって、メットガラやアナ・ウィンターを利用もしているだろうし、実際に高額な席料のイベントが埋まり、実際にそれが資金を集めており、注目されると言う現実があるのだ。結局はこれが美術館の運営の現実なのである。メトロポリタンの中でも低い扱いをされることがある服飾部門。ただ、だからこそ美術館単体では本来出来ないようなことが出来ることもあるし、だからこそ、この様な話題になることも出来るのである。
 
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なんだかんだ文句を言いながらも自分達の思う方向に、軌道修正をしつつ進めていく。まぁ、仕事と言うものはこう言うものだ、と普通に思いつつ、途中でスリリングなことを経由して、それを乗り越えつつ、そして最後の目を見張るばかりの賑やかなパーティー。溢れるばかりのセレブや超一流のブランドやデザイナーたち。デザイナーの服を着るセレブたちの目を楽しませる姿の連続は見事としか言えません。そこに流れるRolling Stonesのアンダーカバーオブザナイト!
 
ファッション界の生きる伝説のようなオジサマ達がやたらとカッコいいんだよね。ジャン=ポール・ゴルチエ、カール・ラガーフェルド、ジョン・ガリアーノとなんでこんなにカッコいいのか。リアーナ、ビヨンセ、ジャスティン・ビーバー、カニエ・ウェストなど音楽ファンも楽しめます。映画ファンとしては演出についてバズ・ラーマンが語っているところ、アン・ハサウェイやジョージ・クルーニーの姿。あと、ウォン・カーウァイ、いい仕事するね。
 
まぁ、これは楽しいや。

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映画「エゴン・シーレ 死と乙女」

映画「エゴン・シーレ 死と乙女」の試写会に参加してきました。

 
 
 

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クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム

なんと、チェコアニメの、あのダークな世界を広げるクエイ兄弟の展覧会が葉山でやってるいると言うことで、暑い夏に行ってきました。「クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム
」神奈川県立近代美術館 葉山。
 
 
 

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