マーク・マンダース—マーク・マンダースの不在
マーク・マンダース—マーク・マンダースの不在
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mark-manders/
東京都現代美術館
2021/3/20-6/20
想像はしていたけどマンダース展良かった。今年は現代アートの展覧会が良いのが多い!ライゾマを見に来て、マンダースに興味を持った人も多かったのではないでしょうか?
願わくば、人の少ない時に静かにマンダース展を見たい。私が行ったときは混雑と言うほどではないにしろ、そこそこ人が居たので。人が少ない時に独り占め展示したらすごく良いだろうなぁ。どこかの遺跡に迷い込んだような景色。
この半身像を2015年にギャラリー小柳で見て衝撃を受けたのを覚えています。この方の作品、一見粘土や泥、もしくは素焼きの像のように見えますが、実はブロンズなのですよね。ブロンズなのに敢えて手で練った跡を残しているのです。
ビニールで囲われているのも架空の作家がアトリエで製作途中だという様子を表現しているのでしょうか。作品自体は遺跡の中で朽ちている像のようにも見えますね。
「建築としての自画像」と言うのがマンダースの展示のアイデア。架空の芸術家の自画像を建物の枠組みを通して探求、という正直よくわからないコンセプト。マンダースと言う架空の芸術家のアトリエ制作風景をこのMOTの建築の中で見せていくということでしょうか。
あちこちに細かい仕掛けの様な展示があるのも楽しい。これなんだろう?と考えるのだけど、決して答えが用意されているわけでも無い。勝手に想像させるよな展示。
既製品の中にも粘土が詰まっている……様に見えるけどブロンズなんですよね、これ。あちこちに仕掛けがあるように見えます。元の物から88%小さくするという仕掛けも、サイズが違う違和感がわかるわからないの境目の縮小のもの。既製品を並べることによって描かれた間取り図なども意味がありそうですよね。
そして一つ下のフロアにある作品。知らずに中に入って、その後に解説読んだ時に「うわっ」と言ってしまった。何とも言えない後味の悪さ。でも、それがどこにあるのか踏みしめて探してしまう残酷さ。
カフェのマンダース展コラボパフェ。へぇ、マンダース味ってゴマ味の事なんだ、笑。
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