コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画
コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202104_fukutomi.html
東京ステーションギャラリー
2021/4/24-6/27
あやしい絵展、続編ともいえるこの展覧会、福富太郎さんが自分の目で、感覚で集めた絵の展覧会です。日本画が中心ですが、最後の方に洋画もあります。岡田三郎助《あやめの衣》も見ることができるのですが、同じ岡田三郎助の《ダイヤモンドの女》あと、小磯良平の《婦人像》に私は惹かれました。ここらの女性たち、良いです。
とにかく女性があやしく美しい絵が多いです。一番多いのは鏑木清方の絵ですかね。絵を手に入れたら本人に、これ本物ですか?と聞きに行ったというなかなかの強心臓。鏑木清方《薄雪》《妖魚》などの怪しい見ごたえは良いです。
同じ美人画でも上村松園の絵などは少ないです。上村松園《よそほい》などはコレクションの中でもさわやかな美人ですね。前半の展示でも池田輝方《お夏狂乱》《幕間》、松本華羊《殉教(伴天連お春)》、鳥居言人《お夏狂乱》あたり目を引くものはやはり色気が強い。こういうのがお好きなのでしょうか?
北野恒富《道行》、寺島紫明《鷺娘》など魅力的な作品は続きます。しかし、濃い作品が多い。気に入ったら有名な画家でなくても集めているというところがイイですね。
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