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荒木愛日本画展-昨日と明日が滲む色-

荒木愛日本画展-昨日と明日が滲む色-
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews069.html
日本橋三越本店本館6階美術サロン
2021/3/24-3/29
 
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日本画家 荒木愛の日本橋三越での個展に行ってきました。日本画の岩絵具の美しさ、そして荒木さんの色使いのうまさが融合されて、現代の日本画ならではの良さがうまく出ている作品が並びます。
 
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黒もただ真っ黒なわけではなく、良く見るとその黒の中で岩絵の具の成分がキラキラしているのですね。赤にしてもいろんな赤があり、それを使い分けています。この目の前で見る絵の力、その存在感はカタログではわからない。
 
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荒木さんの絵の一つの特徴であるのが削り出し。色を幾重にも重ねて塗り最後にサンダーで削ることで浮かび上がってくるその絵。削ることによって生まれる、幾つもの色の重なりによる不思議な境界線がとても魅力的です。
 
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その削り出し作品も相変わらず良いのですが、今回目に入った薄塗りの絵も目をひきます。薄塗りの方がある意味、荒木さんならではの色のバランス感覚がよく出ている気もしますね。上の写真、一番手前の子供の絵は赤が目立ちますが、いろんな色が混ざり合い、子供の周りにある目に見えない温かい空気感が、絵の中に描かれている様です。
 
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近年、荒木さんご本人が母親となったことも影響してか、子供が絵の中に描かれたものがいくつかありました。そこに描かれている鮮やかな色合い、滲み、色の重なりがとても素敵です。愛情を絵にしたような感じ、とでも言うのでしょうか。
 
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個人的にはこの多肉植物と文鳥の絵が好きでした。赤の背景が目立ちますが、少し目線を落とすと多肉植物の一片と遊ぶような文鳥。視線のずらし具合が素敵。あと、受付後ろにあった十姉妹の絵も良かった。
  
色彩のバランス感覚や様々な技術を使って生まれてくる絵。そして、見ているとホッと一息つける様な、近くに飾りたくなる様な温かい絵でした。
 

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