千葉正也個展/難波田龍起 初期の抽象/小瀬真由子
千葉正也個展
https://www.operacity.jp/ag/exh236/
東京オペラシティアートギャラリー
2021/1/16-3/21
会場に入ったら何か会場をズドンと通した、オブジェクトがあります。中にはおが屑の塊のようなもの。現代アートのインスタレーション的なものかな、川みたいなイメージを再現しているのかな、と思い深く考えず見ていきます。
そのインスタレーションの周囲に絵などの作品が展示されています。なんか見にくいところですが、まぁ、インスタレーションなんてそんなもんだと思い、まぁ、気にせずに見ていきます。ある意味、慣れって怖いですね。考えなくなる。ちなみに、遠くにあるものを望遠カメラで見ている「絵」なんて、なんでその絵を描いたのか。
さて、これはなんだろうと思ったら途中で明かされるこのインスタレーションの様なものの正体。どこかのタイミングで(場合によっては初めから)わかることになります。そうい、この会場にはカメが居るのです。そしてそのカメがおが屑の通路の中を歩いているのです。まさか、私たちはカメの散歩道を見ていたとは!絵画作品はカメの散歩道の装飾であり、亀に見せるためのあの配置だったのです!そういえば会場内にカメラがあちこちにあるなぁ、と思っても居ました。それはカメが私たちが鑑賞している様子をみている映像だったとは!
カメは通路を歩いたり、ヒーターの下で温まっていたりします。会場をグルっと1周廻れるようになっているのでその時その時でどこにいるのかはわかりません。いや、この良い感じの馬鹿にされ感、この拍子抜け感がとても面白い。しかし、壁に穴開けてトンネル作っているけど、この厚い壁にどうやって穴開けて貫通させたのか。LGSの壁ではなかったと言うことか?亀の散歩路のためのトンネル。
そういえば亀を飼っている絵があったので、この会場造作と繋がっていたのか、とか、途中に餌の葉っぱがあったとかそれを知ってから見たら、思い当たるふしは多い。亀は通路を一周したのでしょうか?
こうなるとどこまでが仕掛けなのかも疑って見えてきます。チケットが絵になっているのか、絵をチケットにしたのかもわからない。花を絵にしたのか、絵の花をに似ているものを飾っているのか。途中にこの脚立を使って見てくれ、と絵に書いてあったので脚立使おうとしたら止められました。ダメでした、残念。他の双眼鏡や椅子は使っても良いみたいです。本を読んだりできます。
立体なのか、平面なのか、どっちが元で、どっちが摸倣なのか。混ざって混ぜていきます。似顔絵を、他人の顔に描くなどの映像もありました。
ブランケットなどに関係者を描いたものも。実在の人物の絵の様です。いやー、とても面白い展覧会でした。今年は現代アートが面白いです!
収蔵品展070 難波田龍起 初期の抽象
https://www.operacity.jp/ag/exh237.php
東京オペラシティアートギャラリー
2021/1/16-3/21
難波田龍起作品オンパレード。あっちを見ても、こっちを見ても、どこを見ても難波田龍起。初期の作品らしいですが、そこまで詳しくはないので、難波田作品の洪水に飲み込まれるがままです。
project N 81 小瀬真由子
https://www.operacity.jp/ag/exh238.php
東京オペラシティアートギャラリー
2021/1/16-3/21
若手作家紹介コーナー、project Nは小瀬真由子。白い蛇などのモチーフが印象的で頭の中に残ります。それなのに人の顔は描かれていない不思議な世界観。
小瀬村さんの絵は謎解きの様でさまざまなメタファーが埋め込まれていそうです。どんな事を語っている絵なのか、とても気になりました。
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