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琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術/青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち

琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/45 
アーティゾン美術館
2020/11/14-2021/1/24
 
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前期
  
だいぶ前に終わった展覧会ですが、琳派作品とアーティゾンが持っている印象派の作品を並べて展示、共通点を探っていく展覧会です。まぁ、琳派と印象派、並べる必要ないよね、とは思いますが、似ているところもあるので、まぁ、企画としてはこれはこれで……。前期後期分かれていて、前期展示は去年、後期展示は今年になってから見に行きました。入り口入ってすぐの序章「洛中洛外図屏風」は前期展示の写真(後期は「江戸図屏風」)。序章は前期では京、後期では江戸の展示。
 
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そして第1章からま琳派作品がこれでもか、というくらい並びます。まずは花木草花というテーマ。琳派の本筋のテーマですね。俵屋宗達の工房が絡んでいたと思われる伊年印「草花図屏風」(前期)は渋い。酒井抱一「芥子藪柑子図」(後期)も良かった。前期には尾形光琳「槇楓図屏風」などもありましたね。
 
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酒井抱一「新撰六歌仙四季草花図屏風」(後期)は和歌の描いてある赤い色紙をポイントとして使い、そこに目が行きます。酒井抱一+鈴木其一「夏図」(後期)は周囲にはみ出た絵もとても面白い、工夫いっぱいのもの。他には物語絵のテーマに出ていた俵屋宗達「蔦の細道図」(後期)は目玉の一つです。左右逆にしても繋がるアイデアが素晴らしい。墨の世界というテーマに出ていた酒井抱一「白蓮図」(前期)は好きな作品の一つ。鈴木其一「芒野図屏風」(前期)などもあって贅沢です。
  
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さて、第2章、この辺りから琳派と印象派の作品が入り乱れてきます。継承というテーマでは直接的な師・弟子という形ではなく作品でオマージュを捧げ繋がる琳派の池田孤邨「青楓朱楓図屏風」や鈴木其一「藤、蓮、楓図」。そのすぐ隣にはコローを慕ったピサロやシスレーの風景画が並びます。
 
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水の表現というテーマ、間というテーマについてもそれぞれ琳派の描く水、印象派の描く水などを比べてみることができます。琳派の水の表現と比べるモネ「睡蓮」の様な静かな水。うーん、正直、たまたまテーマが同じなだけな感じもありますが。
 
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ドガの踊り子の像や絵画のすぐそばに俵屋宗達「風神雷神図屏風」(後期)を置くのも凄いですね。宗達の風神雷神は久々に見たかな。また、光琳や抱一、其一の風神雷神と比べてみたいですね。ちなみに写真はショップにあった風神雷神図屏風グッズです。
 
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扇の形に注目したテーマでは中村芳中「四季草花図扇面貼交屏風」が良い。一つ一つの絵がかわいくて凄い良いのですよ。天才です。
 
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注文主という、ちょっとなんとかコーナーを作りましたと言う感じのテーマでは尾形光琳「孔雀立葵図屏風」とルノワールの描いた少女や女性の絵が並びます。
 
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それからしばらくアーティゾン美術館のコレクションを中心とした印象派周辺の作品が並びます。
 
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もう琳派は終わりかな、と思ったら最後にすごい展示が出てきました。セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャト-ノワール」と鈴木其一「富士筑波山図屏風」の並び。それもサント=ヴィクトワール山を中心に供えて、両脇に富士山と筑波山を配置するという驚きの展示。こんな展示は今まで誰もやったことないのではないでしょうか?これをやりたいがためにこの展示の企画が生まれた気もします。
 
 
 
青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/46
アーティゾン美術館
2020/11/3-2021/1/24
 
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最後の階はコレクション展示と特集コーナー「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」
石橋財団の創設者 石橋正二郎さんが久留米出身なのですね。青木繁、坂本繁二郎という久留米出身の画家の作品を多く持っています。
 

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