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千葉正也個展/難波田龍起 初期の抽象/小瀬真由子

千葉正也個展
https://www.operacity.jp/ag/exh236/
東京オペラシティアートギャラリー
2021/1/16-3/21
 
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会場に入ったら何か会場をズドンと通した、オブジェクトがあります。中にはおが屑の塊のようなもの。現代アートのインスタレーション的なものかな、川みたいなイメージを再現しているのかな、と思い深く考えず見ていきます。
  
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そのインスタレーションの周囲に絵などの作品が展示されています。なんか見にくいところですが、まぁ、インスタレーションなんてそんなもんだと思い、まぁ、気にせずに見ていきます。ある意味、慣れって怖いですね。考えなくなる。ちなみに、遠くにあるものを望遠カメラで見ている「絵」なんて、なんでその絵を描いたのか。
 
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さて、これはなんだろうと思ったら途中で明かされるこのインスタレーションの様なものの正体。どこかのタイミングで(場合によっては初めから)わかることになります。そうい、この会場にはカメが居るのです。そしてそのカメがおが屑の通路の中を歩いているのです。まさか、私たちはカメの散歩道を見ていたとは!絵画作品はカメの散歩道の装飾であり、亀に見せるためのあの配置だったのです!そういえば会場内にカメラがあちこちにあるなぁ、と思っても居ました。それはカメが私たちが鑑賞している様子をみている映像だったとは!
 
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カメは通路を歩いたり、ヒーターの下で温まっていたりします。会場をグルっと1周廻れるようになっているのでその時その時でどこにいるのかはわかりません。いや、この良い感じの馬鹿にされ感、この拍子抜け感がとても面白い。しかし、壁に穴開けてトンネル作っているけど、この厚い壁にどうやって穴開けて貫通させたのか。LGSの壁ではなかったと言うことか?亀の散歩路のためのトンネル。
 
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そういえば亀を飼っている絵があったので、この会場造作と繋がっていたのか、とか、途中に餌の葉っぱがあったとかそれを知ってから見たら、思い当たるふしは多い。亀は通
路を一周したのでしょうか?
 
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こうなるとどこまでが仕掛けなのかも疑って見えてきます。チケットが絵になっているのか、絵をチケットにしたのかもわからない。花を絵にしたのか、絵の花をに似ているものを飾っているのか。途中にこの脚立を使って見てくれ、と絵に書いてあったので脚立使おうとしたら止められました。ダメでした、残念。他の双眼鏡や椅子は使っても良いみたいです。本を読んだりできます。
 
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立体なのか、平面なのか、どっちが元で、どっちが摸倣なのか。混ざって混ぜていきます。似顔絵を、他人の顔に描くなどの映像もありました。
 
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ブランケットなどに関係者を描いたものも。実在の人物の絵の様です。いやー、とても面白い展覧会でした。今年は現代アートが面白いです!
 
 
 
  
収蔵品展070 難波田龍起 初期の抽象
https://www.operacity.jp/ag/exh237.php
東京オペラシティアートギャラリー
2021/1/16-3/21
 
難波田龍起作品オンパレード。あっちを見ても、こっちを見ても、どこを見ても難波田龍起。初期の作品らしいですが、そこまで詳しくはないので、難波田作品の洪水に飲み込まれるがままです。
 
 
 
project N 81 小瀬真由子
https://www.operacity.jp/ag/exh238.php
東京オペラシティアートギャラリー
2021/1/16-3/21
 
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若手作家紹介コーナー、project Nは小瀬真由子。白い蛇などのモチーフが印象的で頭の中に残ります。それなのに人の顔は描かれていない不思議な世界観。
 
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小瀬村さんの絵は謎解きの様でさまざまなメタファーが埋め込まれていそうです。どんな事を語っている絵なのか、とても気になりました。
 

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小村雪岱スタイル

小村雪岱スタイル-江戸の粋から東京モダンへ
http://www.mitsui-museum.jp/index.html
三井記念美術館
2021/2/6-4/18
 
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小村雪岱を軸にして、「江戸の粋」「東京モダン」などをキーワードとする展覧会です。浮世絵、工芸、技巧系の現代アートまである楽しめる展示でした。
 
小村雪岱は本の装幀や挿絵などで有名な作家です。丁度、日比谷図書文化館の展示で雪岱展をやっていて、そちらは写真OKということもあり、細かくはこちらをどうぞ。
 
複製芸術家 小村雪岱 ~装幀と挿絵に見る二つの精華~
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2021/02/post-b7dfcf.html
 
ほんとうに雪岱の構図などのセンスは素晴らしい。商業デザインですよね、意匠の天才と呼ばれるのもわかります。日比谷にない展示としては舞台美術もやっていたのは初めて知りました。
 
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雪岱の生きていた時代、江戸~明治期の美意識の土壌となるべきものとして鈴木春信の浮世絵や粋で洗練された工芸品の展示がありました。柴田是真の蒔絵、並河靖之や濤川宗助の七宝など。池田泰真の蒔絵が個人的に好きですね。
 
そして、現代の技巧系工芸作家の作品の展示も面白かったです。雪岱のイメージにつながるような作品が展示されています。彦十蒔絵の蒔絵・螺鈿、彦十蒔絵・小黒アリサの金物にしか見えない木彫の鋏(アートフェア東京で同じもの?を見ました)、松本涼の繊細な木彫り、臼井良平のガラス作品など。

 


 
 
 



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複製芸術家 小村雪岱 ~装幀と挿絵に見る二つの精華~

複製芸術家 小村雪岱 ~装幀と挿絵に見る二つの精華~
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/museum/exhibition/komurasettai.html
日比谷図書文化館
2021/1/22-3/23
 
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小村雪岱は大正、昭和期に本の挿絵や装幀で有名になった人です。泉鏡花の本の装丁でデビュー、その後、資生堂の意匠部などでも活躍します。とても沢山の資料があって見応えありました。
 
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泉鏡花『日本橋』の装幀でデビューをした小村雪岱。鏑木清方や鰭崎英朋がそれまでに手掛けていた泉鏡花の装丁でデビューとは凄い。日本橋の見開きを使った俯瞰、愛染集の奥行パースの魅力などアイデアが素晴らしい。
 
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日本橋のあとの泉鏡花のほぼすべての装幀を任されたというのですから、その期待感がわかります。それだけのアイデアやデザインのパターンを生み出すのも大変だったでしょう。
 
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泉鏡花以外にも、その仲間たちである他の作家の装幀も手掛けていますが、鏑木清方『銀砂子』の蟹は私は一番好きでした。水上瀧太郎『月光集』は斜めから見るとキラキラしてる!自分の画集はもう絵ですね。本当に画家としてもデザイナーとしても揃ったバランスと素晴らしいアイデアを兼ね揃えています。
 
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新聞の挿絵とか雪岱調の書体デザインも素晴らしい!多くの人の目に触れる新聞の仕事などは挿絵画家にとって花形の仕事だったらしいですね。
 
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挿絵から繋がり、大衆小説の装幀も手掛けますが、色のバランス、これをデザイン要素として持ってくるか!など驚きばかり。人気の出るのがわかります。デザインのプロですね。
 
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とにかく素晴らしいブックデザインの数々。モダンなデザインの数々。デザインに関わる人、本に関わる人みんな見に行って欲しい!一つ一つをじっくり見て欲しい。
 
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資生堂での仕事などもとても良い。資生堂に和風のデザインを持ち込んだ雪岱ですが、良い意味で洋風デザインの影響を受けてもいるようです。ほんとうにたまらないデザインたち。
  
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同時期に三井記念美術館でも小村雪岱の展示が開催。合わせてみるべき展覧会です。とにかく現物を一度じっくり見るべきです!な展示でした。 

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琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術/青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち

琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/45 
アーティゾン美術館
2020/11/14-2021/1/24
 
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前期
  
だいぶ前に終わった展覧会ですが、琳派作品とアーティゾンが持っている印象派の作品を並べて展示、共通点を探っていく展覧会です。まぁ、琳派と印象派、並べる必要ないよね、とは思いますが、似ているところもあるので、まぁ、企画としてはこれはこれで……。前期後期分かれていて、前期展示は去年、後期展示は今年になってから見に行きました。入り口入ってすぐの序章「洛中洛外図屏風」は前期展示の写真(後期は「江戸図屏風」)。序章は前期では京、後期では江戸の展示。
 
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そして第1章からま琳派作品がこれでもか、というくらい並びます。まずは花木草花というテーマ。琳派の本筋のテーマですね。俵屋宗達の工房が絡んでいたと思われる伊年印「草花図屏風」(前期)は渋い。酒井抱一「芥子藪柑子図」(後期)も良かった。前期には尾形光琳「槇楓図屏風」などもありましたね。
 
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酒井抱一「新撰六歌仙四季草花図屏風」(後期)は和歌の描いてある赤い色紙をポイントとして使い、そこに目が行きます。酒井抱一+鈴木其一「夏図」(後期)は周囲にはみ出た絵もとても面白い、工夫いっぱいのもの。他には物語絵のテーマに出ていた俵屋宗達「蔦の細道図」(後期)は目玉の一つです。左右逆にしても繋がるアイデアが素晴らしい。墨の世界というテーマに出ていた酒井抱一「白蓮図」(前期)は好きな作品の一つ。鈴木其一「芒野図屏風」(前期)などもあって贅沢です。
  
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さて、第2章、この辺りから琳派と印象派の作品が入り乱れてきます。継承というテーマでは直接的な師・弟子という形ではなく作品でオマージュを捧げ繋がる琳派の池田孤邨「青楓朱楓図屏風」や鈴木其一「藤、蓮、楓図」。そのすぐ隣にはコローを慕ったピサロやシスレーの風景画が並びます。
 
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水の表現というテーマ、間というテーマについてもそれぞれ琳派の描く水、印象派の描く水などを比べてみることができます。琳派の水の表現と比べるモネ「睡蓮」の様な静かな水。うーん、正直、たまたまテーマが同じなだけな感じもありますが。
 
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ドガの踊り子の像や絵画のすぐそばに俵屋宗達「風神雷神図屏風」(後期)を置くのも凄いですね。宗達の風神雷神は久々に見たかな。また、光琳や抱一、其一の風神雷神と比べてみたいですね。ちなみに写真はショップにあった風神雷神図屏風グッズです。
 
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扇の形に注目したテーマでは中村芳中「四季草花図扇面貼交屏風」が良い。一つ一つの絵がかわいくて凄い良いのですよ。天才です。
 
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注文主という、ちょっとなんとかコーナーを作りましたと言う感じのテーマでは尾形光琳「孔雀立葵図屏風」とルノワールの描いた少女や女性の絵が並びます。
 
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それからしばらくアーティゾン美術館のコレクションを中心とした印象派周辺の作品が並びます。
 
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もう琳派は終わりかな、と思ったら最後にすごい展示が出てきました。セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャト-ノワール」と鈴木其一「富士筑波山図屏風」の並び。それもサント=ヴィクトワール山を中心に供えて、両脇に富士山と筑波山を配置するという驚きの展示。こんな展示は今まで誰もやったことないのではないでしょうか?これをやりたいがためにこの展示の企画が生まれた気もします。
 
 
 
青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/46
アーティゾン美術館
2020/11/3-2021/1/24
 
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最後の階はコレクション展示と特集コーナー「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」
石橋財団の創設者 石橋正二郎さんが久留米出身なのですね。青木繁、坂本繁二郎という久留米出身の画家の作品を多く持っています。
 

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笠松紫浪 ―最後の新版画

没後30年記念 笠松紫浪 ―最後の新版画
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/kasamatsu-shiro-the-last-shin-hanga-prints-artist
太田記念美術館
2021/2/2-3/28
 
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今年とても話題なのが新版画。この笠松紫浪、上野の東京都美術館で吉田博、練馬の電線絵画展などにも出品されていましたし、平塚やSOMPOでもこれから川瀬巴水展が開催されます。
 
この笠松紫浪は鏑木清方に学んだとのこと。川瀬巴水にも似た感じの風景の版画が多いです。少し泥臭い感じもある、地方の景色。構図などの切り取り方がうまいですね。前期の展示しか見ることができませんでしたが、他の新版画の展覧会とじっくり見比べてみたいと思います。
 
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そして旧原宿駅駅舎が解体されていますね。一部材料を使いながら現代の法律にあった形で再現されるようで、丁寧に壊されています。

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「輝板膜タペータム」落合多武展/石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか/アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、そして、あなたの視点/「じねんのいのち」 by FINCH ARTS

「輝板膜タペータム」落合多武展
https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/210122/
銀座メゾンエルメス フォーラム
2021/1/22-4/11
  
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ちょっと私には難しい展示だったかもしれません。なるほど、現代アートに対する一般的な人の感覚ってこんな感じなのかな。
 
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とりあえず、電源のコードを追っていきます。こんなにコードが長いと電圧も落ちたりしないのかな?などと考えながら宙にまで浮かぶコードを見ます。
 
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なんか、猫の彫刻が鍵盤に乗っています。この方の過去の横トリ(2011)の出品作品タイトルに「猫彫刻」と言うのがありましたがそれかな?石のやつは将棋?
 
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通路な部分が個展会場になっている感じで、奥にはカレンダーですかね。自分の7誕生日のところ見たけど、意味がわからなかった。
 
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上の階にも何かありました。何か、というしかない何か。
 
 
 
石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000761
ggg(ギンザグラフィックギャラリー)
2020/12/4-2021/3/19(後期展示 2021/2/3-)  
 
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前期展示に引き続き行ってきました後期展示。とにかくパワフル。都現美の展覧会に行く前にこちらで慣らしていかないと身体が負けちゃうね。
 
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後期のテーマは{グラフィック・アート}、ドラキュラやザ・セルの映画関連やレニ・リーフェンシュタールなどのグラフィックが中心になっています。
 
 
 
アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、そして、あなたの視点
https://gallery.shiseido.com/jp/exhibition/4054/
資生堂ギャラリー
2021/1/16-4/18
 
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ネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓の5組のグループ展。
 
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DOMANI展にも出ている春木麻衣子さんの露出をオーバー/アンダーにした写真作品、片山真理さんはその両脚に目が行くという以上に何か引き付けるものがあるのではないかといつも思う。
 
 
 
「じねんのいのち」 by FINCH ARTS
https://cadan.org/cadanyurakucho-fincharts/
CADAN有楽町
2021/1/15-1/31
  
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淺井裕介、岡本秀、黒宮菜菜、品川亮、谷川美音、松平莉奈、矢野洋輔の七人のグループ展。品川亮さん、現代の琳派の様な作品はやはり好きです。淺井裕介さんの作品も目を引きますね。
  

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写真家ドアノー/音楽/パリ/SIX ARTISTS -夢の中の夢-/金子國義の世界

写真家ドアノー/音楽/パリ
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_doisneau/
Bunkamura ザ・ミュージアム
2021/2/5-3/31
 
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ドアノーが撮るパリ。街にあふれる音楽。その写真からは音楽が流れてくるようです。ビストロを回って演奏する流しの音楽家、その音楽に耳を傾ける人々。
 
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そこで暮らしている街の人たちの喧噪の音がシャンソンと共に響くのがパリ。ジャズやロマ音楽、オペラ、チェロ奏者のモーリス・バケなど音楽に満ちた作品ばかり。
 
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ビストロ、レクリューズの歌手バルバラの若き日。サン=ジェルマン=デ=プレで偶然撮ったジュリエット・グレコ。この一瞬を掴むドアノーの幸運と技術が素晴らしい。
 
 
 
SIX ARTISTS -夢の中の夢-
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/210203sixartists.html
Bunkamura Gallery
2021/2/3-2/14
 
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蒼野甘夏(日本画)、岡本東子(日本画)、クスミエリカ(デジタル・コラージュ)、daikichi(立体/人形)、陳珮怡/チン・ペイイ(膠彩)、狄青/ディー・チン(岩彩)の6人の作家さんの展示。一昨年、アートフェアで見た甘夏さんの美人画はやはりイイですね。他にも皆さんしっかりした技術をベースに独自の世界を持つ方ばかり。
 
 
 
金子國義の世界
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/box_210203kaneko.html
Bunkamura Gallery
2021/2/3-2/14
 
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金子さんが亡くなったのはもう5年も前ですか。つい最近のニュースで見た気がしました。いつ見ても一目で金子さんだと判る作風。独自、と言うのはこういう事なんだな、と。
 
 

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眠り展/MOMATコレクション/男性彫刻

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/sleeping/
国立近代美術館
2020/11/25-2021/2/23
 
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国立美術館合同展の第3弾です。前回の「No Museum, No Life? ーこれからの美術館事典」よりは少し地味に見えてしまいました。ただ、眠りというキーワードの広げ方はさすがな感じ。様々な解釈の眠りに関する展示がありました。グラフィックも眠りに誘うデザインになっていますね。
 
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序章でルドン、海老原喜之助、ルーベンスなどが並びます。眠りと言うことで似た構図になるのか、意識して似せているのか。
 
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藤田嗣治とクールベの構図も煮ていますが、この構図はいろいろと似ている絵は出てきそうです。
 
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1章ではルドン、エルンスト、瑛九、楢橋朝子などの連作が並びます。眠りと言うテーマだからか渋い感じのセレクトですよね。
 
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2章で荒川修作、内藤礼、小林孝亘、塩田千春など。ここら辺は好きな作家が多いです。でも、一般受けする感じでは無いのが眠りのテーマ故か。
 
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3章4章とその傾向は続き、森村泰昌、河口達夫など。河口さんの種子が目覚めを待つ=眠りは判るけど、森村さんのはタイトルのつながりだけ?
 
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各章の入り口はゴヤ作品で統一。5章は河原温。
 
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終章で出口の枠はこれから
目覚めと言う感じでしょうか?それを正面から見ると羊が描いてあってまた眠りに誘われるのですが……。
 
 
 
MOMATコレクション 特集:「今」とかけて何と解く?
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20201103/
国立近代美術館
2020/11/3-2021/2/23
 
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おお、不染鉄の屏風が出ている。さて、近代美術のコレクションが充実しているここに来たらやりたかったのが……ナカムラクニオさんの著作『洋画家の美術史』をリアルに体験する!
 
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岸田劉生に佐伯祐三。そう、本に載っているかなりの作家の絵を実際に見ることが出来るのですよ、ここに来れば。
 
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坂本繁二郎、萬鉄五郎。リアルに見るって大事ですよね。質感とか実物見ないと判らないことは多いです。
 
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藤島武二、梅原龍三郎。同じモチーフで作家の違いを見ることもできます。本を読んでリアルを見る。リアルを見て本を読む。そんな楽しみ。
 
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藤田嗣治。他にも藤田は猫の絵もありました。同じ作家の違う面を見るのも面白い。
 
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ナカムラさんの本からはここからは離れますが速水御舟の良い作品出てますね。
 
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ソル・ルウィットのウォール・ドローイングも良いですね。
 
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桂川寛の挿絵(阿部公房「壁」)も面白い。リヒターの作品がドンドンと並んでいるのもすごい。

 
 
 
男性彫刻 コレクションによる小企画
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/malesculpture2020/
国立近代美術館
2020/11/25-2021/2/23
 
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男性のどちらかと言うと力強いイメージの彫刻達。もちろん力強いばかりではないのですが、全体的に少し暑苦しい、笑。男女差云々と言われてしまうかもしれないけど、やはり女性の身体の持つ曲線などの美しさって見た目としても大事なんだな、と改めて。
 
 

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阪本トクロウ gap/大岩オスカール: 隔離生活

阪本トクロウ gap
https://www.artfrontgallery.com/exhibition/archive/2021_01/4372.html
art front gallery
2021/2/5-3/7
 
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吉祥寺の美術館でも展覧会開催中の坂本トクロウの個展です。このシンプルな世界がとても好きです。
 
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シンプルな中にも趣向がこらされたものもあって、この抽象的にも見える模様は空撮画像を描いたもの。色数を抑えて(色を変えている?)のでぱっと見、それが海なのか山なのか盆地なのか街なのかが判らない。でも飛行機で見降ろした時の風景の様に見えてきます。
 
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さすがにこの山の絵はリストを見なくてもわかりました。
 
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もう一つの部屋も阪本さんの展示です。
 
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このハイウェイの立体交差の絵は一番好きでした。こういう間がある絵は阪本さんの絵に多いですよね。門のゲートの絵も良いなぁ。
 
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自然の絵も好きでした。簡素化すると琳派の様にも見えてきます。色を抑えているから色が魅力的に見えてくるのか。
 
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リストには無い、作品でした。いつ頃の時代のものかな。このサイズ位なら買おうと思えば買えそうな値段なのですよね。
 
 
 
大岩オスカール: 隔離生活
https://www.artfrontgallery.com/exhibition/archive/2021_01/4371.html
art front gallery
2021/2/5-3/7
 
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事務室兼ギャラリーエリアは大岩オスカールの展示。ニューヨークで今のコロナ禍の生活なのでしょうか。
 
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閉まっているお店の入り口部分、木の板を実際に貼ってありますね。

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阪本トクロウ|デイリーライブス/浜口陽三 ぶどうとレモン/萩原英雄 物語をカタチにする

阪本トクロウ|デイリーライブス
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/index.html
武蔵野市立吉祥寺美術館
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坂本トクロウ展が吉祥寺で開催!と言うことで期待して行ってきました。いや、好きな作品ばかりでとてもいい展覧会でした。入場料300円というのも良いですね。
 
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入り口部にあった横長の絵、何が描いてあるかと思ったら湖の遊覧船。この面積を使って、この様に描くのか、と驚きます。それが故にこの詳細部分に目が行ってしまうものです。
 
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端っこに細かいものが描かれていたり、中央がスコーンと抜けていたり、この間の取り方がとても良いです。日本画出身の方だからこういう間のある絵が得意なのでしょうか?
 
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ここの3つの並びがまたたまらなかったです。日常の何気ない風景。決して「絵になる」風景とは違いますが、それを絵にするのですよね。「絵として」魅せるのがとてもうまいです。
 
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裏口の様な何気ない景色。決してメインとはならない、でも、ここに注目するのが素晴らしいです。
 
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この会議室のさりげない佇まい!非常口、扉のレバー、人のいない空間、なんでこの空間を描こうと思ったのでしょう?そしてなんでこんなさりげない空間の絵が目を引くのでしょう?
 
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引きの構図による間、と近くで見た時の細かさ。団地も生活感が現れそうで、生活はそこに見えません。あくまでも絵のモチーフです。モチーフとして普通は見落とされるようなものでも、いや、それだからこそ描くのでしょうね。
 
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必要ではないものは絵の中に描かないのかもしれませんが、なんでそれが必要なのかもわからないものとも取れるものが描いてある。それがこの絵には必要だったのは絵を見ればわかりますが、描く前に作家さんがどのようにそれを判別しているのか、それとも見たまま、作家さんの目にこう映っているから描いたのか。
 
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何かの抽象画と思ったら横断歩道。こう言う切り取りもうまいです。トリミングしたありますが、これも日常の中のなんてことない景色。
 
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この絵が一番好きだったかな。なんか抽象的な模様かと思ったら階段に落ちた木漏れ日ですよ、これ。この絵はちょっとグッときた。
 
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夜景も素敵です。街が描かれている夜景も、上空から明かりしか見えない夜景も、余計な情報は無く、もうそれが最低限必要な要素なんだと削り落として描かれている(作家さんは見たままで削り落としてはいないのかもしれない)。
 
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空撮の絵を色数を抑えて描いた、これなんの模様と言うシリーズや水面などを描いたシリーズもあります。2/5からは代官山のアートフロントギャラリーでも個展が始まっています。
 
 
 
浜口陽三 ぶどうとレモン
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/indexhama.html
武蔵野市立吉祥寺美術館 浜口陽三記念室 2020/10/1-2021/2/28

萩原英雄 物語をカタチにする
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/indexogi.html
武蔵野市立吉祥寺美術館 萩原英雄記念室 2020/10/1-2021/2/28
 
吉祥寺美術館に来たらこちらものぞいていきます。版画の作り方を勉強できる浜口陽三ルームは今回は果物をテーマにした作品が、萩原英雄の作品はギリシア神話やイソップ物語をテーマにしたものなどが。
 



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THE TOKYO TOILET (坂茂、片山正通 ワンダーウォール、槇文彦、田村奈穂、坂倉竹之助、安藤忠雄):有名建築家の渋谷区トイレリニューアル2020年全箇所回りました

THE TOKYO TOILET
https://tokyotoilet.jp/
 
Top300
 
THE TOKYO TOILET。渋谷区の17か所の公共トイレをクリエイターたちが手掛けるプロジェクト。いまトピにも書きました。
 
話題のスケスケトイレは壮大な計画の始まりだった
https://ima.goo.ne.jp/column/article/8820.html
 
他にもあった!あのスケルトントイレに続く有名建築家のトイレ
https://ima.goo.ne.jp/column/article/8964.html
 
全17か所のトイレのリニューアルのうち2020年に7か所工事終了したので見てきました。去年見たものですが、今さらあげてみます。
 
2020年は坂茂、片山正通 ワンダーウォール、槇文彦、田村奈穂、坂倉竹之助、安藤忠雄のデザインしたトイレが完成。今後、藤本壮介、伊東豊雄、マーク・ニューソン、NIGO、安藤忠雄、隈研吾、佐藤可士和のトイレが公開予定。   
 
はるのおがわ コミュニティパーク
坂 茂 2020年8月5日 オープン
https://tokyotoilet.jp/haruno_ogawa/
 
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SNSで話題になったのがここ。坂 茂デザイン。代々木公園駅近くです。中に人が居ない時は透明になっています。 
  
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人が中に入り鍵を閉めると不透明になるガラス壁。あられもない姿が公開される心配はないはず。ウムガラス系の電極を通すと不透明になるガラスを使っています。
 
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普段は透明なので夏場は中が凄く暑いです。冷房もないので厳しいですね。
 
 
代々木深町小公園
坂 茂 2020年8月5日 オープン
https://tokyotoilet.jp/yoyogifukamachi_mini_park/
  
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先のはるのおがわコミュニティパークの色違い。場所もそれぞれすぐ近くにあります。坂 茂デザイン。
 
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先に書いたように夏には厳しいですが、あれだけ話題になって、このプロジェクトが注目されるきっかけを作ったトイレなのは評価できるところ。
 
  
恵比寿公園
片山正通 ワンダーウォール 2020年8月5日 オープン
https://tokyotoilet.jp/ebisu_park/
  
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片山正通デザイントイレは恵比寿駅の西口から少し先の公園。
 
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木目の様な模様のコンクリートを積み木の様において少し迷路感のあるトイレ。
 
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結構硬派な感じですね。個人的には一番好きなデザインかも。
 
 
恵比寿東公園
槇文彦 2020年8月7日 オープン
https://tokyotoilet.jp/ebisu_east_park/
 
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恵比寿駅東口から少し先の川沿いの公園です。槇文彦 デザインのトイレ。
 
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中央に坪庭の様な空間があり、ぐるっと小屋の様に個室やガラス仕切りが配置。休憩用のベンチもあるのが素敵。

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たこ滑り台があるので通称タコ公園、そこにあるイカトレイと槇さんが言っている様です(タコは槇さんデザインではありません)。
 
 
東三丁目
田村奈穂 2020年8月7日 オープン
https://tokyotoilet.jp/higashi_sanchome/
 
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恵比寿駅から北側に少し行き、線路沿いにあるトイレです。プロダクトデザイナー 田村奈穂のデザイン。
 
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よくぞこんなところに、と思う狭いエリアを三角形の建物の構造をうまく使って建てています。
 
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赤いビビッドさなど目立ちますが、結構使いやすいかも。
 
 
西原一丁目公園
坂倉竹之助 2020年8月31日 オープン
https://tokyotoilet.jp/nishihara_itchome_park/
  
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幡ヶ谷駅近く、坂倉竹之助デザインのトイレです。坂倉準三の息子さんなのですね。
 
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白い部分は半透明で中には木々のグラフィック。外に生えている樹木の影と相まって良い感じ。
 
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夜になって電気が点くと全体が行燈の様に光る様です。そこに浮かび上がる木のグラフィックの影が綺麗なのかな。
 
 
神宮通公園
安藤忠雄 2020年9月7日 オープン
https://tokyotoilet.jp/jingu-dori_park/
 
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渋谷駅から北側へ、MIYASHITAパークを抜けていったところにある公園のトレイは安藤忠雄デザイン。
 
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片側にせり出した屋根、ルーバータイプで外光を取り入れる通路の壁。
 
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機能は特に犠牲になっていなくて、比較的オーソドックスな形状。両側から入れるのも機能的。
 
    
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今年にこの恵比寿の駅前トイレもリニューアルされるのですね。ここは佐藤可士和デザインになるとか。
 


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DOUG AITKEN(ダグ・エイケン) - NEW OCEAN: THAW

DOUG AITKEN(ダグ・エイケン)- NEW OCEAN: THAW
https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/detail
エスパス ルイ・ヴィトン東京
2020/11/13-2021/2/7
 
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ダグ・エイケンのNEW OCEAN!昔、2002年頃でしたっけ、オペラシティで見て感激した展示です。その再編成版のようなものですかね、今回の作品は。見たのは去年になります。

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天井からつられた3面スクリーンが2つ向き合っています。6面投影の映像ですが、3面ごとには同じ映像が流れています。
 
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水滴や氷、解けた氷が川になって流れていく。水の音などの自然の音に重なってするどい電子音が重なっていきます。電子音と自然の音によりより映像の中に包まれることに。
  
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陽の光が天体をめぐり、水をうみ、水が流れていく、氷河を削るという水の形態の変化。
 
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2002年のオペラシティ(上の写真はその時の図録)の展示の最初の方にあったのがこのTHAWだったようです。そこまでははっきりと覚えていませんでした。展示の一つに天井まで使った映像の空間があり、寝そべってみていた記憶があります。それと比べるとこじんまりした空間になりますが、それでもこの作品はおすすめです。
 
ダグエイケンはミュージックビデオなどもつくっていて、それらも含め「いまトピ」で紹介していますのでこちらも併せてみてください。
 
とにかく必見!圧倒的な没入感で水の世界を体感するアート
https://ima.goo.ne.jp/column/article/9247.html


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