« ミナ ペルホネン/皆川明 つづく/ダムタイプ―アクション+リフレクション/MOTアニュアル2019 Echo after Echo/MOTコレクション 第3期 | トップページ | 利休のかたち 継承されるデザインと心展/茶の湯とデザイナーたち/本城 直季 展「small planet」/高橋奈己 白磁展/大和心を描く 横山大観展 »

目【me】 非常にはっきりとわからない

目【me】 非常にはっきりとわからない
http://www.ccma-net.jp/
千葉市美術館
11/2-12/28
 
Img_1213
 
本日、最終日。ネタバレの記事を書いてもよいだろうか?
 
千葉市美でも珍しく若い人が来て混雑した展覧会。ご年配の方からは色々と苦情もあったとか言う話も噂で聞いています。実際に私が行った時もおばさんがスタッフの人に会場内で「展示を見に来たんだけど……」と聞いている姿がありました。いやいや、今、ここが展示をやっている空間です!展示空間の演出の中にあなたは居るんですよ!と言いたかったですが。
 
Img_1218
 
と、賛否両論撒き散らしているこの展覧会をやっているアーティストは「目」。私は今までに資生堂ギャラリーの個展と、グループ展で埼玉トリエンナーレ・森美術館・東京都現代美術館、上野の森美術館で作品を見ています。初見の資生堂では驚きましたよ。そして、何より埼玉トリエンナーレの作品を見たときの驚きはそれを上回るくらい。本当に凄かった!いわゆるフェイクアートというか、だまし絵の立体版みたいな作品が多いですかね。
 
Img_1219
 
以下、ネタバレになりますが、今回の展示は改装中の今の時期であること、千葉市美で同じ構造を持つ7階と8階を使うことと言う「ここでし出来ない」展示になっています。簡単に言うと7階と8階を工事中の仮設材で空間を埋めて、全く同じ空間にしてしまうというもの。全く同じなんです。置いてあるものも、その配置も全く同じ。
 
Img_1220
 
7階と8階を行き来する階段は閉鎖して見えなくしている。エレベータの階数表示も隠し、7階にあるショップも入口は隠します。そうなると見ている人は7階にいるのか8階にいるのかわからなくなるのですね。7階を見て、ああ、工事中のシーンを作ったインスタレーションなのかなぁ、と思いつつ8階にいくと(見る順はないので逆ルートもあり、行ったり来たりも可能)、あれ、ここさっきと同じフロア?となる。美術の梱包箱に貼ってあるビスを止めているテープも、壁際にある工事道具も、そこに書いてある文字も全く同じ。
 
Img_1221
 
目のこのような仕掛けは実際にやるとかなりお金がかかるものですが工事の材料なら比較的安価ですよね。また実際の改装期間中と言うことで工事会社から手に入りやすかったのではないでしょうか?費用を抑える努力をしているのではないかと。この点では作り込みにお金をかけた資生堂の展示の方が凄かったのは間違いない。ただこの面積、この空間、この構造をうまくそして千葉市美ということで(?)予算が限られているのも含め、安く生かした努力は素晴らしい。
 
Img_1214
 
さて、上記は空間の紹介。その上で、この空間でのパフォーマンスが行われているのです。おそらく1時間に一度、あちこちから人が出てきて、工事の足場を動かしたり、配置を変更したり、可動壁を動かしたり、梱包箱を移動したり、様々な行動を行っていました。最後にその行動の結果、全ての物を元に戻してぱパフォーマンスは終了。見に来た人はこのパフォーマンス中に来るか、静展示中に来るかでイメージが変わるかもしれません。毎日、1時間に一度この行動をするので人件費はかかりそうですけどね……。
 
Img_1224
 
さて、私がこれで思ったのは、このパフォーマンスによって起こるズレはあるのか?と言うこと。おそらく決まった脚本があり、これをここに動かし、次にこうして、最後にこれを戻す、と言う指示があるはず。それでもズレは起こるもの。もしかしたら期間を追っていくごとにそのズレが大きくなり会期後半に見たときにその違いを楽しむことができるのでは?と勝手に想像しました。まぁ、それは思いこみすぎで、毎日そのズレを修正しているかもしれませんけど。私はかなり初期の頃に見に行ったので、後半にもう一度行きたいと思っていましたが、残念ながらかなわず。
 
Img_1227
  
驚きを体験すると言う点では楽しめる展覧会だと思いますし、美術作品を見に来たと言う人にとってはお金の損だと言う人もいるかと思います。係員の人も展示の内容を説明せずにお客さんへの対応をしなうてならないので大変でしょうけど、面白がっている人も多いでしょう。ちなみに上の柱に投影されていた数式みたいなのは何ですかね?展覧会に影響したと言うチバニアンに関わることでしょうか?ああ、チバニアンって上下で極が違う断層ですよね、そうか、ここの7階と8階の断層の構造がそれか(でも極が逆というか全く同じだけど)!
 

|

« ミナ ペルホネン/皆川明 つづく/ダムタイプ―アクション+リフレクション/MOTアニュアル2019 Echo after Echo/MOTコレクション 第3期 | トップページ | 利休のかたち 継承されるデザインと心展/茶の湯とデザイナーたち/本城 直季 展「small planet」/高橋奈己 白磁展/大和心を描く 横山大観展 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ミナ ペルホネン/皆川明 つづく/ダムタイプ―アクション+リフレクション/MOTアニュアル2019 Echo after Echo/MOTコレクション 第3期 | トップページ | 利休のかたち 継承されるデザインと心展/茶の湯とデザイナーたち/本城 直季 展「small planet」/高橋奈己 白磁展/大和心を描く 横山大観展 »