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The Nature Rules 自然国家

The Nature Rules 自然国家
https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/433/
原美術館
4/13-7/28
 
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来年で閉館が決定した原美術館。残る展覧会はもう数本と言ったところでしょうか?なるべく最後まで見続けていきたいですね。美術館としては無理にしてもこの建物は残るのでしょうか?この入口のところの足元の絵(?)なども残ると良いですが。
 
さて、今回の展覧会のテーマである「自然国家」について、まずはその背景を知っておく必要があります。
 
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朝鮮半島の38度線周辺の非武装地帯には未だに地雷が埋まっており、65年にも渡って人の立ち入ることが出来ないエリアになっています。
今ではそこは絶滅危惧種を含めた豊かな自然の大地となっています。その生態系を守りながら自然と共生していき、今後この土地をどのようにしていくべきかを考えるプロジェクトの展覧会です。
 
人間が治めるのではなく自然が治める「自然国家」がこのプロジェクトの立ち上げ人でもある崔在銀(チェ ジェウン)は理想とするもの。そのあり方を崔在銀の声掛けによって様々なアーティストが提案していきます。
 
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建築家 坂茂はこの土地を通るための20kmもの「竹のパサージュ」を提案。この1/2スケールのものが中庭に再現されていました。この空中通路/空中庭園に沿って各所に点在する東屋の一つが李禹煥の「透明茶房」。スケルトンの茶室ですね。
 
他にもスタジオ ムンバイの竹の籠のようなスペース、川俣正の鳥の巣のようなスペース、オラファー エリアソンとセバスチャン ベーマンのユニット「スタジオ アザー スペーシズ」の提案する水滴を集めるパビリオンなどがあります。キム テドンの宇宙の写真、イ ブルのスケッチなどもありました。
 
その中でもスン ヒョサンの提案する鳥の修道院は印象的でした。またチョウ ミンスクとチョン ジェスンは生命と知識を未来へ伝えるために種などを保管するためトンネルを利用した地下貯蔵庫の提案をしています。
 
プロジェクトの発起人である崔在銀はこのエリアを象徴する鉄条網を溶かして鉄の板にし、踏み石としたインスタレーションを展開。まだ今後もこのプロジェクトは広がっていくようで、他にも参加する作家も増えていき、宮島達男なども参加が決まっているようです。
  
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終わり行く美術館で見る、これから発展していくプロジェクトの展覧会。この原美術館も館としては終わるかもしれませんが、ハラミュージアムアークへ場所変えたり、ここで展覧会を開催した作家もここでの展示を元に発展していくでしょうし、形を変えて残るのだな、と改めて思いました。
 

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