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ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
http://www.nact.jp/exhibition_special/2019/wienmodern2019/
国立新美術館
4/24-8/5
 
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現在、ウィーンに関する展覧会が都内で3つ、東京都美で「クリムト展」、目黒区美で「世紀末ウィーンのグラフィック」展、そしてこの国立新美の「ウィーン・モダン」展が開催されています。ようやくこの3つ目「ウィーン・モダン」に来れました。
 
クリムト展 ウィーンと日本 1900
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2019/04/post-58d1aa.html
 
世紀末ウィーンのグラフィック
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2019/04/post-7bda09.html
 
この「ウィーン・モダン」展、デザインや工芸などを含むウィーンの背景を探っていく展覧会だという内容は知っていたのですが、クリムトやシーレの絵がポスターになっているのもあり、なんだかんだキャッチーなそこら辺がメインかな、と思いながら観に行ったのですが……かなりボリュームもあり、ちゃんとしたウィーンの歴史を振り返る展覧会でした。
 
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展覧会はハプスブルグ家、神聖ローマ帝国、オスマン帝国などのウィーンの成り立ちから始まり、ウィーンを取り囲む城壁を壊し、そこに環状道路をつくり街を近代化させていく、世紀末ウィーンと呼ばれる時代を迎えるところへ繋がって行きます。この街を俯瞰する再現ビデオが良く出来ていました。
 
この時期にウィーンで開かれた万国博覧会には日本も出展していて(初めて日本が公式に参加した万博)、ヨーロッパへの日本文化の影響として「ジャポニズム」も強く出てくる時期です。クリムト展に小原古邨の浮世絵が出ていましたが、クリムトも浮世絵を集めていたりしてますね。
 
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世紀末ウィーンは総合芸術で、建築、美術、音楽、グラフィック、演劇、文学など全てを包括した総合芸術となっています。特にクリムトが保守派から独立して作った新しい芸術の流れである「ウィーン分離派」には建築家、デザイナー、画家なども参加して素晴らしい建物やかぐ、工芸品などを生み出しています。
 
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※文化服装学院の生徒さんが作ったクリムト作品を再現及びイメージした衣装
 
展覧会の半ばくらいまでクリムトやシーレは出てきませんが、その分、建築ファンや音楽ファンも楽しめる展覧会になっています(ポスターなどを見て行くといつクリムトが出てくるだ、と思ってみてしまいそうですけど)。
 
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建築ファンとしてはオットー・ヴァーグナーなどのコーナーもありますし、シーレの絵やクリムトの絵も見ることが出来ます。点数的にはスケッチが多く占めますけどね。クリムトの絵が1点撮影OKと言うのも嬉しいです。
 
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※新美のロビーにある、クリムトの絵が描かれたピアノ
 
世紀末ウィーンやウィーン分離派について、この時代の美術の象徴であるクリムトに絞った都美の展覧会、グラフィックデザイン好きのための目黒区美の展覧会、そしてその全体を俯瞰してみることの出来るこの新美の展覧会、3つ揃って見ないと勿体無い!
 

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