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ショーン・タンの世界展

ショーン・タンの世界展
https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/91789/
ちひろ美術館・東京
5/11-7/28
 
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ショーン・タン、文字が一切無い絵本『アライバル』などが有名な絵本作家さんです。また『ロスト・シング』という絵本作品はご本人が参加して短編アニメーション作品も作成。それでアカデミー短編アニメーション賞を受賞しているので、それで知っている人も居るかも。展覧会では原画の展示、立体作品、インタビューや『ロスト・シング』の映像などの展示がありました。
 
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原画は鉛筆や油絵など多彩な技法で描かれています。それぞれの作品に最も合う表現としての技法。名作『アライバル』を創り上げていく経過が展示内容にあるのですが、技法の学び、その移り変わり、実験やサンプル作成、そんな試行錯誤がされているのがわかります。一つの作品にどれだけしっかりと時間をかけ、真面目に取り組んででいるか。どこにもやっつけ仕事が無い、丁寧な作り方だというのが伝わってくる展示内容でした。
 
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絵本の作家だからほんわかしてるのかと思ったら、決して気ままに描いてるのではなくとても緻密に計算されている部分もあり。でも、その発想は自由なんです。作家曰く、それらは描くことから生まれてくると言う。とにかく描く。描いているうちにその線が意味や形を持ってくる。
 
普段の景色や旅先の景色を油絵で描いた小さな作品がありましたが、それも良かった。こういう普段の身の回りの世界からあのどこでもない、でもどこにでもある、そんな不思議な世界観が生まれて来るのですね。日本の浮世絵や漫画などにも影響を受けているとのこと。
 
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ショーン・タンの世界観、その自由さは子ども目線でもあります。ただそこには大人しかわからない悩みもあり、シニカルで、でも救いもある。最新作『内なる町から来た話』(邦訳仮題)に出てくる熊の裁判の話はラストがとてもアイロニカルでした……。
 
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本当にこの人の頭の中どうなってるの?という様な素晴らしいアイデア達、そこから生み出される不思議な世界観がたまらない、必見の展覧会でした。図録には作家のインタビューも載っています(会場にはその一部の映像が流れていました)。更に作家からのメッセージドローイングの複製付き!これは買ってしまいますね……。
 

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