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荒木悠展 : ニッポンノミヤゲ

荒木悠展 : LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ
https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/
資生堂ギャラリー
4/3-6/23 
 
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資生堂ギャラリー創設100周年にあたり、資生堂にまつわるイメージを意識したテーマを持ってきている感じです。資生堂初代社長の福原信三が目指した東洋と西洋の融合。そしてその時代の少し前に近代化・西洋化を進めていた明治期に日本を訪れたフランス人ピエール・ロティが残した著作『秋の日本』をモチーフにしています。
 
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『秋の日本』のなかで書かれている鹿鳴館の舞踏会。そのときにロティのダンスの相手をした女性を主人公に芥川龍之介が書いた『舞踏会』も取り込んで、舞踏会のシーンを再現。ただ実は、その2人がスマートフォンを持ち、相手を撮影しながら自分は撮影されないように逃げ、それがダンスの様に見えると言う点で実は舞踏会ではない、と言う点が荒木悠作品らしいところ。そのお互いを撮影した映像は吊り下げてあるスクリーンの裏表に投影されています。
 
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そしてその奥にある部屋はロティが出かけ『秋の日本』に描いた名所を現在の姿を映し出し、ロティの記録である本の原文を字幕で出すことに、映像(現在)と文章(過去)の違いを感じる作品。
 
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階段箪笥の向こうにある写真は福原信三が撮ったもの。西洋帰りの福原が日本の家を撮影する、その日本にある家屋の持ち主は外人であり、その外人は日本の文化を愛するもの(小泉八雲)だという様々な相対する現実が重なった写真です。それを元に東洋と西洋、男性と女性、現代と過去、現実と虚構などの混ざり合いを現したのが今回の展覧会だと言うことです。かなり深いです。
 
 

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