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花 ・ Flower ・ 華 ―四季を彩る―

【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】花 ・ Flower ・ 華 ―四季を彩る―
http://www.yamatane-museum.jp/
山種美術館
4/6-6/2
 
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※内覧会に参加してきました。
※掲載写真は特別に撮影の許可を頂いております。
  
山種美術館での春の展覧会は花がテーマの物が多いです。去年は「桜」がテーマでしたが今年は一昨年と同様、更に幅広く四季折々の「花」をテーマにした展覧会となっていました。春から夏へ、秋から冬へ、そしてまた春の訪れを感じる季節へ、と梅、桜、牡丹、朝顔、菊、椿と季節を感じさせる花々を描いた絵画の展示でした。また、これらの絵には花と一緒に小鳥などが描かれているものもあります。それらも引き立て役だけじゃ勿体無いので一部取り上げてみます。
 
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桜関連の作品展示風景
手前から横山大観「山桜」、小林古径「桜花」、石田武「吉野」 全て山種美術館所蔵
 
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小林古径「桜花」 山種美術館所蔵
 
まずは春から夏にかけての花から。春と言えば桜が有名。やはり桜を描いている画家は多いのか、作品数もあります。個人的には小林古径「桜花」の柔らかくも儚い感じが好きです。
 
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渡辺省亭「桜に雀」 山種美術館所蔵
 
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渡辺省亭「桜に雀」(一部) 山種美術館所蔵
 
ここのところ人気の渡辺省亭はその桜の花にかわいらしい雀をあわせてきました。あんまり花びら散らしちゃだめだよ、と言いたくなりますね。
 
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奥村土牛「木蓮」 山種美術館所蔵
 
春を訪れる花と言えば個人的には木蓮を思い出します。この奥村土牛の絵以外にも速水御舟や鈴木其一なども木蓮を描いています。あの大振りの花の誘惑に惹かれたのでしょうか。
 
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安田靫彦「牡丹」 山種美術館所蔵
 
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小林古径「萼」 山種美術館所蔵
 
そして春から夏にかけて、花の王様と呼ばれる牡丹の花が咲きます。大振りな花と言う意味では木蓮と同じですが、花びらの複雑な構成は描くのが大変そう。それが画家としてチャレンジしたくなるのでしょうか、牡丹を描いている作家も多かったです。このコーナーにあった菱田春草「白牡丹」は普段でも撮影OKです。そして初夏の花「紫陽花」。これも人気の花です。こちらも描くのが大変そう。
 
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小林古径「白華小禽」 山種美術館所蔵
 
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小林古径「白華小禽」(一部) 山種美術館所蔵
 
夏の花、泰山木の大きめの白い花と青い小鳥の対比がとてもいいです。鳥の種類は「オオルリ」か「コルリ」みたいに見えます。しかし、私はどうも小林古径の描く花が好きなようですね。
 
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酒井抱一「秋草図」 山種美術館所蔵
 
さて秋の花。酒井抱一が描いた朝顔やススキ、そこに月が重なるもの。朝顔は今では夏に咲くイメージですが、旧暦では秋の花になるのですね。
 
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酒井抱一「菊小禽図」 山種美術館所蔵
 
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酒井抱一「菊小禽図」(一部) 山種美術館所蔵
 
同じく酒井抱一が描いた秋の花。こちらには小鳥が居ます。この種類は羽根に青みが入っているところを観ると「シジュウカラ」っぽいですがお腹に黒い帯が無いので「コガラ」あたりか、もしくは「ヒタキ」の仲間でしょうか。
 
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酒井抱一「月梅図」 山種美術館所蔵
 
こちらは同じく酒井抱一の絵ですが梅が咲いているので冬の花になりますね。月に枝が重なる感じが先ほどの「秋草図」の月とススキと似ています。一つ前のエントリに書きましたが、現在、東京国立博物館で開催されている「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」展(4/29まで)に酒井抱一が十二ヶ月分の草花と鳥や虫の組み合わせを描いた「花鳥十二ヶ月図」が展示されています。これとあわせて観たいところです。
 
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竹内栖鳳「梅園」 山種美術館所蔵
 
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竹内栖鳳「梅園」(一部) 山種美術館所蔵
 
こちらも冬の花になりますが、先ほどよりも春の訪れが更に近い感じですね。鳥は「メジロ」ですが、色合いも明るく花とピンクと鳥の黄緑がいい感じです。このメジロの絵、やたらと可愛いですよね?
 
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荒木十畝「四季花鳥」 山種美術館所蔵
 
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田能村直入「百花」 山種美術館所蔵
 
他にも四季全ての花を描きこんだ物や様々な花の博物図鑑の様な絵、人物と花の組み合わせなどもあります。上村松園や菱田春草などの美人と花の組み合わせの絵は必見です。
 
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ショップコーナーではゲームやアニメ、4月から実写ドラマ、6月から実写映画の公開が控えている『明治東亰恋伽』(通称 めいこい)とコラボした抹茶セット(キャラクターのコースター付)や缶バッチなども発売していました。「めいこい」には元々 菱田春草が登場していましたが最近 横山大観も登場したようですので映画化を控えたこのタイミングでのコラボはピッタリなのかもしれません。
 
さて、山種美術館の次の展覧会は「速水御舟」展。山種美術館の今年の展覧会の中でも個人的に一番注目の展覧会です。その次が若手の日本画家のための公募展「Seed 山種美術館 日本画アワード」の第二回目です。前回の第一回目の時がとても面白かったのでこちらも期待です。
 

 

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