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国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅

国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1938
東京国立博物館
3/26-6/2
 
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いやー、正直、行こうかなぁ、どうしようかなぁ、と悩んでいた展覧会でした。だって、密教系の展覧会はここ数年で何度か見ている気がするし、そもそも密教って構造が複雑になってしまって判りにくいんですよね。それに東寺に行けば立体曼荼羅はフルバージョンで見ることが出来るのでしょう?それなら東京で無理に見なくても良いのではないか?
 
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私と同じくそんな風に思っていた人にオススメです。行ってよかった。展覧会ならではの判りやすい解説があり、複雑な密教について取り付きやすいように、この展覧会を観れば、ざっくりとは掴める様になっています。東寺で見るだけではこうはいかないでしょう。ここで観てから、現地でフル立体曼荼羅を観ればよりわかりやすいはず。東京で見て、現地で観たくなる。そして現地で観て、更に理解を深める。その為の展覧会。
 
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上記写真は東博常設にあった「両界曼荼羅図」
 
この展覧会、空海の書、立体曼荼羅が東寺でのフルバージョン21体のうち15体の展示などが話題になっていますが、他にも後七日御修法の再現なども良く出来ています。両界曼荼羅図とは何か?を解説した映像も判りやすい。今まで曼荼羅を見るのって苦手だったのですよね……。基本構造などはこの展覧会で判るようになるのが嬉しいです。
 
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あと、撮影OKのイケメン「帝釈天」が話題ですね。足先の表現もリアルでいい。「帝釈天」は「梵天」とセットで仏教の守護神 天部のツートップ。よく聞く四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)はこの「帝釈天」に仕えています。結構偉い人ですね。
 
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上記写真は東博常設にあった「毘沙門天立像」
 
ちなみにこの四天王の一人「多聞天」は四天王としてのグループ活動以外にソロ活動もしています。ソロの時の名前は「毘沙門天」と言います。この「毘沙門天」と先に出た「梵天」は実はリア充で、ともに奥さんがいます。「毘沙門天」の妻は「吉祥天」、更に「善膩師童子」という子どもまでいます。「梵天」の妻は「弁才天(弁財天)」です。共に美人で有名。
 
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この「帝釈天」、インドのインドラ神を仏教に取り入れたもの。軍神なので手に法具を持っています。ここら辺の仏像の解説を読んでいくと仏像が「如来」「菩薩」「明王」「天部」に分かれていて、明王や天部は特にインドのヒンドゥー教の神様などを仏教に取り込んだものだというのがわかります。
 
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上記写真は東博常設にあった「毘沙門天」「梵天」
 
バラモン教/ヒンドゥー教ではインドラ神は雷神。インドラの妻は阿修羅の娘。阿修羅から強奪して奥さんにしたので阿修羅とは仲が悪いようです。「梵天」はインドではブラフマー神。「毘沙門天」はクベーラ神。「弁才天(弁財天)」はサラスヴァティー神。サラスヴァティー神はブラフマー神の妻。「吉祥天」はラクシュミー神。ラクシュミー神はヴィシュヌ神の妃で昔インドラ神とも一緒にいたこともあったようなので、仏教上の夫の上司と関係が……。
 
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上記写真は東博常設にあった「弥勒曼荼羅図」
 
そもそも密教は判りにくいから、絵や彫刻でわかりやすく伝えます、というのが空海さんの手法。今、流行ってますよね、マンガで分かる…、イラストでわかる……っていう本。あれですね。一つだけコメント加えると本来密教の教えの習得に10年以上かかるところ、空海は3ヶ月で習得した……というような話を聞きますが、空海さん、途中まで勉強したら後は自分の想像力でざっくり補っちゃって無いですかね……。いや、なんでもないです、嘘です。
 

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