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国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅

国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1938
東京国立博物館
3/26-6/2
 
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いやー、正直、行こうかなぁ、どうしようかなぁ、と悩んでいた展覧会でした。だって、密教系の展覧会はここ数年で何度か見ている気がするし、そもそも密教って構造が複雑になってしまって判りにくいんですよね。それに東寺に行けば立体曼荼羅はフルバージョンで見ることが出来るのでしょう?それなら東京で無理に見なくても良いのではないか?
 
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私と同じくそんな風に思っていた人にオススメです。行ってよかった。展覧会ならではの判りやすい解説があり、複雑な密教について取り付きやすいように、この展覧会を観れば、ざっくりとは掴める様になっています。東寺で見るだけではこうはいかないでしょう。ここで観てから、現地でフル立体曼荼羅を観ればよりわかりやすいはず。東京で見て、現地で観たくなる。そして現地で観て、更に理解を深める。その為の展覧会。
 
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上記写真は東博常設にあった「両界曼荼羅図」
 
この展覧会、空海の書、立体曼荼羅が東寺でのフルバージョン21体のうち15体の展示などが話題になっていますが、他にも後七日御修法の再現なども良く出来ています。両界曼荼羅図とは何か?を解説した映像も判りやすい。今まで曼荼羅を見るのって苦手だったのですよね……。基本構造などはこの展覧会で判るようになるのが嬉しいです。
 
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あと、撮影OKのイケメン「帝釈天」が話題ですね。足先の表現もリアルでいい。「帝釈天」は「梵天」とセットで仏教の守護神 天部のツートップ。よく聞く四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)はこの「帝釈天」に仕えています。結構偉い人ですね。
 
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上記写真は東博常設にあった「毘沙門天立像」
 
ちなみにこの四天王の一人「多聞天」は四天王としてのグループ活動以外にソロ活動もしています。ソロの時の名前は「毘沙門天」と言います。この「毘沙門天」と先に出た「梵天」は実はリア充で、ともに奥さんがいます。「毘沙門天」の妻は「吉祥天」、更に「善膩師童子」という子どもまでいます。「梵天」の妻は「弁才天(弁財天)」です。共に美人で有名。
 
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この「帝釈天」、インドのインドラ神を仏教に取り入れたもの。軍神なので手に法具を持っています。ここら辺の仏像の解説を読んでいくと仏像が「如来」「菩薩」「明王」「天部」に分かれていて、明王や天部は特にインドのヒンドゥー教の神様などを仏教に取り込んだものだというのがわかります。
 
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上記写真は東博常設にあった「毘沙門天」「梵天」
 
バラモン教/ヒンドゥー教ではインドラ神は雷神。インドラの妻は阿修羅の娘。阿修羅から強奪して奥さんにしたので阿修羅とは仲が悪いようです。「梵天」はインドではブラフマー神。「毘沙門天」はクベーラ神。「弁才天(弁財天)」はサラスヴァティー神。サラスヴァティー神はブラフマー神の妻。「吉祥天」はラクシュミー神。ラクシュミー神はヴィシュヌ神の妃で昔インドラ神とも一緒にいたこともあったようなので、仏教上の夫の上司と関係が……。
 
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上記写真は東博常設にあった「弥勒曼荼羅図」
 
そもそも密教は判りにくいから、絵や彫刻でわかりやすく伝えます、というのが空海さんの手法。今、流行ってますよね、マンガで分かる…、イラストでわかる……っていう本。あれですね。一つだけコメント加えると本来密教の教えの習得に10年以上かかるところ、空海は3ヶ月で習得した……というような話を聞きますが、空海さん、途中まで勉強したら後は自分の想像力でざっくり補っちゃって無いですかね……。いや、なんでもないです、嘘です。
 

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東京インディペンデント 2019

東京インディペンデント 2019
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2019/tokyo_independent_2019/tokyo_independent_2019_ja.htm
東京藝術大学大学美術館 陳列館
4/18-5/5
 
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アンデパンダン展、つまり無審査自由出展の展覧会です。600以上の作品出展申込みがあり、それによりオープン日も遅れるという顛末がありました。
 
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会場内はその物量もありかなりカオスです。作品の合間を縫って会場を内を歩いていく感じで、勢いとパワーを感じられますが、その反面、作品を集中して観るのは難しいという点も。
 
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これ、物理的許容量を超えて応募があったときはどうしていたのでしょうかね?いや、既に超えている感じですけど。
 
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有名作家も参加しています。名和晃平の作品もありました。以前はキャプションが無かったようですが、私が行った時は貼り途中でしたが一部マステで作品名/作家名表記がされているものもありました。
 
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O JUN作品も発見。ケースを開けると絵が出てきます。これは良いですね。このカオスの中で見つけたときにホッとしました。
 
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知り合いでもある あおひー氏の作品もありました。2階の一番奥左手の上のほうの壁。黒地に白のヒビ、白地に黒のヒビの写真。これは電車の扉に貼られているシールのひび割れのようです。
 
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とにかくこの勢いは凄いと思いました。勢いと言えば田中偉一郎の失敗作展示(笑)は勢いがありますね。
 
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勢いだ、パワーだと言っていたら鹿野裕介作品のスズメに癒されました。
 






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クリムト展 ウィーンと日本 1900

クリムト展 ウィーンと日本 1900
https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_klimt.html
東京都美術館
4/23-7/10
 
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クリムト展、今までウィーン分離派展の中のクリムトなどとして開催されていましたが、クリムトの名前が単独に出てくるのは、作品が借り難いのもあるようでなかなかありませんでした。併せて、ウィーン分離派関連の展覧会が同時期に東京で別に2つ(ウィーン・モダン展/世紀末ウィーンのグラフィック展)も開催されているのでクリムト展をきっかけにその周囲を知ることも出来るこの環境は素晴らしい。
 
去年の2018年はクリムトの没後100年、このタイミングでクリムト展があるのではないか?という噂もあったのですが、おそらくヨーロッパ内で開催される没後100年記念展覧会に先に作品が抑えられてしまったのでしょう、日本での開催は2019年になってしまいました。ただ、それだからこそ、作品の取り合いにならずに作品を集めることが出来たのではないでしょうか?
 
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展示作品は写真やスケッチなども多かったですが、油彩作品が25点以上もあつまり、ポスターにもなっている『ユディトⅠ』や『ヌーダ・ヴェリタス』などクリムトの描く官能的な女性をたっぷり楽しむことが出来ます。クリムトが生涯独身だったのに、モデル達と関係を持ち十四人も子供がいたとか、男の肖像画はほとんど描かなかったとかいうエピソードも面白いです。ああ、ラファエル前派の面々と同じように女性にはだらしなかったのね。
 
ラファエル前派の男女関係に関しては「いまトピ」に書きましたので参考までに。

【スキャンダラスな男女関係!】美男美女揃いのラファエル前派周辺をめぐるメロドラマ
https://ima.goo.ne.jp/column/article/7033.html
 
正直、デザイン的なイメージがあったクリムト作品ですが、実物を見ると、かなり筆跡もあり、色がのっぺりとしていなかったです。ゴッホの絵からの影響もあったようなので、あの荒い筆跡はそこからでしょうか。『家族』などの黒っぽく見える黒の面も単一な暗さで無い分よけい闇が深く感じられます。『ヘレーネ・クリムトの肖像』や何故かニワトリが沢山いる風景画など1800年代の絵は比較的真面目に描いていますが、1900年前後から急に独自性を発揮します。『丘の見える庭の風景』はゴッホの影響もあったようで風景画でもかなり独特です。
 
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『女ともだちⅠ』など構図はデザイン的な魅せる上手さがある気がします。『女の三世代』の背景や『白い服の女』の黒白の分断もそうですね。『オイゲニア・プリマフェージの肖像』の様にカラフルでデザイン的な構成に、荒いタッチの筆跡の服の描写、そして丁寧に描かれた女性の人物像とこの組み合わせをやってのけるセンスは素晴らしい。あと、見どころとしては原寸大複製の『ベートーヴェン・フリーズ』。複製とはいえかなり精巧に出来たこの作品はウィーンに行って実物を見てみたい欲をかきたてます。
 
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クリムトの日本美術の関連性なども展覧会では扱っていした。ウィーン・モダン展はまだ観ていないですが、世紀末ウィーンのグラフィック展でも日本美術とウィーン分離派作品の影響についての話は出ていました。浮世絵の表現についてはかなりウィーン分離派の面々は勉強をしていたようですね。前から言われている琳派からの影響云々についてはあまり確実な情報もないですが、感覚的にはやはり影響関係がある気がします。
 

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世紀末ウィーンのグラフィック

世紀末ウィーンのグラフィック
https://mmat.jp/exhibition/archive/2019/20190413-63.html
目黒区美術館
4/13-6/9
 
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「世紀末ウィーンのグラフィック」展。デザイン、建築、版画などを芸術として扱ったウィーン分離派の展覧会です。主にデザインに注目した展覧会ですが、クリムトやシーレの素描もあります。同時期に開催しているクリムト展やウィーンモダン展などとあわせて観たいです。
 
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ヴァーグナーやホフマンの建築物はもう少し掘り下げて欲しかったですね。実物の家具が幾つかあったのは良かった。後半の版画などのコーナーは浮世絵などに繋がる様な展示です。
 
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やはりウィーン分離派やその周辺のデザインは必見。特にモーザーやベニルシュケ、ココシュカなどの図案などはとても良い。形状を単純化させていく様は琳派を思い浮かべます。クリムト展やウィーンモダン展でおそらくカバーしきれない作品などがこっちにあるのではないかと思います。セットで券とかセット割引あったら良かったのに(あったのかな?)。
  

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トム・サックス ティーセレモニー/ポップアップストア(その他オペラシティ 衣真一郎展等)

トム・サックス ティーセレモニー
https://www.operacity.jp/ag/exh220/
東京オペラシティ アートギャラリー
4/20-6/23
 
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凄い!とても楽しい!今年の10本に入りそうな展覧会です。茶道やイサム・ノグチへの愛のあるパロディやオマージュを込めた作品たち。バカバカしいのだけど、とてもまじめに取り組んでいます。
 
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展示は5コーナー:シアター、外部庭園、内部庭園、回廊、歴史展示に別れています。基本は以前にニューヨークのイサム・ノグチ美術館で開催された同名の展示を展示品を追加しながらも再構成したもののようです。
 
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ジャックナイフ式茶杓、マキタモーター内蔵茶筅、NASAマーク象嵌の金継ぎ茶碗などトムならではの茶道を見せてくれて、思わずクスッと笑ってしまう、もしくはツッコミ入れたくなる、そんな作品ばかりでした。オススメです!
さて、これから細かく展示の紹介をしていきますので、もし、ネタバレが嫌な方は以下は展覧会を見てからの方が良いかもしれません。
 
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まずはシアターの映像コーナー。13分ほどありますが、これは絶対に見ないとダメです。ニューヨークのイサム・ノグチ美術館で開催された「ティーセレモニー」展の映像です。基本的に今回のコンセプトはここに入っています。私は時間調整の為、まず展示のほうをざっくり見てから映像を見て、その後に再び展示を見るという流れにしましたが、この順番は良かったです、おすすめします(実は最後にもう一度映像を見た)。椅子は、以前トムの別展覧会で使われたNASAチェア。これ、背面は亡くなった人の名前ですかね?
 
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出品リストでは回廊にある作品の番号の方が若かったですが、脚立に付けた手書きの矢印看板があったのでそちらへ誘導されるままに行くと、イサム・ノグチ風の彫刻オブジェが迎えてくれます。なんとこれダンボールで出来ています。
 
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その奥にある入口が「Torii」。鳥居!?既にトムならではの日本文化の解釈炸裂です。鳥居をくぐって(中央を通ってしまいました、神様すいません、笑)まずは外部庭園。色々なものが置いてありますが、やはり正面のものにまずは釘付けになります。
 
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なんと、池があります。そしてその中には大きな鯉が泳いでます!これ、普通の美術館だと展示室に生き物持ち込み禁止ですからね、オペラシティで良かったですね(ここでも生き物の展示は過去あったのかな?)。そして、その池の横にあったのが……トイレ!インシノレット社のトイレでしたので、排泄物を焼却するエコトイレでしょうか?
 
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そこから茶室のある内部庭園へ行きます。穴の開いた合板や箒の柄やドラム缶で造られた柵と中門を通ります。その横にはコンクリートっぽい色の合板の壁。これまたコンクリート風に穴があいています。作品名「Tadao Ando Wall」。作品名見て笑いました。
 
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さて、内部庭園エリアへ。こちらにはつくばい、燈籠、待合所、盆栽、茶室などがあります。
 
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一番奥に待合所。その前に燈籠。手前がつくばい。つくばいには石鹸のポンプが、笑。
 
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燈籠はてっぺんに容器、下の部分はバケツで出来ています。
 
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盆栽は綿棒と歯ブラシ。この構成がまさにトムサックスワールド!
 
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茶室は畳敷き。外見に似合わずちゃんとしている風に見えますね。いえ、かなり独自ですけどね。
 
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掛軸、花入もあります。デジタルカウンターは何?手前に設置されたカメラ3台は何?
 
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茶室の水屋。トム流茶道道具が整えてあります。蓋置きがヨーダでしたよね……。
 
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内部庭園から出て、回廊の方には掛軸やベンチ、待合室に靴箱など。掛軸がスタートレックだったり、かなりラフに描いた円相だったりしてます。
 
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最後に歴史展示コーナーとでも言うのですかね、過去の作品や予備の茶道具などが展示されています。ヘルメットやヘッドホンを使った兜は映像でトムがかぶっていました。
 
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茶道とも日本とも全く関係ないけどロブスターはカッコよかったなぁ。茶道道具はNASAの文字が象嵌された白茶碗やジャックナイフ式茶杓やマキタモーター内蔵茶筅などがあります。こちらも映像で使われていました。
 
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奥の方には白いNASA茶碗の棚。様々なサイズの樂茶碗の様な形の白い茶碗が並んでいます。金継ぎしてあるものもありましたね。
 
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予備の茶道具の棚、ヨーダのペッツは映像に出てきていました。そうか、ヨーダはスターウォーズの中でも日本の精神を学んだようなイメージで出ているのですよね。トランプも出てきていたけどこれはちょっと不明。花札がネタかな?
 
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スタッフの服装も今回の展覧会用に特注です。袖の所にはメッセージが!
 
 
さて今回、この展覧会と連動した展示が都内のギャラリーなどで行われています。その一つがビームス 原宿での「トム・サックス ポップアップストア」。グッズが販売されていて、抽選でNASAチェアの購入権が手に入ります(既に締め切り)。
 
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トム・サックス ポップアップストア
https://www.beams.co.jp/news/1443/
ビームス 原宿
4/19-5/6
 
その他の連動企画は
 
トム・サックス 「Smutshow」
http://www.tomiokoyamagallery.com
小山登美夫ギャラリー 4/20-5/25
 
トム・サックス 「Indoctrination Center」
http://www.tokyo-studio.co.jp/cas
KOMAGOME 1-14 cas 4/20-5/14
 
またスポーツメーカーのNIKEがトム・サックスとコラボした製品のポンチョなどの新作が出るようです。青山のNIKELAB MA5などで4/27から発売とのこと。あわせて行きたいです。
 
 
 
収蔵品展066 コレクター頌 寺田小太郎氏を偲んで
https://www.operacity.jp/ag/exh221.php
東京オペラシティ アートギャラリー
4/20-6/23
 
今回はオペラシティの収蔵品の寺田コレクションを昨年亡くなった寺田氏を偲んで、という形で展示。今年度オペラシティで展覧会が開催される白髪一雄の作品、李禹煥や舟越保武、日本画の屏風なども展示されていました。相笠昌義の公園の絵、舟越桂のドローイングなどは良かったな。
 
 
project N 75 衣真一郎
https://www.operacity.jp/ag/exh222.php
東京オペラシティ アートギャラリー
4/20-6/23
 
ぼんやりとした風景画。モチーフは田園、古墳、建物などいろいろとありますが、独特の筆跡のせいか、受ける印象が同じなのです。何を描いてもイメージが同じというのも面白いですね。
  

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吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵

吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵
http://www.nact.jp/2019/chashitsu/
国立新美術館
3/20-2021/5/10
 
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吉岡徳仁のガラスの茶室-光庵が国立新美術館で公開されています。それも無料で入ることの出来るエリアで、およそ2年間の長い期間の公開ですので慌てなくても大丈夫!
 
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このすべて透明の茶室は以前、2011年に第54回ヴェネツィア・ビエンナーレで公開、その後2015年に京都の将軍塚青龍殿の大舞台で公開されていました。私はどちらも見ることが出来ず、残念な思いをしていたところ、東京での無料公開と言う話を聞いてさっそく見てきました!
 
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黒川紀章設計の国立新美術館のガラスファサードを背景にするとまた見え方も変わってきます。
 
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ガラスの茶室と言うことで「光」によって見え方が変化していきます。斜めに差し込む光を屋根が反射していく様は美しかったです。雨の日、夕陽に照らされて、夜の佇まいなど様々な姿を見てみたいです。
 
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他にも周囲には吉岡徳仁デザインのガラスの椅子「Water Block」も展示されています。これ、六本木ヒルズにある、雨に濡れると透明度が上がりさらに透けて見える椅子と同じ素材かな?
 
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にじり口は下部だけにレールがあるのでしょうか?上部にはレールらしきものは見当たらず。
 
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床部のクリスタルの固まりは見事ですね。部屋内にあるオブジェと共に日の光を一番受けそうな面です。この上を歩くの軋みそうで怖いです。もちろん構造上はしっかりとしているでしょうけど。

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トルコ至宝展/うつわベーシック 碗と椀/Bunkamura Gallery Selection/米田知子「アルべール・カミュとの対話」/国立新美術館のデザイナーズチェア

トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美
http://www.nact.jp/exhibition_special/2019/turkey2019/
国立新美術館
3/20-5/20
 
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トルコ イスタンブールにあるトプカプ宮殿のお宝が来ています、と言う展覧会。その実は、なんとチューリップ展でした!いや、もちろんトルコ石やダイヤモンドなどの宝石が眩い装飾具なども沢山あります。
 
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オスマン帝国の皇帝の住処であるトプカプ宮殿。宮殿内にあったハーレムは有名です。奴隷として連れて来られたトプカプ宮殿内にあった女性を集めたエリアです。その女性たちも運よく皇帝の寵愛を受け皇子を産めば待遇が良くなるのですね。
  
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その宮殿にはあちこちにチューリップをモチーフにした装飾があります。この花はトルコ語で表現される4文字の綴りがアッラーの並び替えになることより、とても崇められていたそうです。最後にあった日本との交流ゾーンも面白いです。
 
 
 
うつわベーシック 碗と椀
http://www.nact.jp/information/museumshop/gallery/utsuwabasic/
SFT GALLERY
3/13-5/13
 
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16名の作家さんのつくる茶碗(椀)の展示。購買も可能です。小野哲平さんの茶碗があり、現在、私も使っているのもあってかこの風合い好きだなぁと改めて思いました。
 
 
 
Bunkamura Gallery Selection
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/190417selection.html
Bunkamura Gallery
4/17-4/24
 
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出展アーティスト:大矢加奈子 奥澤華 経塚真代 ZUCK 長友由紀 西浦裕太 伏黒歩 丸山純子 水田典寿 渡邉知樹。
 
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以前BankARTでも見た丸山純子さんのレジ袋の花がありました。ただ、この作品、見る場所でだいぶイメージ変わりますね。
 
 
 
米田知子「アルべール・カミュとの対話」
http://shugoarts.com/news/8947/
シュウゴアーツ
4/13-5/25
 
小説家 アルベール・カミュに関わる土地に実際に行って撮影された映像と写真の展示。フランスのパリ日本文化会館や上海ビエンナーレで展示されたものを再構成したものだそうです。
 
 
 
そう言えば、国立新美術館の館内にある休憩用の椅子等はデザイナーズチェアなのは前から知っていましたが、作家と作品名のキャプションがあるのは気づいていませんでした。埼玉近美にも同じようにデザイナーズチェアが置いてありますし、埼玉の方が種類は多いですが、物の具合はこちらの方がいい感じですね。
 
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アルネ・ヤコブセン「スワンチェア/エッグチェア」
 
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ハンス J. ウェグナー「CH07 シェルチェア」
 
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ハンス J. ウェグナー「CH25 ラウンジチェア」
 
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紺野弘通「RINチェア」
 
全部で何種類あるのか探してみたいです。 
 

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ギュスターヴ・モロー展― サロメと宿命の女たち ―

ギュスターヴ・モロー展― サロメと宿命の女たち ―
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/19/190406/
パナソニック汐留美術館
4/6-6/23
 
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最近、世紀末芸術が流行っている気がします。去年のルドンやロートレック、ムンク、ガレの展覧会。今年はエドワード・バーン=ジョーンズに出ている展覧会もありますし、これからクリムトやウイーン分離派やミュシャの展覧会もあります。そしてこのモロー展です。この美術館にはルオーのコレクションがありますが、ルオーはモローの弟子でした。ご本人が準備をしたモロー美術館の初代館長でもあります。他にもフォービズムのマティスやマルケなどもモローの影響を受けた画家。
 
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この展覧会では拡大解釈をすれば(かなり個人勝手な解釈ですいません)モローは「まるでマザコンで、何か酷い目にあったのか女性は男を惑わすものだと思っていて、愛した一人の女性とは結婚せず(出来なかったのか)、でも美しい女性を描くことはやめられない、女性の官能さが気になり、描く女性が本当に美しい」と言う画家のように見える展覧会でした。実際にそうだったのではないかと思います。作品は素晴らしいです。
 

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ブレイク前夜展

ブレイク前夜 次世代の芸術家たち
https://art-view.roppongihills.com/jp/shop/adgallery/prebreakthrough/index.html
六本木ヒルズA/Dギャラリー
PartⅠ 3/29-4/8、PartⅡ 4/10-4/21
 
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PartⅡ参加作家:浅香弘能、浦川大志、金巻芳俊、神田さおり、木原千春、鮫島大輔、杉本克哉、平良志季、冨田伊織、富田菜摘、永島信也、ヒグラシユウイチ、藤田朋一、宝居智子、松枝悠希、宮岡貴泉、山田航平。
 
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PartⅡを見てきました。金巻芳俊の多面の木彫り彫刻の女性、富田菜摘の廃品を使った動物達などおなじみの作品たちもありました。他にも冨田伊織の透明標本も良く見ますね。
 
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松枝悠希の飛び出るマーク、ヒグラシユウイチの岩塩のピストルも最近良く見ます。ブレイク前夜というよりもアートファンなど一部にはブレイク済み的な作家も多いです。
 
 

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進行的収蔵/BERNARD FRIZE/TIGグループ展/杉戸 洋「cut and restrain」/有元伸也 「TIBET」/平川 紀道 human property

進行的収蔵
http://www.otafinearts.com/jp/exhibitions/2019/post_124/
オオタファインアーツ
3/19-4/20
 
参加作家:竹川宣彰、嶋田美子、アキラ・ザ・ハスラー、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、さわひらき、タン・ディシン、マリア・ファラー、アンディ・ウォーホル 、ナム・ジュン・パイク、Wang Zhibo 他
 
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六本木クロッシングでも話題の竹川宣彰「猫リンピック」の小型版がありました。愛らしい猫たちの競演!
 
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小沢剛「なすび画廊」は草間彌生とか福田美蘭とか照屋勇賢とか……。
 
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丸山直文の絵画や杉本博司やアラーキーの写真。
 
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他にも奈良美智など小品で楽しいものがありました。
 
 
BERNARD FRIZE
https://www.perrotin.com/exhibitions/bernard_frize/7199
PERROTIN TOKYO
3/22-5/8
 
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ベルナール・フリズ、面白い作品でした。手描きでこの作品を作っているのもイイです。整然とした色の組み合わせ。形の綺麗さ、色の美しさ。でも近くで見た時の手描きの不安定さもある。
 
 
タカ・イシイギャラリー グループ展
https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/20081/
タカ・イシイギャラリー 東京
3/23-4/27
 
参加作家:マリオ・ガルシア・トレス、桑山 忠明、村上友晴、オスカー・ムリーリョ、鈴木 理策、マリア・タニグチ、登山 博文、ケリス・ウィン・エヴァンス。鈴木理策作品、確か、以前どこかの展覧会でみた作品でしたが雪が降り積もる森の写真。いつ見てもいいですね。
 
 
杉戸 洋「cut and restrain」
http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/sugito2019/
小山登美夫ギャラリー
3/16-4/13
 
杉戸 洋さんの作品はいつも見てよく判らない。判らないし、それ程好きと言うわけでものだけど不快感が無い。なんか見ていて気持ちが良いところもある。ただ、やはりなんだか判らない。どう向き合ってよいのか難しいです。ただ、それで良いのだとも思います。
 
 
有元伸也 「TIBET」
http://www.zen-foto.jp/web/html/exhibition-current.html
ZEN FOTO GALLERY
4/5-4/27
 
チベットの土地や人、その生活を撮影した作品。現在、都市のあり様を撮影しているフォトグラファーの原点がチベットだった。共にその大元に生活と言う物が根付いている気がする。
 
 
平川 紀道 human property (alien territory)
http://www.ykggallery.com/exhibitions/norimichihirakawa-human-property-alien-territory/
Yutaka Kikutake Gallery
3/22-4/27
 
テクノロジーを使いながらもそのテクノロジーの限界を問うような作品、の様です。私は一部のコンセプトを少し理解出来そうな気がする……という程度ではありますが、テクノロジーの限界や失敗、それが結局人間性にも繋がる気がして、限界があり、万能でもないデジタルテクノロジーの欠点が人間のような不完全なものにも思えてきそうな感じです。
 

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初田徹個展「Growing」

竹工芸家 初田徹 個展「Growing」
https://min-gallery.jp/exhibition/343/
MIN jewelry & crafts(学芸大学駅)
4/11-14・4/18-21
 
竹工家、初田徹さんの個展に行ってきました。私は初田さんの作った竹の菓子切や箸などを使っています。初日の夜に行ったら作家さんも在廊中。他にも在廊する日もあるようですので作家さんのブログでご確認下さい。気軽に話しかければいろいろと竹について話を聞かせてくれます。
 
初田徹 Official Web 個展の案内
https://www.toruhatsuta.com/2019-0330-growing/
 
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今回の展示の中心は一輪挿しの花籠。過去の作品よりも作家性を押さえる事が今回の特徴(それが今回の、今の初田さんの考える作家性)となっています。つまり、買う側、使う側に対して、余白のある、想像の入り込む空間のある作品たち。
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定番の菓子切や箸などももちろんあって、これら日常使い出来るものたちは手軽に買う事が出来る。気に入った物を普段に使うことの出来るのは本当に贅沢な事だと思います。
 
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使うと言う意味では花入れや籠なども同じで、それを自分達が想像していくのが余白なのかも。花入れと花の入った花入れの違い。ただ、完成された作品と闘っていくと言うのも面白いんだけど。
 
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そして、初田さんがここ数年ずっと言っているのが「竹の美しさ」。竹の美しさと言っても、曲がり具合や組み具合、編んだ時の様相、素材の肌のなめらかさ、経年変化や加工の感じなどそのポイントは様々。物によっては人の人生を越える年月を経て燻られ創られた竹の肌の色もあります。削る、曲げる、編む。作品となる前の段階が非常に大事で綿密で時間がかかるもの。もちろんそれは工芸の世界では竹に限ったことではないことだと思いますが。
 
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そう言った道具や作品を生活の中で使う側の幸せさ。一つ一つのこちらの所作、気持ちなども併せて大事に出来たらいいな、と思います。

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花 ・ Flower ・ 華 ―四季を彩る―

【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】花 ・ Flower ・ 華 ―四季を彩る―
http://www.yamatane-museum.jp/
山種美術館
4/6-6/2
 
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※内覧会に参加してきました。
※掲載写真は特別に撮影の許可を頂いております。
  
山種美術館での春の展覧会は花がテーマの物が多いです。去年は「桜」がテーマでしたが今年は一昨年と同様、更に幅広く四季折々の「花」をテーマにした展覧会となっていました。春から夏へ、秋から冬へ、そしてまた春の訪れを感じる季節へ、と梅、桜、牡丹、朝顔、菊、椿と季節を感じさせる花々を描いた絵画の展示でした。また、これらの絵には花と一緒に小鳥などが描かれているものもあります。それらも引き立て役だけじゃ勿体無いので一部取り上げてみます。
 
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桜関連の作品展示風景
手前から横山大観「山桜」、小林古径「桜花」、石田武「吉野」 全て山種美術館所蔵
 
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小林古径「桜花」 山種美術館所蔵
 
まずは春から夏にかけての花から。春と言えば桜が有名。やはり桜を描いている画家は多いのか、作品数もあります。個人的には小林古径「桜花」の柔らかくも儚い感じが好きです。
 
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渡辺省亭「桜に雀」 山種美術館所蔵
 
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渡辺省亭「桜に雀」(一部) 山種美術館所蔵
 
ここのところ人気の渡辺省亭はその桜の花にかわいらしい雀をあわせてきました。あんまり花びら散らしちゃだめだよ、と言いたくなりますね。
 
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奥村土牛「木蓮」 山種美術館所蔵
 
春を訪れる花と言えば個人的には木蓮を思い出します。この奥村土牛の絵以外にも速水御舟や鈴木其一なども木蓮を描いています。あの大振りの花の誘惑に惹かれたのでしょうか。
 
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安田靫彦「牡丹」 山種美術館所蔵
 
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小林古径「萼」 山種美術館所蔵
 
そして春から夏にかけて、花の王様と呼ばれる牡丹の花が咲きます。大振りな花と言う意味では木蓮と同じですが、花びらの複雑な構成は描くのが大変そう。それが画家としてチャレンジしたくなるのでしょうか、牡丹を描いている作家も多かったです。このコーナーにあった菱田春草「白牡丹」は普段でも撮影OKです。そして初夏の花「紫陽花」。これも人気の花です。こちらも描くのが大変そう。
 
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小林古径「白華小禽」 山種美術館所蔵
 
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小林古径「白華小禽」(一部) 山種美術館所蔵
 
夏の花、泰山木の大きめの白い花と青い小鳥の対比がとてもいいです。鳥の種類は「オオルリ」か「コルリ」みたいに見えます。しかし、私はどうも小林古径の描く花が好きなようですね。
 
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酒井抱一「秋草図」 山種美術館所蔵
 
さて秋の花。酒井抱一が描いた朝顔やススキ、そこに月が重なるもの。朝顔は今では夏に咲くイメージですが、旧暦では秋の花になるのですね。
 
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酒井抱一「菊小禽図」 山種美術館所蔵
 
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酒井抱一「菊小禽図」(一部) 山種美術館所蔵
 
同じく酒井抱一が描いた秋の花。こちらには小鳥が居ます。この種類は羽根に青みが入っているところを観ると「シジュウカラ」っぽいですがお腹に黒い帯が無いので「コガラ」あたりか、もしくは「ヒタキ」の仲間でしょうか。
 
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酒井抱一「月梅図」 山種美術館所蔵
 
こちらは同じく酒井抱一の絵ですが梅が咲いているので冬の花になりますね。月に枝が重なる感じが先ほどの「秋草図」の月とススキと似ています。一つ前のエントリに書きましたが、現在、東京国立博物館で開催されている「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」展(4/29まで)に酒井抱一が十二ヶ月分の草花と鳥や虫の組み合わせを描いた「花鳥十二ヶ月図」が展示されています。これとあわせて観たいところです。
 
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竹内栖鳳「梅園」 山種美術館所蔵
 
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竹内栖鳳「梅園」(一部) 山種美術館所蔵
 
こちらも冬の花になりますが、先ほどよりも春の訪れが更に近い感じですね。鳥は「メジロ」ですが、色合いも明るく花とピンクと鳥の黄緑がいい感じです。このメジロの絵、やたらと可愛いですよね?
 
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荒木十畝「四季花鳥」 山種美術館所蔵
 
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田能村直入「百花」 山種美術館所蔵
 
他にも四季全ての花を描きこんだ物や様々な花の博物図鑑の様な絵、人物と花の組み合わせなどもあります。上村松園や菱田春草などの美人と花の組み合わせの絵は必見です。
 
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ショップコーナーではゲームやアニメ、4月から実写ドラマ、6月から実写映画の公開が控えている『明治東亰恋伽』(通称 めいこい)とコラボした抹茶セット(キャラクターのコースター付)や缶バッチなども発売していました。「めいこい」には元々 菱田春草が登場していましたが最近 横山大観も登場したようですので映画化を控えたこのタイミングでのコラボはピッタリなのかもしれません。
 
さて、山種美術館の次の展覧会は「速水御舟」展。山種美術館の今年の展覧会の中でも個人的に一番注目の展覧会です。その次が若手の日本画家のための公募展「Seed 山種美術館 日本画アワード」の第二回目です。前回の第一回目の時がとても面白かったのでこちらも期待です。
 

 

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両陛下と文化交流―日本美を伝える―

特別展 御即位30年記念「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1943
東京国立博物館本館
3/5-4/29
 
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桜も散りはじめの週末でしたが、先週が寒かったので花見をしている人が多かったです。
 
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平成時代の現陛下の即位の儀に使った屏風や宮内庁が持っている作品などの展示です。東山魁夷筆の「悠紀地方風俗歌屛風」は前期だけの展示だったの観ること出来ませんでしたが、後期展示の高山辰雄筆「主基地方風俗歌屛風」はじっくりと観ること出来ました。来月の令和の即位の儀用には誰が描いているのでしょうか?他にもボンボニエールの展示がおもしろかったですね。しかし、お菓子があんな少しの量で足りるのでしょうか?
 
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後期展示の目玉は酒井抱一「花鳥十二ヶ月図」これはレベルが高い作品です。これを分割でなく全部いっぺんに見ることが出来る幸せ。今までも三の丸尚蔵館や皇室の名宝展、千葉市美の抱一展に出ていて観ています。これ、抱一作の同モチーフの絵が幾つも残っていますが、畠山記念館のは畠山で何度か観てるし、ファインバーグコレクションのはファインバーグ展や大琳派展で観てます。出光美術の屏風形式のも出光で「琳派芸術/琳派芸術2」「江戸の琳派」と良く出てきます。さて、残るは香雪美術館のとプライスコレクションのを観てるかどうかがわからず。どこかで出ていたかなぁ。香雪のは千葉市美の抱一展で出てたのですが展示期間の前期期間に行けなかったのが悔しい。
 
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常設展も軽く見ました。今村紫紅の風神雷神は良いですね。
 
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あと、表慶館でカルティエの招待制のなにかをやっていたようだったのですが、数日前に発表会があったのですね。カルティエは以前ここで展示もやっていたし、好きですね、表慶館。
 

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松尾穂波個展「海の向こうをゆめみて」

松尾穂波個展「海の向こうをゆめみて」
http://www.hbgallery.com/index.html
HBギャラリー
4/5-4/10
 
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ステンシルを使ったイラストを描かれている方。ステンシルの特徴をうまく使った少し懐かしい感じの絵本の様な絵達です。
 
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個人的には余白のある感じの絵が好きでした。今回展示されている絵としては二つの方向性がある気がします。一つは形の美しさを構図と共に表現している絵です。ここら辺の感じはパッと見で一目でわかる構図や色合いで構築されています。ステンシルを使った描き方の特徴でもある簡易化された形状など、デザイン的な良さが出ている絵だと思います。
 
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もう一つの方向性は、描かれているその裏に物語性を感じられる様な情景を切り取った絵。私はこちらの方が好きですね。もちろんその絵に答えがある訳では無いのでしょうけど、そこに描かれている人が、物が、どんな感情を持ったり、どんな背景によって存在していたり、想像していくのが楽しいです。
 
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背景に物語が感じられると、色数少なくまとめてあったり、たとえモノクロでもその絵に膨らみが感じられるような気がします。もしかしたら、先ほどの構図を見せていく方がステンシルと言う技法には向いてるのかもしれませんが、うまくこの二つの方向性が溶け合っていけば、単純な形状なだけに観る側が物語性を想像する余地が広く生まれそうな気がします。
 
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それらの感覚は例えば新版画などで小林清親や川瀬巴水、もしくは吉田博や伊東深水などの作品を見て感じられるような事と同じなのかとも思いました。新版画の世界では版が同じで全く構図が同じでも、背景の刷る色を変えれば、それが朝の景色だったり夕方の景色だったり夜の景色だったりと絵としての情景は変わります。情景が変わるごとにそこに生み出される物語は刻々と変わっていくのです。あれは構図がしっかりしていて、その上で物語性が生まれるような余地があるからこそ、それだけ完成度が高いからこそ可能な技であるが故だからでしょう。ステンシルでも同じような可能性があるのだな、と思ったのでした。今回の展示を観てこれからどんな風に変わっていくのかが楽しみな作家さんでした。
 
 

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色部義昭展「目印と矢印」

色部義昭展「目印と矢印」
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/201904/201904.html
クリエイションギャラリーG8
4/4-5/21
 
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亀倉雄策賞を受賞した色部義昭デザイン「Osaka Metro」CI計画を中心に様々なサインデザイン実績紹介。
 
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「Osaka Metro」のサインは地下鉄のホームに居るかのように原寸大のサインや映像を見ることが出来ました。
 
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他のサインも基本は原寸大の再現で見せてくれます。サインデザインは機能とデザインの両立が求めら得るもので、原寸で確認するのは大事ですよね。
 
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美術館が多かったです。DIC川村記念美術館、市原湖畔美術館や須賀川市民交流センター、富山県美術館、天理駅前広場など。アンケートに答えるともらえる缶バッチが、サインで使われている「矢印」デザインをバッチにしたものなのですが、矢印一つでも全部デザインが違いうですよね。すごい。
 
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リニューアルしたばかりの東京都現代美術館もありました。こちらは実物を既に観に行っていますが、正直しっくりきませんでした。合板ベニヤそのままの素材感が館に負けていると言うか。柔らかくイメージを変えるという点では良いのですが……。
 
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ギャラリーの入口にある説明からのデザインでしょうか。判りやすい図柄が特徴の色部さんのデザインをじっくり観る良い展示です。

 

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TDC 2019

TDC 2019
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000737
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
4/3-4/27
 
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タイポグラフィを軸にしたグラフィックデザインのコンペの発表です。タイポグラフィと言っても映像、広告、書体など様々な形態の作品があります。
 
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とは言っても広告ポスターなどが多い中、本などもあり、やはり受賞した物は特徴的です。広告デザイン好き、書体好き、本のデザインに関わっている人にオススメです。?
 
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パッケージではKIGIで活動している渡辺良重の作品が。流石です、やはり目を惹きますね。KIGIの2人、植原亮輔+渡辺良重での作品で独楽を展開した酒気の作品も面白かったです。
 
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広告ポスターも様々。美術展のポスターなども多く見られました。三菱一号館美術館と川村美術館のポスターは記憶に残っています。美術館はデザインなどにこだわりありそうですからね。
 
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美術展ポスターのうち高知県立美術館と北九州市立美術館で開催の「石川直樹」展は先ほども出たKIGIの植原亮輔が手がけたもの。前にオペラシティで開催していた時のこの展覧会ポスターのデザインは別の方だったのでしょうか。またJOJO展のポスターは実際に街中で見ました。記憶に刷り込まれるデザインでした。
 
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この前まで横浜美術館でも展示をしていた最果タヒさんの太田市図書館・美術館での展覧会のポスターは佐々木俊・服部一成が手がけたもの。レコードのジャケットデザインも服部一成デザイン/菊地敦己のもの。
 
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イッセイミヤケ京都のデザインは浅葉克己。有名デザイナーだから注意して見ていた訳ではありませんが、ふと気になってみたら有名な方が多かったと言うことに気づきました。やはり名前がある方はそれなりのデザイン力やアイデア力があるのでしょうか。あと、和風のデザインも目立ちますね。和風を取り上げているデザイナーが多くなっている気もします。
 

 

 

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ル・コルビュジエ 絵画から建築へ/林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019lecorbusier.html
国立西洋美術館
2/19-5/19
 
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建築家、ル・コルビュジエ。そしてコルビジェが手がけたこの国立西洋美術館。この建物の中でコルビジェ作品を堪能する、という贅沢な体験。

 
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初めに建築模型、最後の方に家具の展示なども少しありますが、メインはコルビジェが描いた絵の展示です。絵描きを目指していた若きジャンヌレ(=建築家としてのペンネーム「コルビジェ」)と仲間たちが表現していたピュリズム。キュビズムへの反発もあったそうですが、キュビズムの後半の活動と最終的に一緒に活動をしていくことになります。
 
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当時のキュビズムの画家の紹介(ピカソ、ブラックなど)の作品もありました。(上記写真は国立西洋美術館コレクション展の方のピカソやブラックの作品)
 
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レジェのスケッチや絵を見ることが出来たのは嬉しかった。(上記写真は国立西洋美術館コレクション展の方のレジェの作品)
 
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個人的にはコルビジェはやはり絵よりも建築の方が興味があります。最初の建築模型の展示コーナーは撮影OKだったのが嬉しいです。
 
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個人的には都市計画や大型の建築の整然とした感じとピュリズムの絵画がどうも素直に結びつかないので、そこら辺がもう少し判ると良いのですが。
 
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模型の部分部分と実際のこの建物が結びつく感じはリアルに感じられたので、それはとても貴重な体験だったと思います。
 
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弟子達が実施設計をしたこの建物ですが、間違いなくコルビジェの基本設計から発しているものなんだと思います。
 
 
 
林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019hayashi.html
国立西洋美術館
2/19-5/19
 
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版画展示室では明治時代の西洋絵画コレクター林忠正の紹介。もし、この方のコレクションが現代に残っていたらすごい美術館が生まれていたことでしょう。散在してしまったのが残念でなりません。
 
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他にもコレクション展はいつも見どころばかり。モネやゴッホなどの作品。ラファエル前派のロセッティの作品は三菱一号館で開催されている展覧会とあわせて観たいです。
 
 

 

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荒木悠展 : ニッポンノミヤゲ

荒木悠展 : LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ
https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/
資生堂ギャラリー
4/3-6/23 
 
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資生堂ギャラリー創設100周年にあたり、資生堂にまつわるイメージを意識したテーマを持ってきている感じです。資生堂初代社長の福原信三が目指した東洋と西洋の融合。そしてその時代の少し前に近代化・西洋化を進めていた明治期に日本を訪れたフランス人ピエール・ロティが残した著作『秋の日本』をモチーフにしています。
 
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『秋の日本』のなかで書かれている鹿鳴館の舞踏会。そのときにロティのダンスの相手をした女性を主人公に芥川龍之介が書いた『舞踏会』も取り込んで、舞踏会のシーンを再現。ただ実は、その2人がスマートフォンを持ち、相手を撮影しながら自分は撮影されないように逃げ、それがダンスの様に見えると言う点で実は舞踏会ではない、と言う点が荒木悠作品らしいところ。そのお互いを撮影した映像は吊り下げてあるスクリーンの裏表に投影されています。
 
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そしてその奥にある部屋はロティが出かけ『秋の日本』に描いた名所を現在の姿を映し出し、ロティの記録である本の原文を字幕で出すことに、映像(現在)と文章(過去)の違いを感じる作品。
 
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階段箪笥の向こうにある写真は福原信三が撮ったもの。西洋帰りの福原が日本の家を撮影する、その日本にある家屋の持ち主は外人であり、その外人は日本の文化を愛するもの(小泉八雲)だという様々な相対する現実が重なった写真です。それを元に東洋と西洋、男性と女性、現代と過去、現実と虚構などの混ざり合いを現したのが今回の展覧会だと言うことです。かなり深いです。
 
 

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「うつろひ、たゆたひといとなみ」湊 茉莉展

「うつろひ、たゆたひといとなみ」湊 茉莉展
http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-forum/archives/904356/
銀座メゾンエルメス フォーラム
3/28-6/23
 
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なんと、レンゾピアノ設計の銀座エルメスビル外壁にペインティングされています。今までの銀座メゾンエルメスで展示された作品の中でも一番大きなものではないでしょうか?
 
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壁面ペインティングのタイトルは「Utsuwa」。中から見るとガラス越しに見える外の光とペインティングの色が混ざり合りあります。近くからだと筆跡も良く見えます。
 
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展示室内では壁面ペインティングと呼応するように展開されていて、部屋全体でインスタレーション作品「方丈・ながれ」として見せています。大きな概要としては石庭などの日本庭園を模しているのでしょうか?そこに様々な文明や文化のイメージを取り込んでいるようです。イメージスケッチなどの展示も。
 
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もう一つの部屋の展示は「ツキヨミ」。観月のための建物である桂離宮をイメージして作られたもののようです。黄色く塗られた壁は月の明りが照らしているのでしょうか?とにかく色々と妄想に入り込めそうな展示でした。
 

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