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ポーラ ミュージアム アネックス展2019–創生と技巧–/日本橋高島屋と村野藤吾/バック・トゥ・ザ・江戸絵画 Episode Ⅰ

ポーラ ミュージアム アネックス展2019 創生と技巧
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
ポーラミュージアムアネックス
3/20-4/14
 
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ポーラ ミュージアム アネックス展の後期展、川久保 ジョイ/池ヶ谷 陸/木村 恒介/柳井 信乃の4人です。川久保ジョイの2つのセット作品のうち一つを展示するというもの。解説を読まないと判りませんね……。
 
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木村恒介の作品が一番良かったです。多分同じターゲットを角度を変えて撮影した写真を縦横細い帯状に切り編みこんだもの。そのずれが面白い。この方は以前LIXILギャラリーでの展示で観ている作家さんでした。
 
木村恒介展 -光素(エーテル)の呼吸-/建築の皮膚と体温
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2014/09/---c442.html
 
 
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池ヶ谷陸さんは建築を学んでいた方だったのですね、フェンスがそれっぽい。柳井信乃さんは映像のインスタレーション+本などの展示ですが、映像の方、他の国の象徴をああしてしまってその国の方から怒られないといいですね……。
 
 
 
日本橋高島屋と村野藤吾
https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/
高島屋史料館TOKYO
3/5-5/26
 
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日本橋高島屋にこの様なスペースができていたとは知りませんでした。そして増築部分の設計を村野藤吾が担当していたのも知りませんでした。
 
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これが村野藤吾設計部分のガラスブロックです。この季節は桜と併せてみることが出来ます。明りが無いとちょっと良く判らないけど。
 
 
 
バック・トゥ・ザ・江戸絵画 Episode Ⅰ 若冲・蕭白・蘆雪・白隠
https://www.kashima-arts.co.jp/events/edo-kaiga/index.html
加島美術
3/21-3/31
 
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タイトルは、まぁ、ともかく、奇想の系譜展に合わせて展示されているようなセレクト。この様な作品達がガラス越しでなく見ることが出来て、実際に買えるというのが凄いですね。ただ、買うとなるとやはり作品のレベルや真贋含めてその値段に見合うかどうか、判るようになりたいところです。紙が荒れているのは状態が良くないのか、剥いで複製を取られてるのかなども読み取れない。
 

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ほとけをめぐる花の美術/柏原由佳 展「Polar Green」/d design travel KOCHI EXHIBITION

ほとけをめぐる花の美術
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
根津美術館
2/28-3/31
 
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花をテーマに仏画や曼荼羅を紹介すると言う展覧会でした。蓮華や沙羅双樹、宝樹など仏教に関わる、仏像に伴う花はいろいろあります。特に蓮の花はその中でも多く描かれていますね。他にも雛人形の展示もあって、この前三井記念美術館のおひなさま展示も見たタイミングだったので良い時に見に行けました。
 
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仏教は密教の時代になると金剛界と胎蔵界などの世界観が増えて曼荼羅とか見るところが多くなって思うまだそこまで勉強出来てないのが残念。もう少し知識があると更に楽しめるんだけどな。
 
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展示品の中にあったMOA美術館所蔵の『吉祥天曼荼羅』。吉祥天の両脇に梵天と帝釈天が描かれていました。これは珍しい組み合わせなのかな?吉祥天は毘沙門天と夫婦でセット、梵天とセットはその妻の弁才天だと思ってました。
 
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展示を見終わった後には庭もあるきたいですね。少しづつ花が咲き出す季節。
 
 
 
柏原由佳 展「Polar Green」
http://www.hikarie8.com/artgallery/2019/03/yuka-kashihara.shtml
ヒカリエ 8/ Tomio Koyama Gallery
3/14-4/1
 
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想像の景色にしてはリアルで、現実の景色にしては変わっている。でも、どこかにありそうな不思議な世界観。
 
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以前VOCA展でも受賞をした柏原由佳さん。今回の展示はマレーシア、奄美大島、ニュージーランドの原生林を見た体験から影響を受けているそうです。原生林の「生」が見えるようでした。
 
 
 
d design travel KOCHI EXHIBITION
http://www.hikarie8.com/d47museum/2019/02/d-design-travel-kochi-exhibition.shtml
ヒカリエ 8/ d47 MUSEUM
3/8-4/22
 
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高知県、まだ行ったことが無いのですよね。高知県の日本酒は飲んだことあります。行ったことの無い県を減らしたいな、と思いました。

 

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VOCA展2019/内海聖史展/三井家のおひなさま/奇想の系譜展(後期)

VOCA展2019 現代美術の展望─新しい平面の作家たち
http://www.ueno-mori.org/exhibitions/main/voca/2019/
上野の森美術館
3/14-3/30
 
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若手芸術家の登竜門として毎年開催されているVOCA展。平面作品という条件のもと(※奥行きが決まっているのでその範囲内なら立体でも可)、美術関係者からの推薦制で選ばれた作家の作品展示です。平面のみと言うことでいままではそれ程しっかり見ていなかったのですが、確か去年くらいから審査員も大きく変わって少し傾向は変わってきているみたいで、今年は面白かったです。1階の展示は正直私の好みではない感じでした。何点か好きなものもあるけど前のVOCA展からあまり変わらないなぁ、と思って見ていたら2階の展示作品に好みの作品が多かったです。


クスミエリカさんのどこかわからない都市のコラージュ写真、喜多村みかさんの日常の写真とその余白などは好みです。西村有さんの空気を描く感じの絵も良い。以前、オペラシティで見た方でしたね。笹山直規さんの死体の絵は私にはダメでした。もっと仕切りの先に何があるか書いておいてくれれば良かったのにね。

三家俊彦さんの作品は好きです。ステンレスを磨いて模様にしている。ある一定の距離でないと絵として見えない。複層にレイヤー感のある草花の絵です。中島麦さんの作品も良かった。色がはじけて、混ざり合っているようなあの世界観が良い。目の『アクリルガス』は絵なのか、石なのか、アクリルの加工なのか。究極の立体「惑星」を圧縮して様な作品で平面作品と言う条件を逆手に取っているような作品。
 
田中武さんの武蔵野図屏風の構図を取った除染袋を突き破って咲く花も印象深いです。金城徹さんの透明な金網に蝶や花。金城さんにとっての米軍基地のフェンスはそれが日常の景色。フェンスに付いた鍵に花が咲いている景色は数百年後にはその意味がどうでもよくなっているのでは内科と言う意味のようにも見えます。
 
 
 
内海聖史展ーやわらかな絵画ー
http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=917346
上野の森美術館ギャラリー
3/14-3/30
 


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私が行ったときは撮影NGと言われましたが、後日周囲に聞いたら写真撮影OKだという話だったので、たまたま係員のお兄さんがルールを知らなかったのかな、と。撮影OKのキャプションがあったので粘ってみたのですが、「解説が撮影OKだ」ということだ、と言われました。「そんな変な表示ある」と聞いたがやはりダメでしたので諦め。
 
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作品はこのドットを配置するやり方でどうしてこの様に魅了的な景色が見えるように浮かび上がってくるのだろう?という作品でした。この抽象的な世界観の上での景色が相変わらず素晴らしい。
 
 
 
三井家のおひなさま
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
三井記念美術館
2/9-4/7
 
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三井家のおひなさま、実は初めて観に行きます。雛人形だけじゃなく茶道具もあり、人形師の作品もあり、かなり見応えある展覧会でした。
しかし、本当にこちらの茶道具のすばらしさにはいつもため息ものですね……。そしてやはり三井家のおひなさまの素敵さも凄い。小道具がちゃんと漆塗りだったりしました。プラスチックの道具じゃないのよね。日本橋にある漆器屋から買ったとかね……。あと、三人官女が五人居なかった?
 

 
奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド 後期
http://www.tobikan.jp/exhibition/2018_kisounokeifu.html
東京都美術館
2/9-4/7
 
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後期展行ってきました。若冲は前期の方が濃かったかも。
 
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蕭白が後期展のラインナップが凄かった!又兵衛はかなり入れ替わっています。
 
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国芳も入れ替わりが多いですね。其一は山種美術館の作品が出ていました。細見美術館の尾長鳥も良い。


 

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ラファエル前派の軌跡展

ラファエル前派の軌跡展
https://mimt.jp/ppr/
三菱一号館美術館
3/14-6/9
 
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ラファエル前派展ではなく、ラファエル前派の軌跡展、なるほどそういうことか、と言う展覧会でした。中心となるのはラスキン。ターナーを真っ先に評価し、ラファエル前派を擁護したラスキン。彼の存在が無ければエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスなども表舞台に出て来れなかったかもしれません。
 
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展覧会はターナー作品から始まっています。ターナー水彩画もありました。そしてラスキンのスケッチなどを経てラファエル前派へ。ミレイやロセッティ、ハントなどの絵があるこの部屋が撮影OKだというのも嬉しいです。
 
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やはりラファエル前派の作家の作品は目を引きます。しかしロセッティの描く女性は美人ですけど、皆同じ顔に見えますね。まぁ、同じモデルさんが多いのでしょうが。
 
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個人的にはハントの女性の方が好きですが、ロセッティはエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスなど後輩達への指導も熱心だったようです。私が一番注目した一品は別の部屋にあったフレディック・レイトン「母と子」。背景の鶴の日本屏風などを見ていると小さなサクランボに目が行き、そこの注目してしまう絵でした。その後のエドワード・バーン=ジョーンズ、最後にウィリアム・モリスの作品展示もそこそこボリュームあり、英国万歳!な展覧会でした。
 
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描かれている美人を見たり、この仲間達の三角関係とかなどの自堕落サークル的なドロドロ関係を楽しむのも面白いです。

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生誕130年記念 奥村土牛

生誕130年記念 奥村土牛
http://www.yamatane-museum.jp/exh/2019/togyu.html
山種美術館
2/2-3/31
 
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土牛と言ったら山種美術館、言うくらい土牛作品の名品を多く持っている美術館での展覧会。会期も終わりに近づいているのもあって結構人は多かったです。それでも見にくいと言うほどではなくじっくりと土牛の優しい絵を堪能しました。土牛の代表作『醍醐』の桜もこの季節ならではですね。 

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奥村土牛『吉野』(山種美術館所蔵)

他にもこの季節ならではの『吉野』の桜の絵(これのみ撮影OK)、『鳴門』の渦潮など代表作がそろいます。小林古径の指導を受け、洋画などを学び、セザンヌに傾倒した奥村土牛。無名時代から支援してもらっていた山種種二さんへの書簡なども展示されていましたが、暖かい感じがします。絵が少しわかりかけて来た、そしたら80歳を超えていた、と言う様な事を言っていたようです。

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『吉野』や『鳴門』など輪郭をほぼ描かないものもあり、動物や人など輪郭の線を描いている絵もあり、たらし込みなどの琳派の様な描き方をしたり、様々な技術を使いながらも全体のイメージがそれほど変わらないのは土牛ならではの感じ。今回、一番気になった絵は『餌』です。黒い鶏の間に小さいけど目立つ黄色等の餌。あんなに小さな粒なのに一度気づくと目がその黄色い粒に吸い込まれる様な絵でした。もう一つ気になった絵は『山なみ』。白と茶で彩色された山肌に墨の滲み。この表現はすごい。これが98歳のときに描いた絵だとは!100歳を超えても絵を描いていた土牛の凄さ。

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忘れてはいかないのが、そうここはカフェのある美術館!今回の展覧会コラボ和菓子の一つ「富嶽」を注文。モチーフになった絵は奥村土牛『山中湖富士』。このブラウンの餡はなんとシナモン風味の餡。これは良かった。 

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山種美術館では今年は速水御舟展もありますね。かなり期待してます。
 

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Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展

Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展
https://stonesexhibitionism.jp/
TOC五反田メッセ
2019/3/15-2019/5/6
  
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「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」に早速、行ってきました。500点を超えるという展示数も凄かったですし、内容も圧巻でした。展示物の撮影も可と言う嬉しい展覧会です。世界巡回でアジアでは唯一の開催の様です。
  
【展示内容】
・アレキサンダー・マックイーン、プラダ、ディオール、グッチ、ジャン・ポール・ゴルチエなど一流デザイナーによる衣装
・アンディ・ウォーホルをはじめ様々なアーティストが手がけたストーンズモチーフのアート作品
・楽器やグッズ、貴重な写真や資料、体験型テクノロジー展示やミニ映画、3Dコンサート等
  
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「ザ・ローリング・ストーンズ」は1962年に結成。これで現役と言うのが凄いですよね。去年にイギリススタジアムツアー、今年はアメリカでスタジアムツアーをやっています。
  
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現在のメンバーはボーカルのミック・ジャガー、ギターのキース・リチャーズ、ドラムのチャーリー・ワッツ、そしてもう一人のギターのロニー・ウッド(1975年から参加)の4人。ミック・ジャガーとキース・リチャーズは76歳です。ライブ1本するにしてもかなりの体力が要ります、それをツアーで廻るとは。更にミックなんて若い彼女作って、数年前には子どもも作っている、ええ、本当に羨ま、いえ、凄いですよね。
  
さて、実は速報としてざっくりとした展覧会まとめとストーンズオススメ曲の記事をいまトピの方に書いています。こちらもご覧下さい。
  
【圧巻の展覧会に大興奮!】史上最高のロックバンドは凄かった、「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」。
  
【世界最高のロックバンドの展覧会!】これを聴いておけば大丈夫、ローリングストーンズのこの7曲
https://ima.goo.ne.jp/column/article/6917.html
   
今回の展覧会では大きく二つの見どころがあります。一つは一流デザイナーが手がけたステージ衣装の展示。そしてもう一つは有名アーティストの手がけたデザイン/アートの展示。
  
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ステージ衣装の展示はとにかく圧巻でした。
  
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そしてライブツアーなどで着ている衣装の展示が圧巻でした。時代によって、アルバムによって変わっていく衣装。それらはプラダ、エディ・スリマン(イヴ・サン=ローラン、ディオール・オム)、ジャンポール・ゴルチェなど一流デザイナーが手がけた衣装が並びます。
  
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そしてその中でも更に注目なのは、衣装コーナーの一番奥。名曲の一つ『悪魔を憐れむ歌』を歌う時にミックが纏った衣装の展示です。アレキサンダー・マックイーン、ジャンニ・ヴェルサーチ、ミックの恋人であるローレン・スコットなど。これは悪魔的な気分になる装置ですね。
  
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有名アーティストの手がけたデザイン/アートの展示に関してはまずはアルバムジャケットコーナー。アンディ・ウォーホルが手がけた『スティッキー・フィンガーズ』ジャケットデザインは有名ですね。アルバムを重ねるとチャックの厚みでレコード溝部に圧がかかるようです。チャックを下げて中心部にそれを持ってくるようにしたとか。『ラブ・ユー・ライヴ』もウォーホルが関わっています。
  
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『メインストリートのならず者』のコラージュ写真はロバート・フランクの写真だったとか。それは知りませんでした。他にも色々なアルバムデザインとその元ネタが展示されています。
  
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そしてライブツアーのステージやポスターの展示。ステージデザインの模型の他に、現代アーティストであるジェフ・クーンズが手がけたポスターがあるとは!ステージデザインの美術造作も80年代はお金かかってますね。
  
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ザ・ローリング・ストーンズのメンバーをモチーフにしたアート作品のコーナーにはアンディ・ウォーホルの他にリチャード・ハミルトンなどの作品も。
  
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他にも象徴的なのがストーンズのシンボルでもあるベロマーク「Lips and Tongue」の展示。エントランスにもありました。
  
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さて、冒頭に戻ってエントランスから会場に入るとイントロダクションとして多画面展開の大きな映像の部屋。昔の映像ですが、綺麗ですよね。元もとのフィルムから取り込んでいるのかな?
  
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展示コーナーに入るとまず1962年頃のロンドンのアパートに迷い込むことに。ロックをやっている年頃の男たちが集まる部屋ですからね、そりゃ汚い。でも、ゴミのような部屋の中にもレコードはちゃんとある。
  
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楽器や資料などの展示とスタジオ風景を再現した展示。ここら辺の初期の時代の展示はマニアにはたまらないと思います。やはりストーンズはブライアン・ジョーンズ(1969年に亡くなったオリジナルメンバー)が居た時代がいいよね、と言う人は多いですよね。もしくはビル・ワイマン(ベース、1993年に脱退)が居た時代以外は認めないという人も居そう。
  
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ギター展示コーナーはキースのファン、ロニーのファンが涙を流しながら喜びそうです。
  
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ミックが書いた歌詞の展示コーナーもあり。ただし、やはりギターは展示映えしますよね。と言うよりもどう見てもカッコいい。
  
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楽曲をミックス出来る体験コーナーはとにかく楽しい。有名曲をボーカルやギターなどのパートごとにボリューム調整する体験が出来ます。ダリル・ジョーンズ(1993年以降のほとんどのストーンズの曲でベースを弾いているが正式メンバーではない)のベースの音をもう少し目立たせてあげようよ、とか自分で調整出来るのです。
  
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ミュージックビデオや映像作品コーナーも。ミュージックビデオはダイジェスト編集したものが流れていました。上にリンクしたいまトピの記事にも書きましたが若きアンジェリーナ・ジョリーが出てくるビデオも。そういえばミックはこの時、アンジーも口説いていたそうですね。
ストーンズの映画関連ではマーティン・スコセッシが監督した作品もあります。スコセッシが話していた映像もありました。あとは、やはりジャン=リュック・ゴダールが監督した作品『ワン・プラス・ワン』ですよ。ブラインがリーダーの座から落ちていく様子が判るあの映像。
  
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他にもバックステージ風景、3Dシアター、セットリストの展示、カフェ&ショップなどボリュームのある充実の展覧会となっていました。音楽、ファッションなど世の中に影響を与えて、60年近くも活動を続けてきた史上最高のロックバンドの展覧会。とにかく充実の展覧会です。

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ピエール セルネ & 春画

ピエール セルネ & 春画
https://chanelnexushall.jp/program/2019/shunga/
CHANEL NEXUS HALL
3/13-4/7
 
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ピエール セルネが撮る男女の営みや女性のヌード写真、そして浦上蒼穹堂コレクションの春画を組み合わせて観ることが出来る展覧会です。
 
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春画は浦上蒼穹堂コレクションの浮世絵からのもの。鈴木春信、喜多川歌麿、鳥居清長、鳥文斎栄之、葛飾北斎の春画は男女の交わりが生々しく描かれているが浮世絵特有の無表情な世界観もあり、必要以上の淫らさがあるわけではない。
 
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それでも、春画は人物の表情以上にしぐさや、背景や、衣装の乱れ、小物などでストーリーを語りかけてきます。それを読み解くゲームなのかと思いました。
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そして、ニューヨークのメトロポリタン美術館で見た影のようなものを描いた掛け軸に影響を受けたというピエール セルネの写真シリーズ「Synonyms」がまた面白い。一見モノクロで描かれた抽象画の様に見えるのは男女の営みや女性の裸体のシルエットなのである。まるで模様の様にみえるそれらが何を写しているのか、それは見る側の想像に委ねられる。女性の身体や男女の営みだとしても、どの様な行為だったり、どの部位なのかも観る側の想像でどの様にも見えてしまうのです。
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またその人の国籍や性別すら想像でしかないのです。女性の身体の作り出す曲線と言う物はその立体性の大きさに関わらず美しいものではあります。ただし、そのように見えているそれが必ずしも女性だと限りません。これらの作品にはヒントとして映っている人物の名前だけは明かされますが、カップルの場合はどちらがどちらかも不明です。とても今の時代に相応しい展覧会だと思いました。

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志賀理江子 ヒューマン・スプリング

志賀理江子 ヒューマン・スプリング
東京都写真美術館
3/5-5/6
 
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春、と言っても優しく暖かい写真があるわけではない。強く生きていくと言う意志がある様な写真とその見せ方のインスタレーションでした。会場内は撮影禁止なので、ここにあげている写真は会場外の写真です。
 
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会場の中には人の頭ほどの高さもある大きな箱が幾つもある。その正面、裏面、両脇、天面の5面に写真が貼られている。天面に関しては会場の奥にあるカーブミラーで見ることが出来ました。
 
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裏面は全て同じ写真。赤く明りで染まっている顔の少年。展覧会タイトルである「人間の春」、春とは季節だけでなく、人の営みとしての春的な意味もあるのでしょうか。
 
 

 

 

 

 

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塩田千春 《 6つの船 》/二人のカラリストの出会い デイヴィッド・ホックニー|福田平八郎

塩田千春 《 6つの船 》
ギンザ シックス 2F中央吹き抜け
2/27-10/31 (予定)
 
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ギンザシックスの吹き抜けのアート作品が変更されました。今回は塩田千春さんです(森美術館の監修)。今年6月から森美術館で個展が開催されますのでそのアピールも含めてですね。
 
塩田千春展:魂がふるえる
森美術館 6/20-10/27
 
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雨が降りしきる中、彷徨う様な6つの船がどこかへ向かう、と言う様な具合に見えますね。今までニコラ・ビュフ/ダニエル・ビュレン/草間 彌生がこの場でインスタレーションを創り上げてますが今回が一番好きです。
 
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雨の様に見えるのはすべて白い糸。これは吊るすのは大変だったでしょうね。何本あるんだろう?船は黒い布で構成されています。賑やかな空間の中で寂しそうにも見えます。ただ、アートとしての質は今まで一番高いように見えます。
 
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全て船首の向く方向も違い、どこへ行くのでしょうか?黒い色と相まってこの世ではないところへ向かっている気もします。この中空の空間をうまく生かしたものになっていますね。
 
 
 
二人のカラリストの出会い デイヴィッド・ホックニー|福田平八郎
THE CLUB
2/16-3/30
 
蔦谷書店の中のギャラリー。ホックニーが平八郎に影響を受けていたとは知りませんでした。そして福田平八郎は琳派の影響を受けているのですよね。それが面白い。
 

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埼玉県立近代美術館の建築/椅子

埼玉県立近代美術館
 
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黒川紀章の建築設計、埼玉県立近代美術館です。黒川さん初の美術館設計だったようですね、ここは。地下から3階までの吹き抜けも象徴的です。
 
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外からでも中からでも目立つのが建物に何か突き刺さっている!?と言う、田中米吉「ドッキング(表面)No.86-1985」。これ建築設計と一緒に計画されていないと無理ですよね?構造物のサイズ的に。
 
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屋外の北浦和公園内にもいろいろとパブリックアートがあり、その一つが中銀カプセルタワーのカプセル。これも黒川紀章設計ですね。
 
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このカプセル、中には入れませんが、覗くことは出来ます。カプセルホテル的に泊まるならありだとは思いますが、ワンルームマンションとして住むならやはり厳しいかなぁ。
 
 
そして、ここの館の特徴はデザイナー椅子をたくさん持っていて、それに実際に座ることが出来るということ。ホームページで確認できます。
 
埼玉県立近代美術館 今日座れる椅子
 
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こんな感じで椅子が並んでいて、どれでも自由に座って休憩できるのです。この写真ではマッキントッシュ、パントン、アアルト、リートフェルトと言う名だたるデザイナー椅子が並んでますね。
 
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他にもネルソン、ブロイヤー、マッキントッシュなどの椅子。他にも資料室や展示室などにも椅子があります。みかんぐみ、グラフ、渡辺力、スタルク、内田繁、ヤコブセン、サーリネン、柳宗理などもありました。
 
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休憩用だけでなく、普通にアンケートなど様にもデザイナー椅子が使われいます。ベルトイヤ、マッキントッシュ、アラッド。この館はマッキントッシュ好きなのかな。
 
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スタジオ65やポランなども。口シリーズと言うことで近くにおいてあるのかな?
 
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谷口吉郎のベンチタイプのも。剣持勇のホームベンチは駅などにあるものと同じもの。これ買えるのですね。
 
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王道のミースのバルセロナチェア/バルセロナスツール、ブロイヤーのヴァシリーなどの高級チェアもあります。一度全点座るのを制覇してみたいです。
 
 

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インポッシブル・アーキテクチャー/MOMASコレクション第4期

インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史
埼玉県立近代美術館
2/2-3/24
 
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久々の埼玉県立近代美術館でした。黒川紀章の建築設計です。インポッシブルと言うことで不可能な建築、空想上の建築や計画されていながらも結果的に建てられなかった建築などに関する展覧会。マニアックな展覧会なのにそこそこ人も入ってて驚きました。
 
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タイトルに「不可能」とあり、建築展とは言いながらも建築家だけの作品紹介ではなくアーティストなどが手がけたものも展示されています。会田誠展で見た会田誠+山口晃の作品などもあったり、メタボリズム時代のものは建築家が計画しながらもあれは空想建築と言っても良いかもしれません。とは言いつつもやはり建築家が実際に計画したものが多く、インポッシブルというよりアンビルト展と言う方が相応しいイメージでした。特に最後のコーナーにあったザハハディッドの新国立競技場はあの図面資料の量に驚きます。ただ、そうですよね、あの位検討をしないとリアルなコスト算出も出来ないだろうし、コストダウンも検討できないでしょうね。本当にもうGOさえさされば出来る段階だったのだな、と。解説などにはかなり体制の不備について書かれていましたが公立の施設でここまでハッキリと言ってくれるのは嬉しい限りです。
 
 
 
MOMASコレクション第4期  
埼玉県立近代美術館
1/12-4/14
 
コレクション展示では瑛九や新収蔵品のポール・シニャックの展示など。瑛九の田園は光の強さを変えてみてその印象が変わる体験が出来るという展示でした。
 
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この建物に来たら見なくちゃいけないのがコインロッカーにあるパブリックアート。宮島達男「Number of Time in Coin-Locker」。住民が数字の回転速度を決めたデジタルカウンターの作品です。
 
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建物に何か突き刺さっている!?と言うこれも作品です。田中米吉「ドッキング(表面)No.86-1985」。
 
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この美術館がある北浦和公園内にもいろいろとパブリックアートがあります。その一つが中銀カプセルタワーのカプセル。美術館の建築設計をした黒川紀章がこのカプセルも設計しました。
 
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公園内のパブリックアートでは子ども達がそれらで遊んでいます。どうみても蛇の彫刻なのですが、これを電車に見立てて電車ごっこしたり、子どもの自由な発想はすごいですね。
 
 

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VOCA受賞作品展「CONNECT VOCA!」/ポーラ・シェア:Serious Play

VOCA受賞作品展「CONNECT VOCA!」
第一生命ギャラリー
3/1-4/19 休館日 土・日・祝日
12:00~17:00 金曜日のみ19:00まで
 
毎年、上野の森美術館で開催されているVOCA展。若手作家を紹介する展覧会です。今年はちょうど今週から開催されます。
 
VOCA展 2019
上野の森美術館
3/14-3/30
 
この展覧会に協賛している第一生命はVOCA展入賞作品を幾つも所蔵して、日比谷本社のギャラリーやロビーで展示しています。ギャラリーは平日のみ、17時までですのでなかなか行けないのですが、金曜のみ19時までやっています。
 
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ギャラリーの方では私が好きな中谷ミチコさんの作品が出ているということで観に行きました。
 
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佐藤翠さんや鯉江真紀子さん、他に出ていたのは碓井ゆい/齋藤芽生/谷原菜摘子//蜷川実花。アンケートに答えるとVOCA展のチケットを貰えるので忘れないようにやらねば!
 
 
第一生命ロビー
 
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作品はロビーにも展示されています。押江千衣子さんは好きな作家さんです。曽谷朝絵さんの絵も良いですね。
 
 
 
ポーラ・シェア:Serious Play
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
2/4-3/25
 
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ニューヨークで活躍しているグラフィックデザイナーです。音楽のアルバムカバーなどの仕事で有名のようでした。
 
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この「art is」の文字は多数のアーティストの名前で描かれています。
 
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この系の集合によるデザインを得意としていたのでしょうか、この「7」も小さな7が沢山描かれていることで大きな7が構築されています。
 
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数字のシリーズは横並びで見ると面白くて黒がベース、白がベースと一つおきに反転していますが、それにより一見数字と見えないものもある。ふと離れてみると、ああ、そうかと納得。本のデザインもやっていました。カフカの本、いいですね。
 
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地図シリーズも面白いです。東京の地図を見ても位置関係がおかしかったりしますが、ここら辺のデフォルメはどんな感覚でやっているのでしょうね。
 
 

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タムラサトル展 Wall to Wall

タムラサトル展 Wall to Wall
さいたま市プラザノース
2/23-3/17
 
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プラザノース10周年記念のタムラサトル展。ギャラリーに入ってドーンと一発勝負(正確に言うと一発では無いけど事実上そんな感じ)。「Wall to Wall」これは凄い。
 
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いやー、やってくれましたタムラさん。ぐるぐる廻る巨大な棒。その先を良く見ると細い曲がる金物の棒が数本付いていてそれが壁を擦り音を立てます。これが「Wall to Wall」。
 
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「あれかなー、チェーンで愛だとかの文字作ってるのかなー」程度に思っていたのですが……ギャラリー3部屋分をぶち抜いて廻っているこれには驚きでした。
 
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他にも天井と床を擦りながら廻っているものなどもありますが、基本システムは変わりません。もうぐるぐる廻っています。
 
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ギャラリーの外、ショーウィンドウ側にも作品はあります。開館時と5周年の時もタムラサトルさんの展示をやっているのですね、知りませんでした。無料の展示と言うのも嬉しいです。
 
 

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アートフェア東京2019

アートフェア東京2019
東京国際フォーラム
3/7-3/10
 
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アートフェア東京の個人的まとめ。金曜夜のディスカウントタイムで混んで来るタイミングでしたが、それでもゆったり目で見ることできました。入場料が5000円と高いので、一般の来場者を絞り商談しやすくする、ビジネスフェアとして成り立つようにするのが主催の狙いでしょうか?
 
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アトリウムエリアは無料の展示でしたので、こちらでアートファンを増やしていくと言う様な役割を賄う感じでしたかね。個人的にはアートファンがもっと増えて欲しいので気軽に入ることが出来るフェアの方が好きです。
 
 
 
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まずB1フロアアトリウムの無料ゾーンで気になったブース。
 
 
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P12 花影抄 佐野藍
大理石の肌を持つドラゴン達の可愛くも艶やかな姿は目を惹きます。ツイッターで作家さんのコメントを頂きましたが、この写真の二点は、親子という裏設定だそうです。私はイメージが似たものを並べたのですが、正解でした。
 
 
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P10 JINEN GALLERY 戸賀﨑珠穂
フラットな景色に不思議に引き込まれました。個人的に買いたい作品の一つです。
 
 
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P05 四季彩舎 瀬戸優
テラコッタで作られた動物ですが、手の跡を残しているのにリアルに見える、この跡の生かし方がうまいですね。
 
 
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P06 ex-chamber museum 小野川直樹
なんと小さな折鶴を無数に使って盆栽のようなものを創り上げています。すごい。
 
 
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C07 金沢卯辰山工芸工房 田中陽子
花の様にも見える陶芸。こんな薄い花弁は磁器として焼く時に割れることもあるようですね。
 
 
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C02 三越 内海聖史
内海さんの作品はやはり目を惹きますね。
 
 
 
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今度はB2階のアートフェア東京 有料ゾーンで気になったブースです。
 
 
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G21 文京アート 篠原愛 金巻芳俊 中里勇太 川島優
このブースは充実でした!このラインナップは凄いですよね。好きな作家さんばかりです。金巻芳俊さんの幾つもの顔を持つ女の子は可愛いし、川島優さんのモノトーンでゴシックな感じにも見える美人画も良い。
 
 
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G119 秋華洞 鏑木清方 伊東深水 竹久夢二 池永康晟 中原亜梨沙 蒼野甘夏
このブースは凄かったです。「美人画の行方」と題したブース。清方や深水、夢二の美人画と現代アートの組み合わせ。中原亜梨沙さんの絵が良かった。池永さん、蒼野さんの絵も良いですね。
 
 
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G38 古美術 鐘ヶ江 竹内栖鳳 前原冬樹 鈴木祥太
超絶技巧系多し。ブリキや陶器に見える前原冬樹さんの木彫り作品。栖鳳の掛け軸と現代の鈴木祥太さんの金属で作成された綿毛の組み合わせも良い。
 
 
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G40 みんなのギャラリー サガキ ケイタ
一見、千●札のように見えますが、近くで見て、これ!
 
 
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G63 永善堂画廊 難波田龍起 猪熊弦一郎
難波田さんや猪熊さん、まさかこの様な作品まで見ることできるとは。このブースは日本洋画を中心とした展示でした。
 
 
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G76 水戸忠交易 増田敏也
ドット絵の様な低解像度ピクセル風の陶芸作品。これは面白い。
 
 
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G128 ときの忘れもの 倉俣史朗
倉俣さんの作品買えるんだ……。
 
 
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G45 ギャラリー玉英 野口哲哉
小さな武者の野口さんは人気ですね。
 
 
他にも……
G24 NUKAGA 一面ミラーにグラフィッティを描いていたブースは目を惹いた
G98 祥雲 仏頭や縄文土器なども
G46 ガレリア・グラフィカ ジュリアンオピー(フンをしているカラスが良い、笑)
G42 みぞえ画廊にジャコメッティ(9億と言う噂)
G93 ポーラミュージアムアネックスではもちろん今の展示と同期して佐伯洋江さんなど
G04 EUGENE GALLERY 入江明日香さんの絵を発見
 
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有名ギャラリーでは安心の展開
G01 SCAI THE BATHHOUSE イエッペ・ハインのベンチ
G08 ミズマアートギャラリー 山口藍
G34 シュウゴアーツ 丸山直文 米田知子 三嶋りつ惠など
G26 ケンジタキギャラリー 塩田千春
 
と言う具合です。数年前のアートフェアで、思わず会場で町田久美さんのリトグラフを見かけて買ってしまった、と言う様な出会いは今回はありませんでしたが、それほど買うつもりではないアートファンが、ふと買うことを考えてしまうようなきっかけが出来ると良いので、やはり入りやすいフェアが個人的には望ましいです。もちろん色んな都合もあるのでしょうけどね。
 
 

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闇に刻む光 アジアの木版画運動1930s-2010s/近藤嘉男と憧れのヨーロッパ航路

闇に刻む光 アジアの木版画運動1930s-2010s
アーツ前橋
2/2-3/24
 
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アーツ前橋に初めて行って来ました。旧西友だった建物を改修した施設です。ファサードのパンチングメタルが特徴的。サインもそこに書かれている文字も含めパンチングメタルを使ったものでした。ここら辺は別に建築系、サイン系まとめエントリを立てています。
 
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さて開催されている木版画の展覧会がとても濃厚なものでした。芸術としての木版画ではなく、政治や社会運動の表現としての木版画の展覧会。こんなの初めて見ました。
福岡アジア美術館で開催された展覧会にアーツ前橋ではインドネシアの現代アーティストのイルワン・アーメット&ティタ・サリナの展示を最後に加えています。
 
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木版画と言うそれほどコストもかからず、拡散も出来るというメディア。その原始的であり、パワフルなところが反体制などへ繋がり木版画運動へとなる。言って見ればモチモチの木で見たような版画の、あの粗さ、力強さ、感情の溢れ感のタッチでプロパガンダをするような感じ。
 
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共産主義や毛沢東等などの歴史に関して知識があればもっと深く観る事が出来たのになぁ、と残念。ただ、その分、そこら辺に興味がある人が見ると全部を見るのに何時間もかかってしまいそう。
 
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幾つかの館から作品は借りて来ているが、どこからこう言う資料がその館にあることを知ることができるのか。研究者のネットワークなどがあるのでしょうが、ここら辺は福岡アジア美術館の凄さなんでしょう。これを研究、収集して展示まで持って来るのは大変そうです。
 
 
 
近藤嘉男と憧れのヨーロッパ航路
アーツ前橋
2/2-3/24
 
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地域ゆかりの作家さんの展示です。前橋に住んでいた近藤嘉男さんがヨーロッパ渡航した時の絵が展示されていました。晩年の色が鮮やかな絵の方が好きです。
 
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また、前橋に産まれながらも海外で暮らしていた高畑早苗さんと南城一夫さんの作品も展示されています。高畑早苗さんの絵はかなりインパクト高し。
 

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モダンデザインが結ぶ暮らしの夢

モダンデザインが結ぶ暮らしの夢
高崎市美術館
2/2-3/31
 
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ブルーノ・タウト、アントニン・レーモンド、剣持勇、ジョージ・ナカシマ、イサム・ノグチを取り上げモダンデザインのつながりを読み解く展覧会。
 
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高崎市美術館の各展示室でそれぞれを紹介して居ました。個々への堀り下げはもう少し欲しいところでしたが、モダンデザイン全体をざっくり知るには良い展覧会でした。特に個人的にはジョージ・ナカシマの椅子をまとめて見るよい機会でしたね。
 
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さて、この展示は汐留ミュージアムに巡回しますが、この高崎市美術館で観る事をオススメしたいのは、ここにはレーモンド宅の写しである旧井上房一郎邸があること。
 
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この美術館の敷地内にある旧井上房一郎邸はレーモンド邸を気に入った井上房一郎が職人をレーモンド邸に送り込み実測させて(一部材料をグレードアップさせて)写しとったもの。
 
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すでに実存しないレーモンド邸の記録としてとても良い材料として残っています。そして、この建物での暮らしを想起させる雰囲気は、今回の展覧会であるモダンデザインを使った生活そのまま直結となるものでした。実際にノグチのあかりが飾られた部屋を見ることができます。
 
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今回、この旧井上房一郎邸入口部に花が飾ってありました。モダンデザインの暮らし、というのはカッコいい家具がある家、と言うことだけでなく、このように季節や花を愛でる余裕も含めたくらいなのかな、と思わせるものでした。この旧井上房一郎邸については他にも写真があるので別に建築系まとめエントリを既に立てていますのでそちらも参考までに。
 
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一つだけ、このサイン、無●良品に見えてしまいます……。
 
ちなみに5月から東京国立近代美術館工芸館で開催される展覧会「デザインの(居)場所」でもここら辺の時代が出てきそうなので併せて観たいところです。
 
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所蔵作品展―デザインの(居)場所
東京国立近代美術館工芸館
5/21-6/30
 
 

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飯塚小玕齋展―絵画から竹工芸の道へ―

太田の美術vol.2「生誕100年 飯塚小玕齋展―絵画から竹工芸の道へ―」
太田市美術館・図書館
2/2-4/7
 
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太田市美術館・図書館に初めて行ってきました。平田晃久さんの建築設計です。屋内、屋外をぐるっとめぐる建築は面白いつくりですね。雨で屋外に出れ無かったのが残念。また特徴的なサインデザインはグラフィックデザイナー平野篤史さん。ここら辺に関しては別に建築系、サイン系のまとめエントリをたてて詳しくあげています。
 
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太田市ゆかりの作家、人間国宝の竹工芸家 飯塚小玕齋さんの展覧会です。同じ竹工芸家の父、飯塚琅玕齋の次男に産まれた為、初めは跡を継ぐつもりもなく画家になろうとしたが、兄が亡くなり、跡を告ぐことになり、結果、絵画を学んだ知識やセンスを竹工芸にも生かし、見事な作品を生み出します。
 
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若き日の絵画作品から、初期の装飾的な工芸品、後期の用の美を取り入れた見事な工芸品などが展示されていました。展示数はそれほどありませんが、前期後期で絵画以外はほぼ入れ換えですので通して見ればそこそこの数を見ることが出来ます。初期の装飾的なものに関しては竹で創ったアールデコ風(?)な模様がある屏風がありました。ただ、やはり「見事」と言えないのが後期の作品。細編み、粗編みを駆使して制作されたそれらは意思を持って動き出しそうだし、細やかな網目はどれだけ緻密な作業なのか想像もつきません。細やかさと粗いパワーを両立するそのセンスには本当にため息が出ます。
 
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展示室を繋ぐスロープにあったのは萩原朔太郎さんの詩「竹」。萩原さんは群馬の前橋出身なのですね。
 
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美術館と一緒になっている図書館内には以前こちらの展示に参加された淺井裕介さんの作品が残っています。こんな感じで地域に残る施設としてアートも一緒に残っていくと良いですね。
 
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この施設にはカフェもありました。地元のコーヒーショップがお店を出しているそうです。食べ物はホットサンドなどの軽食が中心。
 
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展示も、施設も本当にオススメです。今回はここから前橋や高崎の方に足を伸ばしましたが、足利方面に行っても良いかもしれませんね。そちら方面には栗田美術館、あしかがフラワーパークなどがあります。
 

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美術館におけるネット検索の可能性

美術館の検索について面白い結果の記事を読みました。広報の戦略でもWEBが重要視される今の時代、いろいろと興味深い結果が出ています。
 
以下、NTTレゾナント株式会社より出たプレスリリースを参照下さい。
 
「gooウェブ検索」と「dメニュー」の検索回数から人気美術館ランキングを発表!
 
 
また、アートブログ「青い日記帳」のTakさんが上記プレスリリースを元に考察されたコラムは以下となります。
 
日本画から西洋美術まで! 今注目を集める美術館とは?
 
 
 
まずは検索回数が多い美術館の順位は以下となります。
 
1  足立美術館
2  国立新美術館
3  上野の森美術館
4  ジブリ美術館
5  兵庫県立美術館
6  横浜美術館
7  国立西洋美術館
8  根津美術館
9  サントリー美術館
10 佐川美術館
 
 
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そして、リリース内容と、そこにコメントをしているアートブロガーのTakさんの意見をまとめると
 
・検索の割合は女性が多い
・東京の美術館が多い
・美術館自体への興味と開催展覧会への興味の2つ方向性がある
 
と言う具合の様です。コラムの方では美術館と併せて検索されたワードなども載っています。根津美術館についての検索の揺れに関してはとても面白いことが書いてあります。確かに根津美術館は根津には無いからね、と友人に説明したことがあります。間違えますよね、あれ。
 
 
 
さて、「美術館自体への興味」と言うことと「開催展覧会への興味」この二つについてです。「開催展覧会への興味」と言うのはすぐに理解できます。○○展+●●美術館と言う見たい展覧会の情報収集となる検索方法ですね。
 
では、「美術館自体への興味」での検索について考えてみたいと思います。一位になった足立美術館がそうですね。他にもジブリ美術館、佐川美術館も同様の扱いになると思います。ただ、圧倒的に島根県にある足立美術館への検索率が多いです、何故なのでしょう?個人的にはここから発する一つの謎があります。
 
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足立美術館
 
ジブリ美術館
 
佐川美術館
 
 
 
まず、足立美術館の検索に対するプラス点について想定すると
 
1.美術館独自の魅力1:アメリカの評価で日本一に選ばれた庭園
2.美術館独自の魅力2:横山大観作品が充実
3.観光地としてツアーに組まれている
4.大都市から離れているため情報が少ない
 
と言うところでしょうか。
 
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1.の理由においてはたまにネットを見ていて「日本一の庭園」という言葉の入ったニュースを見ることがあります。その度に私も調べてしまうので、これの影響はかなり高いと思います。ただ、残りの2.-4.に関しては主に旅行や観光情報を調べる時についでについてくるのがほとんどかと思います。 
 
 
そもそも美術館の広報と言うものには大きくわけて2つのターゲットがあるかと思います。
 
一つのターゲットはアートファン。こちらは内容などについての追求が多いでしょうし、ある程度狙いは掴めることが多いでしょう。ただし、絶対数は少ないです。
 
もう一つはそれ以外の旅行や余暇、デートなどの為に美術館や展覧会に行く、主に娯楽目的の人。こちらの方が圧倒的に数が多いと思うので、検索数もこちらのターゲットが調べた数に連動していくかと思います。
 
 
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そこで観光、旅行というキーワードが出てくるのですが、ここで一つの謎が出てきます。それなら何故、圧倒的に利用者が多い、京都や奈良の美術館がランクに入ってこないのでしょうか?または倉敷なども観光地と美術館が揃った立地だったりしますけどランキングに入ってきていません。
 
ジブリ美術館はまた別扱いかと思いますが、足立美術館にしろ、佐川美術館にしろ、日本において知名度が物凄く高いわけではないと思います。それぞれが観光地エリア近くではあるでしょうが、そのエリアがとても大きな観光地だというわけでも無いでしょう。もちろん知名度が低い、メインの観光地から少しズレる、だからこそ検索されるというのもあるでしょう。
 
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ただし、そうは言っても圧倒的に訪れる人数の多い京都や奈良の美術館が入ってこないのが判らないです。観光するところがどれだけ分散しようがそこに来るひとの数は圧倒的ですから。
 
となると、あとは検索をするという行為にかかわる年齢層が影響している気もします。ネットに親和性のある若い人が、年配の人が多い京都奈良ではなく、それ以外の土地やネットで話題になっているエリアを検索するのかと。
 
 
 
ネットでの広報と言うのは美術館などの施設においてとても大事なツールではあります。もし、検索と言うものが観光地としての現在の知名度や動員数にそれほど影響しないツールだと考えるとすごい可能性がありそうです。もちろん使い方によっては諸刃の剣となるところもあるかもしれませんが。
 
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アートファン以外の娯楽目的の人と先ほどは書きましたが、そこの層がアートファンになる可能性もあるわけです。更に、これから趣味などに関してプラスアルファなものを構築していき、そこに今後お金をかけてくれる可能性がある若い人が多いと言う事もプラスとなります。
 
もちろんこの仮説が全てではありませんが、何かに特化しているような地方の美術館や小さな美術館などにとっては上手く使えばとても話題になる可能性を秘めている、そしてこれから独自の基準を持ったアートファンが増えてくるかもしれない、そんな可能性が感じられる今回のブレスリリースの結果ではないかと思ってみていました。
 
 

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太田市美術館・図書館/アーツ前橋(サイン編)

この前のぐるっと群馬ツアーで見た美術館の中で太田市美術館・図書館とアーツ前橋のサインデザインが特徴的でしたので取り上げてみます。建築に関しては別のエントリでまとめてあります。
 
群馬ぐるっと建築巡り:太田市美術館・図書館/アーツ前橋/旧井上房一郎邸(高崎市美術館)
 
太田市美術館・図書館(建築/内装編)
 
 
 
さて、サイン関連まずは太田市美術館・図書館から。館内の撮影は許可制ですので受付で撮影希望の旨を伝える必要があります。
 
太田市美術館・図書館
 
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この建築は建築家、平田晃久さん設計ですが、その中でも目を惹く特徴的なサインデザインはグラフィックデザイナー平野篤史さんの担当。柔らかな漢字の文字は線が細いのでメインのサインに使うは弱い字体だとは思いますが白地に黒文字をベースに枠線で囲ったりして、もしくは光らせたりとそこは各所で工夫してます。
 
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比較的柔らかめの感じで判りやすいアイコンと一緒に表示されているというのは最近のスタンダードになっていますね。
 
個人的にこのタイプのサインの走りではないかと思うのは横須賀美術館の廣村正彰さんのデザインです。以前それを観に行った時のエントリも参照下さい。
 ↓
横須賀美術館、其の壱:サイン編
 
 
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ここの建物は5つの箱を繋いでいく形で通路やスロープを設けているので動線は比較的複雑。それが面白い反面、迷う人も居そうです。こう言う建物においてサインの役割は重要です。
 
この建物にある大きなスロープのカーブにあるカーブミラーにもサインが入ってました。建築内にカーブミラーがあるこっと自体珍しいですね。そしてそこにサインを入れるとは!ミラー面にサインを入れるので少し見にくい感はありますが、建物が白色基調なので、それが背景に映っている時は、まぁ、それほどでもなく、見る角度によりけりでした。
 
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この系は文字の柔らかな雰囲気と併せてグラフィックのわかり易さが求められます。それを独自に施設ごとに起こしていくのは大変ですけど、まぁ、そこがデザイナーの腕の見せ所なんでしょう。
 
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この建物、平面的にも複雑ですし、外も内も大きなスロープで上下に繋がっているので平面的な表現も難しいです。フロア図も苦労されていますね。建物の形をそのまま生かさずデフォルメしても良かったのかなぁ、と思いますが、それはそれで難しいのかな。
 
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運用カウンターは分厚い天板の側面にサイン。これは近くに来ないと判らないですが、空間的にカウンターが見えればそれで大丈夫という感じですかね。天板上のICカードサインは判りやすい。そういえば天井から吊り下げる系のサインはあまり無かったかも。そこはちゃんと見なかったので見落としてるかも。
 
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天吊サインと言えば、絵本コーナーのネオンサインは他とは違う感じでやたらと目立っていますが、街中でみるものを看板的にサインに取り込むというコンセプトの様です。運用的なものと箇所箇所でアピールするところは切り分けている感じ。トレイのサインはハーフミラー加工のドアですので人が居て中が明るい時は見にくいかも。
 
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ミラー面+サインと言うのが比較的多かったですね。個人的にはこの組み合わせはまず見にくいので好きではありませんが、ここでは文字の大きさや、映りこむ背景の色などによってかそこまで見にくい感じは無かったです。
 
 
 
アーツ前橋
 
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上記、太田市美術館・図書館の後に行ったアーツ前橋のサインも特徴的だったのでここに。このアーツ前橋は坂倉建築研究所の設計の建物(旧西友リヴィン前橋店WALK館)を水谷俊博建築設計事務所の設計で改修。サインなどのビジュアル・アイデンティティについてはエイトブランディングデザインの西澤昭洋さんが担当しています。
 
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リニューアルされた建築はファサードのパンチングメタルが特徴的。サインもそこに書かれている文字も含めパンチングメタルを使ったものでした。
 
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白いパンチングメタルの穴に黒いゴムチューブを通して文字を書く、このシステムは凄いですね。綺麗に文字を作るのは大変そうですが、
 
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これらは簡単な文章的なものにも採用されていました。運営サインやコーナー表記など様々なところに関わってくるのでの場合、サインデザインをする時には表記のルールというものを作るのですが、そのルールを作るほうも大変そう。大きさの制限、文字の角度の制限、画数が多い漢字などはどうするか決め事は沢山ありそうです。ただ、それを乗り越えても目を惹く、そして楽しそうなサインですね。
 
 

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太田市美術館・図書館(建築/内装編)

太田市美術館・図書館に行ってきました。この日は群馬あたりぐるっと廻って他にもアーツ前橋や旧井上房一郎邸などの建築を観たので一つ前にそれらのまとめエントリを上げてますのでそちらも見てください。
 
群馬ぐるっと建築巡り:太田市美術館・図書館/アーツ前橋/旧井上房一郎邸(高崎市美術館)
 
 
 
では、太田市美術館・図書館、写真が多いので単独で建築や内装に関して取り上げてみます。ちなみに館内の撮影は許可制ですので受付で撮影希望の旨を伝える必要があります。
  
太田市美術館・図書館
 
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ここは建築家、平田晃久さんの建築設計。思ったより小さい施設ですが随所にこだわりもあり、構成も面白い。駅の北口すぐ目の前と言う立地ですが、他にランドマークになるようなものも無いのでそれほど大きくなくても目立ちます。地域の人たちとワークショップを開き何度も議論をしながら決めていった建物だということです。美術館と図書館はレイアウト的には分断されてなく、大きな空間の中で点在する部屋の割り振りのような感じでわかれていました。もちろんその中で美術館(この時は有料でした)として使っている部屋だけ廻れるルートの区分けはしっかりと出来ています。
 
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建物の構造としては敷地内に5つの箱を配置して、それらをぐるぐる巡る様に繋いでいく。その巡っている部分が屋内の通路やスロープや階段になり、そして屋外部のスロープや階段にもなっている。
 
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1階から2階へ登っていく窓側のスロープと2階から3階へのスロープ+階段がクロスしていくのが外観でわかります。
 
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屋内に関して言えばその箱と箱の間は通路感は無いです。柱や部屋で仕切られているので大きな空間の中でざっくりと構造で仕切られている感じです。その分、なんとなくウロウロするのにいい具合の入り組んだ構成になっていて、歩いているだけで楽しい。上の写真のサインを見るとその箱間のレイアウトが判りますね。
 
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特徴的なサインデザインはグラフィックデザイナー平野篤史さん。サイン系は別にエントリをあげています。
 
太田市美術館・図書館/アーツ前橋(サイン編
 
カーブミラーが付いている建物って始めてみたかも!更にそこにサインを取り込むとは。
 
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結構内部はアップダウンがあり、複雑な構造が楽しくもあります。ただ、迷う人も居るかもしれませんね。そういう意味でもサインの位置づけは重要かも。
 
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雨の日は屋外締め切りだそうで、残念ながら外に出ることはこの日は出来ませんでしたが、本を読めるテラスや、緑化部はゆったりできる庭みたいな造りにもなっているようです。天気の良い日は子ども達を遊ばせる様なエリアになっているのでしょうか。
 
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蔵書はアート関連や子供向けが多いので、ある程度置いてある本はジャンルを絞って、それ以外の一般書籍で必要な本は随時取り寄せするような運営でしょうか。
 
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本棚は途中までは靴のまま登れる構造。高いところ対策ですね。トイレのドアがハーフミラー加工です。遠くからはミラーに見えますが中の明りがついていて近づくと中が見えます。レイアウト的に用を足すところは直接見えないにしろ、これはこれで良いのかな、特に女性用とかはどうなんでしょう(場所によっては中が見にくいようなフィルムが貼ってありました)。
 
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閲覧机、運営カウンターなどは下部は黒めで消して、MDF(圧縮木材)の天板ということで共通されていました。
 
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一部エリアの照明や別エリアの椅子が六角形がベースとなったデザインで、この形は他にモチーフが出てこないですよね?建築と一緒にデザインされているのか、それともこれは別の扱いか?
 
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細かい点ですがこの建物で特徴的な点の一つがエッジが無くフラットにみえること。ぱっと見てフラットな視界を求めたのか、建物と屋外の切れ目にガラスをはめ込む袴がありません。地面に埋め込んで固定してあります。スロープの端も最低限下に物が落ちないように程度の少しの立ち上がりしかない。
 
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スロープの端も何も立ち上がりがないです。物が転がっていく、子どもが足を踏み外すということはおそらく運営上気をつけるようにしているのでしょう。流石に2階以上の手すり部には人や物の落下防止用に透明なアクリル板がありますが、これも後付けの様に見えますので、設計段階では端には何も立ち上がりを付けたくなかったのかと思われます。
 
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イベントスペースはこの日は何もやっていませんでしたがちょっと明るい空間ですね。カーテンはあるものの映像などを使うイベントは想定して無さそう。カフェは軽食のみでしたが、コーヒーは市内にあるこだわりのお店の様でにぎわっていました。ちゃんとしたご飯出すと周囲のご飯やさんへの妨害になるのかな?

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群馬ぐるっと建築巡り:太田市美術館・図書館/アーツ前橋/旧井上房一郎邸(高崎市美術館)

群馬方面に美術館巡りをしに行ったら、結局はぐるっと建築巡りツアーになっていましたので建築関連のまとめエントリをしておきます。
 
今回行ったのは以下の3箇所
 
・太田市美術館・図書館
・アーツ前橋
・旧井上房一郎邸
 
そういえば以前にも群馬での建築関連エントリまとめたことありました。
 
群馬建築巡り:群馬県立近代美術館/ハラミュージアムアーク/旧井上房一郎邸、他
 
 
 
まずは太田市美術館ですがここは写真が多く詳細エントリは別に立てますのでここではざっくりと。こちら、館内の撮影は許可制ですので受付で撮影希望の旨を伝える必要があります。
 
太田市美術館・図書館
 
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太田市美術館・図書館には初めて行って来ました。建築家、平田晃久さんの建築設計。思ったより小さい施設ですが随所にこだわりもあり、構成も面白い。
 
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この施設の一番大きな特徴は屋外および屋内それぞれでぐるっとスロープや階段で外周を登っていく様な構造。
 
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そのため、内部でも窓に面した部分で大きな上り下りのスペースがあり、また、小分けされた空間の間をウロウロするのにいい具合の構成になっています。
 
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雨の日は屋外締め切りだそうで、残念ならが外に出ることはこの日は出来ませんでしたが、庭みたいな造りにもなっています。天気の良い日は子ども達を遊ばせる様なエリアになっているのでしょうか。
 
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とにかく内部も外部も歩いてるだけで楽しいです。蔵書もアート関連や子供向けが多いので、ある程度置いてある本は選んで、それ以外に必要な本は随時取り寄せするような運営でしょうか。
 
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特徴的なサインデザインはグラフィックデザイナー平野篤史さん。写真が多いのでこの建物単独で建築エントリあげます。サイン系も別にエントリをあげることにします。
 
太田市美術館・図書館(建築/内装編)
 
太田市美術館・図書館/アーツ前橋(サイン編)
 
 
 
さて、次に前橋に行きました。
 
アーツ前橋
 
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次に行ったのがアーツ前橋、こちらも初めてです。ファサードのパンチングメタルが特徴的。坂倉建築研究所の設計の建物(旧西友リヴィン前橋店WALK館)を水谷俊博建築設計事務所の設計で改修。
 
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デパートから美術館への改装ですが、元の形をうまく残しながらの改装です。上の写真のガラスで囲われた部分はなんとエスカレーターがあった部分をカッコいい吹き抜けにしたというもの。サインもそこに書かれている文字も含めパンチングメタルを使ったものでした。サインなどはエイトブランディングデザインの西澤昭洋さんが担当。ここもサインに関しては太田市美術館・図書館と一緒に別エントリでまとめています。
 
 
 
群馬ぐるっとめぐり、最後は高崎市美術館の中にある旧井上房一郎邸です。
 
旧井上房一郎邸
 
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東京の笄町に建てられたレーモンド邸の写しが高崎市美術館の敷地内にあります。美術館を利用すると見ることが出来ます。レーモンド邸を気に入った井上房一郎さんがレーモンドに許可を得て職人を送り込み実測、材料などは勝手にグレードアップして、自分の家として再現したもの。平屋の木造建築。日差しを避けるための長い軒が特徴的。
 
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玄関部のパティオに面した大きな居間には家具やストーブなど。現在隣の美術館で開催されているモダンデザインがここに再現されています。
 
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パティオに面したもう一つの部屋は旧寝室として使っていた部屋。他の部屋もそうですが屋根は梁などの構造が剥き出しで、空調のダクトが横に流れています。
 
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台所やバス・トイレの部屋は外から覗けます。
 
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離れの茶室や、家の裏にも廻ることが出来ます。写しと言う形で現存していないレーモンドの建築を体験することが出来るのは良いですね。
 
 

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アルヴァ・アアルト もうひとつの自然/RCRアーキテクツ展

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
東京ステーションギャラリー
2/16-4/14
 
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フィンランドの建築家であるアアルトの展覧会です。日本では北欧デザインの椅子や照明器具(アルテックから出ているスツールやアームチェア、各種ペンダント照明)、ガラスの小物(イッタラから出ている花瓶)などのプロダクトデザインのデザイナーとして有名です。
 
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展覧会全体としてはもう少し細かいところまで突っ込んで欲しかったなぁ、というのは個人的にありましたが、まおぁ、このくらいの方がデザイン好き以外の人には見やすいのだろうなぁ、とは思います。
 
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建築の案件の紹介にしても細かいところへのこだわりなどが紹介されていて(ドアノブなどの金物のデザインとか)、「良いデザインは細部に宿る」派の方なんだと思います。※上の赤いスツールはミナペルホネンとコラボしたミナ柄のファブリック貼りでした。写真で見にくいですが。
 
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ステーションギャラリーの前に神奈川県立近代美術館 葉山館でこの展覧会がやっていましたが、葉山では海の見える部屋にアアルトの家具などを並べて体験できたようです。ステーションギャラリーではその役割は最後の自販機のある部屋になってしまいました。葉山で見るべきだったかなぁ、と思いつつも、そんな過去のことを悔やんでも仕方ないので、せっかく東京駅と言ういい立地での展覧会を楽しまなくては、ですね。デザイン好き必見です。
 
 
 
RCRアーキテクツ展
ギャラリー間
1/24-3/24
 
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スペイン・カタルーニャ地方で活動する3人組の建築ユニット。やはりその地方の特性なのでしょうか、ゆったりと落ち着いた、地に着いた感じのお仕事をされていイメージです。流行などに左右され無さそうです。
 
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自然というものを常に意識して空間に取り込んだり、取り込まれたり、それも無理やりでない形で実施されているのではないかと。
 
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そういうスタイルや発想は日本にも合いそうです。今の都心部の日本以外で。
 
 
 
そういえばギャラ間から六本木方面に行く途中、メルセデスミーのところでイベント用の小屋を創っていたけど、この模様はなんだろう。気になる。
 
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ただのグラフィックとしての模様なのか、何か見合いがあるものなのか、イベントが始まったらわかるかな。
 
 

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三鑰彩音個展 ーjamais vuー

三鑰彩音(みかぎ あやね) 個展 ーjamais vuー
西武渋谷店 B館8階=美術画廊・オルタナティブスペース、B館1階=特設会場、A館1階=ショーウインドウ
2/19-3/18
 
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日本画家 三鑰彩音さんの個展が西武渋谷店で開催されています。西武渋谷店A館のショーウインドウを飾っていました。私はこの方は「Seed 山種美術館 日本画アワード」で知った作家さんです。
 
山種美術館 日本画アワードのブログエントリ
Seed 山種美術館 日本画アワード 2016 ―未来をになう日本画新世代―
 
 
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また、作家さんご本人がクローズアップされて百貨店広告とコラボしていました。びっくりしましたよ、まさかの広告にご本人がドン!と。このような形で作家としてパブリックイメージをうまく使える人は貴重だと思います。もちろんメディアに飲み込まれず、作家活動を一番に出来るという前提ではありますが、三鑰さんはそこら辺はうまく出来そうなイメージですね。
 
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B館8階の美術画廊には作品がずらっと並んでいます。この三鑰彩音さんは日本画に現代のセンスを入れ込み花や美人画を描く方。綺麗な色と華やかな雰囲気なのに、力強さも感じられるのが不思議。
 
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B館8階のオルタナティブスペースにはサイズの大きな絵が。幾何学的な文様のはいるそのカッコよさはまるでクリムトか!と思わせるような斬新さもあって目を惹きます。
 
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描かれている女性の目線から芯の強さを感じます。広告に使われている花の絵も可憐と言うよりも力強く咲いている感じ。女性も花も、華やかでありながらも、強さを包括している。
 
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と思ったら、比較的大人しめな表現の花や静かで憂いげな女性の絵などもあり、こう言うのも良いなぁ、と。いいなぁ……。
 
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西武渋谷店B館の1階にもイメージコーナーがありました。百貨店とのコラボになっていてもはっきりとした色、なにより力強さが損なわれないイメージが凄いな、と。あとは描かれている脚の美しさ。
 
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そう、力強さだけ無く色気があるのですよね。良いですよね……脚……。
 
 

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イメージコレクター・杉浦非水展

イメージコレクター・杉浦非水展
東京国立近代美術館
2/9-5/26
前期:2/9-4/7
後期:4/10-5/26
 
明治時代から活躍していたグラフィックデザイナーの杉浦非水の展覧会です。三越呉服店のデザイナーになり、日本のグラフィックデザイン初期の時代から活躍、商業デザインの先駆者とも言える人。多摩美術大学の前身、多摩帝国美術学校の初代校長だったようですね。
 
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三越の広告では当時流行りだったと思われるアールヌーヴォーに影響されたデザインなども多く見られました。ただ、それよりも気になったのが大胆な構図です。ビルを上のほうから見てデフォルメしたパース感で現したり、地下鉄の広告で地下感を強く出すために断面図で表現しています。目線を変える、そういうことが出来る人だったのだな、と。
 
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杉浦非水の描いた絵画やスケッチなども展示されていたものを見ると絵描きとしての技術はしっかりしているのがわかります。その上、勉強家だったようで、様々なものを調べ、膨大な量のインプットに対して記録し、残しています。これがこの展覧会のタイトル「イメージコレクター」の所以。
 
後期はまた展示物がガラッとかわるようですのでそちらも行きたいと思います。
 
 
ちょうど大きな企画展がやっていない期間だったので杉浦非水展+コレクション展で500円で見る事が出来ました。ご存知の方は多いと思いますが、こちらのコレクション展は膨大な作品数があるので500円は本当にお得です。
 
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今回のMOMATコレクションも堪能しました。加山又造「千羽鶴」はいいですね。
 
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リーウーファンの隣にブリジット・ライリーのストライプが展示してあるのもいい。
 
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ゲルハルトリヒターのこの現実に無い形のオブジェは角度限定で成り立つものを撮ったのかな?
 
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カルダーのこのモビール型の怪獣はこの前もここにあったけど、好きなんです。
 

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奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド

奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド
東京都美術館
2/9-4/7
​前期:2/9-3/10
後期:3/12-4/7
 
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奇想の系譜展、本当に凄いものばかり集めて展示したというものでした。寄せ集めじゃない、選ばれた作品達。若冲の人気を決定付けたのが辻先生の書いた本『奇想の系譜』。この本にでてくる岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の6人に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人を取り上げた展覧会です。
 
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若冲ももちろん良いですが、個人的には其一が好きです。百鳥百獣図は、これが其一?と思うような作品でした。芦雪と山雪も結構見逃せない!後期も観に行きます。
 
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あと、この展覧会は単眼鏡もオススメ。かなり細かい描写がある日本画は大きく見たいですもの。結構、会場でも単眼鏡を使っている人を見かけました。若冲の描いた鳥の毛並み、又兵衛の街中に居る人たちのしぐさの細かさなどは単眼鏡があると良くその変質的な奇想ぶりを見ることが出来ます。更に芦雪の小さな五百羅漢に関しては単眼鏡が無いと何が描いてあるかわかりません、必須です!
 
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単眼鏡に関しては私はケンコーの倍率4倍の物を使っていますが、日本美術に関しては6倍のものでも良いかと思います。私が以前、いまトピに書いた単眼鏡の選び方のコラム、こちらも参考に。
 
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【美術鑑賞必須アイテム!】
今すぐ展覧会に行きたくなる!単眼鏡の選び方
 
 
私が使っているケンコーの物に関しては有名アートブロガーのTakさんが書いたこちらのコラムも参考になります。
 
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美術鑑賞を劇的に変えてくれる必携アイテム単眼鏡
 
 
 
さて、奇想の系譜展ではグッズも魅力的でした。もちろん大人気のマーブルチェコレートは買いました。アートファンでこれを買わない人は居ないのでは!?
 
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若冲「群鶏図」を立体的にしたグッズも思わず買ってしまった(これはこの展覧会用のグッズでは無いようですが)。ショップで図録含めて7000円位使ってしまったので、チケットと合わせると8600円。後期も行くから1万円以上はつぎ込むことになりますね。どれだけ私から取り立てる気なんだ、この展覧会は(自分から出しているんだけどね)。
 
 
 

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ポーラ ミュージアム アネックス展2019 – 捨象と共感 –/ソフィ・カル なぜなら「死神先生」佐藤雅晴/

ポーラ ミュージアム アネックス展2019 – 捨象と共感 –
Pola museum Annex
2/22-3/17
 
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ポーラが海外での研修を援助している8名の作家を前期後期でみせる展覧会の前期展、佐伯洋江、中嶋浩子、松岡圭介、滝沢典子の4人です。
 
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久々に見た佐伯洋江さんの絵。DOMANIで見たのは2016年ころだったようです。ここ数年そういえば見てませんでした。全体の構図は間違いなく前にも観た佐伯さんなのだが、細かく見ると全く違う。
 
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間の取り方やモノクロに近い画面構成も相変わらず。鉛筆がメインだったが、今回の作品は墨なども使って描かれています。
 
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一部色も入っていますが、とにかく今までのシャープなイメージの線のあり方とは違っていた。線と言うよりも反復されたもので形を作り上げるように埋めていくように見えている絵はこの後どうなっていくのか楽しみです。
 
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中嶋浩子さんはカラフルな面の構成が目に入ってきますが、その前にある透明な幾何学の構成を見ると境界はどこにあるのか面なのか、奥行きなのか、考えてしまう。
 
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滝沢典子さんの何か物語がありそうな作品。コーヒーエッセンスを使っていたようですが、どこで匂いしたかな?
 
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松岡圭介さんの作品は壁に取り付けられた白いチョークで何か書かれた木片が気になります。
 
 
 
「死神先生」佐藤雅晴
KEN NAKAHASHI
2/15-3/16
 
六本木クロッシングにも映像作品が出ていた佐藤さん。映像作品と同じ手法で描かれた絵。病気によって今は映像作品が作れない佐藤さんが描いた日常にある身の回りのもの達。
 
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作家は作品を創ることで自分を残そうとしているのだろうか?そして取り壊しが決まったこの家にあるものを残すのは自分への投げかけなのでしょうか?出口の上にある時計を見て佐藤さんにとっての時間と言うものについて考えてしまう。
 
 
 
ソフィ・カル なぜなら
ギャラリー小柳
2/2-3/16
 
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なぜなら・・・・・・これが回答だとしたら、通常は先に投げかけられる問いを想起するための作品。この回答の布をめくるとその下にある写真が一つの問いになっている。
 
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その問いは拍子抜けするくらいの、まるでクイズのようなものだけど、回答をめくった下にあるこの写真が決して問いとしての正解ではなく、めくるまでの頭に描いた様々な想定がそれぞれの正解として、そことのギャップを感じるようなその差異、言って見れば誤回答として楽しむようなものなのではないか?普通は問いに対して回答は一つではない、といいたいところだが、逆に一つの回答にも問いは一つではないのですね。
 
 

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