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マルセル・デュシャンと日本美術

マルセル・デュシャンと日本美術
東京国立博物館
10/2-12/9
 
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現代アート好きとしては逃げることが出来ないのがこのマルセル・デュシャン。だが私は逃げます。見には行きましたがうまくブログに書けなくて、ザックリとで済ませてしまいます。
 
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東大にある大ガラスも展示されています。でも、なんか2004年に横浜美術館でデュシャンを見たときの楽しさ、森美のフレンチ・ウインドウ展の時のような繋がり感は感じられませんでした。きっと私がすれてしまったのでしょう。
 
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が、一通りデュシャンを振り返るにはいい展覧会だと思います。もちろん泉という名の便器も展示されています。本物だろうがレプリカだろう良いじゃないの、既製品(レディメイド)なんだから、と言うデュシャンに小ばかにされてる気もします。
 
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車輪と椅子をくっつけたからどうなんでしょうかね。煮詰まってやったら話題になってしまったってやつじゃないの?とか思いそうになります。
 
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初期の頃の絵もありましたが印象派っぽかったりして実はちゃんと美術を学んだ技術のある人なんだと思いますが、それがこんな絵を描くようになるのですよね。多面性を一つの絵にするキュビズムの手法にさらに時間軸まで一枚の絵に閉じ込めてしまうなんて!
 
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この人はとにかくコンセプトありきなんですよね。コンセプトで投げかける。この瓶を乾かすのはなんか好きなんです、個人的に、センスよくない?デュシャンによって、見る美術ではない、考える美術へ変わっていた、と言うのはちくま新書『いちばんやさしい美術鑑賞』(著 青い日記帳)にも載っていた話(この本でデュシャンの立ち位置を確認しました)。
 
ちくま新書『いちばんやさしい美術鑑賞』(著 青い日記帳)
 
 
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で、上記の本にも載っていた大ガラス、上の分が花嫁……なんですよ。下の部分が男性(男根)……なんですよ。
 
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後半の展示は美術をやめてチェスのプロになったり、女性の名前で活動していたデュシャンの紹介。ミニチュアで自分の作品をまとめたボックスを作っていたとかどれだけ自分大好きなんだか。
 
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で、実は内緒で遺作を作っていたとかね。それが動かせないのをいいことにとてもエロいと言うか卑猥と言うような作品だったり。まぁ、この人は基本かっこ良くて有名で、女にも困っていなかったようだし、まぁ、エロい人ではありますよね。
 
 
 
さて、そんなデュシャンの作品の後にむりやりくっつけた日本美術の展示が「第2部 デュシャンの向こうに日本がみえる。」。
 
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利休の竹の花入れはレディメイドではないですよね。日本で開催するにはこう言うのを付けるのは仕方なかったのか、それとも勢いでこんなことしてしまったのかわかりませんが、若手のキュレーターさんが担当したのでしょうか?
 
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まぁ、長次郎の黒樂などもあり、名品を見ることが出来るので良しとしましょう。まったくデュシャンと繋がっていないけど。
 
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浮世絵を見てリアルとうたったり、先達の絵から模倣して展開したものをデュシャンの訴えるオリジナルとコピーになぞらえたり、まぁ、突っ込みどころは多いです。
 
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絵巻を見て、時間軸について語るのも、書に芸術性を求めるのも、まぁ、なんとでも言えますけど、まぁ、展示されているのが良いものばかりなので出張コレクション展示室ということで。
 
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伝本阿弥光悦と俵屋宗達の「桜山吹図屏風」も見ることが出来て良かった。まぁ、こう言うコンセプトなのだからなんでもありっちゃありですね。あ、現代アートとは?そしてデュシャンのコンセプトとが素晴らしいってことを、この破綻したコンセプトとの比較で見せたかったのかな?

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