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「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展
八王子市夢美術館
7/13-9/2
 
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ナンセンス絵本で大人のファンも多いエドワード・ゴーリー。絵本と言うと一般的にはほんわかしたものが多い中、残酷でダークな世界観のゴーリーの絵本は世界中に熱心なファンを生み出しています。そのゴーリーの展覧会が日本で実施されるのをはじめに聞いたのは2015年とか2016年くらいだったでしょうか。2016年に大阪から始まり日本各地を巡回して東京に来るのをずっと待っていました。
 
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ゴーリーの描くモノクロで精細なペン画。表紙のタイトルや本文の文字なども本人が描いているものも多いです。謎かけのような文章、韻を踏んだ言葉たち、ABC順で展開される残酷な物語、ミステリー的な世界などとにかく独自な世界。絵が独特で、この世の物でないような生き物たちが活躍する物語はムーミンの作者トーベ・ヤンソンや、映画監督のティム・バートンもゴーリーファンだということに納得します。
 
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代表作でもある『うろんな客』という物語に出てくるマフラーを付けキャンバスシューズを履いた変な生き物などは謎を通り越して可愛く思えてしまいます。シュールなエンディングを迎える『優雅に叱責する自転車』、ABC順でただただ子どもが死んでいく『ギャシュリークラムのちびっ子たち または 遠出のあとで』など不思議な物語魅力にはまってしまいます。ゴーリー本人が困った時は「アルファベット・ブック」と言っていたようにABCで順を追って話が進んでいく話は幾つかあります。
 
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舞台も好きで、ブロードウェイの舞台『ドラキュラ』のセットと衣装デザインを担当。他にも様々なポスターデザインや、ギルバート&サリバンの喜歌劇「ミカド」の衣装デザイン画の展示もありました。
 
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そして、小さな子どもも本の中では何人も殺しているのに、猫だけは殺していないゴーリー。実際に6匹の猫と一緒に暮らしていた愛猫家だったとのこと。ミュージカル「キャッツ」の原作である詩人T.S.エリオットのテキスト『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』の挿絵なども手がけているようです。挿絵と言えばナンセンス詩人であるエドワード・リアのテキストに挿絵をつけた『ジャンブリーズ』『輝ける鼻のどんぐ』も必見。
 
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東京展は終了してしまいましたが、次は来年2019年1月19日から3月10日まで新潟市新津美術館で巡回されるようです。その後もまだ巡回されるのでしょうか?巡回情報は以下のWEBに出ています。
 
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