全アートファン必見!『いちばんやさしい美術鑑賞』ってどんな本?(ついに来週発売!)
アートブログの第一人者ともいえる青い日記帳 Takさんの著書『いちばんやさしい美術鑑賞』が来週!発売になります。書店では8月8日の発売だそうです。お店によっては配本が8月6日からだという事で予約していれば6日や7日位にフラゲできる所もあるかもしれませんね。
先日、ブロガー有志でこの本の著者、青い日記帳のタケさん及び筑摩書房の編集者 大山さんにインタビューをしてきました。中身についてのレビューは本を入手後にじっくり読んでから書こうと思いますが、まずはインタビューの情報などを含めながら事前にどんな本なのか簡単にご紹介したいと思います。
アートブログ 青い日記帳←ご存知タケさんのブログ
さて、この本がどのような本かと言うと……
美術の専門家が書いた美術の解説本ではありません。これは 「素人による素人のための指南書」。様々なジャンルから15作品を選んで、それぞれの見かたに関するヒントを教えてくれます。ここ大事です、作品の「解説」ではなく「見かた」なんです。
「見かた」と言っても、こう見なさい!という一方通行のものではなく、あくまでも鑑賞術としてヒントを投げかけてくれています。その見かたを採用するも、そこから発想して別の見かたをするのも読む側の自由。例などを分かりやすく挙げて、一歩踏み込むきっかけをつくってくれています。
食わず嫌いだった筍もこう言う漬物があるよ、と教えてもらって食べたら美味しかったとか。キライな茄子もこう味付けなら大丈夫かも?とヒントを貰って、料理してみたら美味しかったとか。そういう経験ありませんか?まぁ、それでも、私は茄子は食べませんけど。
話を戻して。そうは言いつつも各作品について書いているうちに、どうしても説明が増えてしまう時もあったそうです。そう言う時に編集者 大山さんは「美術の専門家が書くような内容は書かなくても良い!」とバッサリと切り捨てていく時もあったとか。
表紙の刷り見本
この「美術の専門家が書くような内容は書かなくても良い!」と言うのは何度も編集者 大山さんが言っていた言葉です。学者ではなく、ライターではなく、アートが好きな人が書く本が欲しかったと言っていました。
もちろん知識を伝える本にその役割があり意味合いがある。ただ、一アートファンとして見かたを伝える本にもその役割がある。もっと美術に気軽に接するための本があっても良いのでは無いか!と言う考えで作られた本、それがこの『いちばんやさしい美術鑑賞』なんですね。
この本がきっかけになって、美術を見る良さを語り合ってほしい。新書であるこの本、美術コーナーで無いところにあるこの本が、多くの人の目に触れ、様々な人に手にとってもらえると嬉しい。と編集者の大山様は言います。
まずはわからなくても良い、わからなかったら調べればいい。そしてそこから一歩踏み出していくのが大事。この本が1つのきっかけになって、自分の見かたをみつけて、美術が少しでも面白いと思ったら絵の前に立って欲しい。と著者の青い日記帳のタケさんは言います。
この本では西洋美術から7作品、日本美術から8作品、それぞれ絵画から立体物まで。それも日本で見ることが出来る作品を取り上げています。この、実際に日本で見ることが出来る作品が取り上げられているというのもイイですよね。
帯の刷り見本(取り上げている作品の幾つかが判りますね)
アートファンだからこそ書けた本だと思います。展覧会を観る楽しみを伝えたい、美術の良い所を皆に知って欲しい、一人でも多くの人に美術展へ足を運んで欲しい、そんな青い日記帳のタケさんのスタンスが表に出ている本だと思います。批評や批判書ではない、良いところを伝えるこの読後感の良さ。だからこそ美術館に行きたいと思わせる、そんな本です。
展覧会は面白い!あと一歩踏み込むとさらに面白い。美術に詳しい人にもネタになる。幅も広がる。
はい、これは全アートファン必見です!
一緒にインタビューをしたかるびさんが詳細のインタビュー記事を書いています。詳しくは是非こちらを見てください!
↓
ブログ「青い日記帳」Takさんにいろいろインタビューしてみた!~新書『いちばんやさしい美術鑑賞』出版によせて~(前編)
なお、先日この本の出版を記念したパーティーの案内をこのブログでもさせて頂きました。そのパーティーはあっという間に満席となってしまいましたが、他にもこの本の出版記念トークがあるようです。それも青い日記帳のタケさんと6次元のナカムラクニオさんのトークなんです。これはもうすぐ埋まっちゃうかな?
噂によるともう一つ決まっているとの事。まだ公表はされていませんが8月の最後の方、水曜日くらいですかね、そこら辺で都内でトークショーがあるようです。また詳細は決まったらタケさんのホームページやツイッターで発表されるかもしれませんね。
アートブログ 青い日記帳
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