「クレマチスの丘」:須田悦弘 ミテクレマチス/ヴァンジ彫刻庭園美術館の庭
静岡の三島にあるクレマチスの丘。自然公園の中に4つの美術館/文学館のあるエリアです。
クレマチスの丘
その中一つヴァンジ彫刻庭園美術館で須田悦弘展が開催されるということで早速行ってきました。
天気も良く、庭が素敵なこの美術館、あちこちに存在するヴァンジさんの作品達も気持ち良さそうでした。
須田悦弘 ミテクレマチス
ヴァンジ彫刻庭園美術館
4/22-10/30
こちらのブログを見ていただいている方は既にご存知かもしれませんが、須田悦弘さんは私がとても好きなアーティストの方です。植物の木彫り彫刻作品を作る方なのですが、本物そっくりでリアルなその彫刻自体も魅力的ではありますが、その展示方法が特徴的でそこに惚れ込んでいるファンも多いのです。
コンクリートの継ぎ目、ガラスケースの中、椅子の下など普段なら植物が生えてこないようなところにいきなり植物が生えているのですから見る方は驚きます。
そして、なかなか見つけにくいようなところに隠すように設置されていることも。扉の影、棚の裏など知らないと素通りしてしまう展示の仕方。今回も雑草はその様な展示の仕方で何人か素通りして行く様でした。見つかられなくてもそれはそれで良い、と割り切ったような形です。一番須田さんらしい展示方法だったかも。
見る方としては全部見つけたいもの。見つかられなかった時の悔しさは次の展示を発見する時のためのスキルになります。須田さんの展覧会では何も無い様に見える空間でファンがキョロキョロ作品を探しているのを良く見かけます。
今回の雑草の展示も、須田ファンとしては「あ、ここかな、怪しい」とすぐ判る様な仕掛けでした。ただ、慣れていない人に取っては「まさかこんなところに作品があるわけない」と信じているのでなかなか見つからない。
ええ、疑う心が作品を見つけやすくするのですね、笑。よく見ているとアートファンではなく、普通に遊びに来てる人は作品リストとわざわざ見比べて作品を一つ一つ確認して見ないのですね。
建物の中にもヴァンジ作品が展示されています。庭に咲く実物のクレマチス、須田さんの木彫りのクレマチス、そしてヴァンジ彫刻作品の組み合わせ、見に行くことをオススメします。
こちらの館では結婚式も挙げられるとのこと。行った時に式の予定があったようでセッティングされていました。
ヴァンジ彫刻の説教壇も素敵です。
庭では咲き誇るクレマチスたち。須田さんの木彫りの花と庭園のクレマチスがリンクするように見事に咲いていました。テッセンはまだ咲いてなかったかな。
この花は色々な種類があるので須田さんの展示期間中、10月くらいまでは何かの種類のクレマチスが咲いているようですね。
5月と言うことでバラも見ごろでした。
単体でも見ごたえあるバラの花の乱れ咲きも圧巻です。
| 固定リンク
« 六本木アートナイト2018 | トップページ | 「クレマチスの丘」:永遠に、そしてふたたび/ 絵画と想像力 ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊/ベルナール・ビュフェ再考 代表作から見るビュフェの半世紀、さわやかのハンバーグ »
コメント