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ヌード NUDE 英国テート・コレクションより/横浜美術館コレクション展

横浜美術館でヌード展とコレクション展を観てきました。いやー、想像を超える良さでした。
 
 
ヌード NUDE 英国テート・コレクションより
横浜美術館
3/24-6/24
 
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イギリスのテート美術館コレクション作品を中心に「ヌード」をテーマにした展覧会です。
 
まぁね、表向きのヌード作品並べて、確かに綺麗なんだけどねぇ、的な展覧会だと勝手に想像していたのですが……。素晴らしい展覧会でした。後半はエグイ(褒め言葉です)現代アートな作品もがんがん出てきていて、これはすごい、アートファンは満足するでしょう、な展覧会でした。
 
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はじめにあるのがフレデリック・レイトン「プシュケの水浴」。複数のモデルさんの美しい部分良いとこ取りして描いたという女性の理想像的なものですね。ちなみに上記の写真は美術館のロビーにあった「プシュケの水浴」になってみよう撮影コーナー。恥ずかしがって誰もやらないでしょう、と思っていたら、結構皆さんなりきって布を被って撮影していました。比較的年上のご夫婦(想定)や若いカップルなど。男子高校生の何人かが集まってきて、その中でも一番線の細い羽生結弦体系の男の子がなりきり撮影していたのを見た時には私も撮影に混ざりたかったです!
 
そして前半の展示は、まぁ、やはり、綺麗なヌードの作品が続くわけです。ラファエロ前派関連を中心としてまさに美男美女的な絵、印象派あたりの日常としての絵。
ドガルノワールマティスボナールなど。ジャコメッティムーアなどの彫刻も。
ネームバリューとしてもやはりここら辺がメインだし、人を集めるにはやはりここら辺を表に出していくことになりますが、この展覧会それでは終わらなかった。
 
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そして展覧会の中央辺りに位置しているのが一番の目玉であるオーギュスト・ロダン「接吻」。チラシやポスターでもメインビジュアルで使われています。
 
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なんと360度ぐるっと見ることが出来て、こらだけは撮影可能。男性の背中のゴツゴツさ、女性の身体の滑らかさ、石とは思えないこの表現。
 
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意外にスルーされているのがこの部屋の周囲にある版画やスケッチなど。実はここら辺から結構面白いくらいにエグイ(繰り返しだが褒め言葉)。デイヴィッド・ホックニーの男性同士の情事の後をそこでそのまま見てて描いたようなスケッチ。ウィリアム・ターナーの裸体スケッチも貴重だし、パブロ・ピカソのエッチングもかなり注目です。
 
その後はシュルレアリスム/レアリスムなどが出てきて、マン・レイの写真があったかと思ったら鯖みたいな魚と人体が並んだ絵もあったり。今回の展覧会で一番良かったーと思ったのはこのエリアにあったポール・デルヴォー「眠るヴィーナス」。これはちょっと通り過ぎては何度も戻って観た。
 
ルイーズ・ブルジョワの作品があり、そしてテートのベーコンが描いたスケッチと並んで国立近美のベーコンと富山県美のベーコンの絵が並ぶ。この様にテートの作品中心とは言っても開催される国ごとにアレンジした展覧会にしているらしい。
 
この後は政治性やフェミニズムなどの意味合いが強い現代アートの作品が続く。男性目線のヌードに反する様な絵、黒人や男性のヌード、現代アートの発信する力を感じるものでもある。最後には儚く移ろいゆく身体性、つまり出産や老いなどに取り組んだ作品。
バーククレー・L・ヘンドリックスロバート・メイプルソープシンディ・シャーマンなど現代としてのヌードの扱いが前半展示とは全く違う意味合いを持っていることに気づきます。
 
見慣れた作品でもキュレーションによってストーリーを作り上げ新たな発見が出来るような展覧会が日本でも最近増えている気がするけど、テート美術館と言うイギリスを代表する国立美術館の底力を見せ付けられた気がする。
 
 
 
横浜美術館コレクション展
■コレクションをつくる。未来へつなぐ―近年の収蔵品より
■人を描く―日本の絵画を中心に
横浜美術館
3/24-6/24
 
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そして、毎回レベルの高い横浜美術館のコレクション展。はじめに横浜につながりがある初代 宮川香山の作品や原三溪関連の作品がありします。
 
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藤田嗣治の絵もありました。この猫かわいい。企画展に出ていたジョン・エヴァレット・ミレイ「ナイト・エラント(遍歴の騎士)」下村観山が模写したものなどもありました。セットで見ることが出来るのは嬉しい。
 
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現代アート作品も多く中村ケンゴのモンドリアン風間取り図。同じ部屋には樹脂で固めた金氏徹平の作品に文字がガツンと目に入ってくる木村浩の作品。
 
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他に現代アート作家としては諏訪敦松井冬子奈良美智なども。日本画のコーナーでは鏑木清方の遊女の絵がやばいくらいに色っぽかったです。
 
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写真展示室は冒険家の石川直樹作品もありました。
 
 
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美術館よりもこの後の中華街のご飯がメインじゃない?というつもりでしたが、ヌード展もコレクション展も凄く見ごたえありました。ほんとに、正直ヌード展が想像よりはるかに深かった。もちろん中華街のご飯もたっぷり堪能しましたけど。
 
 
南粤美食
 
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塩鶏餅米海老団子淮山のスープ芥藍の炒め物、海老の卵を和えた伊府麺!やばい!帰りに買った聚楽のちまきも翌日に蒸して食べたら凄い美味しかった。
 

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