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寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽

寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽
サントリー美術館
2/14-4/8
 
もう眼福と言うしかない。素晴らしい展覧会でした。これぞ眼福。
 
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年明けてからいろいろと書きたいものもあるのですが、バタバタ中で色々と保留(じきに簡単にでも書きます)。ただ、それらをとりあえず棚に上げてもこれは書いておきたくなった展覧会、それがこの「寛永の雅」。ホントにサントリー美術館って、凄く良く考えられた展覧会をやりますよね、最近、すごいです。
 
さてこの展覧会、江戸時代の初期のころにあった「寛永」と言う20年間における雅な文化を遠州・仁清・探幽の三人を中心に紹介しています。桃山文化の様に豪華なわけでもなく、琳派などの様に派手なわけでもなく、織部焼きの様に変わった形をしているのでもなく、ただただ、美しいというものたち。ちなみにチラシやポスター、図録なども、他のものと並べて映えるかどうかはともかくですが、渋くカッコいいデザインです。
 
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上のフロアでは寛永の前の慶長時代から始まり光悦+宗達のコラボ、修学院離宮を造る後水尾天皇住吉派の絵巻、東福門院和子の所蔵品など。書では寛永の三筆と呼ばれた本阿弥光悦近衛信尹松花堂昭乗が出ています。この三筆の書は展示替えによって三人同時に見ることが出来ないので後期展示も行かねば……。
 
 
下のフロアは小堀遠州エリア、野々村仁清エリア、狩野探幽エリアと3つに分かれています。
 
小堀遠州が集めた素晴らしい茶入、将軍の為の茶会用の光悦茶碗など。徹底した遠州ならではの美意識の世界。ここの部屋には何時間でも居る事ができそうです。
 
 
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野々村仁清は色絵が有名ではありますが、色絵作品より前の時代につくっていた金森宗和プロデュースのきれい侘び作品が今回の展示の中心。中には現代デザインの様な器もあります。色がない分、仁清の非凡さが伝わってくるようです。
 
 
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そして新たな狩野派を作り上げた狩野探幽。豪華絢爛なる狩野派のイメージを変えた、新時代の天才です。写真はこの美術館の以前の展示「おもしろ美術ワンダーランド」で撮った探幽の屏風。他に探幽の描いた富士山が素晴らしかった(これが、仁清の器に描かれた富士山に繋がっていくのです)。
 
 
先に書いたように眼福と言うしかない展覧会ですが、一見すると物凄く地味です。世の中の日本美術の流行、浮世絵や若冲だの琳派だのとはまったく違って華やかさは無いです。一般受けなどは全く意識せず、遠目にはただただ茶色いものが展示室に並んでいるだけ(笑)。
 
ただ近くで見ると一つ一つが物凄く輝けるものばかりで、更に各部屋毎でも、展覧会全体としても統一感がありました。これは極上の日本の美だと思います。特に後半の遠州・仁清・探幽の三人それぞれの展示エリアが本当に素晴らしかったです。
 
 

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