« 安藤忠雄展―挑戦― | トップページ | THE ドラえもん展 TOKYO 2017/増田セバスチャン作品展「YOUR COLORS」 »

川合玉堂 ―四季・人々・自然―

川合玉堂 ―四季・人々・自然―
山種美術館
10/28-12/24
 
山種美術館の今年ラストの展覧会は「川合玉堂」展です。内覧会に参加させて頂きました。川合玉堂、初期のころから晩年までの作品80点ほどを集めた展覧会になっています。
 
※写真は内覧会で特別に許可を得て撮影したものです。
※作品はすべて川合玉堂筆です。
 
 
Img_8206
《鵜飼》 山種美術館所蔵
展示会場初めにある《鵜飼》は初期のころ、22歳の時の作品。玉堂が少年時代に実際に見ていたと言うこともあってか鵜飼のシーンを描いた絵が多いですね。今回の展覧会にも何点かありました。
 
Img_8237
《鵜飼》 山種美術館所蔵
同じ鵜飼を描いた絵ですが、こちらは66歳の頃の作品。かがり火の表現に金泥を使っています。こちらはの今回の展覧会での撮影可能作品になっています。
 
 
Img_8231
《紅白梅》 玉堂美術館所蔵
若い頃に京都で円山四条派を学び、その後に橋本雅邦と出会って狩野派の技法も学んだ玉堂ですが、以外にも(?)琳派風の描き方をしている絵もありました。この《紅白梅》は幹の描き方といい思い切り琳派風ですね。この当時、琳派の再評価の流れがあり、他の画家と同じように玉堂も影響を受けたようです。
 
Img_8250
《早乙女》 山種美術館所蔵
山種美術館で何度か見たことのあるこの絵も、良く見ると畦道に琳派風のたらしこみ技法が使われていたります。この《早乙女》に描かれている女性達などもそうなのですが、玉堂の描く人間はなんかくるっとしたずんぐりさがありかわいいですよね。
 
 
Img_8224
《猿》 山種美術館所蔵
個人的には人間よりも動物や風景の絵の方が好きなのでそちらに目がいってしまうのですが、玉堂は猿の絵を好んで描いていたようです。
 
Img_8228
《写生画巻》(部分) 玉堂美術館所蔵
スケッチで細かく猿を観察して描き、説明付きで残しています。子猿を実際に飼っていた様で一人で寝かすのが可哀相だから毎晩抱いて寝ていたとか。
 
Img_8267
《猫》 山種美術館所蔵
最後の部屋にあったこの猫はイイですよね。隣にある写真の様子といい、先の子猿の話といい動物好きだったんだろうなぁ、と思ってしまいます。
 
Img_8283
左《荒海》、右《虎》 共に山種美術館所蔵
同じ猫科でも虎の絵は迫力あります。虎は千里走るという言い伝えを基に戦争に行く人に虎の絵を送っていたとか。左の《荒海》も戦争の頃の不安な世の中を表しているとも言います。戦争画を描かなかった玉堂独自の戦争へのかかわり方なのでしょうか。
 
 
Img_8211 Img_8209
左《夏雨五位鷺図》、右《夏雨五位鷺図》(部分) 玉堂美術館所蔵
今回の展覧会で個人的に一番好きな絵がこれ。雨の中のゴイサギが描かれています。玉堂の描く雨の様子って凄く上手いなぁ、と思うのです。ハッキリとした線とまではいかない、でもぼんやりすぎもせず、その加減が絶妙だと思います。
 
Img_8243 Img_8246
左《水声雨声》、右《水声雨声》(部分) 山種美術館所蔵
これも好きな絵です。長谷川等伯の松林図屏風や、朦朧体などの影響もあるかもしれませんがただぼんやりしているだけでなくギリギリな感じで雨の線の具合もあります。このぼんやりしているのだけど、少しシャープ、この具合が好きですねぇ。
 
 
Img_8234 Img_8235
左《漁村晩晴》、右《漁村晩晴》(部分) 山種美術館所蔵
そんな具合にいい感じの絵を描いてみたと思ったら……実は抜きどころも楽しいのが玉堂だったりします。この漁村の家の描きかた!ひょろひょろですね。
 
 
 
さて、山種美術館、来年からはじまる次の展示は横山大観ですね。なんと山種美術館所蔵の大観作品全点を一挙公開だそうです。
 
横山大観 ―東京画壇の精鋭―
山種美術館
2018/1/3-2/25
 
横山大観は生誕150年と言うことで近代美術館でも大きな展覧会が開かれます。
 
横山大観展
東京国立近代美術館
2018/4/13-5/27
※この展覧会はこの後、京都国立近代美術館に巡回
 
大観をまとめて見直すのに相応しい年になりそうです。楽しみです。
 
 

|

« 安藤忠雄展―挑戦― | トップページ | THE ドラえもん展 TOKYO 2017/増田セバスチャン作品展「YOUR COLORS」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 川合玉堂 ―四季・人々・自然―:

« 安藤忠雄展―挑戦― | トップページ | THE ドラえもん展 TOKYO 2017/増田セバスチャン作品展「YOUR COLORS」 »