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トゥールーズ=ロートレックと19世紀末パリの版画・ポスター展

トゥールーズ=ロートレックと19世紀末パリの版画・ポスター展
三菱一号館美術館
10/18-2018/1/8
 
ロートレック、イイですよね!そして今回の展覧会では展示室において普段から撮影OKのところがあります。この空間は雰囲気も良いです。また、この部屋含め全部で3部屋に音楽が流れているというのも美術展としては珍しいのではないでしょうか?(前にサティ展で流れていましたね)
 
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ここにはアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの名作ポスターである《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》があります。これ普通は左下に文字が入ったデザインなのですが、ここに展示されるものには入ってません。おそらくポスターとは別に作家用に刷った貴重なものではないかということでした。あと、個人的にはるムーラン・ルージュの向かって右にあるテオフィル・アレクサンドル・スタンラン《シャ・ノワール巡業公演のためのポスター》が好きです。黒猫のこのデザイン。
 
※以下はブロガー内覧会参加時のものです。基本は内覧会の為に特別に撮影の許可を得ました。
 
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19世紀末のパリにおいて今まで絵画を複製にする手段であった版画が進化によって芸術の一つとして認められるようになったとのこと。リトグラフという技術によって作家の思うような表現が出来るようになったのが一番の要因との事です。今回リトグラフの石版が展示されていました。現代では石版を使ったリトグラフは少なくなっているようですが、今でもこれを元に刷れば作品が生まれるとの事(美術館の方が刷ってみたいと言っていました、笑)。
 
そういう新しいメディアの出現、それにうまく乗ったとも言えるのがロートレックやボナール、ヴュイヤールなどです。アムステルダムのファン・ゴッホ美術館と三菱一号館美術館の版画コレクションから、展覧会英語サブタイトルに付いている様に大衆文化の生活=ストリートのための作品、一部の愛好家=エリートのための実験的な作品、それぞれに向けた作品の集まった展覧会になっていました。
 
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この時期の版画芸術で代表的なのはやはりロートレック。この人は正式な美術教育を受けていないのにとにかく線がうまいです。サラサラッと描いたような素描を観ても人の特徴を捉えるのがうまいのですよね。女の人を必要以上に美人に描かなかったり、意地悪さを前面に出してみたり大衆受けが故の表現でしょうか?
 
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ボナールなんかはしっかりと女性を綺麗に描いています。まぁ、モデルが美しい女優さんだったのかもしれませんが。絵画の公募展などではなく、リトグラフと言う新しいメディアにより街中で話題になり名を上げていくというその構図、まるで現代のネットから生まれてくる人気イラストや漫画のようですよね。ロートレックやボナールは今だったらpix○vとかに参加してそうです、笑。
 
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そして大衆的なものとは別のシーンとして実験的な版画表現がコレクター受けしていた時代でもあるようです。路上ポスターの判りやすさとは逆を行くヴァロットンの謎めいた表現などはその代表的なものでしょう。一部の作家には同じ版を使いながらも色や紙を変えてコレクター心をくすぐる特別エディションを作っていたそうです。
 
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この展覧会、最後の展示室が私は一番好きでした(ここにも音楽が流れています)。ドニの《アムール》とその下絵、これは好きな作品です。
 
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リヴィエールのポストカードなんて欲しいですよね、これ?このまま持って帰りたいです。
 
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他にもゴッホ美術館所蔵の浮世絵(ゴッホがコレクションしていたらしいです)やボナールの屏風なども。
 
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最後にミュージアムショップにあった作品原寸大プリントのグッズ。テーマは原寸大!ヴァロットンのモノクロ手ぬぐいもカッコよかった……。
 

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