おもしろびじゅつワンダーランド2017
おもしろびじゅつワンダーランド2017
サントリー美術館
8/1-8/31
もう5年も前になるのですね、2012年にやった「おもしろびじゅつワンダーランド」の1回目を見に行って、日本美術をこんなに楽しく体験できるなんて!と感動したものでした。
来て、見て、感じて、驚いちゃって!おもしろびじゅつワンダーランド(2012年)
その2回目になる展覧会です。基本は日本美術を楽しく体験してみようというのは変わらず。おそらくは子供たちに向けた夏やすみ企画として開催されているものです。
前回よりは少し地味になったかな、と言う感は拭えませんが、やはりおとなも楽しめる、そういう展示になっています。
入ってすぐには鳳凰が描かれている屏風がモニターに映っていて、まるで一休さんの話に出てくる屏風の虎の様に屏風から抜け出していきます(いや、虎は結局抜け出なかったのでしたね)。
その奥には本物の屏風があります。
狩野探幽「桐鳳凰図屏風」に描かれている高貴な鳳凰さま
ちなみに会場の案内役で出てくるのは鶴の香合をモチーフにしたツル太君と言うキャラ。入口でこれだけ鳳凰をメインに出しているのだから鳳凰をキャラで出せなかったのかな?と思ったのですが、まぁ、鳳凰ほどの人気者にもなると肖像権が高くつくのか、なかなか出演してくれないのでしょうかね(実際は色が多くて複雑なのでデザイン化や毎回描くのが大変だというところかと睨んでます、はい、おとなの事情ですかね)。
次は切子コーナー。サントリーがやっている美術館ですもの、ガラス製品の扱いはお得意。本当に綺麗にガラスの細工を見せてくれています。
そして宝尽ルーム。皿や絵に描かれている様々な宝物や吉祥模様などを解説。
宝物クッションがあるところに寝転びたい……(子供が中に入ってました。大人も入っていいそうですが、この時は誰も居ませんでした)。
通路を歩くと上のほうには金の雲が飛んでいます。そう、よく屏風に描かれている、あの金の雲です。よく見るとそこにネズミさんがいるので探してみると良いですね。後半のコーナーにはこのネズミさんたちが活躍する絵巻コーナーもありました。
そして、賑やかな1コーナー。吹墨文と言う模様の徳利があります。
マイクに向かって「大きな声」を吹き込むと、その声にあわせて様々な色の吹墨文の模様が壷の模型にと投影されるというもの。普段は静かにしてなくてはいけない美術館で大きな声を出すことが出来るチャンスです!はい、やりました。
模様を見ながらどんな擬音が合うのかを考えるコーナーもあります。この後には先ほどのネズミさんが出てくる絵巻コーナーも。でもね、この絵巻物語見て思うのは姫君のお世話係である侍従の局が一番悪いと思うんだよね。色々確かめもせずに勝手に結婚相手決めちゃうとかね。
最後は着物をデザインできるコーナー。5年前の展示では鍋島のお皿を自分でデザイン出来たけど、こんどは着物です。
着物のベース色を選び幾つかの模様の中から気に入ったものを幾つか選んで配置。回転したりサイズを変えたりも出来る。
そして、大きなモニタに自分のデザインした着物が表示されます。これは混んでない時なら何度でもチャレンジしたい!
そもそも日本美術ってとっつき難いところがあると思われているので、こういう展示にふれて美術館とかを好きになってくれる子供が増えると良いですね。また、数年後にも開催して欲しい展覧会です。
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