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映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」

美術やファッションファンの中で話題だった映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」。イベントや展覧会を作り上げていく苦悩などの共感もあったのでしょうか。私は少し斜に構えながら観ていましたが、結局は、これは面白いや、と。都内ではもうやっている館は減ってしまいましたが、今更ながらですがブログに残しておきたい映画としてメモ。
 
 
メットガラ ドレスをまとった美術館
 
 
「メットガラ」はニューヨーク、メトロポリタン美術館のファッション部門が資金集めの為に開催するイベントです。映画『プラダを着た悪魔』のモデルにもなったアナ・ウィンター主催で、数々のセレブたちが参加するファッション・イベント。そのイベントとこの年に開催される展覧会を作り上げていく裏側を見せる映画です。
 
 
ここ数年、美術家や美術館の裏側に注目した映画が多い気がします。宣伝等が変わって目にする機会が増えただけかもしれませんが。ドキュメンタリーだったり創作ものだったりと形は様々ですが、美術館系の映画はドキュメンタリー系が多いですかね。ただ、ドキュメンタリー映画は美術に興味ある人ならまだしも、そうでない人には結構退屈なものが多いのも事実。見る人が限られてしまうのですよね。
 
ところが、このメットガラ、ドキュメンタリー映画なのに本当に飽きない。きっと美術好きでなくても楽しめるものです。美術館と言っても、扱っているものがファッションなので、興味ある人も多いだろうし、見た目も華やかなのも一つ理由でしょう。俳優などのセレブなどが出てくるのもありますね。
 
 
正直、見ていて突っ込みどころも多い映画です。メインの二人に対しては「ちょっと君達、君達ばかりが苦労しているわけじゃないんだよ?」と言いたくなるようなそんな行動もある。そもそもメトロポリタン美術館と言う看板があってこそのものなのに、自分たちの都合を優先するところなどは、ちょっとなんだかなと思ったりもする。中国に関しての展覧会を自分達目線でしか語っていないようなところも見受けられる。
 
もちろん美術館側だって、メットガラやアナ・ウィンターを利用もしているだろうし、実際に高額な席料のイベントが埋まり、実際にそれが資金を集めており、注目されると言う現実があるのだ。結局はこれが美術館の運営の現実なのである。メトロポリタンの中でも低い扱いをされることがある服飾部門。ただ、だからこそ美術館単体では本来出来ないようなことが出来ることもあるし、だからこそ、この様な話題になることも出来るのである。
 
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なんだかんだ文句を言いながらも自分達の思う方向に、軌道修正をしつつ進めていく。まぁ、仕事と言うものはこう言うものだ、と普通に思いつつ、途中でスリリングなことを経由して、それを乗り越えつつ、そして最後の目を見張るばかりの賑やかなパーティー。溢れるばかりのセレブや超一流のブランドやデザイナーたち。デザイナーの服を着るセレブたちの目を楽しませる姿の連続は見事としか言えません。そこに流れるRolling Stonesのアンダーカバーオブザナイト!
 
ファッション界の生きる伝説のようなオジサマ達がやたらとカッコいいんだよね。ジャン=ポール・ゴルチエ、カール・ラガーフェルド、ジョン・ガリアーノとなんでこんなにカッコいいのか。リアーナ、ビヨンセ、ジャスティン・ビーバー、カニエ・ウェストなど音楽ファンも楽しめます。映画ファンとしては演出についてバズ・ラーマンが語っているところ、アン・ハサウェイやジョージ・クルーニーの姿。あと、ウォン・カーウァイ、いい仕事するね。
 
まぁ、これは楽しいや。

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