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アルチンボルド展/ル・コルビュジエの芸術空間

国立西洋美術館でアルチンボルド展とル・コルビュジエの芸術空間を観てきました。アルチンボルドはこれから混んできそうですね。早めに行くのをオススメします。

 
 
 
アルチンボルド展
国立西洋美術館
6/20-9/24
 
 
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『四季』左《春》右《夏》
 
寄せ絵で有名なアルチンボルド。今までもだまし絵の展覧会などでこの様な絵は見かけますが、決してこの方は奇異な画家だった訳でなく、宮廷画家の立場でこの様な絵を描いたということ。
今回の展覧会ではアルチンボルドの代表作とも言われる連作『四季』(《春》《夏》《秋》《冬》)、そして連作『四大元素』(《空気》《火》《土》《水》)が揃うという、かなり見ごたえのあるものなんです。
 
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『四季』左《秋》右《冬》
 
果物や野菜、魚、鳥、花などの要素を使い、組み合わせて人の姿を描く。近くで見ると色々なパーツの寄せ集めなのですが、全体を見るとそれが人の姿になっているという、寄せ絵。これが何故宮廷画家の描く絵なのか?今の感覚で言うと皇帝をこんな姿で描いて怒られない?とも思うのですが。ところが描かれているもの、たとえば果物などだと当時ヨーロッパでは普通には手に入らないものなどが描かれていると言います。つまりその様な珍しいものを手に入れることが出来る=富と権力の表れと言う意味合いを持った絵でもあるわけなんですね、これらの絵は。なるほど、それなら怒られない。それどころかこの画風は人気となり、当時は追従する人も多かったとのこと。
 
 
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左《コック/肉》、右《庭師/野菜》
 
また、同じアルチンボルドが描いた寄せ絵の中でも《コック/肉》《庭師/野菜》の二つは更に手込んでます。これらは絵を上下さかさまにすると別の絵になるという工夫がさらに加えられているのです。《コック/肉》はお皿に載った肉の塊かと思ったら、逆さまにするとそれが(動物の肉が寄せ集まった)人の顔になる。《庭師/野菜》も皿の上にてんこ盛りに乗った野菜かと思ったらこれも人の顔になる。これは凄かった。
 
 
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レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく
《男女の頭部のカリカチュア》ペン、褐色インク/紙
 
また、アルチンボルドの描写はレオナルド・ダ・ヴィンチの影響を受けたのだろうと言う考察により、ダ・ヴィンチの素描なども展示されていました。今、三菱一号館でもダ・ヴィンチとミケランジェロの展覧会をやっているので併せて観たいですね。
 
 
Amaker
 
さて、展覧会入口の処にアルチンボルドメーカーなるものがあります。これは顔認証の技術を使って自分の顔をアルチンボルドの寄せ絵風に変えてしまうという面白いものです。
はい、やってみました。似てますでしょうかね?メガネが再現されています。目はラズベリー、髭も再現されていました。これに並ぶのに待ち時間があります。ほんとうに混む前に行ったほうがよいですね。
 
 
 
ル・コルビュジエの芸術空間―国立西洋美術館の図面からたどる思考の軌跡
国立西洋美術館
6/9-9/24
 
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コレクション展も見ました。その中でやっていたコルビュジエの展示です。コルビジェの習作図面により設計過程を見せていくようにしています。広場の設置、螺旋型の鑑賞方法、卍型の部屋作り、ファサードについての考え方、自然光の採り入れ方などかなり考えられ、そして変更もしながら出来ていった物だと言うことが読み取れます。
 

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