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第5回郷さくら美術館 桜花賞展

郷さくら美術館東京でやっている第5回郷さくら美術館 桜花賞展を観てきました。この日は日本画家の荒木愛さんのトークがある日。トーク内容の紹介を主に。
 
 
 

第5回郷さくら美術館 桜花賞展
郷さくら美術館東京
3/4-5/28
 
郷さくら美術館、 桜花賞展。桜をモチーフにした日本画と言うものに絞ったコンペティション、もう5回目の賞だとの事です。
 
Img_2684
 
様々な人が描く桜がありました。花もあれば幹もある。月もあれば風もある。様々な人が描く様々な桜。もう1カ月もすればこの近くの目黒川に満開の桜。
 
同じ桜と言っても作家によって本当に色々なとり方があるんだな、と感心します。花びらを中心の絵、山全体を風景として描いた絵、一つの立派な幹をかいたもの、ぼんやりとした景色を描いたもの、着物の模様としての桜を描いたもの、様々でした。
 
Img_2678
 
現代日本画をテーマにした美術館で、館の名前にもさくらがあり、目の前の目黒川は有名な桜の名所です。所蔵品にも桜を描いた有名作家作品が多いようです。その郷さくら美術館ならではのコンペですね。日本人の多くが大好きな桜、それに包まれるように桜ばかりの絵の展示室。もし、競馬ファンが間違えて来ても、きっと満足する展覧会でしょう。
 
Img_2683※壁面に桜のマーク
 
1階のコレクション作品には中島千波先生の絵などもありました。そして私が行った日はその中島先生のお弟子さんである荒木愛さんのトークがありました。
 
日本画家 荒木愛さんのホームページ
AI SPY 荒木 愛
 
ご自分の桜花賞出展作品についてのトークです。荒木さんは初め賞を意識して描いていたようです。福島の桜を見に行ったり様々な桜を探し、まずは行き着いたのが六義園のしだれ桜。あの立派さに惹かれ、花が咲く前から枝ぶりや幹などの形状を把握するためにスケッチをする。
 
そして、実際に花が咲いた頃に観に行ったら桜を観るための行列。花をじっくり(少なくともスケッチするほどじっくり)観て入り込むほどの人は居ない。そこに何か違和感を感じたそうです。
 
そこで悩んで筆が進めなくなった荒木さんに中島先生が「自分なりの桜を描けば良い」と言うようなことを言った。
 
そして、賞を取るために描くとか、立派な桜を描くとか、そう言うことを一回忘れる。自分が描きたいものを探そう、自分が描いていて良いと思うもの楽しめるもののめり込めるものを描こうと思って新たに桜を探したら、地元近くの公園にあったしだれ桜が目についた。決して立派ではない、物凄い存在感でもない、そのしだれ桜がなんか自分の今にはまりそれを描きたくなったとのことです。
 
ただ、そこから一気に描きあげる!とは行かず、一度綺麗なブルーで塗っていた背景でしたが、それをやめて新たに全て描きなおしをする。日本古来の色である朱色と緑青を使って描くことをきめて、背景を朱色で塗り上げる。そうして最終的に自分なりの桜を描いた作品が今回展示してある作品だそうです。琳派なども意識した技術でたらしこみなどを使って描かれた幹は周りのほかの絵と違ってやたらとヒョロヒョロ。背景が全面朱色というのもあまり桜の絵では見かけないです。
 
お話を聞いて、自分なりの桜探しをしたら、身近なしだれ桜に到達したのだと言うのがまるで青い鳥のお話のようでした。

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