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円山応挙 「写生」を超えて

根津美術館の「円山応挙 「写生」を超えて」に行ってきました。いい展覧会でした。
 
 
 
円山応挙 「写生」を超えて
根津美術館
11/3-12/18 (11/29から後期展示)
 
前期の展示を見てきました。前期展示の目玉はやはり前期だけの展示になる国宝「雪松図屏風」と「藤花図屏風」(通期展示)が横並びになる事でしょう。もちろん雪松図屏風は三井記念美術館で年に一度見ることはできるのですが、応挙の名作2点が横並ぶと言うのはやはり圧巻です。

Okyo
 
雪松図の立体感、あの飛び出し具合は凄いですよね。立体感を出すトリックアート的なことを応挙は意識していたと言います。その集大成が雪松図ですね。ただ、個人的には圧倒的に藤花図が好きなんです。写実的な藤の花、それと対比してラフに描きなぐった様な墨画手法で描かれた藤の枝、この対比が素晴らしいのですが、その枝が、近くで見るとラフに描かれているのが分かるのですが、少し離れて見ると、そのラフさが藤の蔦の表現としてリアルに見えてくるのです。藤の描き方としてはこれ以上にうまい表現は無いのではないだろうか?と言うくらいの圧倒的表現です。正直、数ある日本画の中でもトップクラスで好きな作品の一つです。なんでこれが国宝じゃないんだろう?と思ってしまいます。
 
立体的な表現に関しては2013年の愛知県美でやっていた応挙展ではその様な技法についてもピックアップしていました。私の中では応挙展と言えば2013年の愛知県美の展覧会。あれは本当に良かったなぁ。
 
円山応挙展(愛知県美術館)
 
他にも前期の展示には応挙なら孔雀が無ければね!な「牡丹孔雀図」もありました。
 
あとはこれも前期展示の「雨竹風竹図屏風」が素晴らしい。風とか雨とか目に見えにくい物を表現するために竹を使い、その葉や幹の表現だけで雨や風をあらわすのですから、天才ですよね。100年以上前に同じような表現をしていた長谷川等伯の絵、松林図屏風などを応挙が見ていたのかどうかなど気になりますが。
 
後期の「雲龍図屏風」も見たかったですが、後期には行けませんでした。
 
「七難七福図巻」は目を背けてしまうくらい残忍な表現などもあって、こう言う絵も描くんだ、応挙、と。
 
写生帖などのリアルな表現も素晴らしいです。リアルな表現、写実的な表現と言うことで一見地味に、とても真面目に(ある意味面白くなく)見えてしまう応挙ですが、この上手さ、その中での気がつかないような仕掛けなどに気がつくと、結構、見入っちゃうのですよねー。
 
 
 

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