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オルセー美術館共同企画 生誕170周年記念 エミール・ガレ

サントリー美術館のエミール・ガレ展を見てきました。良い意味で裏切られた展覧会でした。
 
 
 

オルセー美術館共同企画 生誕170周年記念 エミール・ガレ
サントリー美術館
6/29-8/28
 
ガレ、と言ったらアールヌーヴォーのガラス作品が有名な作家。私も大好きな作家です。美しい植物や虫などをデザインされたフォルムのガラス細工をうっとりと見ることの出来る展覧会、だと思っていました。ところが、色々な意味で裏切られた展覧会でした。いい意味で。
 
Img_7072
 
前半の展示はガレの初期の頃などの作品もあり、初めのころは陶器などもいろいろとやっていたのだな、と言う感じ。ガレっぽさはありながらもイメージするガレの美しさとは少し違う。正直、作品が際立ってはない。何かの真似と言う感じの作品が多いのです。この段階で実は個人的には今回の展覧会はこう言う展示が多いのかな、とちょっと満足してなかった。まぁ、ガレもはじめは普通(とは言っても独自でないと言うだけでレベルは高い前提ではある)だったのだ。中国や日本の花鳥虫を扱った作品を見て影響されていた。これがこの後の展示作品への前ふりだったとのですよね……。
 
ガレはその後、木彫の家具なども手掛けたりして、そこから1880年から90年頃になってきてガラス作品が素晴らしくなってくる。そして1900年頃の晩年の作品はもう化ける、と言っても良いくらいに鬼気迫るくらいの素晴らしい作品たちが生み出される。
 
初期の頃は技術も習得して、海外作品など様々なものに興味を持ち、それらを吸収していたのでしょう。それらを全てを取り込んで、独自のものと化し、そこから花開いた作品達。それが初期の作品を前ふりとして、展覧会後半の展示作品に繋がっていく。
 
今回の展覧会にはスケッチなどデザイン画の展示も多く、それを見ていると、立体と平面の差やコレを形にしていくのは大変だったろうなぁ、と言ったような苦労が偲ばれてしまう。最後の方にあった文字入り系の作品は中二病的な作品にも見えてしまいます(笑)、が。
 
Sw_col_pop01※写真は北澤美術館にある「ひとよ茸」
 
最後にあった名作「ひとよ茸」は本当に傑作としか言いようがありません。前に長野の、北澤美術館で別の「ひとよ茸」を見てガレの作品に、アールヌーヴォーに惚れてしまった。現存する3体の「ひとよ茸」(北澤美術館、サントリー美術館、ナンシー派美術館が所蔵)、最後の一体も見に行きたいですね。
 
 
 

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