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ブータン しあわせに生きるためのヒント

ブータンってどんな国か知っていますか?私はあまり知らなかったです。でも、行ってみたら(実際に行ったのではなく、展覧会に行ったのですが)なんかとても楽しかったです。と言うことで、上野の森美術館「ブータン しあわせに生きるためのヒント」に行ってきました。

 
 
 
ブータン しあわせに生きるためのヒント
上野の森美術館
5/21-7/18
 
行ってきました。面白かったです!すいません、正直、行く前まではそんなに期待していませんでした、苦笑。若冲混んでるからこっちに……くらいの感覚で行ったら、いやー、見ごたえあました。
 
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この展覧会、サブタイトルに「しあわせに生きるためのヒント」、キャッチコピーに「見るだけでしあわせになれるかも」とやたら「しあわせ」推しである。と言うのも、このブータンと言う国、国勢調査で「しあわせ」回答した人が97%を占めたという国なのです。面積は九州くらい、人口75万人というこの国にどんなしあわせのヒントがあるのか。
 
と言う事で、さてさて、見に行けば私も幸せになれるかなぁ、と言う期待の元、幸せ探しに行ったのでした……。しあわせになるぞー!(心の叫び)
 
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さて、ちょっと冷静になって、展示構成は1階部分が生活様式の展示、2階部分が仏教関連と王室関連の展示です。1階部分は撮影がOKになっています。
 
 
で、1階の展示がとても素敵でした。
 
まずはイントロダクションとしてツェチュというお祭りの紹介がありました。このお祭りのハイライトとして仮面をかぶった舞踏があるのですがその仮面が面白い。
 
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先日、日本の奇祭を外人カメラマンが撮影した展示を見ましたが、同じアジアの精神として何か繋がっている気がします。もちろんブータンは仏教がベースとなり、日本の奇祭はおそらく自然信仰や神教寄りなものが多いとは思いますが、同じ自然に生きる国民性のつながりのようなものを感じました。
 
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こいつなんか頭に髑髏の冠をしているのですがこの髑髏がかわいいのなんのって。
 
 
さて、続いて装飾品、剣、着るものなどの展示がありましたが様々な生活様式のなかにチベット仏教が色濃く影響しているようです。
 
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不思議なのはどんな時代もどんな場所でも女性と言うものはあるものを使い、工夫してアクセサリーを作るのですよね。これは本当に大昔の時代から今に至るまで、そして西洋東洋かかわらずに共通。トルコ石を使ったネックレスなどがありました。重そう。
 
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ブータンでは伝統的な服があり女性用が「キラ」、男性用が「ゴ」と言うそうです。その「キラ」の布を留める装飾品がこちらです。小さい方の鎖にある編み目のような模様はエンドレスノットと言って永遠に終わりの無い結び目です。これはチベット仏教のシンボルの一つと言うことで、生活の中に仏教の教えが浸透しているのがわかります。
 
 
そして展示のメインはブータンの織物。様々な民族衣装、女性用の「キラ」、男性用の「ゴ」の展示がありました。やはり目を惹くのは女性用のものですね。とにかくテキスタイルが綺麗。
 
 
もうね、これだけ見てれば満足です、ってくらい、もうこれで目的を果たしました、って位じっくり見ることができて楽しい。
 
 
この模様は刺繍のように見えますが刺繍のように後から縫い付けたものではなく、織る段階で色糸を織り込んで模様をつけるそうです。
 
 
そのため、物によっては日に数センチしか織ることができないとか。模様がとにかく可愛いんですよ。
 
 
はい、このテキスタイルコーナーで燃え尽きました、わたし。
 
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そしてキラやゴを着るとこんな感じです。
 
 
2階の展示は博物館などでよく見るような仏像や仏画など。
 
王室関連の展示もあり。仏像はチベット仏教なので少し普段見慣れている仏教展とは違いがあるかも。脚を崩して座る女性の仏像、ターらーが色っぽくて素敵でした。
 
そして王室、まぁ、なんというのですかね、美男美女の現王室のお二人がやたらと素敵なわけですよ。この国王様、これから近代化はしていくがとにかくゆっくりとしていかねば的な事を言っているのが凄いですよね。どんどん国を急いで繁栄せねば!として道を誤るよりもゆっくりと自分達のペースで、と言うのがわかっている感じです。
 
さらに幻の蝶「ブータンシボリアゲハ」の標本もありました。これは6月5日までの期間限定展示だそうです。
 
 
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この展覧会、もう一つの見所はイラストレーターの松尾たいこさんがアートディレクターをやっていること。展示の各所に松尾さんのイラストとブータンに伝わる名言や格言が書いてあります。こんな言葉がありました……。
 
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「善なる道は容易い、悪しき道は常に険しい」
「他人のやった行いで悟りは開けない」
「人生おいて永遠に続くものは何もないのです」
「欲望があるから、苦しみがあるのです」
「幸せになるコツは、今の自分に満足することです」
 
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はい、いろいろと耳が痛いです……何もせずにしあわせになろうなんて甘かったですね。まずは自分をちゃんと見直してみます。
 
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あ、あと、忘れてはいけないのが出口近くにあるマニ車。これは中央にある金の筒の中に経典が入っていて、一回時計回りに廻すとお経を読んだのと同じ様な効果があり幸せになれるというもの。もちろん廻しました。これで私も幸せに……(まだ他力本願)。
 
 
 

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