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ボッティチェリ展/カラヴァッジョ展

今年は日本とイタリアの国交樹立150周年と言うのもあり、イタリアに関する展覧会多いですね。しかし、同じ時期にルネサンス期前後の巨匠の展覧会が3つも開催されると言うのは嬉しい話ですね。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、カラヴァッジョがほぼ同じ時期で開催されていました(カラヴァッジョ展はまだやっています)。私は3つ全部は見ること出来ずボッティチェリ展とカラヴァッジョ展を見ました。
 
 
 

ボッティチェリ展
東京都美術館
1/16-4/3
 
いやー、ボッティチェリ展、時間かかりました。見るの早い方なのですが、無理ですね、これ見るの時間かかります。それだけじっくり見たくなる展覧会。ボッティチェリ展はボッティチェリだけではなく、その師匠のフィリッポ・リッピ、その息子でボッティチェリのライバルでも弟子でもあったフィリッピーノ・リッピ作品も含めた構成になっていました。リッピ親子の作品も良いんですよねー。
 
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ボッティチェリは男性好きだと言う噂もありまして……レオナルドもそうだと言う話もあり……カラヴァッジョやミケランジェロ(ブオナローティ)がそうなのはほぼ確実ですよね……。日本でも戦国時代の武将はそう言う人は多かったようですし、イタリアのこの時代もそうなんですかね。それとは逆にフィリッポ・リッピは修道士だったのに女の人と駆け落ちしているので女性が好きで、美人を良く描いてたとか。なのでもちろん今回の展覧会でボッティチェリ作品は素晴らしいのだが、私的には女性好きな(笑)フィリッポ・リッピの描く女の人の絵の方が好きだなぁと思ってしまい、更にはフィリッピーノ・リッピの描く女性がとても柔らかいのが見ていて良かったなぁ、と思ってしまうのでした。
 
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とは言ってもボッティチェリ展、私が好きでなくても良いものは良い。荻窪6次元で開催されたボティッチェリナイトで東京都美術館学芸員の小林明子さんの話を聞いた内容と合わせると……
 
ボッティチェリは人の描き方も良いのだが、構図が工夫されていて上手い。
 
日本で所有されている(多分)唯一のボッティチェリ作品は当時、美女として話題だった女性シモネッタの絵と言われている。
 
ヴィーナスの格好に近い仕草をしているボッティチェリが描いた男性の絵が今回の展覧会に出ている。(※このシナの作り方がBL的?!中性的な見た目だし。)
 
今回の目玉の一つ「聖母子(書物の聖母)」。服の刺繍やヴェール、子供の爪まで線描で美しくしっかりと描かれている。初来日。
 
と言うことで、本当に見て損は無い展覧会だと思いました!
 
 
 
カラヴァッジョ展
国立西洋美術館
3/1-6/12
 
さて、引き続きイタリアものです、これはまだ開催されていますね。これまた困ったことに男性好きなカラヴァッジョさん。凄い絵だというのはわかりますが好きだと思えないのはそれなのかなぁ……と。
 
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ただ本当に凄い絵だし、素晴らしい展覧会ですね。カラヴァッジョの絵が、この日本にそこそこの点数(確か11点位)が来ていて、新発見の絵まで来ているのですからね。ちなみにカラヴァッジョのフルネームの中にミケランジェロという表記があるのではじめミケランジェロ・ブオナローティと混同してしまいました。良くある名前なのかしら?天使ミカエルのイタリア名ミケーレ+天使と言う意味のアンジェロでミケランジェロになるようです。ミカエルが元だと言うことは英語で言うとマイケルなので良くある名前なのかもしれませんね。
 
性格がすこーし荒っぽかったカラヴァッジョは殺人まで犯してしまい、逃亡して様々な町を転々としているときもずっと絵を描いていたということです。全く芸術家ってのはね……(注、全ての芸術家がそうだと言うわけではありません、笑)。今回の展覧会にいろいろと騒ぎを起こした証拠の文章などが展示されているのが、今までの他の巨匠たちの展覧会には無く面白かったです。
 
それまでの絵とは違って光と影の差を劇的に表現したカラヴァッジョの絵は当時の人にはものすごく立体的な新しい表現に見えたのでしょうね。おそらくこの表現に魅せられた同じ画家達で、こぞってこの手法を絵に取り入れるフォロワー作家たちがあらわれます。カラヴァジェスキと呼ばれる作家たち、その作品も多く展示されていました。光と影、と言うとその後の時代で有名なルーベンスやレンブラント、フェルメールですら間違いなくカラヴァッジョから直接的/間接的に影響を受けていますよね。そういう文脈でも見てもこの展覧会、必見です。私は個人的にオラツィオ・ジェンティレスキの絵が好きでした。展覧会として光と影が強い絵がずっと続いていて、迫力はあるのだけどちょっと暗くて濃いなぁと思っていたところに同じ光と影の表現のなかで柔らかな色彩を出していたあの絵は目を惹きました。
 

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