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俺たちの国芳 わたしの国貞/国芳イズム

国芳繋がりな二つの展覧会の感想UPです。
 
俺たちの国芳 わたしの国貞
Bunkamura ザ・ミュージアム
 
国芳イズム―歌川国芳とその系脈 武蔵野の洋画家 悳俊彦コレクション
練馬区立美術館
 
 
 

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞
Bunkamura ザ・ミュージアム
3/19-6/5
 
最近すいません、2月3月の終わった展覧会の感想が多いですが、これはまだやっています。と言うかこれはオススメですよ。デートで見に行きたい展覧会。でもデートの相手が居ないので一人で見に行きましたが、一人でも楽しめる展覧会です、一人でもね!ええ、一人でも!
 
まずはこの展覧会、ボストン美術館所蔵とあります。これだけで美術好きにはピンと来るのが「刷りが良い!色が綺麗!」と言うこと。ここの美術館お浮世絵は物自体が良く、更に保存も良いので本当に色が綺麗に残っているのですよね。日本だと流通している浮世絵は結構表に出ているので退色していることが多い。黄色や赤、紫と言った退色しやすい色なども綺麗に出てます。それだけでも見る価値あり!
 
そして今回、兄弟弟子の二人、豪快で人気のある国芳と美人画の国貞の二人に絞った展覧会であること。国芳の奇想天外な構図や大胆で豪快な画風は当時の江戸の人達にはエンタメメディアとして熱狂的に受け入れられたのではないかと思います。そしてグラビアやブロマイドとしての浮世絵としては歌舞伎役者や有名美人を繊細に描いた国貞の絵のファンは多かったのではないでしょうか?
 
そしてその様な江戸時代のポップカルチャーとしての浮世絵を展覧会全体で表現するように今回はキャプションの表現がポップなカルチャーを扱う言葉になっています。正直ちょっとやりすぎかなー的な雰囲気もあり、アート界の人が無理してる感はありますが、ただ、間違いなくアートにそこまで関心の無い見ている若い人などはその文章を楽しんでいたみたいです。アートに詳しい人はちょっと顔しかめる軽い表現かもしれませんが、年間にいくつもある展開のうち数本はこの様なアート好き以外の人へのアプローチもあっても良いかと思います。全部が全部エンタメ要素満載になってしまうと困りますけどね。エンタメ方向にベクトルを振った展覧会もあってもいいはず。
 
国芳作品はこの後にメモする練馬美術館での展覧会と重なる部分もあります。まさにエンターテインメントと言うような楽しさを伝える画風でした。そして国貞の方はと言うと、描く女性や歌舞伎役者の艶。色気のある男や女の様がこれだけ美しい刷りで見ることが出来るのですからまさに眼福でございました。
 
この展覧会、なんと最後の部屋が写真撮影可でした。ここには国貞の作品があります。
 
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顔だけアップのものなどはまさにブロマイドと言う感じですよね。扇や団扇の形……ハッ、ジャ○ーズのメンバーの顔が入った団扇はここから……!?
 
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青だけで表現したものもありました。これはカッコいい!今のデザインとしてもこう言う表現はありではないでしょうか?また描かれている女性が美人ですよね。
 
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単身の絵や三枚組の絵。こう言う感じで何枚か組んで続きの広い構図、でも一枚一枚でも買う事もできると言うものも良くあったようですね。
 
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3つに分けたのは版のサイズなどの制限などもあったのかとは思いますが、こう言う3枚組があったらコンプリートしたくなっちゃうじゃないですか。コレクターオタク心を判っている商売ですねー。
 
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そしてとにかく色が綺麗だし、着物の模様なんかも丁寧で繊細。あとはとにかく色っぽい。
 
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着物柄だけを見て1周しても良いくらいですね。とにかくいろんな楽しみ方ができる展覧会でした。
 
 
 
国芳イズム―歌川国芳とその系脈 武蔵野の洋画家 悳俊彦コレクション
練馬区立美術館
2/19-4/10
 
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さて、同じ国芳つながりで国芳イズムの展覧会、こちらは国芳を中心にしてその弟子や影響を受けた画家などまでの展覧会です。練馬美術館、比較的するするっと見ること出来るかなぁ、と思っていたら大間違いで、これは一点一点じっくり見てしまうから時間かかったよ…… 。
 
刷りは流石に文化村の展覧会の方が綺麗ではありますが、こちらは国芳を中心にしているのでその流れと言うものや国芳の魅力を掘り下げるにはこちらの展覧会のほうが混ざらず判りやすいです。もちろんアート好きなら両方見るのが良しですが……終わってしまった展覧会ですいません!
 
猫好きな国芳の魅力、大胆な国芳の構図の魅力。批判や反体制的なものなどもあり、少してやんでぃな感じの江戸っ子の粋や気風というものをうまく表現しています。見ていて、ぜったいにどこかに一工夫入れてる様な構図や技術などがあって、この人のアイデアの豊富さに本当に驚かされます。動物、妖怪、水滸伝の英雄、時代物語にでてくるアウトロー、とにかく国芳の絵はイキイキしているのですよね。
 
後半は国芳に学んだり影響を受けた河鍋暁斎、月岡芳年、尾形月耕、小林永濯などの絵もあり、ここらも楽しかったです。
 

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