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ゆかいな若冲・めでたい大観 ― HAPPYな日本美術 ― 青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会

山種美術館「ゆかいな若冲・めでたい大観」ブロガー内覧会に参加してきました。
 
 
 
 

ゆかいな若冲・めでたい大観 ― HAPPYな日本美術 ―
山種美術館
1/3-3/6
 
青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会に参加してきました。山種美術館さま、青い日記帳のTakさん、いつもありがとうございます。
 
弐代目・青い日記帳(人気アートブログ)
 
 
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年も明けたし、なんかめでたいもの、ハッピーなもの見たいなと言うのにふさわしい展覧会でした。それも話題の若冲作品もかなり出ています。
※以下、写真はブロガー内覧会での撮影にて許可を頂いております。
 
まずはその若冲から。今回、若冲作品は11点あるそうですが、1点は山種美術館所蔵。残りの10点が個人所蔵作品で幾つかの作品は初公開物が有るという若冲ファンにとっては嬉しいことになっていました。
 
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伊藤若冲「河豚と蛙の相撲図」
つかみで迎え入れてくれるのは、ほのぼの系の河豚と蛙が相撲をしている姿。毒のあるもの同士の取り込み、と言う言うような意味も有るとか……。
 
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伊藤若冲「群鶏図」
若冲といえばニワトリ。様々な姿をした鶏たち、これは見ごたえあります。若冲の色彩豊かな鶏も良いのですが、勢いあるタッチの墨で描かれた鶏はまた素晴らしいです。
 
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伊藤若冲「群鶏図」(一部)
ニワトリ達の表情がとても豊かです。「おや?」と言う感じで振り向いたやつや、思わず見つめてしまった正面顔の鶏など。
 
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伊藤若冲「群鶏図」(一部)
ちょっと上から目線のやつもいますね。いくら描きなれてると言ってもこの筆の勢いでこれだけ様々な様相を描ききれると言うのが本当に凄い。
 
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(左)伊藤若冲「仔犬に箒図」(一部)
(右)伊藤若冲「伏見人形図」  山種美術館所蔵
他にもかわいい、滑稽な絵も若冲の絵に多いです。この白いのお餅でもお菓子でも無いですよ仔犬が丸まっている姿です。こういうアングルをどうして描こうと思ったのか本当にほほえましい。人形の絵も人形の質感を出すためにざらざらとした感じの材料で描かれています。
 
 
そして若冲と並んでタイトルにもなっているお正月めでたい要員が大観。
 
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横山大観「龍」 山種美術館所蔵
なんかイメージとして大観の作品は大きてざくっとした感じが有るのですが、いやいや、すいません、細かいところまで上手いですね。
 
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横山大観「竹」 山種美術館所蔵
この竹、墨のグラデーションだけで奥行きや空気感を描いてます。こんなに繊細だったんだ、大観!って思ってしまいました(本当に無知ですいません)。
 
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(左)横山大観「松竹梅」 山種美術館所蔵
(右)手前 横山大観「心神」 山種美術館所蔵/奥 小松均「赤富士」 山種美術館所蔵
大観の松竹梅の絵や、大観といえばな富士山もしっかりあります。
 
 
さて若冲、大観以外の方もあります。 
 
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(左)小林古径「不尽」 山種美術館所蔵
(右)小林古径「松竹梅」 山種美術館所蔵
同じモチーフでも古径の描いた富士山や松竹梅は大観とは違います。富士山が青いババロアに見えてきた……。
 
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(左)伊藤若冲「海老図」
(右)竹内栖鳳 艸影帖・色紙十二ヶ月のうち「鯛(一月)」 山種美術館所蔵
夜だったからかなんか海老や鯛が、縁起物というよりもお腹すいてきました……。美味しそう……。
 
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(左)伊藤若冲「亀図」
(右)川鍋暁斎「浦島太郎に鶴と亀」(一部)
めでたいといえば鶴や亀。若冲の筋目描きの亀。あと、暁斎がかなりまともな絵です。なんかこの亀がカッコいい。あとは撮影不可でしたが川端龍子の鶴が上手かった!
 
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(左)川合玉堂「猿」 山種美術館所蔵
(右)小林古径「猿曳」 山種美術館所蔵
正月向けの展覧会と言うのもあり、干支にまつわる動物たちの絵も沢山ありました。今年の干支、猿はまるまる一部屋で。猿回しの猿の絵はなかなか味が有る猿でした。
 
 
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(左)橋本雅邦「平安長春図」(一部) 山種美術館所蔵
(右)川合玉堂「松上双鶴」 山種美術館所蔵
今まで見た中でも動物の絵などかなりあるのですがめでたい物を集めたからか番(つがい)、まぁ、つまりはカップルや夫婦でのご登場があります。ええ、ええ、微笑ましいですね。鳥たちが幸せですよ、ええ、ええ、悔しくなんかないもの。
 
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伊藤若冲「群鶏図」(一部)
こいつらなんか見詰め合ってますよ。鳥のくせに……ええ、ええ、悔しくなんか(略)。
 
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伊藤若冲「河豚と蛙の相撲図」(一部)
なんかこいつらが抱き合っている様に見えてきました……。
 
 
と言う具合に、年明けからHappyな展覧会としてのオススメです、泣!

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コメント

はじめまして。内覧会に始めて参加しました。
目に止まったところが共通していました。

「おや?」という振り返りのニワトりには、
「何か?」という吹き出しをつけたくなりました。
正面顔のニワトリは気づきませんでしたが、
なんだか、ガンつけられているみたい・・・
最後のニワトリには、あなた、そんな立ち方する?
関節、逆に曲がってるじゃない! とツッコミ入れたり(笑)

子犬と帚は、ちゃんと見てきてなかったのですが、
これ、帚? ガウチョパンツ履いて、足広げて立ってる
ギャルが、おい、邪魔なんだよ! って
蹴飛ばそうとしているの図・・・・にしか見えません(笑)
若冲は300年後のガウチョブームを、予言していた?!

私も大観先生は、名前しかしりませんでしたが、
あの「竹」の中に広がる空気感は、絵の中に吸い込まれそうでした。

投稿: コロコロ | 2016/01/21 13:17

たびたびすみません。
ニワトリの足、逆向きになるみたいでした。

https://www.google.co.jp/search?q=%E9%B6%8F&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiqvdKalLrKAhVFlZQKHXpRCucQ_AUIBygB&biw=973&bih=540

さすが、若冲様でした。

投稿: コロコロ | 2016/01/21 14:24

​コロコロさま
コメントありがとうございます。あの内覧会のときにいらっしゃったのですね。本当に若冲はニワトリを良く見ている。あんなに沢山のタイプの鶏を墨でさらっと描くこと出来るのは凄いと思いました。仔犬と箒も面白いですよね。確かに腰の細いお嬢さんが蹴飛ばしてるようにも見える、笑。

投稿: KIN | 2016/01/21 17:29

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