久隅守景 親しきものへのまなざし/金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-
狩野派を学んだ人の展覧会と、琳派の展覧会(曜変天目
茶碗付き)と。
茶碗付き)と。
逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし
サントリー美術館
金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-
静嘉堂文庫美術館
逆境の絵師
久隅守景 親しきものへのまなざし
サントリー美術館
10/10-11/29
いやー、なんて言うか。
展覧会云々と言うよりもこの方、苦労人なんですよ、それ
も自分が、と言うよりも周りが、笑。あー、大変。
も自分が、と言うよりも周りが、笑。あー、大変。
狩野探幽に師事した久隅守景。探幽門下四天王の一人
と呼ばれる。※この設定、バトルもの漫画みたい。
と呼ばれる。※この設定、バトルもの漫画みたい。
探幽の姪と結婚、二人の子供を授かり、子供(娘、息子)
二人共探幽門下の絵師となる。
二人共探幽門下の絵師となる。
と・こ・ろ・が、
娘・清原雪信は同じ探幽門下の男性と駆け落ち。
息子・彦十郎は諍いを起こし佐渡へ島流し。
結局、探幽のところに居られなくなり探幽門下から離脱、
金沢へ。
金沢へ。
えーっと、展覧会の話とか作品の話とか全くしてません
けどね、なんかこの人生が印象に残ってて……。
けどね、なんかこの人生が印象に残ってて……。
こんな大変な人生なのに描く絵は結構のんびりした感じ
です。狩野派なのにピリッとしてない!と言う所ですが、
見ていて落ち着く庶民派の絵、と言う感じですね。
です。狩野派なのにピリッとしてない!と言う所ですが、
見ていて落ち着く庶民派の絵、と言う感じですね。
ええ、がんばれよ、守景サン……。
金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-
静嘉堂文庫美術館
10/31-12/23
設備系工事をしていた静嘉堂文庫美術館。
リニューアルオープン展覧会が琳派イヤーの琳派展。
リニューアルオープン展覧会が琳派イヤーの琳派展。
国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化
財 尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」も修理から戻ってきたの
でそれを出します。さらに国宝「曜変天目(稲葉天目)」、
財 尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」も修理から戻ってきたの
でそれを出します。さらに国宝「曜変天目(稲葉天目)」、
重文「油滴天目」も一緒に出しちゃおうと言う大盤振る
舞いな展示になっていました。
舞いな展示になっていました。
ちなみに「住之江蒔絵硯箱」は11/25からの後期展示だっ
たので私は見ていないです。
たので私は見ていないです。
今年の某展と併せると、3点しかないという曜変天目の
うち2点が東京で1年のうちに見る事が出来るという贅沢。
うち2点が東京で1年のうちに見る事が出来るという贅沢。
なんと「曜変天目(稲葉天目)」、「油滴天目」はラウンジ
の日の光の下で見るのです。直火!(火じゃない、笑)
改めてみると、今までキラキラ過ぎて個人的にイマイチな
稲葉天目でしたが、日光の下だとそこまで派手ではなく、
結構抑えた感じがイイな、と思いました。まぁ、個人的な
趣味としては渋い油滴天目が間違いなく好きですけど。
私はちょうど夕暮れ時に行きました。斜めに入ってくる光
で見る曜変天目も良かったです。
琳派系作品は酒井抱一「波図屏風」が圧巻です、やはり。
鈴木其一「雪月花三美人図」も良いですね。
好きだったのは酒井抱一「絵手鑑」。抱一は他の狩野派
や円山四条派などの技法も学んでいたのですね。
シンプルに描いた富士や、蛙やめだか等の軽いタッチの
絵が良かった!
や円山四条派などの技法も学んでいたのですね。
シンプルに描いた富士や、蛙やめだか等の軽いタッチの
絵が良かった!
ところで酒井抱一の狂名が尻焼猿人って……。
同じ時代の琳派周辺作品も結構あって、野々村仁清の
焼物や谷文晁などの作品も見ることが出来ます。
焼物や谷文晁などの作品も見ることが出来ます。
そして寛永の三筆、全員の書を見ることが出来るです。
本阿弥光悦、松花堂昭乗、近衛信尹の三人を比べること
が出来るなんて!
が出来るなんて!
建物の向こうに夕焼けがある図。
建物からも富士山が見えますが、二子玉川の川べりで見た
夕焼けを背景にした富士山。
月(左上)富士山(右下)が一緒に見えました。
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