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没後20年 ルーシー・リー展

千葉市美術館、ルーシー・リー展に行って来ました。
前の国立新美術館でのルーシー・リー展が2010年。
少し前だと思っていたらそんな前だったとは!
今回はその時の展覧会の姉妹展的な内容で展示品も
それほど同じものは無いと言う事で、器好きは見て損は
無し、な展覧会でした!
 
 
 
没後20年 ルーシー・リー展
千葉市美術館
7/7-8/30
 
先日まで茨城の笠間でやっていたこの展覧会、ようやく千葉
まで来てくれました。この後、姫路、郡山、静岡と廻ります。
千葉で見る機会を頂きました。
※写真は主催者に許可を得て撮影しています。
 
ルーシー・リーと言えば、あの色鮮やかで繊細な形の器たち。
これぞ、私たちが思うところのルーシー・リーと言うのがこの
様な器でしょうか。 #俺たちの(思うところの)ルーシーリー
とハッシュタグをつけてつぶやきたくなる、と仲間内でも
話題に。
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《ピンク線文鉢》
1980年頃 個人蔵
《線文円筒花器》
1968年頃 個人蔵
 
あとは、前の展覧会でも話題になった陶器やガラスのボタン。
これ本当に見に行った女子たちが口を揃えて、良い、と話題
にしていました。今回もちゃんとおさえてます。それも入って
すぐ、正面に展示されています。計算されています、笑。
女子を誘ってデートで行っても、このコーナーさえあれば……
うん、大丈夫!
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《陶製ボタン、ガラス製ボタン、イヤリング、ブローチ(ビミニ社)》
1940年代 個人蔵
 
さて、今回の展覧会、ルーシー・リーが学生の時の作品など
も出ています。日本では初公開。形はまだ普遍的なものが
ベースになっていますが色がきれいですね。
20150707_18_18_12
《青釉鉢、赤釉鉢》
1926年 オーストリア応用美術・現代美術館
 
今回の展示、普段は巻物や掛け軸などを展示するケースに
器が展示されています。美術館の方が「笠間の展示では(笠間
は陶芸専門の美術館なので)良い展示ケースを使っていて…」
と羨ましそう(笑)に言っていましたが、こちらの展示もなかなか。
20150707_18_45_34
 
結構、地味と言うか抑え目なデザインの器もあります。初期の
頃、時代の流行であったバーナード・リーチの作風からの影響
、 自分の作風に自信を持つきっかになったハンス・コパーとの
共同作業など色々な作風の流れを確認出来ます。
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《白釉鉢》
1950年代 公益財団法人 北野美術館
《茶釉線文手付皿、茶釉ミルクピッチャー》
1958年頃 個人蔵
 
今、日本で活躍している若手工芸家さんたちが何らかの形で
多分ルーシー・リーに影響を受けているんだなぁ、と改めて
思いました。
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《白釉鉢》
1980年頃 個人蔵
《白釉線文鉢》
1958年頃 個人蔵
 
あと、ここら辺の器は本当に欲しい、欲しかった!これでお酒
を飲みたい!これを食卓に置きたい!
ちょっと前に見た乾山展でも同じでしたが、器の展覧会は
自分が欲しい器があるかどうかと言うので、好きさが変わり
ますね。最近の陶芸家の作品などが好きだと言うのもあり、
その源流とも言えるルーシーの器……そりゃ、欲しい!
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《ピンク文鉢》
1975年頃 個人蔵
《白釉小鉢、青釉小鉢、点文小鉢、緑釉小鉢、朱釉小鉢、線文小鉢》
1957年頃、1960年頃、1965年頃 個人蔵
 
ここら辺のかわいい感じの器もイイですね。
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《丸文椀、茶釉線文鉢》
1960年頃 個人蔵
《線文花器、ピンク線文鉢》
1975年頃 個人蔵、1970年代後期 東京国立近代美術館
 
こういうシンプルさの、可愛いんだけどかっこよい的なセンス
が凄くいいです。
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《ピンク線文鉢》
1972年頃 個人蔵
 
後はやはり「色」が素晴らしくいいですよね、ルーシーリーの
釉薬へのこだわりなのでしょうか?とにかく発色が美しい。
青や緑
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《青釉鉢》
1970年頃 個人蔵
《緑釉鉢》
1980年頃 個人蔵
 
黄色やピンク
これらの色と形、ルーシー・リー様式とでもいう様なシンプル
で繊細なモダンな器。
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《黄釉鉢》
1972年頃 個人蔵
《ピンク線文小鉢、ピンク線文鉢》
1978年頃 個人蔵
 
この様なブロンズや色の無い様な器にもルーシー・リーらしさ
が見えてきます。
細くて高い高台へのこだわりも。
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《ブロンズ釉白線文鉢》
1982年頃 個人蔵
《線文鉢》
1975年頃 個人蔵
 
対称さを少しどこかゆがめた皿や花器などため息もの。
流行や古代などの様々な様式を取り込んで昇華させた
ルーシー・リーと言う形のようです。
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《スパイラル文花器》
1980年頃 個人蔵
 
今回の展覧会で私が一番好きだったものはこの器。
繊細な形に落ち着いた外側の風味と、洒落た内側の模様
がすごいイイ。
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《線文大鉢》
1958年頃 イセ文化基金
 
今回、美術館の一部でなんと撮影コーナーがあります。
ルーシー・リーと一緒に彼女のアトリエで過ごすことの出来る
ような写真を撮る事が出来ます。
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モノクロモードで撮るとそれっぽいという事で試しに。
写真左が成功例(モデルは知人に依頼しました)。
写真右はルーシーに絡んでいる浪花商人になってしまった例。
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ビル11Fに入っているレストランかぼちゃわいん 美術館店
ではルーシー・リーがお客様へのおもてなしに良く作ったと
いうルーシー・リー流ザッハトルテを参考にしたケーキが
出ていました。小麦粉の代わりにナッツの粉を使ったチョコ
レートケーキ。展覧会と一緒に是非に。
いやー、ルーシー・リー展、色々と楽しめます。
20150707_19_14_27
 
 
 
辰野登恵子がいた時代
千葉市美術館
7/7-8/30
最後のコーナーで千葉市美のコレクションを中心にした
展示をしていました。

現代アートのコレクション、それもこんなに大きな作品を
持っていたのですね。(浮世絵等のイメージが強かった)
 

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