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「ミュージアムカフェ マガジン」イベントvol.1 19世紀フランス美術の流れを知ると、絵画がぐっと近くなる!

「ミュージアムカフェ マガジン」イベントvol.1
19世紀フランス美術の流れを知ると、絵画がぐっと近くなる!
のトークショーを聞いてきました。

まさにタイトル通り、このイベントの話を聞くと、美術鑑賞が
ぐっと近くなる様なトーク内容でした。

 

「ミュージアムカフェ マガジン」イベントvol.1
19世紀フランス美術の流れを知ると、絵画がぐっと近くなる!
http://www.museum-cafe.com/mcm_event001
ブリヂストン美術館 1階ホール
2月25日 19:00~20:30

アート関連のフリーマガジン「ミュージアムカフェ マガジン」
のイベントに参加してきました。
美術ジャーナリストの藤原えりみさんがゲストスピーカー、
編集者の鈴木芳雄さんが聞き手のトークイベントです。
なんと無料(事前予約制)のイベントでした!

ミュージアムカフェマガジン最新号ブリヂストン美術館
『ベスト・オブ・ザ・ベスト展』の特集。その前の号で紹介して
いる東京都美術館『新印象派 ― 光と色のドラマ』を絡め
その二つの展覧会に出ている作品をベースに印象派を
中心とした西洋美術を体系的に解説して頂けるトークです。

Img_3160

フリーマガジン『ミュージアムカフェマガジン』は各美術館などに
置いてあります。時期によっては無くなってしまう館もあるので
見つけたらツイッターなどでで「ここにあったよ」とつぶやいて
ください、是非にハッシュタグをつけて、とのこと。
(ハッシュタグ #ミュージアムカフェマガジン)

さて、トークの内容はというと・・・

バルビゾン派から印象派へ、そしてポスト印象派。点描を描いた
新印象派。そこから様々につながっていく象徴主義/キュビズム/
フォービズム/抽象主義/新造形主義。
この様な美術品を体系整理して観る事ってなかなかないので、
本当に判りやすかった。
実際に見た(今、見る事の出来る)作品で説明してくれるので凄く
解りやすかったです。ああ、あれとあれが繋がっていたんだ、と。

003

話の章だては以下の通り
・バルビゾン派とレアリズム
・筆触分割から点描主義へ
・自然の光から絵画の光へ
・印象派から象徴主義へ
・新印象派からフォービズムへ
・新印象派から新造形主義へ
・印象派から抽象絵画へ

印象派は決してメインストリームではなくアカデミズムへの対抗
として出てきたマイナーな派だった。印象派の筆蝕主義が進み
物の「形」が無くなって行く。
そこから発し、新印象などで自然光から解き放たれ、平面化して
いく。絵画として成り立てば自然である必要はない。

観たものを頭の中で再構築し夜の表現を描くゴッホやリュス。
夜の景色を描くという事が当時画期的だった。

自然より理想の世界を追うナビ派、古代ギリシアのユートピアへ
繋がったフォーヴィスム。

印象派に影響を受けながら逆に形にこだわっていったセザンヌや
物を抽象化し更に物に戻ったキュビズム、水平垂直までたどり
着いた新造形主義、リズムを表現した抽象絵画。

ルノワールは絵を描いて食べて行かなければいかなかったので
肖像画も上手く、モネはそんな必要もなく人に興味が無かった
ので風景画ばかりなのでは?とか、スーラがコツコツとあんな
に大きな絵(グランドジャッド島・・・)を点描で埋めていけ
ば、そりゃあ早死にするよね、とか。

などなど・・・。

001

えりみさんが流れる様に説明して、合間合間に時々脱線していく
鈴木さんの話が挟まるという形で90分終わりました。面白かった。

実際にこの流れをベストオブベスト展で一通り追う事が出来て、
更に新印象展、ワシントンナショナルギャラリー展、ルーヴル
美術館展なども含めて「今」まとめてみる事が出来るのは凄い。

ちょっとこの流れを頭に入れて、ブリヂストン美術館、東京都
美術館、三菱一号館美術館、国立新美術館と廻って美術展を
見ると、違う観点で観る事が出来そうです。

 

室町から江戸時代あたりまでの日本美術の流派のこう言う話
も聞いてみたいな・・・。

狩野派、土佐派、円山・四条派、琳派あたりの繋がりや対立
とか・・・。

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