隈研吾「水/ガラス」
熱海(MOA美術館目的)へ皆で遊びに行ってきました。
その際に前のエントリで書いたブルーノ・タウト「熱海の家」、
そしてその隣にある隈研吾設計「水/ガラス」を見て来ました。
という事で「水/ガラス」エントリです。
ATAMI海峯楼(隈研吾「水/ガラス」)
http://kkaa.co.jp/works/architecture/water-glass/
http://www.atamikaihourou.jp/gallery/
こちらは元々企業のゲストハウスとして使われていたのです
が今は4部屋だけの旅館としての営業をしております。
高級旅館「ATAMI海峯楼」
http://www.atamikaihourou.jp/
特に一般公開している訳ではありませんが、問い合わせを
すれば空いている時間なら中を見せて頂けます。
チャックアウト後、次の用意の前までという事で13時前後が
一番見学しても大丈夫な時間という感じでした。
私たちが行ったときは係の方がご案内してくれ、宿泊部屋
もお客さんが泊まっている一部屋以外の三部屋も見せて
頂けました。
まずはここですよね・・・建物の3階部分になります。
※ちなみにエントランスは2階部分から入ります。
ガラスのウォーターバルコニー。部屋の向こうは海景色。
この部屋と外を区切るのはガラスの壁と水の縁側。
透明なガラス、そして水の縁側によって境界を気にし無い
様にしているこの部分は設計者の隈研吾さんのタウトへ
のオマージュだという事です。隣にあるタウト設計の家、
熱海の家(旧日向別邸)を意識した上での設計です。
このフロアにある客室は下のフロアの客室より広い一つ
ランク上のもの、ラグジュアリースイートが二部屋。
かなりゆったり、そして景色も素晴らしかったです。
ここに泊まればガラスのウォーターバルコニーで食事を
する事もできるようです。
ワンフロア下の2階部分(エントランス部分)にある部屋は
二部屋あって和室一つと洋室一つ。こちらも素敵な部屋。
2階部分にはダイニングがあり、千住博さんの絵などが
飾ってありました。階段部分にワイヤーでの縁切り。
1階部分に大広間とお風呂。大広間には狩野派の
故徳力富吉郎氏の金襖。
その奥には狩野智宏氏のガラスオブジェ。
これは隣のタウト設計の家と併せて必見ですね。
ただ、旅館営業をしているのでいきなり行っても見る事
が出来ないこともあると思います。見る事が出来る時間
も限定されていますので、事前に確認をしてみて下さい。
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コメント
海峯楼、見学することができるのですね。
何人かで、計画ができないかなと思ったことがあるのですが、
団体は無理だろうと諦めてました。
旧日向別邸も4回ほど訪れました。
隈研吾氏は、海峯楼をブルーノタウトのオマージュとして建てたと言われていますが、
素朴な疑問として本当なんだろうか・・・・と思いながら、
泊まってみました。
オマージュと言いながら対抗では?(笑)
コンセプトを拝借しつつ、完全に超えていると感じました。
旧日向別邸の宙に浮く階段、えっ? って感じで大げさすぎ~って(笑)
投稿: コロコロ | 2016/01/21 14:00
コロコロさま
こちらにもコメントありがとうございます。確かにオマージュはオマージュとしても、そこそこ対抗意識燃やしてたかもしれませんね。見学はお客様チェックアウト後で空いている部屋と共用部のみ、と言う条件で出来ました。連泊状況などにも寄るとは思います。電話で聞いたらとても親切な対応してくれました。泊まったことがあるとはうらやましい。一度泊まってみたいです。
投稿: KIN | 2016/01/21 17:31