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輝ける金と銀 ―琳派から加山又造まで―

山種美術館に「輝ける金と銀」を見に行ってきました。
結構ギリギリな駆け込みになってしまった・・・。
今回の展覧会の試みはとても良かったです!
もっと早く見に来るべきだった・・・。

 

輝ける金と銀 ―琳派から加山又造まで―
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
山種美術館(恵比寿)
9/23-11/16 月休

日本美術で取り扱われていた金、そして銀。
琳派はもちろんの事、そこから影響を受けたり発展してきた
近代・現代の日本画までを紹介してます。

Img_8717

古くは金がちりばめられている料紙を使った和歌などの作品。

琳派だと俵屋宗達+本阿弥光悦の組みあわせ。
金や銀の名手ともいえる酒井抱一や鈴木其一。
大胆な横山大観や琳派を新たに展開させた加山又造。
演出として金銀などを使う奥村土牛や速水御舟。

その様なラインナップとなるわけですが・・・

今回の試みで面白いのが金や銀の材料などにも目をつけ解説
したり、実際のサンプルを作って見せているところ。

金箔から銀箔、その道具などを展示しているケースもありました。

一番面白かったのは時間が経つと黒く酸化してしまう銀で描かれ
ていた絵が当時どうみえていたかを再現したサンプル。

俵屋宗達(絵)・本阿弥光悦(書)の《四季草花下絵和歌短冊帖》。
飛び立つ鳥の模様が今では黒くなって見えています。
それが銀だったらどう見えていたか。上に描かれている文字が
良く見え、そして鳥の模様が視点の角度によって見えたり見え
なかったりする面白さ。和歌の台紙としてグッと面白くなってます。

そして鈴木其一《芒野図屏風》。これがまた凄い。
今ではススキは黒い濃淡で描かれているように見えます。
ところが薄い黒は銀で、濃い黒は墨で描かれていると言うのです。
後の黒く酸化しているのを見越してこうしたのかもしれません。
銀と黒のコントラストで月の光を反射して輝いている様を表現して
いるのかもしれません。(銀は月の光を表現している事が多い)。
その再現サンプルも面白かったです。

この時代の屏風などは銀で描かれているものも今では黒くなって
いるものがほとんど。それを頭の中で変換したりして「これが銀
だったら凄いよね」などと知った顔して話したりしてましたが、こう
再現したものを見ると、頭の中の変換じゃだめだな、と思いました。

この試み、本当に良かったです。

 

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