« ウィレム・デ・クーニング展「ナイトアートクルーズ 」 | トップページ | 吉田ユニ展 "IMAGINATOMY" »

内藤礼 信の感情、アーキテクツ/1933/Shirokane:東京都庭園美術館リニューアル(追記あり)

東京都庭園美術館、長いリニューアル期間を経た後の
展覧会
「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」
「内藤礼 信の感情」
を見てきました。
 

リニューアルオープンでこの場所で内藤礼さんを持ってくる
なんて、もう私的には素晴らしい!と言うしかありません。

まぁ、内藤さんの作品への個人的な思いは除けても思い
切った展覧会だったとおもいます。

本館を見せる展覧会「アーキテクツ/1933/Shirokane」と
新館を中心にしながらも本館とつなぐ「内藤礼 信の感情」
の二本立ての構成になっています。
本館の方は平日は写真撮影がOKとのこと。

内藤礼 信の感情
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/141122-1225_naito.html
東京都庭園美術館 新館ギャラリー1および本館
11/22-12/25

アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/141122-1225_architects.html
東京都庭園美術館 本館
11/22-12/25

------------------------------------------------------
追記です。それもこんなエントリーの頭に・・・笑。
二回目に行ってきました。どうしても空いているときに
新館の内藤礼さんの作品を見たかったのです。夕方は
結構空いていて、最後にはなんと場内に係員さんと私
だけの時間もありました。

いや、本当に混んでる時と空いているとき、全くイメージ
が違います。この空間、この作品。
前見た時は、まぁ、内藤さんらしいけど、この系の作品
はそれほど好きでもなく・・・くらいに思っていたのですが
すいません、間違ってました!人の少ない時に見たこの
作品たちは、もう・・・泣きそうになりました!凄いイイ。

やっぱり内藤さんの世界は好きです。

以下、明るい日差しで撮ったいくつか。

20141209_16_26_35新館

20141209_16_25_46杉本博司さんのガラス。

20141209_16_22_35内藤さんの帽子(+ペリカン)

20141209_16_47_18ペリカンを見る「ひと」
 

追記終わり。これ以降は前に書いたブログエントリです。
------------------------------------------------------

Img_9449

久々の庭園美術館、建築好きにはたまらない建物です。

Img_9450

入口で待っていてくれるのは相変わらず美しいラリックの造形。

Img_9453

本館は建物の修復の説明やそれを元にしながらもどうやって
この建物が造られていったか、見どころ、収蔵品などを見せる
展示になっています。

ラパンの絵を壁紙にした部屋も今回は公開しています。

Img_9461

この部屋にはラパンのサインがあるのですよね。

Img_9460

そして・・・この部屋でまず見つけました、一体め。
内藤礼さんの「ひと」。本館内のあちこちにこの子たちが
います。鏡とかガラスが好きなようです。自分の姿を見て
何を思っているのか?

Img_9463

このラパンの香水塔も分解されて綺麗になりました。

Img_9465

こちらの大きなロビーにも「ひと」。

Img_9467

さて、本館2Fの前に新館を見に行きました。
設計は久米設計で、杉本博司氏がアドヴァイザーで
参加しています。
若手建築家のI氏が関わっていると言う話も聞いたのですが・・・
調べてもどうも裏が取れないので、今の所は伏せておきます。

Img_9527

ホワイトキューブの大きな展示室一つとホール的な使い方を
する様な部屋がもう一つありました。天井は波打つかまぼこ
形のコンクリ天井です。

Img_9486

そして本館と新館をつなぐところにあるガラスは杉本博司氏が
三保谷硝子と作った波打つガラス。

Img_9496

昼の光で影が出来ると蝶やハートマークなどにも見えるそう
です。凝ってます。

Img_9543

そして内藤礼さんの展示、こちらは「color beginning」と言う
作品がメインになっています。今までにもギャラリー小柳や
資生堂ギャラリーでも「color beginning」を見てきましたが
2点程度でなく、ここまで多くの「color beginning」が並ぶ姿
はまるでロスコルームの様な存在でいて、しかし、全く逆の
展開を目指している様にも見えます。

何かで見たのですがまさに「気配」を描く作品です。
じっくりと見ていくと、そこに描かれた気配が色の深さとなっ
て浮かび上がってくる。それほどじっくり見ないと色が浮か
び上がってこない、そんな作品です。

空いているときにこの空間を独り占めしたいな・・・。

さて、本館の2Fに戻ることにします。

基本、ここはいつも照明やラジエターのデザインなんかを
楽しんでいるのがいつもです。こんな感じで。

Img_9455 Img_9473

ところが今回はそこに内藤礼さんの作品を探すと言う要素
が加わりました。

部屋の隅で鏡を見つめている「ひと」。
部屋の真ん中でポツンと立ち止まっている「ひと」。
(この子は見つけにくかった。唯一、鏡やガラスと関係ないし。)

Img_9532 Img_9533

あちらこちらに、それがここに住んでいた過去の人たちの
記憶なのではないか?記憶を覗きこんでいるのではないか?
と言う形で隠れては出てくる「ひと」。彼らは自分の姿を通し
何を見ているのでしょうか?

Img_9516 Img_9517

 

今回のリニューアルで本館は修復、復元されていますが、
各部屋の柄物クロスが一部屋が柄も含めて復元されていま
した(写真左)。他の部屋は美術館として使いやすいように
単色でまとめているそうです(元の柄を併せて展示)。

Img_9535 Img_9515

ただし、こだわりの端部紐納めは相変わらずです。

Img_9534

そして北側のお部屋。今まで展示のためにふさがっていた窓や
床が元の姿に。とても開放的です。その窓には帽子をかぶった
「ひと」。その「ひと」が見る先には池のある中庭、池の縁にいる
ペンギンの置物。

Img_9518 Img_9546

実はこのペンギン、内藤礼さんの作品である「帽子」を
かぶっています。この中庭も前はあまり見る事出来ず
今回こうなっていたんだ、と新たに気づきました。

Img_9547

他にも今までおーうんにされていなかったエリアの部屋を
ウェルカムルームと名付け、ワークショップなどの体験を
する部屋として使っていました。

今回のリニューアルをより楽しむためのアプリも作ったと
言う事です。建築めぐり用のツールですね。建築ファンは
これで予習するか復習するか

東京都庭園美術館公式アプリ
http://www.teien-art-museum.ne.jp/app/

 

さて、今回の内藤礼展の図録、特に「color beginning」が
色に関してはとてもシビア。なと言っても「気配」が映ら
ないと判らない様な作品です。もちろん実際には現地に
行ってみるしかないのですが、少しでもそれに近づけよう
としてこだわったのがこの図録です。

Img_9667

写真は畠山直哉さん、デザインが祖父江慎さん。祖父江さん
がこだわったのが色の再現でツイッターで言っていたのです
が廣済堂のドーナツドットと言う技術を使って色の階層表現
をより深く出しているそうです。立体感や色のなめらかさが
素晴らしいです。

また、内藤礼さんの映画を作成中と言う事で、来年夏の上映
に向けてクラウドファンディングで資金募集中とのこと。
中村佑子監督が内藤礼さんと向き合い2年かけて撮影したもの。
それも内藤さんにカメラを向けずに撮るドキュメンタリー。
豊島美術館《母型》を中心に展開される《母型》を体験する5人
の女性たちの映像・・・
見たいです。

映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』公式サイト
http://aekanaru-movie.com/

映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』クラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/aekanaru

 

内藤礼さん情報はまだまだあって1986年から2014年の間の
作品をまとめた作品集が出るそうです。2015年春刊行予定。
これも必見ですね。

最後に出口で見かけたたぬき。こんな街中にも狸がいるの
ですね・・・隣が森の植物園というのもあるのでしょうね。
Img_9542

|

« ウィレム・デ・クーニング展「ナイトアートクルーズ 」 | トップページ | 吉田ユニ展 "IMAGINATOMY" »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38654/60711152

この記事へのトラックバック一覧です: 内藤礼 信の感情、アーキテクツ/1933/Shirokane:東京都庭園美術館リニューアル(追記あり):

« ウィレム・デ・クーニング展「ナイトアートクルーズ 」 | トップページ | 吉田ユニ展 "IMAGINATOMY" »