大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち/岡田美術館
さて、箱根アートツアー2軒目は初の岡田美術館。
見た展覧会は
「大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち」です。
あとは、こちらは日本美術好きの私としてはコレクション展も見逃せません。
初めて来た岡田美術館。実はかなり楽しみにしてました。
琳派とか日本美術好きな私好みの作品が多いと聞いてて。
なんと、こちらでも館の方にご案内いただきました。
※館内の撮影は許可を得て撮影しております。
エントランスからして風神雷神ですよ。これは応挙バージョン
をモチーフにして現代の作家さんがアレンジをした作品です。
ちなみに上の建物の外から撮影した写真ですが・・・
ちょうどこのあたりに足湯があるのです。美術館を使う人は
ここを無料で使うことできます。足湯だけ入りに来るのも可。
足湯カフェと言う名称で近くのカフェメニューから注文も可。
ソフトクリームやコーヒーフロートを食べながら眺める風神
雷神ですよ。
え?何を楽しみに来たんだって?
いやー、でも足湯いいですよ!
さて、ようやく展示に移ります。今回の企画展、
大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち
速水御舟「木蓮」 久々の公開
http://www.okada-museum.com/exhibition/
岡田美術館
10/4-2015/3/31
さてまずは企画展です。
※写真は許可を得て撮影しております。
日本美術院の画家たちの作品展示。
橋本雅邦・菱田春草・下村観山・川合玉堂・小茂田青樹・
小林古径・前田青邨・小倉遊亀などなど・・・。
こちらの照明を落とした展示室に金屏風が映えます。
浮かび上がってくる様に見える金屏風。
昔、今の様に明るくなかった夜にはこんな感じで浮かび
上がって見えたのではないでしょうか?
玉堂の金屏風などは見どころですね。
掛け軸も少し斜めに展示されていて、工夫されていますね。
春草、観山あたりの作品は数も多く見ごたえあり。
岡田美術館に新たに収蔵された速水御舟「木蓮(春園麗華)」
も34年ぶりの公開。
御舟、初の個展の時に代表作「炎舞」(山種美術館)とともに
展示されたこともあるという。
墨一色なのに見ていると花に色が見えてきそうな、また手前
の花と枝などで描き方を変えていて不思議な奥行き感があり
、実際にはあり得無さそうな正解なのに写実的だと言う世界。
こちらの美術館では音声ガイドなどが無い分、タッチパネル
で幾つかの作品についての解説があります。
拡大画像などもあり、ゆっくり見たいです。
同じモチーフを幾つかの作家が描いた絵を並べてみたり
あと、今回は箱書きも展示されていました。普段なかなか見る
機会無いのでこちらも興味深く。
展示自体は5Fフロアあり、今回は4Fが上記企画展です。横山
大観「霊峰一文字」は縦1m、長さ9mくらいあるので4Fのケース
にはおさまらず・・・別フロアでの展示になってます。
残りのフロアは常設コレクション展で、中国・韓国のやきものや
日本の絵画、やきもの、漆、仏像などの展示があります。
日本のやきものは居ろ鍋島などが多かったですね。
あと、日本の絵画好きな人にはかなりたまらない品が多かった
です。琳派系好きな私としては会場内で「おお、抱一カッコいい
なー」とつぶやき続けてました・・・(館の方に余計な心遣いを
させてしまい・・・申し訳ありませんでした、いい大人なのに・・・)。
でも、秋は琳派の絵がイイですよね!(季節に併せて展示変え
もしているそうです)
また、こちら、建物の裏側に日本庭園があります。
少し散歩に行ったら足湯などに使われている温泉が出ている
ところなどあり、他にも90度の源泉を冷ますしくみなどもあり。
箱根らしいです。
そして昭和初期の日本家屋を改装したと言うお食事処「開化亭」
もあります。
箱根の塔之澤で有名な鯛めし弁当を注文出来たり、うどんなどを
食べることが出来ます。それも日本庭園を眺めながら。
内装自体は新しく手を入れているところも多いですが昭和
のころの歪んだガラスなどをそのまま使っていたりもします。
床の間の掛け軸・・・かと思ったら、絵があるところには
日本庭園の景色が見えるくりぬきが!本来、絵のある
ところに借景として景色を見せてしまう遊び心。
と、初の岡田美術館を堪能してきました。
開化亭はまだそれほど周囲に知られていないからかまだ穴場と
して雰囲気良くご飯食べるのにちょうどいいかもしれません。
小涌園のすぐ横にあるお食事処としても便利ですね。
まだ紅葉にははやい時期でしたが道もそこそこ混んでいたので
早めに帰路に向かいました。他の美術館とか仙石原のススキと
か見る事出来ず残念。
朝に予約しておいた竹いちのすり身団子は忘れずにゲットして
小田原で刺身食べて、ロマンスカーで帰宅です。箱根イイな。
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