超絶技巧!明治工芸の粋
三井記念美術館で「超絶技巧!明治工芸の粋」を見てきました。
ブログやSNSで告知できる人を集めたWEB特別鑑賞会に参加
してきました。
超絶技巧!明治工芸の粋 ―村田コレクション一挙公開―
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
三井記念美術館
4/19-7/13
今回のWEB特別鑑賞会、展覧会監修者の山下裕二先生がなんと
解説してくれるというもの。これは贅沢です。
いきなり並河靖之から始まるというのも贅沢です。(下の写真左)
また下の写真右の花瓶はアールヌーボー様式に影響を受けた
もの。日本様式に影響を受けたアールヌーボーにさらに影響を
受けた日本の技巧、と言う構図ですね。
この伊勢海老、象牙彫の自在ものらしいです・・・凄い。
個人的に一番好きだったのが下の写真左、蓮の葉に蛙が登るその
瞬間を捉えたお皿、写真右の鳩の香炉も良かった。
両方とも正阿弥勝義さんの金工作品。この方の作品好きです。
単眼鏡が欲しくなるこの展覧会。その最たるものが下の写真左の
お椀です。内側にびっしり描いてあるのはなんと蝶。細かすぎて
パッと見は蝶だと判りません。そして本物に似過ぎて本物をここに
置いても判らないのでは?のタケノコ。これも象牙彫りです。
このタケノコがあれに見えるだのなんだのと会場内(一部で)話題
になりましたが・・・。
刺繍物も本当に超絶!
そして中ほどの部屋が一つの山場です。
ワンコーナーが並河靖之祭り!と言う具合の状態。
そして中央に位置するのが通称「八百屋コーナー」。
先ほどのたけのこを彫った作者、安藤緑山作品が並びます。
絶対に本物と入れ替えても判らない技巧。虫食いや皮が剥けた
具合などまで再現。椎茸にはカタツムリまで・・・。
ここにも蝶を細かく描いたお椀がありました。
葉と虫の香炉、これも好きだったな。
後半の展示には木彫や牙彫などの名作が。
印籠も良かったです。私の一押しは柴田是真のこれ。
と思ったら柴田是真祭りが最後の部屋にありました。
この部屋にも蝶ものありましたね。
この部屋は薩摩焼も見ごたえあり。
いや、日本人じゃなきゃこんな変質的(褒め言葉です!)な
超絶技巧な作品は作らないのでは?と言うビックリ作品が
沢山並ぶ展覧会でした。満足です!
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