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江戸の狩野派 ―優美への革新

出光美術館、「江戸の狩野派」です。

 

江戸の狩野派 ―優美への革新
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/
出光美術館
11月12日から12月15日

Index_ph005

日本絵画史上の最大画派、狩野派。
その中でも江戸狩野に焦点をあてた展覧会。
徳川の世になり江戸に本拠地を移した狩野派が江戸狩野です。
ちなみに京都に残ったのが京狩野でこちらは今年京都で展覧会
があった山楽・山雪が有名ですね。

そして江戸狩野と言えば・・・狩野探幽です。
狩野派では永徳に次ぐ有名人では無いでしょうか?
そして、豪華絢爛で、ある意味濃い狩野派の画風の中に余白を
生かした優美・瀟洒な様式を持ち込んだのが探幽です。
間や写実などを取り込み、当時における「今」の狩野派様式を
生み出したのです。

Photo_3
叭々鳥・小禽図屏風(右隻) 狩野探幽

という事で、私は個人的にゴテゴテしたものよりもシンプル系の
物が好きなので探幽をじっくりと見てみたいなーと思って居たの
です。特に今年見た山楽・山雪展が素晴らしかっただけに江戸
狩野との比較をしたいと思っていたので待ってましたの展示です。

豪華な狩野派の様式にうまく溶けこませた余白の取り方、これが
探幽の作風。センスが良いのだと思います。

もちろん今回の展覧会は探幽がメインです。それは間違いないの
ですが・・・
実は、探幽でなく次弟・尚信、末弟・安信この二人の弟、彼らの
作品が目を惹く展覧会だったのです。

Photo_2
叭々鳥・猿猴図屏風(左隻) 狩野尚信

間の使い方の上手いセンスの探幽に比べて・・・

勢いのある筆使い、独自の解釈が特徴なのはアーティスティック
な尚信です。

そして安定感のある技術を持った安信の画は見ていて安心の
表現力です。

この二人の画が凄かったです。

Photo
松竹に群鶴図屏風(右隻) 狩野安信

他にも探幽の写実的な面、京狩野と江戸狩野の対比、などかなり
見応えある展示だったのでは無いでしょうか。

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