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福田美蘭展/ルーヴル美術館展/<遊ぶ>シュルレアリスム/浮世絵 Floating World、第2期・第3期/和様の書 後期展示

見てきたもの幾つかまとめて。

東京都美術館
福田美蘭展
ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり―

損保ジャパン東郷青児美術館
<遊ぶ>シュルレアリスム―不思議な出会いが人生を変える―

三菱一号館美術館
浮世絵 Floating World、第2期/第3期

和様の書 後期展示

 

福田美蘭展
http://www.tobikan.jp/museum/2013/2013_fukudamiran.html
東京都美術館
7月23日から9月29日

これは良かった!隣のルーブル展の混み具合に比べてすごく
空いていたのですが、正直数倍良い展覧会で勿体ない。

ユーモアある視点を確実なる技術で作り上げられる作品たち。
と書いてしまえばそれまでですが、とても一言で表現できる
作家さん及び作品ではありませんでした。
日本画や西洋画を勉強し、それを捻り、ユーモアで仕上げる。
一見パロディにも見える作品たちですが、そこには元になった
作品への愛情も見えるし、それを展開する計算も、そしてそれ
らを文句言わせないくらいに確立させる技術がある。
またそこにメッセージもある。深い作品だな、と思いました。
ただ、凄いのはそれらが完成されているのでそう言う深読み
をしなくても単純に楽しむことが出来ること。これって凄いです。

ちなみに私が一番好きだったのは「リンゴとオレンジ」。あの
セザンヌの絵を指導してます、笑!これは笑った。

 

 

ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり―
http://louvre2013.jp/
東京都美術館
7月20日から9月23日

前に見た美蘭展の半分くらいの時間で通り過ぎてしまいました。
混んでいたしね、博物館的な展示で楽しいんだけどね・・・。
すいません。

 

 

<遊ぶ>シュルレアリスム―不思議な出会いが人生を変える―
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
損保ジャパン東郷青児美術館
7月9日から8月25日

なかなか面白かったです。シュルレアリスムと言うとなんか難し
い感ありますが、それの「面白い」面を前面に出した展覧会。

とが言っても作品が出ている作家を見てもかなり素晴らしい
展示になってます。
マン・レイ、エルンスト、ダリ、デュシャン、マグリット、コーネル、
キリコなど、これ見ておけばシュルレアリスム一通りわかるの
では?と言うまとまっていながらも濃いラインナップ。
嬉しいのはシュヴァンクマイエルなどもありました。映像作品が
有名なシュヴァンクマイエルですが、コラージュ作品などもあり
そこら辺を見る事が出来ます。

難しく考えなくても変な絵集めてみました的に見に行っても楽し
める展覧会になってます。

 

 

浮世絵 Floating World-珠玉の斎藤コレクション
http://mimt.jp/ukiyoe/
三菱一号館美術館
第2期:7月17日から8月11日
第3期:8月13日から9月8日

一期に引き続き二期と三期も見ました。これ作品がごそっと入れ
替わるのでもう3つの展覧会と言ってもイイものになってます。

二期「北斎・広重の登場」
東海道シリーズや東京から相模の国あたりの景色の絵が多く、
私の地元である藤沢、江の島、鎌倉、腰越、稲村ケ崎などの
風景があって嬉しかったです。
小学校のときとかに遊んだ場所が絵にあると嬉しいですよね。
また、そこらの地域が描かれている北斎の双六がまた嬉しい。
こちらからダウンロードできます→http://mimt.jp/blog/museum/?p=2672

三期「うつりゆく江戸から東京」
こちらはいつも見ている浮世絵とはまたちょっと違う感じです。
江戸の終わりから、文明開化を経て東京へ移り変わる時期の絵。
建物が煉瓦造りになり、鉄道が走り、洋装になった人が街にいる、
そんな世界が描かれた浮世絵です。
後半の方には描き手の個性が強調されたのか、メランコリックな
風合いのグラデーションなどを生かした絵などもありました。
刷り師さん大変だったろうな・・・。楊洲周延の絵の色の美しさも
目を惹きました。

カフェで飲んだのが展覧会をイメージした「富士山フロート」。
浮世絵に出てくる富士山をイメージしたカラフルなゼリーにラムネ
を入れて混ぜてみると・・・印象派に?
Img_9908 Img_9910

 

 

和様の書
http://wayo2013.jp/
東京国立博物館
7月13日から9月8日

後期の展示を見に行ってきました。後期と言ってももうちょっと
細かいタームで展示替えしてましたが。

もう、今年のベスト10間違いなし的なこの展覧会、大興奮した
1回目のエントリはこちら。
和様の書
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2013/07/post-e481.html
今回はもう少し落ち着いて見ましたが。

「檜原図屛風」書:近衞信尹筆、画:長谷川等伯筆は凄かった。
等伯の山や木々の絵の上の書が走ります。書いてある和歌は
「初瀬山夕越え暮れてやどとへば(三輪の檜原に)秋かぜぞ吹く」
と言う内容なのですが(三輪の檜原に)の部分を文字でなく絵で
描いているという、なんて洒落たことするの!桃山の人は!

「色絵和歌十体短冊皿」尾形乾山は皿の形自体が短冊になって
いるというオシャレグッズ。10枚まとめて入れる箱も渋い。

三跡の一人、藤原佐理がだらしない人で遅刻ばかりしていて
残っている書が詫び状ばかりと言うエピソード聞いてからだと
この人の書も面白く見る事が出来る。

「平家納経」は相変わらずの完成度。裏面もじっくり見る事できる
のが嬉しい。

ここらは「竹生島経」、「浅草寺経」、「久能寺経」、「金峯山埋経」
あたりの金かかってますね的な紙の美しさに生真面目な経文
が乗っている完成度の高さ。

「宝篋印陀羅尼経」
これ、いやー、これには参りました。文字ON文字ですよ。
経文が金泥で描かれているのですが・・・ベースとなっている紙
の模様が文字なんです!何言ってるかわかりませんよね?
昔の和歌などが書かれている料紙をそのまま(墨で文字が書か
れた状態のまま)台紙として使っているのです。
場所によっては紙の地にある墨文字の方が目だったりしてます。
金泥文字なので斜めから見ないと経文が読めなかったりします。
正面から見たら墨の文字しか見えないところもあります。
墨文字は勝手にトリミングされたりしてます。
何と言うデザイン!何という発想。この発想はなかったです。
文字の上に文字を乗せるデザインとか・・・凄いです。

「高野切」、「石山切」あたりは安定の品質感ですが「本阿弥切」
がこの期間なかったのが残念。しかし、。ここら辺の時代は本当に
紙に凝っているものが多く、ため息しか出てこないですよ。

他にも「歌仙歌合」、「古今和歌集(修学院切)」、この後のコーナー
にあった藤原定実筆「本願寺本三十六人家集 貫之集上、順集」
あたりの超絶な技巧の文字や紙のタッグがガンガン攻めてきます。
和歌の頭文字を抜き取ると言葉になるという、まぁ、今の縦読み
ものなどもあったのですが、頭文字だけでなく行の末尾文字まで
それに合わせてたりと、本当に洒落た文化なんですよ。
この時代にアスキーアートがあっても信じるね、私は。
あ、文字の形で鳥とか木々とかに模写したのあった、そう言えば。
葦手と言って絵の中に文字を入れ込んだりする手法です。
「葦手絵和漢朗詠抄」は絶妙でした。

最後のしめくくりはヘタウマ「いろは屛風」でいい具合に拍子抜け
させて、ヘタウマと言うか下手でしょ、書が上手いからって絵も
描いちゃった的な「田舎絵巻」でなごみました。

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