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カリフォルニア・デザイン 1930-1965

国立新美術館にカリフォルニア・デザイン 1930-1965を見てきました。
六本木アートナイトの時だったので無料だったのもうれしい。
※い、一応、アートよりもデザイン系の方が強いはず、のこのブログ
 なんですが・・・最近デザイン系が少ないなぁ・・・。

カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-
http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/california/
国立新美術館
3月20日から6月3日

ミッドセンチュリー時代のモダンデザインの展覧会。
そういえば最近、美術館でやるインテリアデザイン系の展覧会、
それもこの時代のって少なかったかも。

この時代のカリフォルニアエリアのデザイン展となるのとどうしても
話の中心になるのがイームズです。今回の展覧会も正直副題を
つけると・・・「イームズとその周辺のミッドセンチュリーデザイン展」
とでも言いたくなる展示になってます。
ただ、それにこだわらず見せたかったのでしょう。イームズとか言う
名前を出せば集客はあがりそうですが、敢えてその名を表に出さな
かったのは。
ただ、そのせいか(?)、当日は無料開館だったのにそれほど混ん
でませんでした。(私が帰る頃、徐々に混み始めてましたが)

家具、車、テキスタイル、陶芸、グラフィック、衣装(なんと水着まで)
と生活に関わる幅広いジャンルにおけるデザインを見せてます。
デザイン展でここまで幅広く見せるのはなかなか無いですね。
そして、どこかしこにも出てくるイームズの姿・・・。
広い展示室の中で、ここにも、あそこにもイームズ作品が出てくる。
Eames

イームズに関しては何回か展覧会は見ているのですが、それでも
初めて見た映像があって。椅子を作る行程を紹介したテレビ番組風
を模したような映像。これが面白かった。50万回も耐久テストしたり、
様々なパターンの形を様々な人を座らせて実験して、最良の物を
選んでいく様子が映されてます。椅子が消費者の手元に届くまで
デザイナーには責任がある、と言う信念(届いてからも責任あるだろ
と言う突っ込みは無しね)。
万人に受け入れられる様なデザイン(つまり量産品だったりすること
が多いのですが)だからこそそれだけやらねばならない、そしてやる
イームズの姿勢が素晴らしかったです。建築関連の間取り図展示
なども面白かった。
でも、椅子だったらウェーバー(1点あった)とかの方が個人的には
好きです。

ファッション関連ではやはり目を惹くのが水着。当時から様々な工夫
をされていたのですね・・・しかしあの虎柄のやつ、関西おばちゃん系
に見えてしまう・・・どうしても・・・。
Deweese(←このデザインもどうかと・・・)

あと、この時代で好きなのはテキスタイルとグラフィック。シンプルで
でも工夫を凝らしたデザインがほんとにすばらしい。
グラフィックの中にはレコードジャケット(レコードって何?とは言わ
ないで)などもありました。これもっと沢山見たかったな。
なんと、ソウルバスデザインのレコードジャケットもあったのですね。
そして、そう、私の好きなソウルバスのコーナーも。作品としては
「或る殺人」のみでしたが、あのデザインを使った封筒とか欲しい!
新聞、雑誌、映画、音楽すべての中にモダンなデザインがある時代。
Anatomymurder2

※私が以前書いたソウルバス関連エントリはこちら(一部リンク切れ)
デザインの天才、ソウル・バスの映画オープニングタイトルを再び
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2011/01/post-9f12.html

と、言う具合に、とにかく「生活」に関わるものすべてにデザインが
あり、それが本当に真剣にデザインされている物たちばかり。
デザインって、あなたの生活を少しだけ良くするもの、楽しくするもの
と言ったのが誰だったか忘れてしまいましたが、本当にそれを考え
てデザインされていた時代だというのがわかります。

一つわかりにくかったのが「カリフォルニアデザイン」と言う物が指し
ている全体像が見えなかった。それはなんなのか?そもそもそう言う
カテゴリーって本当にあるのか?
それはロサンゼルスでもなく、サンフランシスコでもなく、それらを総括
した何かなのだと思いますが、それが何か?特徴?信念?なにが
あるのか?そこら辺が見えませんでした。
そう言うコンセプトみたいなものを特に見せなくても一般向けへ一通り
いろんな製品を見せる展覧会なのか?デザイン好き向けへのその
体系を示す展覧会なのか?ちょっと掴みづらい。
「カリフォルニアデザイン」と言う言葉自体はカリフォルニアの美術館が
デザインの展覧会をやったときのタイトルのようですが、その基準なり
考え方なりが私には展示を見る限りではわからなかった。
文章にもそれらしいことが書いてありますが、結局なんなんだろう?
と掴めなかったというのはありました。
そこがないと、デザイン展はショールームの拡大版になり兼ねないの
でそこを深堀りしたかったなぁ。
ま、おそらく「バウハウス」とかみたいにわかり易い信念の元ではない
自然発生的なものなのかな、とも思いましたが。

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