曜変・油滴天目 -茶道具名品展-
静嘉堂文庫美術館に「曜変・油滴天目 -茶道具名品展-」
を見に行きました。もちろん目当ては国宝の曜変天目茶碗。
受け継がれる東洋の至宝 PartⅢ 曜変・油滴天目 -茶道具名品展-
http://www.seikado.or.jp/010100.html
静嘉堂文庫美術館
1月22日から3月24日
三菱財閥の中でも古美術/小道具コレクターとして有名な岩﨑
彌之助と小彌太の父子が集めた茶道具を中心とした展覧会です。
まずは・・・やはり国宝の曜変天目茶碗です。
ほとんどの人がこれ目当てでは?
私は恥ずかしながらこれの現物を見るのは初めてなんです。
今まで写真で見たことはあったのですが・・・すいません、先に
あやまっておきます。
今まで、この茶碗が綺麗なのは知っていたものの、どうしても
このまだら模様がどちらかと言うと失敗作で偶然の産物として
産まれた美しさであって、正直言って少し気味悪くない?と
思ってました・・・。世界で3点しかない茶碗で、それも全部
日本にあるとかで、作られた場所の中国ではありがたがってない
だろうし、日本でのみ重宝がられているのでは?と。
すいません、すいません、ごめんなさい、実物見たらとても綺麗
でした。
また、欠片として見つかった4つ目の曜変天目茶碗の存在もこの
失敗作扱いとレッテルをくつがえしそうですね。
ただ、個人的には油滴天目茶碗の方が好き、と言うのは変わらず。
あの派手な玉虫のような曜変天目よりも、同じ偶然の産物にしろ
シックな油滴天目の方に惹かれます。
また、今回の展示で新たに感じたのが肩衝などの茶入の美しさ。
今まで茶入の良さもイマイチ、ピンとこなかったのでした。
今回展示されていた「松本茄子」や「付藻茄子」の美しさ。
他に展示してあった茶入も素晴らしい物ばかり。
これだけ素晴らしければ集めたくなるのも分かります・・・。
ただ、同じ茶入でも「棗」の方はまだ良さが判らないな・・・。
他に展示されていた茶碗も名品ばかりですね。
織部焼が結構目についたけど私はシンプルな方が好きだな。
古田織部の二重切花入などもありました。
後、酒井抱一の掛け軸が一点出ていたのが良かったな。こちらは
前期展示(2/27まで)のようで、後期展示は鈴木基一になるそう。
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