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棚田康司-たちのぼる。展

練馬区立美術館へ「棚田康司-たちのぼる。」展に行きました。
良かったです!
 

棚田康司-たちのぼる。展
練馬区立美術館
9月16日から11月25日

Tanadatop

棚田康司さんの独特な木彫りの彫刻。
男女の境目も曖昧なあの顔立ち、そして不思議なたたずまい
の彫刻が並びます。
今まであちこちで棚田さんの作品は見てきたし、ギャラリー
での個展も見ましたが、美術館でここまで作品をまとめて見た、
それも昔の作品から最近の作品まで揃っている状況は初めて
です。とても見ごたえある展覧会でした。

見事なのは展示構成。初期作品から最近の作品まで揃っては
いるのですが、時代ごとに並んでいるのではなく、展示の構成
がしっかりと組まれていて、その中でランダムに並んでます。

2Fの展示室は正面から向かって右が白い部屋。逆の左側は
黒い部屋と対照的に配置されていて、それらをつなぐ回廊に
も作品が並んでます(加えて回廊から見える吹き抜けにも)。

さらに1Fの展示室は神秘的とも言えるような世界です。ここの
展示がすごく良かったな。
この展示室に入る前の吹き抜けにあるのが展覧会タイトルに
もなっている「たちのぼる」。ここから目を引きます。
そして、1F展示室に入ると正面にある「ナギ」「ナミ」の男女の
人型彫刻2対。日本神話に出てくる男女の名前を持っている
この二つの彫刻は人の誕生を想起させるのでしょうか?
さらにその奥にも男女の人型彫刻が大樹の元に寄り添うよう
に一体となってそびえてます。こちらも日本神話に出てくる神
の名を持つ「たかおかみ」「くらおかみ」。水(雨)の神だそう。
調べたらたかおかみとくらおかみは同神異名との説もある様
でそれで一体になっているのかな?とも。(対神という説も)
さらに調べたらイザナギのミコト(前出のナギですね)がある
神を斬った時に生まれた神だそうだ。なるほど・・・。
というわけで、どういうわけはともかく、この部屋は凄く好き。

2Fの展示もとても良かった。先に描いたように初期作品や
最近の作品が混ざって展示されてます。見ていくうちに気に
なったのがその「目」や「顔」の雰囲気が時代によってすごく
違うな、と。初期の頃の作品は不安な目線や顔つきをどこか
に向けていて何か不穏な雰囲気が漂っている物が多い。
それが2006年位の作品から少しハッキリとした意志を感じる
様な顔つきになってくる。2007年以降の作品はさらに前へ
何かを目指す、求めると言う様な雰囲気が出てくる。
目や顔つきが年代によって変わってきているのが良くわかる。

棚田さんファンのみならず必見ですね。

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