田中一光とデザインの前後左右
21_21 DESIGN SIGHTに「田中一光とデザインの前後左右」
を見てきました。これは良かった!今年のベスト10に入るの
では?と思ってしまったくらい。
田中一光とデザインの前後左右
21_21 DESIGN SIGHT
9月21日から2013年1月20日
「生活のすべてがデザインなんだよ」と言うのが田中さんの言葉。
泣く子も黙るかどうか知らないけれど、田中一光さんと言えば
グラフィック界の大御所です。デザインに関わっている人なら
もう避けては通れない道ですね。
廣村正彰さんがこの展覧会の会場構成やグラフィックデザイン
を手掛けてますが、下手なことは出来なかったようでシンプル
に、そして大胆にまとめてます(廣村さんはそう言うシンプル
なの得意ですが)。
下の写真は田中さんが色の選定に関わったカッティングシート
(レギュラーシリーズ100色は田中さん選定)と色紙「タント」を
使ったインスタレーションの展示。
何と言うのですかね、、、力があるのですよ、デザインに。
デザインには避けて通れないのが「好き嫌い」なんですが・・・
その好き嫌いを超えた力があるのですよね。
それに加えてどの作品も日本的イメージを受けます。
たとえ英語を使おうが和物的要素がなかろうがすべてどこかの
ベースに日本が見え隠れしてるのです。
その理由の一つとして田中さんのデザインは琳派に影響を受け
たと言います。その元ネタなんかも会場内で明かされてます。
また、茶人として有名な方なのでその様なエッセンスがどこかに
出てきてしまうのでしょう。日本語フォントにも力を入れてました。
田中さんがロゴやブランドに関わったのだけでも上げたらキリ
がなく・・・
無印良品、西武、イッセイミヤケ、ロフトなどなど。
無印良品などはロゴだけでなくブランド自体や製品に対しての
トータルディレクションを手掛けてます。
展示の中にもワンコーナーあり、無印の心構え!みたいなもの
が判るようになってます。
ggg、ギャラリー間には運営にも関わっていたようです。
空港の壁画などもモダンなのに和の図柄が元になっていたり。
ツバキのデザインの要素をバラバラに分解して別のデザインに
使ったり、と様々な手法を使い、日本人ならではのエッセンスを
デザインに取り込んでます。
最後の方のコーナーには参加型インスタレーションもあったり。
とにかく、この展覧会は必見です。
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